異世界人は愛が重い！？

ドキドキ出会い編

20.これってデート？

毎日料理を作って、魔法の練習を少しづつして、たまにギルドに行ったりアーヴィングの調薬を見たりしながら駿がこの世界に来て１ヶ月ほど時間が過ぎた。



「駿もこの世界に慣れてきたようですから、明日は少し街の中を詳しく見て歩きませんか？調薬をやって見たいのなら私行きつけの調薬道具屋にも一緒に行きませんか？」


「行きたいです。わぁ、楽しみだなぁ。

ギルドか市場かしか行ったこと無かったのですこし緊張しちゃいます､､､｡」

そんな会話をしてアーヴィングと駿は2人出かけることにした。エドワードはどうしても外せないクエストがあるらしく2人だけになったのだが、アーヴィングは2人だけなことをこれ幸いとデートコースを考えるように入念に計画を立てて出かけることを楽しみにしていた。






「駿、おはようございます。今日はデート日和ですね。あなたと出かけられて嬉しいです。」

そうアーヴィングが出掛けに告げたことで駿は今日1日デートなのだとドギマギしてしまう。

「そ、そ、そうですね。いい天気で街を回れて嬉しいです。で、デートかは分からないんですけど、ぼ、僕もアーヴィングさんと出かけられて嬉しいです。」

焦ってそう伝える駿の顔は真っ赤に染まり、アーヴィングは意識してくれる駿が可愛くて少しいじめたくなってしまう。


今日のお出かけコースは薬草の群生地に行き採取をした後、森の浅い所にある花畑でご飯を食べ、最後に調薬道具屋に行くことになっている。アーヴィングは実は誰ともデートなどしたことがなかったので果たしてこれで本当にいいのか不安になりながらも駿が喜んでくれそうな所を一生懸命に考えた。

ピクニック用のお弁当も昨日の夜に2人で作り、アーヴィングも駿もうきうきと出かけた。その後ろでエドワードが悔しそうにしかし、アーヴィングが心を許せる人ができたのが嬉しいのか複雑な表情をしていたのは神のみぞ知る､､､｡











「すごーい！街の近くにこんな素敵な森があるんですね。薬草もなんだか光ってて綺麗です！この薬草がポーションになるんですか？」


「ええ。この薬草がポーションの基本的な薬草になります。森の深いところに行くと上級薬用の薬草もあるんですが、駿にはまだ危ないのでまた今度エドワードもつれて行きましょうね。そちらの薬草はここのものよりキラキラしていますよ。」


「そうなんですね、それにしてもマイナスイオンが溢れ出てるなぁ、、。

この空気は薬草が関係あるんですか？なんだか魔力が多く含まれている気がします。」



「いいえ、逆ですよ。魔力の元になる魔素を多く含むところに薬草が生えるんです。魔素は魔物もうんでしまいますから薬草の群生地と魔物の多い場所は表裏一体とも言えます。

それから精霊なんかは魔素を好むと言われますからこう言った森だったり、魔素の多い綺麗な水辺などに多くいると言われています。」


「そう言うことだったんですね。
魔素が多いのか､､､｡


だからここはこの子達が多いんですね。」







「この子達ってどなたですか？」



「この小さな妖精さんたちですよ。」

「妖精族フェアリーは僕の膝ほどの大きさがありますけど、ここにはいませんよ。」





















「え、じゃあここに飛んでいる子達は誰なんですか？」