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心配すべきとこはそこではありません
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玲奈さんは仕事の心配もなく、精神的にも落ち着いてゆっくり休めることになってから少しずつ元の生活が送れるようになってきた。
一日中ぐったりしていることも減ってきて、買い物に出たり、散歩に行くこともできるようになってきた。
この前も電車に乗ってみたけど、前のように青ざめたり、動悸がして乗るのを止めることなく、何駅か普通に乗れた。
無理をせずにそこで降りて、二人でぶらぶらと景色を見つつ歩いて戻った。
そんな生活を送りながら、俺の寮の荷物を整理したり、玲奈さんの部屋からいらないものをどんどん捨てる作業を手伝ったりしている。
夜の方というか、そういうことは玲奈さんの体調が戻るまでは我慢しようと心に決めている。
とはいえ、大好きな玲奈さんを腕に抱いて寝れば体は勝手に反応するわけで。
決して押し付けているわけではないんだが、すっぽり腕に閉じ込めて寝ている間に気づかれていたらどうしようかと毎朝はらはらしている。
「ねぇねぇ、くまちゃん、いっつもちんちんおっきくなったらどこで出してるの?」
爽やかな朝陽の中、コーヒーを両手で持ってかわいく飲んでいる姿だけを見ていたら、確実に音声と映像が一致しない。
ドラマのワンシーンのような美しさだというのに…
つくづく玲奈さんには遠回しという表現が存在しない。
「不徳の致すところではありますが…ご心配には及びません…」
「…武士…?」
玲奈さんの腑に落ちていない声がしたが、ここは聞かなかったことにしたい。
「あのね、今はその…あんまりできる状態じゃなくてくまちゃんに我慢させてると思うんだけど」
「いえっ、心配ご無用です!」
武士モードが解除されていなかった。
玲奈さんはもう慣れてしまったのか構わず会話を続けてきた。
「ほら、夜はお薬飲んでるからぐっすり寝込んじゃってるでしょ?だから、好きに触ってもいいからね?」
「…と申されますと…?」
玲奈さんは一体何を言い始めているんだろうか…?
「私の体でAVとかに匹敵するとかおこがましいとは思うけど、ほら、おっぱいとかもついてるし!」
がしっと両手で両胸を鷲づかみしているけれど。それは確かに玲奈さんの細い首の下には豊満なものがついておられますが…
「もうこれもくまちゃんのものだし、好きに脱がせていいし、揉んでもいいし、かけてもいいから!」
「?!!!!」
話の流れにようやく頭が追いついて、思わず絶句した。いや、本当は声を出そうとしたんだが、衝撃のあまり音にならなかった。
そんな俺の様子を首を少しかしげて見ていた玲奈さんは、はっとしたような表情をした後に更に続けた。
「あ、もしかして脱がしにくい?前開きのパジャマだったらいい?なんなら夜はノーブラでいようか?」
「れ、れ、れ、玲奈さん!ストップストップ!落ち着いてください!」
ぐいぐいと着ていたパジャマの脱がし具合を確かめるように脱ごうとする手をどうにか止めて、動きを封じるべく膝の上に乗せた。
「玲奈さん?俺のことは心配しなくても大丈夫です。勃っても勝手に戻りますから。ほっとけばいいんです。毎回出さないといけないわけじゃないんで」
「そういうものなの?我慢してるんじゃない?」
「玲奈さんが調子が悪いとわかってるのに、その、事を致すのは、俺の信条に反しますから」
「でも、一人でするのは全然大丈夫だよ?私、寝てるから気づかないだろうし、羞恥心半減じゃない?」
「ちっとも減りませんのでご心配なく!」
「大丈夫だよ?もし、万が一目が覚めて、私のおっぱいがくまちゃんのちんちん挟んでても私、全然大丈夫だよ?」
「俺が全然大丈夫じゃありません…」
そんなまっすぐな目でなんてミサイルをどんどこ打ち込んでくるんですか。避け切れませんので、少し発射間隔をあけてもらえないでしょうか。
「多分、挟めると思うんだけどなぁ…」
違います、玲奈さん。しょんぼりするところが違います。俺の膝の上で胸を寄せないでください。でも、ここで俺が「挟めると思います」と答えたら、「じゃあちょっと挟んでみようよ!」とか言い出しそうだし、俺がそんな目線で玲奈さんの胸を見ていたのかと思われるのもとても抵抗がある。玲奈さんは俺にとって本当に崇高な存在であるのに、そんな寝てる間に勝手にどうこうするなんてとんでもない。
「玲奈さん、とにかくそのお心遣いだけ受け取っておきます。俺は大丈夫です。精神統一しますから。心頭滅却すれば火もまた涼しです」
「うーん…やっぱりお侍さんなんだねぇ…」
全く納得はいっていないようだったけれど、ひとまずこの話題を強制的に終了することにした。
「あ、じゃあ元気になったら浴衣とか着て悪代官ごっこしようか」
思考が無防備になっていたせいで、うっかり玲奈さんの帯を解くところを想像してしまって体温が一気に上昇した。
「私、くまちゃんの帯くるくる~ってやって、よよよってなったところに襲いかかりたい」
…襲われるのは俺だと判明して、でも正直回されたぐらいじゃそう簡単に倒されないと思います…という言葉は飲み込んでおくことにした。
「こういう時って全部脱がせちゃもったいないよねぇ。着物が脱げかかった半裸のくまちゃんにあれこれするのがきっと楽しいよねぇ」
玲奈さんの想像の中で一体俺はどんなことになっているのかと一瞬考えそうになったけどすぐにやめた。
「くまちゃんって着ながしとか浴衣とか持ってる?胴着があれだけ似合うんだし、体格いいからきっと様になるだろうねぇ。持ってなかったら今後のために今度見に行こうかー」
どんな今後が待っているのかわからないけれど、玲奈さんが笑ってくれる未来があるならなんでも嬉しいし、そこに俺がいるなら本望だと心底思っていた。
一日中ぐったりしていることも減ってきて、買い物に出たり、散歩に行くこともできるようになってきた。
この前も電車に乗ってみたけど、前のように青ざめたり、動悸がして乗るのを止めることなく、何駅か普通に乗れた。
無理をせずにそこで降りて、二人でぶらぶらと景色を見つつ歩いて戻った。
そんな生活を送りながら、俺の寮の荷物を整理したり、玲奈さんの部屋からいらないものをどんどん捨てる作業を手伝ったりしている。
夜の方というか、そういうことは玲奈さんの体調が戻るまでは我慢しようと心に決めている。
とはいえ、大好きな玲奈さんを腕に抱いて寝れば体は勝手に反応するわけで。
決して押し付けているわけではないんだが、すっぽり腕に閉じ込めて寝ている間に気づかれていたらどうしようかと毎朝はらはらしている。
「ねぇねぇ、くまちゃん、いっつもちんちんおっきくなったらどこで出してるの?」
爽やかな朝陽の中、コーヒーを両手で持ってかわいく飲んでいる姿だけを見ていたら、確実に音声と映像が一致しない。
ドラマのワンシーンのような美しさだというのに…
つくづく玲奈さんには遠回しという表現が存在しない。
「不徳の致すところではありますが…ご心配には及びません…」
「…武士…?」
玲奈さんの腑に落ちていない声がしたが、ここは聞かなかったことにしたい。
「あのね、今はその…あんまりできる状態じゃなくてくまちゃんに我慢させてると思うんだけど」
「いえっ、心配ご無用です!」
武士モードが解除されていなかった。
玲奈さんはもう慣れてしまったのか構わず会話を続けてきた。
「ほら、夜はお薬飲んでるからぐっすり寝込んじゃってるでしょ?だから、好きに触ってもいいからね?」
「…と申されますと…?」
玲奈さんは一体何を言い始めているんだろうか…?
「私の体でAVとかに匹敵するとかおこがましいとは思うけど、ほら、おっぱいとかもついてるし!」
がしっと両手で両胸を鷲づかみしているけれど。それは確かに玲奈さんの細い首の下には豊満なものがついておられますが…
「もうこれもくまちゃんのものだし、好きに脱がせていいし、揉んでもいいし、かけてもいいから!」
「?!!!!」
話の流れにようやく頭が追いついて、思わず絶句した。いや、本当は声を出そうとしたんだが、衝撃のあまり音にならなかった。
そんな俺の様子を首を少しかしげて見ていた玲奈さんは、はっとしたような表情をした後に更に続けた。
「あ、もしかして脱がしにくい?前開きのパジャマだったらいい?なんなら夜はノーブラでいようか?」
「れ、れ、れ、玲奈さん!ストップストップ!落ち着いてください!」
ぐいぐいと着ていたパジャマの脱がし具合を確かめるように脱ごうとする手をどうにか止めて、動きを封じるべく膝の上に乗せた。
「玲奈さん?俺のことは心配しなくても大丈夫です。勃っても勝手に戻りますから。ほっとけばいいんです。毎回出さないといけないわけじゃないんで」
「そういうものなの?我慢してるんじゃない?」
「玲奈さんが調子が悪いとわかってるのに、その、事を致すのは、俺の信条に反しますから」
「でも、一人でするのは全然大丈夫だよ?私、寝てるから気づかないだろうし、羞恥心半減じゃない?」
「ちっとも減りませんのでご心配なく!」
「大丈夫だよ?もし、万が一目が覚めて、私のおっぱいがくまちゃんのちんちん挟んでても私、全然大丈夫だよ?」
「俺が全然大丈夫じゃありません…」
そんなまっすぐな目でなんてミサイルをどんどこ打ち込んでくるんですか。避け切れませんので、少し発射間隔をあけてもらえないでしょうか。
「多分、挟めると思うんだけどなぁ…」
違います、玲奈さん。しょんぼりするところが違います。俺の膝の上で胸を寄せないでください。でも、ここで俺が「挟めると思います」と答えたら、「じゃあちょっと挟んでみようよ!」とか言い出しそうだし、俺がそんな目線で玲奈さんの胸を見ていたのかと思われるのもとても抵抗がある。玲奈さんは俺にとって本当に崇高な存在であるのに、そんな寝てる間に勝手にどうこうするなんてとんでもない。
「玲奈さん、とにかくそのお心遣いだけ受け取っておきます。俺は大丈夫です。精神統一しますから。心頭滅却すれば火もまた涼しです」
「うーん…やっぱりお侍さんなんだねぇ…」
全く納得はいっていないようだったけれど、ひとまずこの話題を強制的に終了することにした。
「あ、じゃあ元気になったら浴衣とか着て悪代官ごっこしようか」
思考が無防備になっていたせいで、うっかり玲奈さんの帯を解くところを想像してしまって体温が一気に上昇した。
「私、くまちゃんの帯くるくる~ってやって、よよよってなったところに襲いかかりたい」
…襲われるのは俺だと判明して、でも正直回されたぐらいじゃそう簡単に倒されないと思います…という言葉は飲み込んでおくことにした。
「こういう時って全部脱がせちゃもったいないよねぇ。着物が脱げかかった半裸のくまちゃんにあれこれするのがきっと楽しいよねぇ」
玲奈さんの想像の中で一体俺はどんなことになっているのかと一瞬考えそうになったけどすぐにやめた。
「くまちゃんって着ながしとか浴衣とか持ってる?胴着があれだけ似合うんだし、体格いいからきっと様になるだろうねぇ。持ってなかったら今後のために今度見に行こうかー」
どんな今後が待っているのかわからないけれど、玲奈さんが笑ってくれる未来があるならなんでも嬉しいし、そこに俺がいるなら本望だと心底思っていた。
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