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まだ早いと思います!
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俺の家に橘さんがいる。しかもシャワーを浴びて、俺の服を着て、部屋で待っている…
1週間前の俺には想像もできなかったことだ。
シャワーを浴びてるどのタイミングで服を洗面所に置いたらいいか悩んでるうちに、時間が経ちすぎて、バスタオル姿の橘さんを受け止めてしまったわけだが…
決してのぞこうとしていたわけではありません!と強く言いたかったけれど、湯上がりの橘さんを前にしたら何も言えず。
いや、あの格好で話ができるわけがない!
勢いで押し倒さないようにするだけで精一杯だった。
危なかった…と心を落ち着けていたけど、スウェット一枚で現れて、危なすぎる!と心の中で頭を抱えていた。
いや、大事なところはすべて隠れてはいるんだが、すらりと細い脚は惜しげもなくさらしているし、生足だ。
お化粧も落としたようで、いつもの綺麗なお姉さんから、かわいいお姉さんになっていて、どきどきした。
お化粧しなくてもこんなにかわいいなんてやばい。
とりあえず、落ち着こうと弁当を買いに出て、コンビニで飲み物も買って戻ってきた。
なんとなく、ただいまって言うのが照れくさくて、黙って帰ってきた。
部屋に入って固まった。
テレビの前に寝転んでいた橘さんの脚が俺のほうに伸びていて。
白いパンツがちょっと見えてます!
スウェットがずりあがってます!
俺は慌てて、テーブルに弁当と飲み物の袋を置いて、隣の部屋に入った。
ベッドの下に、母親が送ってきた薄いブランケットがダンボールに入っているので、それを取り出してすぐに戻った。
橘さんは寝転んでいた姿から、上半身を起こして脚は伸ばしたまま、いつか絵本で見た人魚姫みたいだな…と思ったけど、今はそんな場合じゃない。
橘さんの前に両膝をついて、脚のほうにブランケットをかけた。
やっと、誘惑の根源を隠せた…
「おかえりなさい」
突然、橘さんが俺の胸に抱きついてきた。
確かに今、ブランケットを広げる態勢だったから、両腕も広げてるし、前はガラ空きだったけど!
誘惑の根源は脚じゃなかった。
橘さん自身だったのに。
誘惑に負けて、抱きしめ返す。
「た、ただいま…です」
橘さんがふふっと笑って俺を見上げている。
か、かわいい…
もういったい、今日何度目のかわいいなんだろうか。
恋人になった途端、こんなに甘えられて、嬉しいのと、胸が苦しいのと、あらぬところが熱くなるのを抑えるのでとにかく忙しい。
「た、食べましょうか」
「あ、ごめんなさい。お腹空いてますよね」
すっと離れられてしまうと寂しくなる。
とりあえず、ローテーブルの向かいに座って、弁当や飲み物を袋から出した。
「わー、本格的なんですねぇ。熊野さんが教えてくれるところはいつも美味しそう」
「自炊しないやつばっかなんで、自然とおいしいものがどこだって話になるんですよね」
「ありがたいですよね、そういう情報くれるって」
この向かいはちょうどいい。橘さんの上半身しか見えないから挙動不審にならずにすむ。上半身も俺のスウェットで体のラインも全て隠れていて、落ち着いていられる。
俺は弁当を2個、橘さんは1個食べて、談笑しながら平穏な時は過ぎた。
「あ、私片づけるので、シャワーどうぞ」
と橘さんに言われて、ぎくっとした。
いや、シャワーは浴びようと思ってたんだけど、なんか言われると途端に恥ずかしくなる。
「す、すみません。お願いします」
クローゼットからスウェットやパンツを取り出して、逃げるように洗面所に入った。
いや、部屋に来たからって、いきなりそんなことをするのは早すぎるんじゃないだろうか!
あ、コンドームがない…
さっきコンビニに行ったのに。そもそも、そういうことをしたことがないせいで全然思い至らなかった。
そうだ。セックスしないんだと思えばまだ気が楽じゃないか。
ただ寝るだけじゃないか。
俺のベッドで?!橘さんと?!
あ、あんな姿の橘さんと?!!
頭から思い切り冷水を浴びた。
だめだ!全然収まらない…
そうだ。さっさと抜いてしまおう。抜けば落ち着くはずだ。
俺はとにかく吐き出すためだけにでかくなり過ぎているそれを握り込んだ。
1週間前の俺には想像もできなかったことだ。
シャワーを浴びてるどのタイミングで服を洗面所に置いたらいいか悩んでるうちに、時間が経ちすぎて、バスタオル姿の橘さんを受け止めてしまったわけだが…
決してのぞこうとしていたわけではありません!と強く言いたかったけれど、湯上がりの橘さんを前にしたら何も言えず。
いや、あの格好で話ができるわけがない!
勢いで押し倒さないようにするだけで精一杯だった。
危なかった…と心を落ち着けていたけど、スウェット一枚で現れて、危なすぎる!と心の中で頭を抱えていた。
いや、大事なところはすべて隠れてはいるんだが、すらりと細い脚は惜しげもなくさらしているし、生足だ。
お化粧も落としたようで、いつもの綺麗なお姉さんから、かわいいお姉さんになっていて、どきどきした。
お化粧しなくてもこんなにかわいいなんてやばい。
とりあえず、落ち着こうと弁当を買いに出て、コンビニで飲み物も買って戻ってきた。
なんとなく、ただいまって言うのが照れくさくて、黙って帰ってきた。
部屋に入って固まった。
テレビの前に寝転んでいた橘さんの脚が俺のほうに伸びていて。
白いパンツがちょっと見えてます!
スウェットがずりあがってます!
俺は慌てて、テーブルに弁当と飲み物の袋を置いて、隣の部屋に入った。
ベッドの下に、母親が送ってきた薄いブランケットがダンボールに入っているので、それを取り出してすぐに戻った。
橘さんは寝転んでいた姿から、上半身を起こして脚は伸ばしたまま、いつか絵本で見た人魚姫みたいだな…と思ったけど、今はそんな場合じゃない。
橘さんの前に両膝をついて、脚のほうにブランケットをかけた。
やっと、誘惑の根源を隠せた…
「おかえりなさい」
突然、橘さんが俺の胸に抱きついてきた。
確かに今、ブランケットを広げる態勢だったから、両腕も広げてるし、前はガラ空きだったけど!
誘惑の根源は脚じゃなかった。
橘さん自身だったのに。
誘惑に負けて、抱きしめ返す。
「た、ただいま…です」
橘さんがふふっと笑って俺を見上げている。
か、かわいい…
もういったい、今日何度目のかわいいなんだろうか。
恋人になった途端、こんなに甘えられて、嬉しいのと、胸が苦しいのと、あらぬところが熱くなるのを抑えるのでとにかく忙しい。
「た、食べましょうか」
「あ、ごめんなさい。お腹空いてますよね」
すっと離れられてしまうと寂しくなる。
とりあえず、ローテーブルの向かいに座って、弁当や飲み物を袋から出した。
「わー、本格的なんですねぇ。熊野さんが教えてくれるところはいつも美味しそう」
「自炊しないやつばっかなんで、自然とおいしいものがどこだって話になるんですよね」
「ありがたいですよね、そういう情報くれるって」
この向かいはちょうどいい。橘さんの上半身しか見えないから挙動不審にならずにすむ。上半身も俺のスウェットで体のラインも全て隠れていて、落ち着いていられる。
俺は弁当を2個、橘さんは1個食べて、談笑しながら平穏な時は過ぎた。
「あ、私片づけるので、シャワーどうぞ」
と橘さんに言われて、ぎくっとした。
いや、シャワーは浴びようと思ってたんだけど、なんか言われると途端に恥ずかしくなる。
「す、すみません。お願いします」
クローゼットからスウェットやパンツを取り出して、逃げるように洗面所に入った。
いや、部屋に来たからって、いきなりそんなことをするのは早すぎるんじゃないだろうか!
あ、コンドームがない…
さっきコンビニに行ったのに。そもそも、そういうことをしたことがないせいで全然思い至らなかった。
そうだ。セックスしないんだと思えばまだ気が楽じゃないか。
ただ寝るだけじゃないか。
俺のベッドで?!橘さんと?!
あ、あんな姿の橘さんと?!!
頭から思い切り冷水を浴びた。
だめだ!全然収まらない…
そうだ。さっさと抜いてしまおう。抜けば落ち着くはずだ。
俺はとにかく吐き出すためだけにでかくなり過ぎているそれを握り込んだ。
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