36 / 38
BADエンドルート
奪われる記憶※
しおりを挟む
「あっあああ♡♡♡」
朝までローターとバイブ責めされた私は身体をロクに動かすこともできなかった。
「そろそろいいかな? ローターもバイブもとってあげますね」
そう言ってシオンはローターを外し、バイブを抜く。
ローターの刺激を受け続けたせいか陰核はぷっくりと赤く腫れあがり、膣口はシオンの肉棒を模したバイブがずっと挿入されていたせいでぽっかりと開いたままだ。
「声も出ないですか? そうですよね。ずっとオモチャで嬲られてたんですから。乳首は勃起して、クリトリスはビンビンにして、おまんこからトロトロ愛液を流しちゃって桃さんったら快楽に弱いんですね」
シオンは私の醜態を見てくすくすと笑う。
あまりにも酷い扱いに私は泣き出してしまう。
「ううっ、私が何をしたのよぉ。どうして急に酷い事するのっ」
年を考えずに号泣してしまう。涙が止まらない。止めようと思っても勝手に溢れ出てくるのだ。自身の涙腺の弱さが嫌になる。
だけど何もしてないのに勝手にキレるシオンが悪いのだ。だって思い出しましたかと訊かれたから正直に答えただけなのに。
「酷い? 酷いのは桃さんじゃないですか? 俺は桃さんに人生支配されているのに。ずっと心に桃さんがいるのに、桃さんは俺のことなんか欠片も覚えていなかった。あんまりじゃないですか」
シオンは笑っているが口調は刺々しい。吐き捨てるような喋り方にビクっとなってしまう。
私が知っているシオンはスーパーアイドルでいつでもキラキラしていて、常に紳士的な出来すぎた男の子だった。
そんな男の子が今は笑って悪魔のような所業を私にしている。
アイドルの顔は偽りの姿で支配欲と嗜虐心に満ちたこの姿こそが本当のシオンなのだろうか。
「何よ。それ……。シオンが私の事が好きになったのはシオンの勝手じゃん。それに両想いじゃないからって拉致監禁していい理由にならないじゃん。シオンが抱いているだけの感情を私にも求めないでよ! それに何度もいうけど私はシオンと会った事なんかない! 人違いだよ!」
「……ふふっははははは! わかった。桃さんにとって俺はどうでもいい存在だって事がよくわかりました。アイドルという仕事を選んだのももしかしたら桃さんに見つけてもらえるかもしれないって一縷の希望があったから。でもそんなのは意味が無かった」
シオンは声をあげて狂ったように笑う。その姿は狂人そのものだった。
「それで俺とってもいい事を思いついたんですよ。桃さんの思い出や記憶を奪って、その空いた所に俺との思い出を詰めればいいんだって」
「な、何を言ってるの?」
「こないだ桃さんの足の自由を奪って琥珀糖に変えたように桃さんの記憶を奪うんです。桃さんの記憶はとっても綺麗で美味しいんだろうなあ」
シオンはうっとりとした目で語る。
足の自由が奪われて、琥珀糖にされた時の事を思い出す。記憶を奪う、それは熊野桃として生きてきたものを壊すということだ。
シオンの言う通りなら嬉しかったこと、辛かったこと、そして大切な思い出が全て奪われ、喰われるということだ。
「コウ君の想いや思い出とか邪魔くさかったしちょうどいいや」
「やめて! お願い! 記憶を奪わないで! シオンの恋人になる! シオンが望むことならなんでもするから! ずっとここにいるからそれは許して!」
必死で懇願する。だってコウくんに私は救われてきた。辛い時も悲しい時もコウくんを見るだけで元気になれた。コウくんが嬉しいと私も嬉しかった。コウくんが悲しいと私も悲しかった。辛い時はコウくんが出演する番組やイベントに思いを馳せて乗り切ってきた。
私の中でコウくんを占める割合はあまりにも多かった。
しかし、私の反応を見たシオンは冷ややかな表情でこちらを見つめている。私の反応はよりシオンの怒りを増幅させたようだった。
シオンの放つ圧は周りの空気がピリピリしているように感じる。
「ほんっとうに腹が立つな。コウくんの事になるとあなたはどこまでも必死になる。本当にいまいましい」
「お願い!! 許して!!」
「だーめ」
シオンは容赦なく手を翳す。すると、胸に鮮やかな赤い結晶が浮かび上がる。そしてそれは吸い寄せられるようにシオンの手に収まる。
シオンはいつの間にかシンプルな透明なガラス瓶を持っていて、その中に赤い結晶を入れた。
ガーネットのような赤いそれはキラキラと輝いてる。
「ねえ、桃さん。コウ君についてどう思いますか?」
コウくん? 確かシオンと同じグループのリーダーだったはず。だけどどうしてシオンは突然コウくんについて聞いてくるのだろうか?
「シオンが所属してるCieloのリーダーだよね?」
「そうですね」
シオンは楽しそうに微笑む。なぜコウくんの事を訊いてくるのだろうか。そして彼のことを訊かれた時、胸の中の喪失感を感じた。
朝までローターとバイブ責めされた私は身体をロクに動かすこともできなかった。
「そろそろいいかな? ローターもバイブもとってあげますね」
そう言ってシオンはローターを外し、バイブを抜く。
ローターの刺激を受け続けたせいか陰核はぷっくりと赤く腫れあがり、膣口はシオンの肉棒を模したバイブがずっと挿入されていたせいでぽっかりと開いたままだ。
「声も出ないですか? そうですよね。ずっとオモチャで嬲られてたんですから。乳首は勃起して、クリトリスはビンビンにして、おまんこからトロトロ愛液を流しちゃって桃さんったら快楽に弱いんですね」
シオンは私の醜態を見てくすくすと笑う。
あまりにも酷い扱いに私は泣き出してしまう。
「ううっ、私が何をしたのよぉ。どうして急に酷い事するのっ」
年を考えずに号泣してしまう。涙が止まらない。止めようと思っても勝手に溢れ出てくるのだ。自身の涙腺の弱さが嫌になる。
だけど何もしてないのに勝手にキレるシオンが悪いのだ。だって思い出しましたかと訊かれたから正直に答えただけなのに。
「酷い? 酷いのは桃さんじゃないですか? 俺は桃さんに人生支配されているのに。ずっと心に桃さんがいるのに、桃さんは俺のことなんか欠片も覚えていなかった。あんまりじゃないですか」
シオンは笑っているが口調は刺々しい。吐き捨てるような喋り方にビクっとなってしまう。
私が知っているシオンはスーパーアイドルでいつでもキラキラしていて、常に紳士的な出来すぎた男の子だった。
そんな男の子が今は笑って悪魔のような所業を私にしている。
アイドルの顔は偽りの姿で支配欲と嗜虐心に満ちたこの姿こそが本当のシオンなのだろうか。
「何よ。それ……。シオンが私の事が好きになったのはシオンの勝手じゃん。それに両想いじゃないからって拉致監禁していい理由にならないじゃん。シオンが抱いているだけの感情を私にも求めないでよ! それに何度もいうけど私はシオンと会った事なんかない! 人違いだよ!」
「……ふふっははははは! わかった。桃さんにとって俺はどうでもいい存在だって事がよくわかりました。アイドルという仕事を選んだのももしかしたら桃さんに見つけてもらえるかもしれないって一縷の希望があったから。でもそんなのは意味が無かった」
シオンは声をあげて狂ったように笑う。その姿は狂人そのものだった。
「それで俺とってもいい事を思いついたんですよ。桃さんの思い出や記憶を奪って、その空いた所に俺との思い出を詰めればいいんだって」
「な、何を言ってるの?」
「こないだ桃さんの足の自由を奪って琥珀糖に変えたように桃さんの記憶を奪うんです。桃さんの記憶はとっても綺麗で美味しいんだろうなあ」
シオンはうっとりとした目で語る。
足の自由が奪われて、琥珀糖にされた時の事を思い出す。記憶を奪う、それは熊野桃として生きてきたものを壊すということだ。
シオンの言う通りなら嬉しかったこと、辛かったこと、そして大切な思い出が全て奪われ、喰われるということだ。
「コウ君の想いや思い出とか邪魔くさかったしちょうどいいや」
「やめて! お願い! 記憶を奪わないで! シオンの恋人になる! シオンが望むことならなんでもするから! ずっとここにいるからそれは許して!」
必死で懇願する。だってコウくんに私は救われてきた。辛い時も悲しい時もコウくんを見るだけで元気になれた。コウくんが嬉しいと私も嬉しかった。コウくんが悲しいと私も悲しかった。辛い時はコウくんが出演する番組やイベントに思いを馳せて乗り切ってきた。
私の中でコウくんを占める割合はあまりにも多かった。
しかし、私の反応を見たシオンは冷ややかな表情でこちらを見つめている。私の反応はよりシオンの怒りを増幅させたようだった。
シオンの放つ圧は周りの空気がピリピリしているように感じる。
「ほんっとうに腹が立つな。コウくんの事になるとあなたはどこまでも必死になる。本当にいまいましい」
「お願い!! 許して!!」
「だーめ」
シオンは容赦なく手を翳す。すると、胸に鮮やかな赤い結晶が浮かび上がる。そしてそれは吸い寄せられるようにシオンの手に収まる。
シオンはいつの間にかシンプルな透明なガラス瓶を持っていて、その中に赤い結晶を入れた。
ガーネットのような赤いそれはキラキラと輝いてる。
「ねえ、桃さん。コウ君についてどう思いますか?」
コウくん? 確かシオンと同じグループのリーダーだったはず。だけどどうしてシオンは突然コウくんについて聞いてくるのだろうか?
「シオンが所属してるCieloのリーダーだよね?」
「そうですね」
シオンは楽しそうに微笑む。なぜコウくんの事を訊いてくるのだろうか。そして彼のことを訊かれた時、胸の中の喪失感を感じた。
10
お気に入りに追加
147
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

彼氏に別れを告げたらヤンデレ化した
Fio
恋愛
彼女が彼氏に別れを切り出すことでヤンデレ・メンヘラ化する短編ストーリー。様々な組み合わせで書いていく予定です。良ければ感想、お気に入り登録お願いします。

包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~
吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。
結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。
何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる