5 / 105
4.婚約者
しおりを挟む
今日は月に一度ある婚約者とのお茶会。
ゲームの始まり、つまりヒロインが十七歳の時にはすでにカレン・ドロノアとイリアス・ペルトサークは婚約していた。けれど、まさか十二歳の現時点でもうすでに婚約しているとは思わなかった。考えてみれば、悪役令嬢カレンの情報って、ゲームではほとんど知ることができなかった。
侯爵令嬢という以外知っていることはほとんどない。
この婚約に至る経緯だって、カレン・ドロノアに憑依したから、振り返ることができる。
カレンが十歳の時、この国のニ大公爵のひとつ、ペルトサーク家で開かれたお茶会で、偶然見かけたイリアスに一目惚れしたのだ。カレンの我がままによって、二年越しにようやく婚約者になったのだ。
レイマリート学園のことしか知らなかった私は、カレンに憑依したおかげでこの世界のことがなんとなく理解できるようになった。
この世界の婚約はほとんど政略結婚だから、一度婚約が決まってしまえば、あとは結婚式をあげるまで一度も会わないということもあるらしい。
まあ、カレンとイリアスの場合は十六歳になれば嫌でも学園で顔を合わせることになるんだけど、それでも子を持つ親同士、一度も会わせないのは可哀想と思ったのか、月に一度は互いの家を行き来するお茶会が開かれるようになったらしい。
カレンの記憶をたどれば、今日は六度目のお茶会。つまり、イリアスがこの家に来るのは三度目だ。
私が庭に足を踏み入れると、椅子に座っていた人物が目に入った。
格式高い家柄に相応しい、子供ながらに貴族然とした礼装。ぴんと張った背筋。日に当たった黒髪は柔らかそうで、艷やかに天使の輪を描いている。こちらから見える横顔の顎のラインは完璧で、十二歳で既に大人びた雰囲気を漂わせていた。すっと通った鼻筋は形よく、ほんのり桜色をした唇も艷やか。遠くからでも、その肌は傷一つ見当たらない彫刻のようななめらかさだ。
何より目立つのは、綺麗な青色の瞳。柔らかさはなく、ちょっと近寄りがたい色。晴れ晴れしい青空とか包容力のある海の色とかじゃなくて、奥に氷を貼ったような色。
さすが攻略度難易度ナンバー1。既に人を寄せ付けないオーラを放っている。初めはヒロインにも冷たい。その冷たい目線が、とても甘い目線に変わるのを知ってしまえば、その初めの視線にぞくぞくするって、恵美ちゃんが言ってたっけ。要は攻略欲を掻き立てて乙女心を刺激するらしい。
そんなことを思い出しながら近づけば、イリアスが足音に気付いて顔を向けた。
ゲームの中にしかいなかったキャラクターが、生身で目の前で動いたことに、私は図らずも感動してしまった。
プレイしてるときは幾度となく格好良いって思ったけど、こうして正面から見ると、四歳差は大きいらしく、幼いなっていうのが初めの印象だった。
だって、私、女子高生だよ? 十代の四つの差はかなり大きい。流石に小学生は眼中にないよね。ショタコンじゃあるまいし。
イリアスの眉がわずかに動いたことに私は気付いた。
そう、ほんの僅か。注意深く見ていなければわからない程度。
でも、イリアスの顔を凝視していた私は、気付いてしまった。その眉が不快げに寄せられるのを。
瞬時に悟った。
これは間違いなく、百発百中嫌われてる。
それはそうだ。
反対の立場だったら、私だって、こんなケバくて、横暴でワガママな子なんて嫌だ。
うんうん、わかります、わかりますよその気持ち。
だって、最終的にはヒロインのために邪魔者のカレンを斬り殺しちゃうくらいだし。
他人事のように内心頷く途中で、私は動きを止めた。
――え?! 斬り殺す!?
今の今まで、慣れない周りの環境にしかとらわれていなかったけど、よくよく考えたらこの先、カレンには良くない未来が待ち受けているよね。
なんで気付かなかったの?!私!!
このまま、カレンのままいったら、あの未来が待ち受けているわけ!?
これはヤバい。一刻も早く、この状態から抜け出して、元の世界に戻らなきゃ。
冷や汗を浮かべて固まってしまった私をイリアスが訝しげに見つめる。
だけど、言葉は発さない。
仲良くならないうちは、イリアスは言葉少なめなんだよね。恥ずかしがりやとか人見知りとかじゃなくて、ただ単に必要性を感じない、お前とは仲良くする気はないっていう意思表示なんだけど。
ゲームの中で培った知識を思い出す。
徐々に親しくなってくると、彫刻のような顔がほぐれて、色んな表情を見せてくれる。歯を見せて笑ったり、はにかんだり、照れたり。自分の気持ちをだんだんと吐露してくれる。そのギャップに数多くの乙女たちが嬉しさの余り崩れ落ちるそうだ。初めの塩対応から考えると、本当嬉しくて、私も画面見ながらニマニマしてしまった記憶がある。
またもや意識があらぬ方にいってしまった私は、冷たい視線を受けてはっとする。
今はこんなこと考えてる場合じゃない。
この場をどうにかして乗り切らないと。
「イ、イリアス様、こんにちは」
にっこりと微笑む。
「――ああ」
イリアスが、ふいっと目を背ける。
そっけな――。
「きょ、今日は天気も良くて、素晴らしいお茶会日和ですこと。おほほほ」
普段の私の喋り口調じゃないけど、カレンの記憶があるせいか、スムーズに出てくる。
イリアスの眉がまた違った感じで訝しげに寄せられる。
うっ、しまった。
記憶を辿る限り、カレンは今まで一度として、天気の話などしたことはない。
挨拶が終われば、開口一番自分が身につけているドレスや宝石の自慢話ばかりしていた子だ。
いつもと違った言動に、不審がられるのも無理はない。かといって、自分の趣味ではないドレスを無理して褒めたくはない。
行き詰まった私は結局、椅子に座ると口を閉ざすことになった。
「……」
「……」
「…………」
「………………」
き、気まずい……!
「ズズッ」
とりあえず目の前のお茶をすする。
目の前のイリアスが軽く目を瞠る。
ついでに近くにいたメイドも目を丸くする。
え? 私、なんか変なことした?
戸惑って自分の行動を振り返れば、お茶が目に入る。
ああ! 音をたてて紅茶をすするなんて、淑女としてあるまじき行為だった!
貴族としてのプライドがエベレストより高く、淑女教育をひたすら積み上げてきたカレンはこれまで、お茶の作法は完璧だったのだ。音をたてて飲むなど『カレン』としてあるまじき失態である。
いくら記憶があるからといっても、すぐには本人と同じようにはできない。
まずい。このままでは、カレンでないとバレてしまう。
私は動揺のあまり、がたんと音をたてて立ち上がった。
「お、おほほ。私としたことが、今日はどうやら本調子ではないようです」
辛そうに額に手をあてる。
「実は先日、転んで頭を打ってしまって。まだその時の後遺症が……。うっ――」
顔をしかめる。
「痛みが――。今日はこれで失礼しますわ。それでは」
無言でこちらを見上げてくるイリアスの前で一人芝居を終えると、私はそそくさとその場をあとにした。
はあ、疲れた。
自分の部屋にたどり着いてドアを閉じて、ため息を吐く。ついて来ようとしたメイドは途中、振り切った。
「今日はこれでなんとか誤魔化せたかな。問題は次回だよね」
次こそはうまくカレンになりきってみせなければ。
重い気分と張り詰めていた緊張の糸が切れたせいか、私は寝台に倒れ込むと、沈むように眠りに入っていった。
ゲームの始まり、つまりヒロインが十七歳の時にはすでにカレン・ドロノアとイリアス・ペルトサークは婚約していた。けれど、まさか十二歳の現時点でもうすでに婚約しているとは思わなかった。考えてみれば、悪役令嬢カレンの情報って、ゲームではほとんど知ることができなかった。
侯爵令嬢という以外知っていることはほとんどない。
この婚約に至る経緯だって、カレン・ドロノアに憑依したから、振り返ることができる。
カレンが十歳の時、この国のニ大公爵のひとつ、ペルトサーク家で開かれたお茶会で、偶然見かけたイリアスに一目惚れしたのだ。カレンの我がままによって、二年越しにようやく婚約者になったのだ。
レイマリート学園のことしか知らなかった私は、カレンに憑依したおかげでこの世界のことがなんとなく理解できるようになった。
この世界の婚約はほとんど政略結婚だから、一度婚約が決まってしまえば、あとは結婚式をあげるまで一度も会わないということもあるらしい。
まあ、カレンとイリアスの場合は十六歳になれば嫌でも学園で顔を合わせることになるんだけど、それでも子を持つ親同士、一度も会わせないのは可哀想と思ったのか、月に一度は互いの家を行き来するお茶会が開かれるようになったらしい。
カレンの記憶をたどれば、今日は六度目のお茶会。つまり、イリアスがこの家に来るのは三度目だ。
私が庭に足を踏み入れると、椅子に座っていた人物が目に入った。
格式高い家柄に相応しい、子供ながらに貴族然とした礼装。ぴんと張った背筋。日に当たった黒髪は柔らかそうで、艷やかに天使の輪を描いている。こちらから見える横顔の顎のラインは完璧で、十二歳で既に大人びた雰囲気を漂わせていた。すっと通った鼻筋は形よく、ほんのり桜色をした唇も艷やか。遠くからでも、その肌は傷一つ見当たらない彫刻のようななめらかさだ。
何より目立つのは、綺麗な青色の瞳。柔らかさはなく、ちょっと近寄りがたい色。晴れ晴れしい青空とか包容力のある海の色とかじゃなくて、奥に氷を貼ったような色。
さすが攻略度難易度ナンバー1。既に人を寄せ付けないオーラを放っている。初めはヒロインにも冷たい。その冷たい目線が、とても甘い目線に変わるのを知ってしまえば、その初めの視線にぞくぞくするって、恵美ちゃんが言ってたっけ。要は攻略欲を掻き立てて乙女心を刺激するらしい。
そんなことを思い出しながら近づけば、イリアスが足音に気付いて顔を向けた。
ゲームの中にしかいなかったキャラクターが、生身で目の前で動いたことに、私は図らずも感動してしまった。
プレイしてるときは幾度となく格好良いって思ったけど、こうして正面から見ると、四歳差は大きいらしく、幼いなっていうのが初めの印象だった。
だって、私、女子高生だよ? 十代の四つの差はかなり大きい。流石に小学生は眼中にないよね。ショタコンじゃあるまいし。
イリアスの眉がわずかに動いたことに私は気付いた。
そう、ほんの僅か。注意深く見ていなければわからない程度。
でも、イリアスの顔を凝視していた私は、気付いてしまった。その眉が不快げに寄せられるのを。
瞬時に悟った。
これは間違いなく、百発百中嫌われてる。
それはそうだ。
反対の立場だったら、私だって、こんなケバくて、横暴でワガママな子なんて嫌だ。
うんうん、わかります、わかりますよその気持ち。
だって、最終的にはヒロインのために邪魔者のカレンを斬り殺しちゃうくらいだし。
他人事のように内心頷く途中で、私は動きを止めた。
――え?! 斬り殺す!?
今の今まで、慣れない周りの環境にしかとらわれていなかったけど、よくよく考えたらこの先、カレンには良くない未来が待ち受けているよね。
なんで気付かなかったの?!私!!
このまま、カレンのままいったら、あの未来が待ち受けているわけ!?
これはヤバい。一刻も早く、この状態から抜け出して、元の世界に戻らなきゃ。
冷や汗を浮かべて固まってしまった私をイリアスが訝しげに見つめる。
だけど、言葉は発さない。
仲良くならないうちは、イリアスは言葉少なめなんだよね。恥ずかしがりやとか人見知りとかじゃなくて、ただ単に必要性を感じない、お前とは仲良くする気はないっていう意思表示なんだけど。
ゲームの中で培った知識を思い出す。
徐々に親しくなってくると、彫刻のような顔がほぐれて、色んな表情を見せてくれる。歯を見せて笑ったり、はにかんだり、照れたり。自分の気持ちをだんだんと吐露してくれる。そのギャップに数多くの乙女たちが嬉しさの余り崩れ落ちるそうだ。初めの塩対応から考えると、本当嬉しくて、私も画面見ながらニマニマしてしまった記憶がある。
またもや意識があらぬ方にいってしまった私は、冷たい視線を受けてはっとする。
今はこんなこと考えてる場合じゃない。
この場をどうにかして乗り切らないと。
「イ、イリアス様、こんにちは」
にっこりと微笑む。
「――ああ」
イリアスが、ふいっと目を背ける。
そっけな――。
「きょ、今日は天気も良くて、素晴らしいお茶会日和ですこと。おほほほ」
普段の私の喋り口調じゃないけど、カレンの記憶があるせいか、スムーズに出てくる。
イリアスの眉がまた違った感じで訝しげに寄せられる。
うっ、しまった。
記憶を辿る限り、カレンは今まで一度として、天気の話などしたことはない。
挨拶が終われば、開口一番自分が身につけているドレスや宝石の自慢話ばかりしていた子だ。
いつもと違った言動に、不審がられるのも無理はない。かといって、自分の趣味ではないドレスを無理して褒めたくはない。
行き詰まった私は結局、椅子に座ると口を閉ざすことになった。
「……」
「……」
「…………」
「………………」
き、気まずい……!
「ズズッ」
とりあえず目の前のお茶をすする。
目の前のイリアスが軽く目を瞠る。
ついでに近くにいたメイドも目を丸くする。
え? 私、なんか変なことした?
戸惑って自分の行動を振り返れば、お茶が目に入る。
ああ! 音をたてて紅茶をすするなんて、淑女としてあるまじき行為だった!
貴族としてのプライドがエベレストより高く、淑女教育をひたすら積み上げてきたカレンはこれまで、お茶の作法は完璧だったのだ。音をたてて飲むなど『カレン』としてあるまじき失態である。
いくら記憶があるからといっても、すぐには本人と同じようにはできない。
まずい。このままでは、カレンでないとバレてしまう。
私は動揺のあまり、がたんと音をたてて立ち上がった。
「お、おほほ。私としたことが、今日はどうやら本調子ではないようです」
辛そうに額に手をあてる。
「実は先日、転んで頭を打ってしまって。まだその時の後遺症が……。うっ――」
顔をしかめる。
「痛みが――。今日はこれで失礼しますわ。それでは」
無言でこちらを見上げてくるイリアスの前で一人芝居を終えると、私はそそくさとその場をあとにした。
はあ、疲れた。
自分の部屋にたどり着いてドアを閉じて、ため息を吐く。ついて来ようとしたメイドは途中、振り切った。
「今日はこれでなんとか誤魔化せたかな。問題は次回だよね」
次こそはうまくカレンになりきってみせなければ。
重い気分と張り詰めていた緊張の糸が切れたせいか、私は寝台に倒れ込むと、沈むように眠りに入っていった。
1
お気に入りに追加
978
あなたにおすすめの小説

転生侍女は完全無欠のばあやを目指す
ロゼーナ
恋愛
十歳のターニャは、前の「私」の記憶を思い出した。そして自分が乙女ゲーム『月と太陽のリリー』に登場する、ヒロインでも悪役令嬢でもなく、サポートキャラであることに気付く。侍女として生涯仕えることになるヒロインにも、ゲームでは悪役令嬢となってしまう少女にも、この世界では不幸になってほしくない。ゲームには存在しなかった大団円エンドを目指しつつ、自分の夢である「完全無欠のばあやになること」だって、絶対に叶えてみせる!
*三十話前後で完結予定、最終話まで毎日二話ずつ更新します。
(本作は『小説家になろう』『カクヨム』にも投稿しています)
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
転生ガチャで悪役令嬢になりました
みおな
恋愛
前世で死んだと思ったら、乙女ゲームの中に転生してました。
なんていうのが、一般的だと思うのだけど。
気がついたら、神様の前に立っていました。
神様が言うには、転生先はガチャで決めるらしいです。
初めて聞きました、そんなこと。
で、なんで何度回しても、悪役令嬢としかでないんですか?

完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
悪役令嬢に成り代わったのに、すでに詰みってどういうことですか!?
ぽんぽこ狸
恋愛
仕事帰りのある日、居眠り運転をしていたトラックにはねられて死んでしまった主人公。次に目を覚ますとなにやら暗くジメジメした場所で、自分に仕えているというヴィンスという男の子と二人きり。
彼から話を聞いているうちに、なぜかその話に既視感を覚えて、確認すると昔読んだことのある児童向けの小説『ララの魔法書!』の世界だった。
その中でも悪役令嬢である、クラリスにどうやら成り代わってしまったらしい。
混乱しつつも話をきていくとすでに原作はクラリスが幽閉されることによって終結しているようで愕然としているさなか、クラリスを見限り原作の主人公であるララとくっついた王子ローレンスが、訪ねてきて━━━━?!
原作のさらに奥深くで動いていた思惑、魔法玉(まほうぎょく)の謎、そして原作の男主人公だった完璧な王子様の本性。そのどれもに翻弄されながら、なんとか生きる一手を見出す、学園ファンタジー!
ローレンスの性格が割とやばめですが、それ以外にもダークな要素強めな主人公と恋愛?をする、キャラが二人ほど、登場します。世界観が殺伐としているので重い描写も多いです。読者さまが色々な意味でドキドキしてくれるような作品を目指して頑張りますので、よろしくお願いいたします。
完結しました!最後の一章分は遂行していた分がたまっていたのと、話が込み合っているので一気に二十万文字ぐらい上げました。きちんと納得できる結末にできたと思います。ありがとうございました。

転生したら、実家が養鶏場から養コカトリス場にかわり、知らない牧場経営型乙女ゲームがはじまりました
空飛ぶひよこ
恋愛
実家の養鶏場を手伝いながら育ち、後継ぎになることを夢見ていていた梨花。
結局、できちゃった婚を果たした元ヤンの兄(改心済)が後を継ぐことになり、進路に迷っていた矢先、運悪く事故死してしまう。
転生した先は、ゲームのようなファンタジーな世界。
しかし、実家は養鶏場ならぬ、養コカトリス場だった……!
「やった! 今度こそ跡継ぎ……え? 姉さんが婿を取って、跡を継ぐ?」
農家の後継不足が心配される昨今。何故私の周りばかり、後継に恵まれているのか……。
「勤労意欲溢れる素敵なお嬢さん。そんな貴女に御朗報です。新規国営牧場のオーナーになってみませんか? ーー条件は、ただ一つ。牧場でドラゴンの卵も一緒に育てることです」
ーーそして謎の牧場経営型乙女ゲームが始まった。(解せない)
【完結】溺愛?執着?転生悪役令嬢は皇太子から逃げ出したい~絶世の美女の悪役令嬢はオカメを被るが、独占しやすくて皇太子にとって好都合な模様~
うり北 うりこ@ざまされ書籍化決定
恋愛
平安のお姫様が悪役令嬢イザベルへと転生した。平安の記憶を思い出したとき、彼女は絶望することになる。
絶世の美女と言われた切れ長の細い目、ふっくらとした頬、豊かな黒髪……いわゆるオカメ顔ではなくなり、目鼻立ちがハッキリとし、ふくよかな頬はなくなり、金の髪がうねるというオニのような見た目(西洋美女)になっていたからだ。
今世での絶世の美女でも、美意識は平安。どうにか、この顔を見られない方法をイザベルは考え……、それは『オカメ』を装備することだった。
オカメ狂の悪役令嬢イザベルと、
婚約解消をしたくない溺愛・執着・イザベル至上主義の皇太子ルイスのオカメラブコメディー。
※執着溺愛皇太子と平安乙女のオカメな悪役令嬢とのラブコメです。
※主人公のイザベルの思考と話す言葉の口調が違います。分かりにくかったら、すみません。
※途中からダブルヒロインになります。
イラストはMasquer様に描いて頂きました。

幽霊じゃありません!足だってありますから‼
かな
恋愛
私はトバルズ国の公爵令嬢アーリス・イソラ。8歳の時に木の根に引っかかって頭をぶつけたことにより、前世に流行った乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまったことに気づいた。だが、婚約破棄しても国外追放か修道院行きという緩い断罪だった為、自立する為のスキルを学びつつ、国外追放後のスローライフを夢見ていた。
断罪イベントを終えた数日後、目覚めたら幽霊と騒がれてしまい困惑することに…。えっ?私、生きてますけど
※ご都合主義はご愛嬌ということで見逃してください(*・ω・)*_ _)ペコリ
※遅筆なので、ゆっくり更新になるかもしれません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる