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最強の個人vs.
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それから、アデ先生が帰ってきたのは、だいたい15時くらいのことだった。
広場の惨状の痕跡を見て、何が起きたのかと色々と周りに聞いていたようだ。それで、この時間まで帰ってこれなかったようだ。
「もうとにかく、アーシャちゃんから聞いていた以上に酷いありさまだった!」
「あれは酷かった」
「それとは別に殺人事件も起きたし、魔女の死体もいなくなったしで、今、村は大変なことになってる!」
「魔女の死体はもう私が処分したし、見張りの命が救えなかったのは残念だった。明日にでもここを発とうと思う」
「そうね。それに、魔都からは引き返した方が良いと思う。やっぱり、よく分からない場所に進んでいくのはよくないわ」
「そうだな。少し引き返そう」
だんだん、アデ先生もパニックになってきていた。また心が荒れてきているのが動きだけでも分かる。
いつもの大人なアデ先生だったが、今は子供たちを抱えたまま離さない。
これ以上の旅は、アデ先生には耐えられないものだろう。
どこかに家を買って、しばらく安全な場所を確保するとしよう。
今日の内に食料を買い込んで、明日に備えて車の魔力を貯めておくことにする。
一晩経って早々にこの場所を発とうとした。
アーサーがまた来ると言っていたことを思い出したが、今はそれよりもアデ先生の心身の方が優先だ。
昨日のうちに雨が降っていたようで、朝になると、少し霧がかかっていた。
こう視界が悪いと、運転をするのも危険なので、少し時間を遅らせることにしたのだが、そんなことをしているうちに、あのアーサーがやって来た。
玄関のチャイムが鳴って出てみると、神妙な顔をしたアーサーが立っていたのだ。
「こんにちは。昨日は急な出来事で申し訳ありませんでした。少しお話をさせていただいてもよろしいでしょうか?」
「面倒な話は嫌いでね、戦う気は無いよ」
「敵は強大で、より多くの戦力が欲しいのです。どうにかお願いできませんか?」
「しかし、なんで私を仲間に入れようとする? 私はそんな強さなんて持ち合わせていないぞ」
「そうですか? 転生するときになにか、特典などもらいませんでしたか? 最近の転生者は誰もが一つくらい特典を持ってこの世界にやってきたりするので。大抵、実力を手に入れて自由気ままに暮らすはずですが?」
「私は強さなんて求めちゃいなかった。それに、敵がいくら強かろうと、1人や2人で戦力に違いなんて起きるはずも無いだろう? 私をスカウトするだけ時間の無駄だ」
「そうですか……」
アーサーも大人しくなり、これで、帰るだろうと思っていたのだが、そこに、アーサーに従属する、四足歩行の大きなオオカミがやって来て、私の前で伏せをしたのだ。
「どうかお願いできませんか? 我々も、搾取されることにはうんざりなのです。転生者は誰もが強いと聞きます。また、生贄を差し出すために仲間内で殺し合いをするのはうんざりなのです。どうか、お願いです!」
「力を貸してやりたいのはやまやまだが、私の嫁になる人が疲れ切っている。そう言う危険な行為に力は貸せない」
そう言って、私を説得しようとするオオカミの頭周りには、大きな鬣のようなものがあり、今はそれが垂れて威圧の意思を失っているようだった。
一見すると、ライオンのようにも見えるが、顔つきはオオカミで、クンクンと困ったように鼻を鳴らす。
「では、もう一つお願いがあります。我々の敵側にはつかないようにお願いします。敵は神に属する人間で、私と同じ転生者です。完全な敵対とまではいかないものの、今も小競り合いを続けていて、均衡を崩してもらうわけにはいかないのです」
「そんなことは約束できんさ。こちらも、自分たちの身の方が優先される。どんな状況になるかは分からない」
「であれば、今のうちにこちらも戦う準備ができています。この地からすぐに立ち去ってください。敵の戦力を少しでも増やすわけにはいかないのです」
そう言って、アーサーが身構えると、続けて鬣のオオカミも私を威嚇し始めた。
今はまだ、アーサーは自身の背中に張り付けた大剣には手を伸ばしていないが、明らかな殺意をこちらに向けてきていた。
たとえ、脅しにしろ、確実に私たちをここで再起不能にまで追いやるつもりだろう。
相手はそれだけ必死そうな顔をしている。
「女子供をいじめるような奴は最低だぞ」
「それが生きるためなら。何でもやります」
ここで、アーサー相手に口だけの約束をしたところで、守れる気など多少なりとも無いのだ。そうしたいい加減な口約束は二枚舌と言われる。
イギリスが悪く言われるように、守れない約束など、しない方がよっぽど身のためである。
私は隠れて銃を生成しつつ、いつ、攻撃がされても良いように準備を進める。
「言っておくが、ただでは死なんぞ」
「言っておきますが、僕の能力はチートです。普通に戦ったところで勝てるはずもありませんよ」
「戦いとは、始まる前から結果が決まっている。それに、戦うことで得る勝利など、コスパが悪すぎる」
私は召喚した武者たちを次々に透明にして、裏手に回らせていく。そして、徐々にアーサーを包囲するように囲ませていく。
「そのチートとやらがあるのに神には勝てないのか」
「相手も同じチートみたいな強さですからね」
「チートであるというものと、チートみたいとは別々の言葉の意味を持つ。つまり、君の力はチートではなく、チートみたいな強さということだ。私にも必ず、君に付け入る隙があると言うことだ」
睨みあい、話をして、少しでも私が時間を稼ぎ、注意を引いていく。
そうしたことで、この場を武者が取り囲むことに成功した。
「戦うにしても場所を変えても良いか? ここでは家族が怯えている」
「分かりました」
アデ先生が子供たちを強く抱き寄せているし、私も我慢の限界が来ていた。これ以上家族にストレスを溜めさせるわけにはいかない。
歩きながら、キャンピングカーに透過の魔法をかけていく。ついでに自分にもかけていき、頃合いを見て逃げ出そうとしていた。
「さて、これが見えるか?」
「何をです?」
透過した銃を見せつけても、アーサーはこれを見破ることができずにいた。そのことから透過が有効であるということが分かった。
「戦わずして勝つことこそが最高の勝利だ。勝利とは目的を達成すること。君らがやろうとしている戦闘行為は、勝利条件上、褒められたようなものではないな」
「……」
アーサーが私の言葉にムッとした態度を見せた。
「私は殺し合いなどするつもりもない。さて、引き上げさせてもらうよ」
私は姿を透過させ、静かに離れていく。
武者たちが、透明なまま、ガチャガチャと甲冑を使って音を立て、私が逃げるまでの時間を稼いでくれている。
アーサーたちは、周りからする異音のせいで、警戒して動けなくなったようだ。
私がキャンピングカーに戻ってさっさとエンジンをかけて移動しようとしたところ、武者たちもどうにか無事に戻ることができたようだ。
武者たちをキャンピングカーの上によじ登らせ、周囲を警戒させる。
車を出して、全速力で逃げ出そうとしたところ、バックミラー越しに、アーサーたちが駆けてくる姿が見えた。
「それだけ砂煙とエンジン音を鳴らしてちゃすぐに見つかりますよ!」
「戦うことのリスクを考えない愚か者どもめが! さっさつと私たちのことなんか無視しろ!」
アーサーがキャンピングカーの上によじ登った音がした。私は急激にハンドルを切って蛇行運転を続ける。
しかし、振り落とせず、窓ガラスを割って、アーサーが中まで入ってきた。
ガラス片が私に襲いかかり、飛び込んできたアーサーに、そのまま掴み上げられてしまった。
このまま運転を続けては、横転してしまう。
子どもたちに傷がつかないように、車にブレーキをかけて停止させる。
「子ども!?」
「ようやく気づいたか、馬鹿者め」
アーサーが車内にいる怯えた子どもたちの姿を見て、急に殺意を失った。
が、私を掴む手の力は抜けることはなかった。
「お願いです。敵に肩入れしないと誓ってください」
「ここで口約束をしたところで信憑性なんて無いだろ! 言うだけならいくらでも言ってやるさ! そんな言葉に意味があるのか!?」
アーサーは、一瞬、何か不味そうな顔をした。が、そんなことはお構い無しに、私に炎を使って呪いを焼き付けて、四肢を動かなくさせてきた。
「では、あなたたちを拘束します」
「拘束してどうするつもりだ!?」
「仲間になってくれないのであれば、閉じ込めておくだけです」
「このクソガキが! お前のやっていることは最低だぞ!」
「これも生きるためです」
「家族に手を出したらタダじゃおかないからな!」
「それは、あなたの態度次第です」
「くっ……。降参だ……」
怯えるアデ先生と子どもたちの姿が見える。
私は学んだ。敵は容赦なく殺さねばならないと。
今回は銃を使うか迷っていたが、次は、あらゆる対策をして、圧倒的に優位な立場で殺すと決めた。
今は敵の力が未知数で手出しがしにくいが、いずれ、必ず倒してやる。
家族を怯えさせてくれたお礼を、必ずしなくてはならないのだ。
広場の惨状の痕跡を見て、何が起きたのかと色々と周りに聞いていたようだ。それで、この時間まで帰ってこれなかったようだ。
「もうとにかく、アーシャちゃんから聞いていた以上に酷いありさまだった!」
「あれは酷かった」
「それとは別に殺人事件も起きたし、魔女の死体もいなくなったしで、今、村は大変なことになってる!」
「魔女の死体はもう私が処分したし、見張りの命が救えなかったのは残念だった。明日にでもここを発とうと思う」
「そうね。それに、魔都からは引き返した方が良いと思う。やっぱり、よく分からない場所に進んでいくのはよくないわ」
「そうだな。少し引き返そう」
だんだん、アデ先生もパニックになってきていた。また心が荒れてきているのが動きだけでも分かる。
いつもの大人なアデ先生だったが、今は子供たちを抱えたまま離さない。
これ以上の旅は、アデ先生には耐えられないものだろう。
どこかに家を買って、しばらく安全な場所を確保するとしよう。
今日の内に食料を買い込んで、明日に備えて車の魔力を貯めておくことにする。
一晩経って早々にこの場所を発とうとした。
アーサーがまた来ると言っていたことを思い出したが、今はそれよりもアデ先生の心身の方が優先だ。
昨日のうちに雨が降っていたようで、朝になると、少し霧がかかっていた。
こう視界が悪いと、運転をするのも危険なので、少し時間を遅らせることにしたのだが、そんなことをしているうちに、あのアーサーがやって来た。
玄関のチャイムが鳴って出てみると、神妙な顔をしたアーサーが立っていたのだ。
「こんにちは。昨日は急な出来事で申し訳ありませんでした。少しお話をさせていただいてもよろしいでしょうか?」
「面倒な話は嫌いでね、戦う気は無いよ」
「敵は強大で、より多くの戦力が欲しいのです。どうにかお願いできませんか?」
「しかし、なんで私を仲間に入れようとする? 私はそんな強さなんて持ち合わせていないぞ」
「そうですか? 転生するときになにか、特典などもらいませんでしたか? 最近の転生者は誰もが一つくらい特典を持ってこの世界にやってきたりするので。大抵、実力を手に入れて自由気ままに暮らすはずですが?」
「私は強さなんて求めちゃいなかった。それに、敵がいくら強かろうと、1人や2人で戦力に違いなんて起きるはずも無いだろう? 私をスカウトするだけ時間の無駄だ」
「そうですか……」
アーサーも大人しくなり、これで、帰るだろうと思っていたのだが、そこに、アーサーに従属する、四足歩行の大きなオオカミがやって来て、私の前で伏せをしたのだ。
「どうかお願いできませんか? 我々も、搾取されることにはうんざりなのです。転生者は誰もが強いと聞きます。また、生贄を差し出すために仲間内で殺し合いをするのはうんざりなのです。どうか、お願いです!」
「力を貸してやりたいのはやまやまだが、私の嫁になる人が疲れ切っている。そう言う危険な行為に力は貸せない」
そう言って、私を説得しようとするオオカミの頭周りには、大きな鬣のようなものがあり、今はそれが垂れて威圧の意思を失っているようだった。
一見すると、ライオンのようにも見えるが、顔つきはオオカミで、クンクンと困ったように鼻を鳴らす。
「では、もう一つお願いがあります。我々の敵側にはつかないようにお願いします。敵は神に属する人間で、私と同じ転生者です。完全な敵対とまではいかないものの、今も小競り合いを続けていて、均衡を崩してもらうわけにはいかないのです」
「そんなことは約束できんさ。こちらも、自分たちの身の方が優先される。どんな状況になるかは分からない」
「であれば、今のうちにこちらも戦う準備ができています。この地からすぐに立ち去ってください。敵の戦力を少しでも増やすわけにはいかないのです」
そう言って、アーサーが身構えると、続けて鬣のオオカミも私を威嚇し始めた。
今はまだ、アーサーは自身の背中に張り付けた大剣には手を伸ばしていないが、明らかな殺意をこちらに向けてきていた。
たとえ、脅しにしろ、確実に私たちをここで再起不能にまで追いやるつもりだろう。
相手はそれだけ必死そうな顔をしている。
「女子供をいじめるような奴は最低だぞ」
「それが生きるためなら。何でもやります」
ここで、アーサー相手に口だけの約束をしたところで、守れる気など多少なりとも無いのだ。そうしたいい加減な口約束は二枚舌と言われる。
イギリスが悪く言われるように、守れない約束など、しない方がよっぽど身のためである。
私は隠れて銃を生成しつつ、いつ、攻撃がされても良いように準備を進める。
「言っておくが、ただでは死なんぞ」
「言っておきますが、僕の能力はチートです。普通に戦ったところで勝てるはずもありませんよ」
「戦いとは、始まる前から結果が決まっている。それに、戦うことで得る勝利など、コスパが悪すぎる」
私は召喚した武者たちを次々に透明にして、裏手に回らせていく。そして、徐々にアーサーを包囲するように囲ませていく。
「そのチートとやらがあるのに神には勝てないのか」
「相手も同じチートみたいな強さですからね」
「チートであるというものと、チートみたいとは別々の言葉の意味を持つ。つまり、君の力はチートではなく、チートみたいな強さということだ。私にも必ず、君に付け入る隙があると言うことだ」
睨みあい、話をして、少しでも私が時間を稼ぎ、注意を引いていく。
そうしたことで、この場を武者が取り囲むことに成功した。
「戦うにしても場所を変えても良いか? ここでは家族が怯えている」
「分かりました」
アデ先生が子供たちを強く抱き寄せているし、私も我慢の限界が来ていた。これ以上家族にストレスを溜めさせるわけにはいかない。
歩きながら、キャンピングカーに透過の魔法をかけていく。ついでに自分にもかけていき、頃合いを見て逃げ出そうとしていた。
「さて、これが見えるか?」
「何をです?」
透過した銃を見せつけても、アーサーはこれを見破ることができずにいた。そのことから透過が有効であるということが分かった。
「戦わずして勝つことこそが最高の勝利だ。勝利とは目的を達成すること。君らがやろうとしている戦闘行為は、勝利条件上、褒められたようなものではないな」
「……」
アーサーが私の言葉にムッとした態度を見せた。
「私は殺し合いなどするつもりもない。さて、引き上げさせてもらうよ」
私は姿を透過させ、静かに離れていく。
武者たちが、透明なまま、ガチャガチャと甲冑を使って音を立て、私が逃げるまでの時間を稼いでくれている。
アーサーたちは、周りからする異音のせいで、警戒して動けなくなったようだ。
私がキャンピングカーに戻ってさっさとエンジンをかけて移動しようとしたところ、武者たちもどうにか無事に戻ることができたようだ。
武者たちをキャンピングカーの上によじ登らせ、周囲を警戒させる。
車を出して、全速力で逃げ出そうとしたところ、バックミラー越しに、アーサーたちが駆けてくる姿が見えた。
「それだけ砂煙とエンジン音を鳴らしてちゃすぐに見つかりますよ!」
「戦うことのリスクを考えない愚か者どもめが! さっさつと私たちのことなんか無視しろ!」
アーサーがキャンピングカーの上によじ登った音がした。私は急激にハンドルを切って蛇行運転を続ける。
しかし、振り落とせず、窓ガラスを割って、アーサーが中まで入ってきた。
ガラス片が私に襲いかかり、飛び込んできたアーサーに、そのまま掴み上げられてしまった。
このまま運転を続けては、横転してしまう。
子どもたちに傷がつかないように、車にブレーキをかけて停止させる。
「子ども!?」
「ようやく気づいたか、馬鹿者め」
アーサーが車内にいる怯えた子どもたちの姿を見て、急に殺意を失った。
が、私を掴む手の力は抜けることはなかった。
「お願いです。敵に肩入れしないと誓ってください」
「ここで口約束をしたところで信憑性なんて無いだろ! 言うだけならいくらでも言ってやるさ! そんな言葉に意味があるのか!?」
アーサーは、一瞬、何か不味そうな顔をした。が、そんなことはお構い無しに、私に炎を使って呪いを焼き付けて、四肢を動かなくさせてきた。
「では、あなたたちを拘束します」
「拘束してどうするつもりだ!?」
「仲間になってくれないのであれば、閉じ込めておくだけです」
「このクソガキが! お前のやっていることは最低だぞ!」
「これも生きるためです」
「家族に手を出したらタダじゃおかないからな!」
「それは、あなたの態度次第です」
「くっ……。降参だ……」
怯えるアデ先生と子どもたちの姿が見える。
私は学んだ。敵は容赦なく殺さねばならないと。
今回は銃を使うか迷っていたが、次は、あらゆる対策をして、圧倒的に優位な立場で殺すと決めた。
今は敵の力が未知数で手出しがしにくいが、いずれ、必ず倒してやる。
家族を怯えさせてくれたお礼を、必ずしなくてはならないのだ。
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