幼馴染から逃げたかったのに、同じ学校で虐められて・・・流石にもうこれは許せない

 
マンション 3階 

「ッチ、最悪」

たまにこうして、家から出た瞬間に同時に隣の春も出るタイミング被る時がある。

 いつもこうして被った時は俺を見て嫌そうな顔をして舌打ちをする。

 「・・・」

俺も出来れば会いたくなかった。

_________________________________________________
 
 一年前

 「は、春さん」

「な、なに」

「あ、あ、あの、そのこ、こう高校ってどこに行くんですか?」

 「はぁ??何あんた。気持ち悪いんですけど。まさかこんなに私に嫌われてる癖に高校までストーカーしようとか思ってるの??」

「い、いえ、そんなことは」

「気持ち悪い、教える訳ないじゃん。あともう話しかけないでよ。」

「は、はい。ご、ごめんなさい」

_________________________________________________

 俺は中学の時に春さんと同じ高校にならないように、先生やとも・・・クラスメイトに必死にお願いして違う高校を選んだ筈だった。

 だけど、ギリギリ進路を変更したみたいで俺と同じ高校になってしまった。・・・(最初の進路調査の時から被って変えたのに)

「・・・」

気まずいし、怖い・・・春さん。

 「って、あ」

足を引っ掛けられて階段から落とされた。

「痛い。」

「アンタがキモいから当然でしょ」

 「・・・」

そう、実際春さんからしたら、こんな淫キャで性格も暗い俺と幼馴染なんて嫌なのはよく分かる。

 「・・・痛い」

でも、それでも昔は・・・いやそんなことより、すごく足が痛いし・・・もう立つのも辛い。

_________________________________________________

春視点

 やり過ぎだとは思ってる。

 けどこれくらいしないと変わらないし

 ・・・優・・・今日こそは昔の大好きな彼になってくれるかな・・・

 
 




 
24h.ポイント 21pt
60
小説 25,562 位 / 194,429件 恋愛 11,708 位 / 57,842件

あなたにおすすめの小説

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない

一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。 クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。 さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。 両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。 ……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。 それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。 皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。 ※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

冤罪を掛けられて大切な家族から見捨てられた エアコンまとめ

エアコン
恋愛
冤罪を掛けられて大切な家族から見捨てられた とエアコンの作品色々

幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに

家紋武範
恋愛
 となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。  ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。

エアコン小説まとめ 編集短編版

エアコン
恋愛
エアコン小説まとめ 編集短編版

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話

家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。 高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。 全く勝ち目がないこの恋。 潔く諦めることにした。

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?

みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。 普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。 「そうだ、弱味を聞き出そう」 弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。 「あたしの好きな人は、マーくん……」 幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。 よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない

みずがめ
恋愛
 宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。  葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。  なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。  その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。  そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。  幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。  ……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。