熊ちゃん配達員を食べたい腹ペコな私 清純なのは見た目だけ!とにかくおとなしく食べられなさい!

あさひれい

文字の大きさ
上 下
5 / 142

くまさんに仕掛けた罠の効果はいかに…

しおりを挟む
私ってはやればできる子って思ってたのに、あまりの仕事量と連勤続きのハードワークすぎて、熊野さんに会えないまま、あっという間に2か月が経ってます。
会えないっていうか、私の場合、完全に私が勝手に会ってると思ってるだけなんだけど…

「熊野さんに会いたい…」

休憩室のテーブルに突っ伏して嘆いている私を冷めた目で相川店長(男性)に見られた。

「おまえさー、重い」

「はい、完全な片思いなんです」

「いや、おもいが違う」

「そうなんです。私の想いは全然伝わってなくて」

「いや、まぁ、そうなんだろうけど。もう、メシでも誘えよ、めんどくせぇな」

「えっ、もうそんなことしていいタイミングなんですか?」

「どんなタイミングかはよくわからんが、男としても誘われたら嬉しいだろ、そんなもん」

「え、でも私真剣に彼氏になってほしいんですよ。ワンナイト的なものじゃなくて。体目的じゃないんで」

「聞いてねぇよ」

「はいはーい、店長とサブがこんなところで漫才やってないで、これとこれとこれの確認お願いしまーす。あと、店長もう少しで中野様お越しになると思います」

「さんきゅー」

店長は書類を受け取って確認しながら、店頭へ戻っていった。中野様っていうのは、相川店長指名で来店されるお得意様。相川店長はイケメンだし、センスもいいし、コーディネートしてほしいってお客様結構多いんだよね~。

「でも、橘先輩、本当にもうご飯誘っちゃっていいと思いますよ」

「えっ、ほんとう?」

がばっ体を起こすと、私の隣に来ていた後輩のマキちゃんが首を縦に振っている。

「先輩の外見で、いいなって思わない男いないでしょ。そんな人に誘われたら、あ、じゃあ1回くらい…ってなりますよ、きっと」

「え、だから、ワンナイトじゃなくて」

「1回やりましょうってことじゃなくて、1回ご飯を食べましょうって意味です」

「え、ほんとにー?うれしいなー」

「いや、受けるか断るかはその熊野さんが決めることですけど」

「だって、今、断る人いないって言ったじゃん!」

「先輩の落ち込みようが面倒で…もういっそ断られるなら断られて玉砕したほうが傷も浅くていいかなって」

「浅くない、浅くないよ、マキちゃん。今まさに胸をえぐられるような傷がどんどんできてる」

「とにかく、女は度胸!ちゃっちゃと誘っちゃってください」

マキちゃんはそれだけ言うと、また店頭に戻っていった。
私はうーんうーんと考えたけど、もともと考えるより、行動するのが得意な私。
それにもう、この想いを隠したまま続けるの辛いなって思い始めてたから、決めました!

ごはんに誘って、連絡先を手に入れます!
おしぼりとドリンクの罠の効果が多少はありますように!!


そう考えながら、スマホのカレンダーを開いて、次の非番にまた荷物が届くようにスイーツをぽちっと注文した。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語

六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

処理中です...