熊ちゃん配達員を食べたい腹ペコな私 清純なのは見た目だけ!とにかくおとなしく食べられなさい!

あさひれい

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告白されました

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「俺、橘さんが好きです。俺と付き合ってくれませんか」

熊野さんはまっすぐに私を見てそう言った。


わ、私が言うはずだったのに…でも、すっごくすっごく嬉しい…もう、泣きそう…


「はい、私でよかったら」


熊野さんは目を大きく見開いてから、照れたように頭をかいた。
私はその一挙手一投足を見逃さないように見つめながら、じりじりと距離をつめる。
いいよね、もう彼女になったんだから、お願いしても、いいよね。
胸の前で手を握り合わせて、興奮に震える声でお願いした。

「ぎゅってしてくれますか…?」

首の音が聞こえるぐらい、ぐりんって私を見た熊野さんがごくりと喉を鳴らせて私に歩み寄り、そっと抱き寄せてくれた。


うひゃあああぁ。
これが、これが、夢に見た、幻覚まで見た、熊野さんの胸なんですね!
あぁ、なんて厚い胸板。弾力どころか鉄板のような硬さ。
たまらねぇ。たまらねぇよ、こりゃあ。
いいかな、頬擦りしてもいいかな。
そっと薄目を開けた私の目にとあるものが飛び込んできて、思わず凝視した。
熊野さんが着てるTシャツをたくましく押し上げている乳首が!
そりゃ見るよね、ガン見するよね。
触りたい…ちょっと手を動かした弾みで指先が当たっちゃいましたって感じで触れないかな…
ちょっとだけ…ちょっとだけだから…
ぷるぷると手のひらを胸板に沿わせて少しだけ移動したら、ぱっと体が離された。


バレた?!!!


「すみません、苦しかったですか?すみません、力の加減がわからなくて」


よかったーバレてなかったー


私は動悸を抑えながら首を振った。
熊野さんの憧れの胸板に抱かれた感動で溢れそうになっている鼻血とか涙とか必死に堪えつつ、真っ直ぐに私を見つめ続けてくれているその瞳を見つめ返した。


「もう少しだけ…」


今度は自分から熊野さんの胸に顔をうずめた。
そして、バレないようにこっそり匂いを嗅いだ。
ふふふっ。汗の匂いがする。あんなことやこんなことをしたらこの匂いが私を包むのかと思うと興奮する。
ええ、もう妄想もノンストップですよ!
だって、もう彼女だし!
この人、私の彼氏ですから!!


そっと包み込むように私の背中に回る大きな手が心地よくて。
私も背中に手を回しちゃおっかなとも思ったんだけど、なんだか今はこの温もりに浸っていたかった。

熊野さん、私を選んでくれてありがとう。
そのうち、化けの皮剥がれると思いますけど、でも、絶対大切にするんで、私のことずっと好きでいてください。
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