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プロローグ:青沼和紗の独白
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ルーマニアになんか留学するんじゃなかった。
自分の浅はかな選択をここまで後悔したのは初めてだろう。
そこを留学先に選んだのは母の出身がルーマニアだった。ただそれだけだ。
就職の面接の話のタネを作るというだけで決めたルーマニアへの留学。
アナウンサー志望だから外国の留学という華々しい経歴があれば有利なのではという打算から始まった留学だった。しかもルーマニアというちょっと珍しい留学先は面接官の興味を惹けるのではとすら思っていた。
そんな打算まみれの留学は想像の数倍つまらなくて苦しいものだった。
早く日本に戻りたくて仕方がなかった。
留学してから、向こうの大学の授業についていけなかった。
授業は英語とルーマニア語で行われる。ルーマニア語はともかくとして英語は英検で一級を持っているし、会話にも困らないから楽勝だと思っていた。だけれど向こうの授業はそんなに甘いものではなかった。
ちなみに私がルーマニア人のハーフでもルーマニア語が全く喋れないのは両親の教育方針で日本語と英語を優先的に教育されたからだ。
母方の祖父母もルーマニアから日本に移住しているのが大きかった。
日本にいた時、私は必要最低限の授業しかでず、遊び呆けていた。単位を認定してもらうためのレポートやテストは友人の力を借りてばかりだった。
要領がいいだけで、実力なんて全然無かったのだ。
そんな私が外国の大学で行われる厳しい授業について行くことができるわけもなかった。
外国の大学は入学するのは簡単だが卒業するのは難しいというがこれは本当の事だった。
さらに留学先で友人を1人も作る事ができなかったのも生活のつまらなさに拍車をかけていた。
日本にいた時はルーマニア人のハーフである私は外国人じみた容姿が受けて、周りに人が集まっていた。私は読者モデルとしても活躍していて順風満帆としかいいようのない生活を送っていたのだ。
「和紗ちゃんって可愛いよね」
「和紗が1番素敵だよ」
そんな感じでチヤホヤされて調子に乗っていた私は無意識のうちに傲慢に振る舞っていたのかもしれない。
そのせいなのか私はルーマニアではあまり好かれなかった。さらに自分から交流にいかずにずっと誰かが話しかけてくれるのを待っていた。自分から声をかける事は負けた気がするという変なプライドを持っていたのだ。だって今までは黙っていたって周りから私に人が寄ってきた。
友人ができないから情報も入ってこずレポートでの資料を探したりテストの対策も人一倍苦労した。さらに日本の大学と違って課題の内容も濃くて、評価の判定は非常に厳しい。
だから遊び歩く暇なんてなく、必死で勉強するしかなかった。それでも成績は振るわなかった。
それだけではない。日本に置いてきた恋人の達夫君が留学してから素っ気無いのだ。
連絡は頻繁に取れないから仕方ないとわかっていたつもりだった。それでも彼氏に構ってもらえず寂しかった。
世界で1人ぼっちになったような気がした。
***
レポートで使う本を探して町にある図書館を訪ねる。
最初は大学の図書館で探していたのだがなかなか見つけることができなかった。だから町の中にある図書館を訪ねた。
図書館の独特の空間はあまり好きではない。埃っぽい室内に、本が傷まないように日光の入りが少なくどこか薄暗い雰囲気が苦手だ。
静かすぎるのも好きではない。適度に騒がしい方が安心するのだ。
慣れない館内を歩き回って資料を探すがなかなか見つけられない。
さらに日本とは図書の分類が全く違うため、なお見つけるのが難しい。
その時目についたのがレファレンスサービスカウンターだった。
レファレンスサービスというものを知ったのは大学に入学してからだった。
レファレンスサービスというのは図書館の利用者が学習だったり研究もしくは調査などを目的として必要な情報や資料などを求めた際に図書館の人に助けてもらう事ができるサービスである。
図書館の人が検索や資料提供、もしくは回答をしてくれるという便利なサービスだ。
今までは1度も使った事はないけれど今回は試して見る価値があるかもしれない。
試しに聞いてみよう。この図書館は規模が大きいので運がよければ英語が通じる人がいるかもしれない。一縷の望みを私はレファレンスサービスに託した。
レファレンスカウンターを担当しているのは男性の職員だった。
その男性は20代前半くらいの若い人だ。アッシュブラウンの髪の毛に銀縁の眼鏡をかけている優しそうな雰囲気の男性だった。
眼鏡越しに見えるペリドットグリーンの鮮やかな瞳がとても綺麗で、しかも一度見たら忘れらない美形だった。
「すみません、この資料について探しているのですが」
資料のメモを渡して英語で問いかけてみる。
「この資料ですか。それでしたら7番の書架にありますね。あと使うかどうかわかりませんがこちらの本も参考になると思いますので書架の場所と本のタイトルメモしてお渡しします」
流暢な英語で返ってくる。発音も綺麗でとても聞き取りやすい英語だった。少し低めの声が聴き心地がいい。
担当の人に教えてもらった場所に行くと探していた資料があった。
さらにおまけで教えてもらった資料も探してみる。その資料は英語で書かれた資料で非常にわかりやすいものだった。
その資料はおそらく課題を進める上で助けになるだろう。職員さんの気配りに驚く。
もしかして今日の担当の人はかなり優秀な人なのではと思った。
それに物腰も穏やかだし、何よりもかっこいい。
彼と仲良くなれば課題をかなりスムーズに進められるのではというずるい考えが頭に過ぎる。
だって頭も良さそうだしルーマニア人だからルーマニア語にも詳しいだろう。
顔はすごくかっこいい。映画のスターと言っても納得してしまうくらいに整っている。達夫君と会えない寂しさを紛らわすのにちょうどいいかもしれない。
彼に恋人がいたっていい。ただルーマニアで話ができる人間が欲しかった。
どうやって彼と仲良くなろうか頭を捻って考える。
***
数日後の事だった。
彼と仲良くなるためにこっそり彼の仕事が終わるのを待った。仕事が終わって帰宅している時を偶然を装って声をかけることにした。
夕方になると件の彼が職員玄関から出てきた。
図書館の敷地から出た隙を見計らって英語で声をかける。
近くで見ると想像以上に大きい。180cmはあるだろう。スラリとした体型がスタイリッシュで本当にモデルのようだ。
「あのすみません。先日は大変お世話になりました。貴方の教えてくれた本のお陰で無事に乗り切ることができました」
「いいえ。仕事ですので。……こないだレファレンスカウンターに来てくださった方ですね」
「はい。なかなか資料を見つけられなくて困っていたのを助けてもらえて助かりました。あとおまけで教えていただいた資料も大変参考になりました」
「それはよかったです。お力になれて何よりです」
「本当に助かりました。これ、お礼にどうぞ」
今日のために用意しておいたクッキーを渡す。
「お気持ちは嬉しいのですが仕事ですよ。こういう風にお礼をもらうような事をしたわけではありません」
「でも私にとってはとても助かりました。だから感謝の気持ちです」
しばらく受け取る受け取らないのやりとりが続く。
数分すると彼の方から折れた。
「わかりました。それならば遠慮なく頂きます。それにしてもこうやって褒められる事はあまりないので嬉しくなりますね。お褒めの言葉よりも苦情の方が多いので」
そう言って彼は柔らかく微笑む。顔が少し赤いのは気のせいだろうか。
「あの、これからもレファレンスで色々聞いてもいいでしょうか。私、別の国出身だからルーマニア語あまり得意でなくて……」
「もちろんですよ。そう言えば名乗っていませんね。僕はトランダフィール・アレクサンドルと申します。図書館で僕に用があるときはトランダフィールがいるかどうか聞けば話が通じるはずです。」
ルーマニアでは有名人以外は日本と同じく姓から名乗る。だからこの人の姓はトランダフィールで名前がアレクサンドルなのだ。
「トランダフィールさんですか。私は和紗です」
「それはファーストネームですか?」
「そうです。苗字はちょっと名乗りたくないというかなんというか」
あまり日本人であることを知られたくない。
日本人の留学生はほとんどいない。だから国籍を明かせば私の事はすぐに特定できるだろう。
トランダフィールさんに日本からわざわざやってきたのに勉強ができない劣等生であると知られたくなかったのだ。
なんて小さなプライドなんだろう。
少しでも自分を大きく見せたかったのだ。
「わかりました。今度会うときはカズサと呼ばせていただきます。また図書館に来てくださいね」
「もちろんです」
そう言って私はトランダフィールさんと別れた。
だけどこの選択は大きな間違いだった。この人に出会った事で私は自分の人生を台無しにしてしまう事をまだ知らない。
自分の浅はかな選択をここまで後悔したのは初めてだろう。
そこを留学先に選んだのは母の出身がルーマニアだった。ただそれだけだ。
就職の面接の話のタネを作るというだけで決めたルーマニアへの留学。
アナウンサー志望だから外国の留学という華々しい経歴があれば有利なのではという打算から始まった留学だった。しかもルーマニアというちょっと珍しい留学先は面接官の興味を惹けるのではとすら思っていた。
そんな打算まみれの留学は想像の数倍つまらなくて苦しいものだった。
早く日本に戻りたくて仕方がなかった。
留学してから、向こうの大学の授業についていけなかった。
授業は英語とルーマニア語で行われる。ルーマニア語はともかくとして英語は英検で一級を持っているし、会話にも困らないから楽勝だと思っていた。だけれど向こうの授業はそんなに甘いものではなかった。
ちなみに私がルーマニア人のハーフでもルーマニア語が全く喋れないのは両親の教育方針で日本語と英語を優先的に教育されたからだ。
母方の祖父母もルーマニアから日本に移住しているのが大きかった。
日本にいた時、私は必要最低限の授業しかでず、遊び呆けていた。単位を認定してもらうためのレポートやテストは友人の力を借りてばかりだった。
要領がいいだけで、実力なんて全然無かったのだ。
そんな私が外国の大学で行われる厳しい授業について行くことができるわけもなかった。
外国の大学は入学するのは簡単だが卒業するのは難しいというがこれは本当の事だった。
さらに留学先で友人を1人も作る事ができなかったのも生活のつまらなさに拍車をかけていた。
日本にいた時はルーマニア人のハーフである私は外国人じみた容姿が受けて、周りに人が集まっていた。私は読者モデルとしても活躍していて順風満帆としかいいようのない生活を送っていたのだ。
「和紗ちゃんって可愛いよね」
「和紗が1番素敵だよ」
そんな感じでチヤホヤされて調子に乗っていた私は無意識のうちに傲慢に振る舞っていたのかもしれない。
そのせいなのか私はルーマニアではあまり好かれなかった。さらに自分から交流にいかずにずっと誰かが話しかけてくれるのを待っていた。自分から声をかける事は負けた気がするという変なプライドを持っていたのだ。だって今までは黙っていたって周りから私に人が寄ってきた。
友人ができないから情報も入ってこずレポートでの資料を探したりテストの対策も人一倍苦労した。さらに日本の大学と違って課題の内容も濃くて、評価の判定は非常に厳しい。
だから遊び歩く暇なんてなく、必死で勉強するしかなかった。それでも成績は振るわなかった。
それだけではない。日本に置いてきた恋人の達夫君が留学してから素っ気無いのだ。
連絡は頻繁に取れないから仕方ないとわかっていたつもりだった。それでも彼氏に構ってもらえず寂しかった。
世界で1人ぼっちになったような気がした。
***
レポートで使う本を探して町にある図書館を訪ねる。
最初は大学の図書館で探していたのだがなかなか見つけることができなかった。だから町の中にある図書館を訪ねた。
図書館の独特の空間はあまり好きではない。埃っぽい室内に、本が傷まないように日光の入りが少なくどこか薄暗い雰囲気が苦手だ。
静かすぎるのも好きではない。適度に騒がしい方が安心するのだ。
慣れない館内を歩き回って資料を探すがなかなか見つけられない。
さらに日本とは図書の分類が全く違うため、なお見つけるのが難しい。
その時目についたのがレファレンスサービスカウンターだった。
レファレンスサービスというものを知ったのは大学に入学してからだった。
レファレンスサービスというのは図書館の利用者が学習だったり研究もしくは調査などを目的として必要な情報や資料などを求めた際に図書館の人に助けてもらう事ができるサービスである。
図書館の人が検索や資料提供、もしくは回答をしてくれるという便利なサービスだ。
今までは1度も使った事はないけれど今回は試して見る価値があるかもしれない。
試しに聞いてみよう。この図書館は規模が大きいので運がよければ英語が通じる人がいるかもしれない。一縷の望みを私はレファレンスサービスに託した。
レファレンスカウンターを担当しているのは男性の職員だった。
その男性は20代前半くらいの若い人だ。アッシュブラウンの髪の毛に銀縁の眼鏡をかけている優しそうな雰囲気の男性だった。
眼鏡越しに見えるペリドットグリーンの鮮やかな瞳がとても綺麗で、しかも一度見たら忘れらない美形だった。
「すみません、この資料について探しているのですが」
資料のメモを渡して英語で問いかけてみる。
「この資料ですか。それでしたら7番の書架にありますね。あと使うかどうかわかりませんがこちらの本も参考になると思いますので書架の場所と本のタイトルメモしてお渡しします」
流暢な英語で返ってくる。発音も綺麗でとても聞き取りやすい英語だった。少し低めの声が聴き心地がいい。
担当の人に教えてもらった場所に行くと探していた資料があった。
さらにおまけで教えてもらった資料も探してみる。その資料は英語で書かれた資料で非常にわかりやすいものだった。
その資料はおそらく課題を進める上で助けになるだろう。職員さんの気配りに驚く。
もしかして今日の担当の人はかなり優秀な人なのではと思った。
それに物腰も穏やかだし、何よりもかっこいい。
彼と仲良くなれば課題をかなりスムーズに進められるのではというずるい考えが頭に過ぎる。
だって頭も良さそうだしルーマニア人だからルーマニア語にも詳しいだろう。
顔はすごくかっこいい。映画のスターと言っても納得してしまうくらいに整っている。達夫君と会えない寂しさを紛らわすのにちょうどいいかもしれない。
彼に恋人がいたっていい。ただルーマニアで話ができる人間が欲しかった。
どうやって彼と仲良くなろうか頭を捻って考える。
***
数日後の事だった。
彼と仲良くなるためにこっそり彼の仕事が終わるのを待った。仕事が終わって帰宅している時を偶然を装って声をかけることにした。
夕方になると件の彼が職員玄関から出てきた。
図書館の敷地から出た隙を見計らって英語で声をかける。
近くで見ると想像以上に大きい。180cmはあるだろう。スラリとした体型がスタイリッシュで本当にモデルのようだ。
「あのすみません。先日は大変お世話になりました。貴方の教えてくれた本のお陰で無事に乗り切ることができました」
「いいえ。仕事ですので。……こないだレファレンスカウンターに来てくださった方ですね」
「はい。なかなか資料を見つけられなくて困っていたのを助けてもらえて助かりました。あとおまけで教えていただいた資料も大変参考になりました」
「それはよかったです。お力になれて何よりです」
「本当に助かりました。これ、お礼にどうぞ」
今日のために用意しておいたクッキーを渡す。
「お気持ちは嬉しいのですが仕事ですよ。こういう風にお礼をもらうような事をしたわけではありません」
「でも私にとってはとても助かりました。だから感謝の気持ちです」
しばらく受け取る受け取らないのやりとりが続く。
数分すると彼の方から折れた。
「わかりました。それならば遠慮なく頂きます。それにしてもこうやって褒められる事はあまりないので嬉しくなりますね。お褒めの言葉よりも苦情の方が多いので」
そう言って彼は柔らかく微笑む。顔が少し赤いのは気のせいだろうか。
「あの、これからもレファレンスで色々聞いてもいいでしょうか。私、別の国出身だからルーマニア語あまり得意でなくて……」
「もちろんですよ。そう言えば名乗っていませんね。僕はトランダフィール・アレクサンドルと申します。図書館で僕に用があるときはトランダフィールがいるかどうか聞けば話が通じるはずです。」
ルーマニアでは有名人以外は日本と同じく姓から名乗る。だからこの人の姓はトランダフィールで名前がアレクサンドルなのだ。
「トランダフィールさんですか。私は和紗です」
「それはファーストネームですか?」
「そうです。苗字はちょっと名乗りたくないというかなんというか」
あまり日本人であることを知られたくない。
日本人の留学生はほとんどいない。だから国籍を明かせば私の事はすぐに特定できるだろう。
トランダフィールさんに日本からわざわざやってきたのに勉強ができない劣等生であると知られたくなかったのだ。
なんて小さなプライドなんだろう。
少しでも自分を大きく見せたかったのだ。
「わかりました。今度会うときはカズサと呼ばせていただきます。また図書館に来てくださいね」
「もちろんです」
そう言って私はトランダフィールさんと別れた。
だけどこの選択は大きな間違いだった。この人に出会った事で私は自分の人生を台無しにしてしまう事をまだ知らない。
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