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ドキドキ出会い編
27.感謝のキス、、、?
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10分ほどルーカスのキスが飲み込めず、立ち尽くしていた駿だったが、立ち直りやっと帰路に着いた。
駿は頬にキスされたことなんて1度もなかったし、口なんて以ての外である。
『ほっぺにちゅーされちゃった、、、、なんでそんなことしたのかな、僕にちゅーなんてしてもいい事ないよな、、?
あ、そうか!この世界では挨拶なのか!』
駿は自分の自信のなさゆえそう結論づけてしまった。ルーカスの気持ちが伝わるのはいつになることやら。
帰宅後、エドワードもアーヴィングも出かけていて1人だったので、先に夕飯を作って待つことにした。
今日の夕飯は、肉じゃがに鮭(本当の名前は違うらしい)の塩焼きの和定食だ。
肉じゃががいい具合に煮えた頃、2人は1緒に帰ってきた。
「おかえりなさい。
あれ?お2人はご一緒だったんですか?」
「ただいま、駿。
ギルドでたまたま会ってよ、駿が先に帰ったって聞いたから、二人で帰ってきたんだよ。
それにしても美味そうな匂いがするな~ご飯が楽しみだぜ。」
「ただいま。駿、いい匂いがしますね。
今日のお食事も美味しそうです。
駿は、今日もカイデンさんと魔法の練習でしたっけ?どうでしたか?」
2人のご飯をテーブルに並べながら駿はハッとして振り返る。
「あの、今日は、カイデンさんの授業がなかったんです。それで、2人に渡したいものがあって、、、
いつもありがとうございます。僕は、この何も知らない世界でお二人に会えて、一緒に暮らせて本当に幸せです。
それで、この世界で初給料を貰ったので2人に感謝の気持ちでお礼を買ってきたんです。
僕のいた世界だと、初任給でお世話になった人に物をあげる習慣があるんですよ。
もし良ければ貰ってくれませんか?」
首を傾げながら、上目遣いでプレゼントを差し出す駿はあざといことこの上ない。
エドワードとアーヴィングは、駿の可愛い仕草に悶えながらも、プレゼントを受け取り幸せをかみ締めた。
「駿、ありがとうございます。凄く嬉しいです。
これは、、、マント留めですか。葉のモチーフが素敵ですね。
早速つけたいのですが、駿が着けてくれますか?」
アーヴィングは開けてすぐ嬉しそうに微笑み、駿にマント留めを手渡した。恐る恐るアーヴィングのマントにアクセサリーをつけた駿が顔を上げると思ったよりアーヴィングの顔が近くて、焦ってしまう。そんな駿のかわいい姿を見て、またアーヴィングは微笑みを深くするのだった。
一方、エドワードは、未だに駿からプレゼントをもらった嬉しさを噛み締めていた。エドワードへのプレゼントは、剣の柄につけるタッセルだった。
色は、駿の綺麗な髪の色とおなじ、黒く美しかった。
駿は、知らなかったのだ。この世界で、自身の髪の色と同じタッセルを送ることが、愛の告白になることを。
そして、エドワードはもちろん駿が、そのことを知らないことはわかったが、あまりにも衝撃的で嬉しすぎて固まってしまっていたのだった。
「エドさん、どうしましたか?あまり、気に入りませんでしたか?剣を使うエドさんのかっこよさにピッタリかなと思って買ったんですけど、、、。」
「あぁ、最高にかっこいいぞ。しかも駿の髪の色で、駿が俺に贈ってくれたものだ。こんなにいいものをくれるなんて、駿ありがとうな。
それに、駿。お前と出会えて幸せなのは俺も同じだ。もちろん、アーヴィングも同じだと思うぞ。
駿みたいに優しくて、可愛いやつと一緒にいれるのが奇跡みたいだからな!」
「良かったぁ。エドさんが固まってたから、僕嫌なものあげちゃったかと思いました。
喜んでくれて良かったです。可愛いはわからないけど、僕で力になれるならこれからも一緒にいさせてください。
嫌われないように頑張ります。」
「あぁ!もう我慢ができない。
なぁ、出会って少ししか経っていないが俺はお前が好きだ。もちろん、恋愛的な意味だ。
すぐに返事が欲しいわけじゃないけど、他の人に取られたくないんだ。駿は魅力的でみんなが狙ってる。可愛いって言われたって、謙虚なお前は社交辞令だと思うかもしれないけど、俺の目には誰よりも可愛く見えるんだ。
嫌いになることなんてない、知れば知るほど駿の魅力にハマって言ってるんだ。
なぁ、俺のこと少しは考えてくれないか?俺を好きになってくれたら、俺は世界一の幸せものだと思うぜ。」
駿は頬にキスされたことなんて1度もなかったし、口なんて以ての外である。
『ほっぺにちゅーされちゃった、、、、なんでそんなことしたのかな、僕にちゅーなんてしてもいい事ないよな、、?
あ、そうか!この世界では挨拶なのか!』
駿は自分の自信のなさゆえそう結論づけてしまった。ルーカスの気持ちが伝わるのはいつになることやら。
帰宅後、エドワードもアーヴィングも出かけていて1人だったので、先に夕飯を作って待つことにした。
今日の夕飯は、肉じゃがに鮭(本当の名前は違うらしい)の塩焼きの和定食だ。
肉じゃががいい具合に煮えた頃、2人は1緒に帰ってきた。
「おかえりなさい。
あれ?お2人はご一緒だったんですか?」
「ただいま、駿。
ギルドでたまたま会ってよ、駿が先に帰ったって聞いたから、二人で帰ってきたんだよ。
それにしても美味そうな匂いがするな~ご飯が楽しみだぜ。」
「ただいま。駿、いい匂いがしますね。
今日のお食事も美味しそうです。
駿は、今日もカイデンさんと魔法の練習でしたっけ?どうでしたか?」
2人のご飯をテーブルに並べながら駿はハッとして振り返る。
「あの、今日は、カイデンさんの授業がなかったんです。それで、2人に渡したいものがあって、、、
いつもありがとうございます。僕は、この何も知らない世界でお二人に会えて、一緒に暮らせて本当に幸せです。
それで、この世界で初給料を貰ったので2人に感謝の気持ちでお礼を買ってきたんです。
僕のいた世界だと、初任給でお世話になった人に物をあげる習慣があるんですよ。
もし良ければ貰ってくれませんか?」
首を傾げながら、上目遣いでプレゼントを差し出す駿はあざといことこの上ない。
エドワードとアーヴィングは、駿の可愛い仕草に悶えながらも、プレゼントを受け取り幸せをかみ締めた。
「駿、ありがとうございます。凄く嬉しいです。
これは、、、マント留めですか。葉のモチーフが素敵ですね。
早速つけたいのですが、駿が着けてくれますか?」
アーヴィングは開けてすぐ嬉しそうに微笑み、駿にマント留めを手渡した。恐る恐るアーヴィングのマントにアクセサリーをつけた駿が顔を上げると思ったよりアーヴィングの顔が近くて、焦ってしまう。そんな駿のかわいい姿を見て、またアーヴィングは微笑みを深くするのだった。
一方、エドワードは、未だに駿からプレゼントをもらった嬉しさを噛み締めていた。エドワードへのプレゼントは、剣の柄につけるタッセルだった。
色は、駿の綺麗な髪の色とおなじ、黒く美しかった。
駿は、知らなかったのだ。この世界で、自身の髪の色と同じタッセルを送ることが、愛の告白になることを。
そして、エドワードはもちろん駿が、そのことを知らないことはわかったが、あまりにも衝撃的で嬉しすぎて固まってしまっていたのだった。
「エドさん、どうしましたか?あまり、気に入りませんでしたか?剣を使うエドさんのかっこよさにピッタリかなと思って買ったんですけど、、、。」
「あぁ、最高にかっこいいぞ。しかも駿の髪の色で、駿が俺に贈ってくれたものだ。こんなにいいものをくれるなんて、駿ありがとうな。
それに、駿。お前と出会えて幸せなのは俺も同じだ。もちろん、アーヴィングも同じだと思うぞ。
駿みたいに優しくて、可愛いやつと一緒にいれるのが奇跡みたいだからな!」
「良かったぁ。エドさんが固まってたから、僕嫌なものあげちゃったかと思いました。
喜んでくれて良かったです。可愛いはわからないけど、僕で力になれるならこれからも一緒にいさせてください。
嫌われないように頑張ります。」
「あぁ!もう我慢ができない。
なぁ、出会って少ししか経っていないが俺はお前が好きだ。もちろん、恋愛的な意味だ。
すぐに返事が欲しいわけじゃないけど、他の人に取られたくないんだ。駿は魅力的でみんなが狙ってる。可愛いって言われたって、謙虚なお前は社交辞令だと思うかもしれないけど、俺の目には誰よりも可愛く見えるんだ。
嫌いになることなんてない、知れば知るほど駿の魅力にハマって言ってるんだ。
なぁ、俺のこと少しは考えてくれないか?俺を好きになってくれたら、俺は世界一の幸せものだと思うぜ。」
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