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浮かれたっていいじゃない!
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翌朝、開店からのシフトだった私はいつも通りに起きて、支度をして家を出た。
浮き足立つのも今日くらいは許してください。
だって、昨日の今日ですから!
彼氏彼女になりましたから!
お店のみんなには、お世話になったので、多分まだお世話になる気もするので、昨日のお土産のお菓子を持参してます。
今朝は私が鍵を開けるから、1番乗りです。
シャッターを開けて、お店の鍵を開けて中に入る。
電気はまだ奥だけしかつけないんだけど、この静まりかえった中に入るのは何度やっても慣れない。
なんか前にお客さんに、このお店いるかも…とか言われたことがあって、余計にどきどき。
いや、私何にも感じないし、見えないからいいんだけど。家賃払えよ!って言いたくなるよね。
路面店の賃料すごいから。ノルマもすごいんだから。いや、テナントのときもすごかったけど。
なんてぶちぶち思っていたら、遅出のはずの相川店長来ました。
「おはようございます。誰かとシフト変わったんですか?」
「おはよう。いや、やることあってな。あと、おまえに言うこともある」
「ひっ。なんですか、急に」
やめてください。ウキウキと出勤したばかりの私に…
「山岡のところの店舗、週末セールやんだよ。あのショッピングモールのとこ」
「ああ、山岡店長のところですか」
「おまえ、ヘルプ行って。土日両方」
「ええええ。そんな、急すぎません?」
「あいつのとこのスタッフ、盲腸になったとかで入院だって。そんで、山岡から指名来た。おまえが空いてるなら貸してほしいって」
「私の知らないところでそんなやりとりを…」
「もともと出勤だったし、おまえが抜けた分は俺が入るから」
「はい、まぁ、困った時はお互い様ですから…」
了承すると、相川店長もうんうんと頷いたら後に開店準備を手伝ってくれた。
マキちゃんも来たところで、はっと思い出して声高らかに報告した。
「私、熊野さんと付き合うことになりました!」
「よかったな」
「おめでとうございます」
2人とも!せめて、目を見て!
「お土産のお菓子…休憩室のテーブルに置いとくんで食べてください…」
ううっ。私の一世一代の罠設置からの長い準備期間を経ての交際報告だったのに…
あっさりしすぎてます。
「これでようやく安定した精神で働けますね」
「え、そんな、私が常に不安定みたいな」
「幸せオーラ全開で売りまくってください!」
「が、がんばりまーす」
なんか思ってたのと違うけど、期待に応えるべく張り切りまーす!
お昼休憩のときに、熊野さんに土日は広崎のショッピングモールの店舗にヘルプで行くことになりましたってラインしたら、『俺は月曜日が休みなんで、日曜日の仕事終わりに迎えに行きましょうか?』って返事来たんですけど~!
これって、これって、そのままお泊まりなんじゃないですか?!
もう私たちティーンじゃないんで、初キスと初えっちが同時でもいいですよね?!
きゃ~~。待ちきれないーー!
「だめです、店長。橘先輩、全然安定してません」
「俺はハナから落ち着けるはずがないと思ってたから」
そんな2人の会話は無視です!
やー、もうこれは下着選びもやらなくちゃ~。
店長、ヘルプに駆り出す代わりに月曜日を午前休にしてくれるって!
もういっそ、休みください!とは思ったものの、大人だもの、そんな自分のエゴだけで動いちゃだめなのよ。
てか、この調子でいくと、私、熊野さんとえっちしたとき、報告する感じじゃない?!
恥ずかしすぎるっ!
ここからは、つまびらかにせずにいこうかな。
いや、どうせ顔とか態度に出るだろうしな。
みんなにこそこそと「あれは…やったな…」「いや…案外…」みたいに言われるのも恥ずかしいし。
まぁここはなるようにしかならないよね。
いいさ、いいさ。今はとにかく猪突猛進!
ヘルプも頑張って、熊野さんとの時間を満喫するぞー!
浮き足立つのも今日くらいは許してください。
だって、昨日の今日ですから!
彼氏彼女になりましたから!
お店のみんなには、お世話になったので、多分まだお世話になる気もするので、昨日のお土産のお菓子を持参してます。
今朝は私が鍵を開けるから、1番乗りです。
シャッターを開けて、お店の鍵を開けて中に入る。
電気はまだ奥だけしかつけないんだけど、この静まりかえった中に入るのは何度やっても慣れない。
なんか前にお客さんに、このお店いるかも…とか言われたことがあって、余計にどきどき。
いや、私何にも感じないし、見えないからいいんだけど。家賃払えよ!って言いたくなるよね。
路面店の賃料すごいから。ノルマもすごいんだから。いや、テナントのときもすごかったけど。
なんてぶちぶち思っていたら、遅出のはずの相川店長来ました。
「おはようございます。誰かとシフト変わったんですか?」
「おはよう。いや、やることあってな。あと、おまえに言うこともある」
「ひっ。なんですか、急に」
やめてください。ウキウキと出勤したばかりの私に…
「山岡のところの店舗、週末セールやんだよ。あのショッピングモールのとこ」
「ああ、山岡店長のところですか」
「おまえ、ヘルプ行って。土日両方」
「ええええ。そんな、急すぎません?」
「あいつのとこのスタッフ、盲腸になったとかで入院だって。そんで、山岡から指名来た。おまえが空いてるなら貸してほしいって」
「私の知らないところでそんなやりとりを…」
「もともと出勤だったし、おまえが抜けた分は俺が入るから」
「はい、まぁ、困った時はお互い様ですから…」
了承すると、相川店長もうんうんと頷いたら後に開店準備を手伝ってくれた。
マキちゃんも来たところで、はっと思い出して声高らかに報告した。
「私、熊野さんと付き合うことになりました!」
「よかったな」
「おめでとうございます」
2人とも!せめて、目を見て!
「お土産のお菓子…休憩室のテーブルに置いとくんで食べてください…」
ううっ。私の一世一代の罠設置からの長い準備期間を経ての交際報告だったのに…
あっさりしすぎてます。
「これでようやく安定した精神で働けますね」
「え、そんな、私が常に不安定みたいな」
「幸せオーラ全開で売りまくってください!」
「が、がんばりまーす」
なんか思ってたのと違うけど、期待に応えるべく張り切りまーす!
お昼休憩のときに、熊野さんに土日は広崎のショッピングモールの店舗にヘルプで行くことになりましたってラインしたら、『俺は月曜日が休みなんで、日曜日の仕事終わりに迎えに行きましょうか?』って返事来たんですけど~!
これって、これって、そのままお泊まりなんじゃないですか?!
もう私たちティーンじゃないんで、初キスと初えっちが同時でもいいですよね?!
きゃ~~。待ちきれないーー!
「だめです、店長。橘先輩、全然安定してません」
「俺はハナから落ち着けるはずがないと思ってたから」
そんな2人の会話は無視です!
やー、もうこれは下着選びもやらなくちゃ~。
店長、ヘルプに駆り出す代わりに月曜日を午前休にしてくれるって!
もういっそ、休みください!とは思ったものの、大人だもの、そんな自分のエゴだけで動いちゃだめなのよ。
てか、この調子でいくと、私、熊野さんとえっちしたとき、報告する感じじゃない?!
恥ずかしすぎるっ!
ここからは、つまびらかにせずにいこうかな。
いや、どうせ顔とか態度に出るだろうしな。
みんなにこそこそと「あれは…やったな…」「いや…案外…」みたいに言われるのも恥ずかしいし。
まぁここはなるようにしかならないよね。
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