何度でも君と巡り会う

夜宮 咲

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後編

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はじめはジュリエット。

彼はロミオ。

この時は彼は私が死んでしまったと思って毒を飲んでしまった。

私があの時眠ったふりをやめて、

早く起き上がっていれば彼が死んでしまうことはなかったのに。

後悔と悲しみの中で、

私も彼を追うようにしてナイフで自分を刺した。






次は魔女だった。

彼は国の王子様になっていた。

とてもかっこよくて私は照れてしまった。

また彼と出会えたことが嬉しくて幸せだったのに、

私は魔女だからという理由で捕まってしまった。

火で燃やされながら、

目の前で涙を流しながら私の死を見届ける彼を眺めながら私は死んだ。






次は貴族の娘になった。

彼は私の父に仕える執事になっていた。

身分が異なる秘密の関係。

少しスリルがあってドキドキした。

今度こそ彼と一緒にいたいと思ったけど、

その願いは叶わず、

私と彼が恋仲だと知った父は彼を追い出してしまった。

それでも彼はきっと私のところに戻ってきてくれるはずだと思った。

後日、彼が刺されて死んだと聞いて私はショックのあまり倒れ込んだ。

同時に体調を崩してしまい、

数日後には病の悪化で死んだ。







私たちは何度も転生してまた出会って恋をする。

でもその恋は一瞬だけ。

恋が実ればすぐに死んでしまう運命。

それでもあなたを愛しているから、

あなたを求めているから、

また恋をする。

もし願いが叶うのならば、

あなたと長く共に過ごしたい。

そして、あなたを永遠に愛する。












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