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シオンの過去3
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中学2年生になると同時に研修生として上京した。
そして芸名は本名の最上紫苑を片仮名にしたものになった。
シオンが俺の芸名だ。
所属事務所の宿舎に住むようになってからは予想以上に忙しい日々だった。
日中は宿舎のある校区の中学校に通い、授業が終われば夜まで歌とダンスのレッスンが毎日入れられた。
放課後のスケジュールは分単位で刻まれ、土日もレッスン漬けだった。ダンスレッスン、ボイストレーニング、そして身体づくりのためのボディメイクトレーニングにマナー講座とアイドルとして必要な基礎を徹底的に叩き込まれた。
他の研修生は時々メディアに出させてもらえるにも関わらず俺だけはメディアの露出は一切なくスタジオで鬼のようなレッスンが組まれていた。
もしかして一生このままなのかと不安になりモチベーションも上がらなくなっていた。なによりも過密なレッスンで身体はいつもろくに動かない日もざらだった。
そしていつまでもメディアに出れない俺は同期からは陰で劣等生のシオンとバカにされていた。
桃さんを探しに東京の街を歩き回る余裕なんてなかった。
日々のレッスンや思うように上手くいかない宿舎生活で心が折れそうで、泣きたくなるほどに辛い時は宝物のぬいぐるみに話しかけた。
「桃さん、桃さんに会いたくて芸能界の世界に入ったけど全然ダメだよ。俺だけまだなんの番組にも出してもらえないんだ。毎日ダンスと歌の練習で1日が終わるんだ。桃さんは東京の生活楽しい?」
ずっと肌身離さず持っていたぬいぐるみはあっという間に劣化していった。
表面のピンク色の布地は涙のシミだらけだし、ギュッと抱きしめて眠る事が多かったから形が変形して少し潰れてしまっている。
だけどこのぬいぐるみは俺の、俺だけの宝物だったのだ。
鬼のようなレッスンの成果は着実に出ており俺のダンスと歌のスキルは同期の中では1番だったし、研修生でも5本の指に入るほどの実力になっていた。
それでもトレーナーには「紫苑君は誰よりもダンスと歌が上手いけど、上手なだけで心に響かないんだよね」と訳のわからないことを言われる始末だった。
その日もスタジオでのダンスレッスンが終わり、シャワー室へと向かいながら先輩であるソウマと話していた。
ソウマは俺よりも2つ年上で入所歴は5年だそうだ。俺とは先輩後輩の関係だったがどことなくウマがあって一緒にいることが多かった。
ソウマは眼鏡をかけていて神経質で近寄りがたい印象を受ける青年だ。言葉も少しぶっきらぼうなところがある。しかし根っこはかなりいい奴だと思う。
劣等生と噂される俺に普通に接してくれる数少ない人物だ。そしてたまにゲームに誘ってくれるいい先輩だ。
「シオンってなんでアイドルになろうと思ったんだ?」
俺を見上げてソウマは問いかけてきた。そして言葉を続ける。
「シオンは入所して僅かなのに俺たちの中で歌もダンスも1番上手くなっててすごいって思う。それだけ努力できるモチベーションを教えてほしい。俺は自分よりも上手い奴を見ると俺が努力する意味があるのかって思う時がある。自信が無くなるんだ」
ソウマは音楽の才能に恵まれており、歌唱力と楽器演奏の能力を買われている。それでも歌が上手い人間は山ほどいる。ソウマはそれで自信を無くしていると溢した。
「俺の努力のモチベか……。みんなを笑顔にしたいからだよ。俺のパフォーマンスを見ている時だけでも現実から忘れて夢の世界へと浸ってほしい。そして幸せになって欲しい。それだけだよ。それにソウマ君の努力は絶対どこかで報われる。俺はソウマの歌、好きだよ」
俺は入所当初から用意してあった解答をソウマに語る。
まさか桃さんに会いたくて、東京へ行くきっかけが欲しかっただけとは言えない。だからこうやって当たり障りのない答えを用意してある。
「そうか。シオンはいいやつだな。俺とは全然違う。俺がアイドルを目指したのは嫌いだったやつを見返すためだ」
「見返す?」
「俺は小学生の時に周りからバカにされていたんだ。好きな教科は音楽で歌とか楽器が好きな子供だった。だけどそれは男らしくないオカマみたいだとバカにされたんだ。そいつらを見返したくて頑張っている。子供の頃に俺をバカにしていた女子からファンレターが来た時は気分が良かったよ。お前がファンだというソウマはむかし見下してた男だよって思うとスッキリした」
表情は変わらず淡々とソウマは語る。
アイドルとして活動するにはあまりにも歪んだ動機だ。実直なイメージのあるソウマからは想像もつかない。
「ソウマ君って結構根に持つタイプなの? というかそれがアイドルの動機でモチベ持つの?」
俺が言える事ではないがつい訊いてしまう。
「小学生の6年間は長いからな。人格形成に影響が出るのも当然だろう。根にもつのも当然だろ。それにアイドル始める理由や動機なんて俺は何でもいいと思う。きっかけは色々あると思う。やることさえやればの話だが」
ソウマの言葉に俺は背中を押された気がした。大事な人にもう一度会いたいという不純な動機でも許された気がしたのだ。
「へー。じゃあ俺が世界中からちやほやされたいからアイドルやるって言ったらソウマは引かない?」
「全く。俺は動機がなにあれちゃんとアイドルとして果たすべき事をすれば本心はなんだっていいと思う。スイ君に至ってははっきりと金のためって豪語してるし」
スイとはダイナミックなダンスと可愛らしいザ・アイドルの容姿で最も人気のある研修生だ。小柄で童顔なので高校生だと思われがちだが既に20歳の成人だ。
ソウマはスイ君と呼んでいるが入所歴で考えるとソウマが先なので彼が先輩なのだ。
スイは高校卒業と同時に入所し僅か1年で研修生の頂点に立ったらしい。
「話し変わるけど有名になったら俺にもファンレターとか来るようになるかな?」
有名になれば桃さんの目に俺が留まるだろうか? そして俺の事を好きになってくれるだろうか?
「シオンならすぐに来るようになるだろ。そもそもシオンにレッスンばかりさせているのは他に引き抜きされないようにって噂があるくらいだ。事務所はお前にかなり期待しているみたいだぞ」
驚きの事実に思わずえっと言ってしまう。
「え?そうなの? てっきり見込みがないからだと」
「いや、上層部はお前を完全にアイドルとしての基礎を叩き込んでデビューさせるって噂が流れているぞ。アイドルってイメージ商売だからそのイメージを徹底的に演じられるよう鍛えているって聞いた。これは内緒にしてくれ。俺も偶然聞いたんだ」
嬉しい一言だった。下がっていたモチベーションが一気に燃え上がった。どうせやるならトップになりたい。
何よりも有名になればもしかしたらファンレターをお姉さんが送ってくれるかも。お姉さんにアイドルのシオンを知ってもらいたい。
それからはモチベーションが一気に上がった。俺が1番輝く星になってお姉さんに見つけてもらうのだ。
ソウマの言うことは当たっていた。
事務所に入所してから1年後、俺はアイドルグループのCieloの一員としてデビューする事になった。
突然の抜擢で俺は開いた口が塞がらなかった。
Cieloはやり手である社長自らが全国を回ってメンバーを選抜したユニットだ。
実際に全員見事に出身地も年齢も特技も考え方も何もかもが違った。
関西の研修生で芸歴16年。長い経験によって磨かれた関西弁でのトークスキルが自慢らしい。朗らかで明るいけど締めるところは締める。場慣れしているのもあり積極的に俺たちを引っ張ってくれる心優しいリーダーのコウ。
可愛らしい容姿なのにダンスとアクロバットの実力がピカイチ。アイドルらしく可愛こぶっているけど本当の性格は大雑把で男らしく守銭奴のスイ。
実際に研修生での人気は常にトップ3であり、さまざまなメディアにも出ていた。
北海道出身で実家はさくらんぼ農家だそうだ。
そして、同じ研修所で一緒にレッスンをしてきたソウマがいた。ソウマは俺とはまた違った歌声の持ち主だ。ソウマの歌唱力は研修生で5本の指に入ると言われているくらいにハイレベルだ。ソウマがいたことは素直に嬉しかった。
そんな個性豊かなアイドルグループに俺は選ばれた。そして俺はこのメンバーで頑張っていく事を決意したのだ。
そして芸名は本名の最上紫苑を片仮名にしたものになった。
シオンが俺の芸名だ。
所属事務所の宿舎に住むようになってからは予想以上に忙しい日々だった。
日中は宿舎のある校区の中学校に通い、授業が終われば夜まで歌とダンスのレッスンが毎日入れられた。
放課後のスケジュールは分単位で刻まれ、土日もレッスン漬けだった。ダンスレッスン、ボイストレーニング、そして身体づくりのためのボディメイクトレーニングにマナー講座とアイドルとして必要な基礎を徹底的に叩き込まれた。
他の研修生は時々メディアに出させてもらえるにも関わらず俺だけはメディアの露出は一切なくスタジオで鬼のようなレッスンが組まれていた。
もしかして一生このままなのかと不安になりモチベーションも上がらなくなっていた。なによりも過密なレッスンで身体はいつもろくに動かない日もざらだった。
そしていつまでもメディアに出れない俺は同期からは陰で劣等生のシオンとバカにされていた。
桃さんを探しに東京の街を歩き回る余裕なんてなかった。
日々のレッスンや思うように上手くいかない宿舎生活で心が折れそうで、泣きたくなるほどに辛い時は宝物のぬいぐるみに話しかけた。
「桃さん、桃さんに会いたくて芸能界の世界に入ったけど全然ダメだよ。俺だけまだなんの番組にも出してもらえないんだ。毎日ダンスと歌の練習で1日が終わるんだ。桃さんは東京の生活楽しい?」
ずっと肌身離さず持っていたぬいぐるみはあっという間に劣化していった。
表面のピンク色の布地は涙のシミだらけだし、ギュッと抱きしめて眠る事が多かったから形が変形して少し潰れてしまっている。
だけどこのぬいぐるみは俺の、俺だけの宝物だったのだ。
鬼のようなレッスンの成果は着実に出ており俺のダンスと歌のスキルは同期の中では1番だったし、研修生でも5本の指に入るほどの実力になっていた。
それでもトレーナーには「紫苑君は誰よりもダンスと歌が上手いけど、上手なだけで心に響かないんだよね」と訳のわからないことを言われる始末だった。
その日もスタジオでのダンスレッスンが終わり、シャワー室へと向かいながら先輩であるソウマと話していた。
ソウマは俺よりも2つ年上で入所歴は5年だそうだ。俺とは先輩後輩の関係だったがどことなくウマがあって一緒にいることが多かった。
ソウマは眼鏡をかけていて神経質で近寄りがたい印象を受ける青年だ。言葉も少しぶっきらぼうなところがある。しかし根っこはかなりいい奴だと思う。
劣等生と噂される俺に普通に接してくれる数少ない人物だ。そしてたまにゲームに誘ってくれるいい先輩だ。
「シオンってなんでアイドルになろうと思ったんだ?」
俺を見上げてソウマは問いかけてきた。そして言葉を続ける。
「シオンは入所して僅かなのに俺たちの中で歌もダンスも1番上手くなっててすごいって思う。それだけ努力できるモチベーションを教えてほしい。俺は自分よりも上手い奴を見ると俺が努力する意味があるのかって思う時がある。自信が無くなるんだ」
ソウマは音楽の才能に恵まれており、歌唱力と楽器演奏の能力を買われている。それでも歌が上手い人間は山ほどいる。ソウマはそれで自信を無くしていると溢した。
「俺の努力のモチベか……。みんなを笑顔にしたいからだよ。俺のパフォーマンスを見ている時だけでも現実から忘れて夢の世界へと浸ってほしい。そして幸せになって欲しい。それだけだよ。それにソウマ君の努力は絶対どこかで報われる。俺はソウマの歌、好きだよ」
俺は入所当初から用意してあった解答をソウマに語る。
まさか桃さんに会いたくて、東京へ行くきっかけが欲しかっただけとは言えない。だからこうやって当たり障りのない答えを用意してある。
「そうか。シオンはいいやつだな。俺とは全然違う。俺がアイドルを目指したのは嫌いだったやつを見返すためだ」
「見返す?」
「俺は小学生の時に周りからバカにされていたんだ。好きな教科は音楽で歌とか楽器が好きな子供だった。だけどそれは男らしくないオカマみたいだとバカにされたんだ。そいつらを見返したくて頑張っている。子供の頃に俺をバカにしていた女子からファンレターが来た時は気分が良かったよ。お前がファンだというソウマはむかし見下してた男だよって思うとスッキリした」
表情は変わらず淡々とソウマは語る。
アイドルとして活動するにはあまりにも歪んだ動機だ。実直なイメージのあるソウマからは想像もつかない。
「ソウマ君って結構根に持つタイプなの? というかそれがアイドルの動機でモチベ持つの?」
俺が言える事ではないがつい訊いてしまう。
「小学生の6年間は長いからな。人格形成に影響が出るのも当然だろう。根にもつのも当然だろ。それにアイドル始める理由や動機なんて俺は何でもいいと思う。きっかけは色々あると思う。やることさえやればの話だが」
ソウマの言葉に俺は背中を押された気がした。大事な人にもう一度会いたいという不純な動機でも許された気がしたのだ。
「へー。じゃあ俺が世界中からちやほやされたいからアイドルやるって言ったらソウマは引かない?」
「全く。俺は動機がなにあれちゃんとアイドルとして果たすべき事をすれば本心はなんだっていいと思う。スイ君に至ってははっきりと金のためって豪語してるし」
スイとはダイナミックなダンスと可愛らしいザ・アイドルの容姿で最も人気のある研修生だ。小柄で童顔なので高校生だと思われがちだが既に20歳の成人だ。
ソウマはスイ君と呼んでいるが入所歴で考えるとソウマが先なので彼が先輩なのだ。
スイは高校卒業と同時に入所し僅か1年で研修生の頂点に立ったらしい。
「話し変わるけど有名になったら俺にもファンレターとか来るようになるかな?」
有名になれば桃さんの目に俺が留まるだろうか? そして俺の事を好きになってくれるだろうか?
「シオンならすぐに来るようになるだろ。そもそもシオンにレッスンばかりさせているのは他に引き抜きされないようにって噂があるくらいだ。事務所はお前にかなり期待しているみたいだぞ」
驚きの事実に思わずえっと言ってしまう。
「え?そうなの? てっきり見込みがないからだと」
「いや、上層部はお前を完全にアイドルとしての基礎を叩き込んでデビューさせるって噂が流れているぞ。アイドルってイメージ商売だからそのイメージを徹底的に演じられるよう鍛えているって聞いた。これは内緒にしてくれ。俺も偶然聞いたんだ」
嬉しい一言だった。下がっていたモチベーションが一気に燃え上がった。どうせやるならトップになりたい。
何よりも有名になればもしかしたらファンレターをお姉さんが送ってくれるかも。お姉さんにアイドルのシオンを知ってもらいたい。
それからはモチベーションが一気に上がった。俺が1番輝く星になってお姉さんに見つけてもらうのだ。
ソウマの言うことは当たっていた。
事務所に入所してから1年後、俺はアイドルグループのCieloの一員としてデビューする事になった。
突然の抜擢で俺は開いた口が塞がらなかった。
Cieloはやり手である社長自らが全国を回ってメンバーを選抜したユニットだ。
実際に全員見事に出身地も年齢も特技も考え方も何もかもが違った。
関西の研修生で芸歴16年。長い経験によって磨かれた関西弁でのトークスキルが自慢らしい。朗らかで明るいけど締めるところは締める。場慣れしているのもあり積極的に俺たちを引っ張ってくれる心優しいリーダーのコウ。
可愛らしい容姿なのにダンスとアクロバットの実力がピカイチ。アイドルらしく可愛こぶっているけど本当の性格は大雑把で男らしく守銭奴のスイ。
実際に研修生での人気は常にトップ3であり、さまざまなメディアにも出ていた。
北海道出身で実家はさくらんぼ農家だそうだ。
そして、同じ研修所で一緒にレッスンをしてきたソウマがいた。ソウマは俺とはまた違った歌声の持ち主だ。ソウマの歌唱力は研修生で5本の指に入ると言われているくらいにハイレベルだ。ソウマがいたことは素直に嬉しかった。
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