60 / 64
番外編
俺たちの特別な女の子②
しおりを挟む
「あれ、ロブ村の子……? どうしたの? 何かあった?」と女の子が首を傾げて言った。
「え、えーと……」と俺は緊張で震えつつ口を開いた。
「オースティン様はいる?」
「今出かけてるわ。明日には帰ってくると思うけど」
と女の子は淡々と答えた。
「そーなんだ……」俺たちは肩を落とした。
明日じゃ、間に合わない。
「もし私にできることがあるなら、手伝うわよ」
「いや。女の子に手伝ってもらうことじゃない」と俺は答えた。
なんせ、これからあの悪ガキたち相手に戦争しに行くのだ。こんなか弱そうな女の子に助けてもらうほど、俺たちは落ちぶれてない。
俺の発言に、周りのやつらもうんうんと頷く。
「まあ、良いわ。とりあえず話聞かせて」
そう言って女の子は、俺たちを家の中に入れた。
俺たちは一応この度の事情――ギーヴ村のやつにアビーの妹が誘拐され、誘き出されている、ということを説明した。
最近、トーマスというギーヴ村の村長の息子が向こうの子どもたちを従えている、ということも話した。
「トーマスは昔は気弱なやつだったんだ」
「多分金で悪ガキたちを従えてるんだと思う」
「そうだ、あんなでかい指輪をして。見せびらかしたいんだろうな」
俺たちの話を女の子は神妙な面持ちで話を聞いてくれた。
この女の子は、レティシアというらしい。なんとあのオースティン様の弟子で、魔法もちょっと使えると言った。
「おい。もうすぐ約束の十九時だぞ」
「行かなくちゃ」
俺たちが急いでオースティン様の家を飛び出すと、レティシアも後ろからついてきた。
街のはずれの人気にない場所に、タゴタニア城跡はある。
予想通り二十人はいるギーヴ村のやつらが待っていて、その中央に、トーマスがアビーの妹を片手に抱え、立っていた。妹は瞳を潤ませ「お兄ちゃん……!」とアビーを呼んだが、特に危害を加えられた様子もなく、ひとまず安心する。
「トーマス! 妹がぶつかったのは謝ったじゃないか。だからもう妹を介抱してくれ!」
とアビーは一歩前に出て言った。
「ふふふ……」とトーマスは不気味に笑った。
「いや、前から思っていたんだ。いつかロブ村の連中とは決着をつけなきゃいけないと」
「はあ……?」
「どうだろう、一人ずつ腕のある者が前に出て、決闘をするっていうのは? 先に三勝したほうがこの妹ちゃんを景品として手に入れるってのは?」
トーマスが意味わからないことを言い出した。しかし、トーマスの周りのギーヴ村の悪ガキたちは「そうだ!」「さすがトーマスさん!」と歓声を挙げている。
鴉たちがギャアギャアと空中を舞い、辺りは一層不気味な雰囲気に包まれた。
(なんだ、こいつら……?)
トーマスだけじゃない。他のやつらもどこか目がおかしい。まるで、何かに操られているような、取り憑かれているような……。
そのとき、突然の悲鳴が響いた。「ぎゃあ!!」
トーマスがいきなり倒れ込んだ。空中を舞っていた鴉の一羽が、何故かトーマスへ向かって飛び込み、頭に体当たりしたのだ。その衝撃で、アビーの妹はトーマスの腕から抜け出し、一目散にこちらへ駆け寄ってくる。
「待て……!」と、向こうの子どもがアビーの妹の首根っこを掴んだ。しかし、その瞬間、もう一羽の鴉が飛んできて、そいつの手を狙って体当たりをした。アビーの妹は泣きながらこちらへ辿り着き、アビーの元に飛び込んだ。ひとまずそのことにほっとする。
「うっ、一体なんなんだ……?」
倒れたままのトーマスが呟いた。そのとき、いつの間にかトーマスの横に立っていたレティシアが、彼の指に嵌められていた大きな宝石のついた指輪を取り上げ、足で勢いよく踏み潰した。
「わあ!やめろ!」とトーマスが叫ぶ。
その瞬間、トーマスのそばにいたギーヴ村の連中の雰囲気が一変した。さっきまでの異様な目つきは消え、普通の表情に戻っている。
「あれ……?俺たち、なんでこんなことしてたんだ?」
「なんで、トーマスなんかについてたんだっけ?」
と口々に呟く。
「レティシア……これはどういうことなんだ?」と、俺が尋ねた。
状況がさっぱり飲み込めない。
「この指輪の宝石には魔力が込められていたの。それで村の子どもたちを支配下に置いていたのよ」
レティシアは説明した。
「そうでしょ? トーマスくん」
「……ちくしょう」
トーマスは俺たちで押さえつけ身動きが取れない状態にすると、渋々口を開いた。
話はこうだ。トーマスは元々気弱な子で、ギーヴ村の連中から、いじりを通り越し、ほぼいじめられていた。そんな状況を見かねた彼の父である村長が、数ヶ月前に街で胡散臭い魔道具師と呼ばれる男に相談したらしい。「この指輪を嵌めれば、子どもくらいなら簡単に支配下に置けますよ」とその男は言った。それを父からもらったトーマスは、最初は乗り気ではなかった。しかし、今まで自分を舐めていたやつらが自分の思い通りになる……そのことは彼を変えた。
「げっ、そうだったのかよ、トーマス」「俺たちを操っていたのか」とギーヴ村の連中は口々に文句を言った。
「……だとして、なぜ俺たちを?」
ギーヴ村の連中に恨みがあるなら、村内で好きに威張れば良いのに。何故違う村の俺たちにわざわざ喧嘩を売って、こんな騒ぎを起こしたのだろうか。
「ふん。別に理由なんてないさ。強いて言うなら、アビー、君が僕を見下したからだよ」
「ええ……? 俺は見下してなんか……」 アビーが戸惑いながら言う。
「大きな体で僕を見下ろして! 僕を馬鹿にしてたんだろ?」
「そんな……」
「ロブ村の奴らも同罪だよ! 僕は昔から君たちのことが嫌いだったんだ! 出会えば喧嘩ばかりして! 覚えてないかもしれないけど、昔何度か君らに殴られたこともあるんだ」
「……」
確かに。以前からギーヴ村の奴らとは小競り合いという名の軽い殴ったり殴られたりの関係があった。トーマスは弱いので、一方的に殴られるだけだったのだろう。そして、一人で恨みの感情を募らせていたのだ。
「……だとしても、やりすぎだろ。アビーの妹を人質に取ったりさ」
と俺は言った。
「……うるさい! また父さんに言って、新しい魔導具を買ってきてもらうよ! それで今度こそ君らに復讐してやるからな!」
「……!」
トーマスがすごい形相でこちらを睨みつけてきて、俺たちは思わず怯んだ。
つづきます
「え、えーと……」と俺は緊張で震えつつ口を開いた。
「オースティン様はいる?」
「今出かけてるわ。明日には帰ってくると思うけど」
と女の子は淡々と答えた。
「そーなんだ……」俺たちは肩を落とした。
明日じゃ、間に合わない。
「もし私にできることがあるなら、手伝うわよ」
「いや。女の子に手伝ってもらうことじゃない」と俺は答えた。
なんせ、これからあの悪ガキたち相手に戦争しに行くのだ。こんなか弱そうな女の子に助けてもらうほど、俺たちは落ちぶれてない。
俺の発言に、周りのやつらもうんうんと頷く。
「まあ、良いわ。とりあえず話聞かせて」
そう言って女の子は、俺たちを家の中に入れた。
俺たちは一応この度の事情――ギーヴ村のやつにアビーの妹が誘拐され、誘き出されている、ということを説明した。
最近、トーマスというギーヴ村の村長の息子が向こうの子どもたちを従えている、ということも話した。
「トーマスは昔は気弱なやつだったんだ」
「多分金で悪ガキたちを従えてるんだと思う」
「そうだ、あんなでかい指輪をして。見せびらかしたいんだろうな」
俺たちの話を女の子は神妙な面持ちで話を聞いてくれた。
この女の子は、レティシアというらしい。なんとあのオースティン様の弟子で、魔法もちょっと使えると言った。
「おい。もうすぐ約束の十九時だぞ」
「行かなくちゃ」
俺たちが急いでオースティン様の家を飛び出すと、レティシアも後ろからついてきた。
街のはずれの人気にない場所に、タゴタニア城跡はある。
予想通り二十人はいるギーヴ村のやつらが待っていて、その中央に、トーマスがアビーの妹を片手に抱え、立っていた。妹は瞳を潤ませ「お兄ちゃん……!」とアビーを呼んだが、特に危害を加えられた様子もなく、ひとまず安心する。
「トーマス! 妹がぶつかったのは謝ったじゃないか。だからもう妹を介抱してくれ!」
とアビーは一歩前に出て言った。
「ふふふ……」とトーマスは不気味に笑った。
「いや、前から思っていたんだ。いつかロブ村の連中とは決着をつけなきゃいけないと」
「はあ……?」
「どうだろう、一人ずつ腕のある者が前に出て、決闘をするっていうのは? 先に三勝したほうがこの妹ちゃんを景品として手に入れるってのは?」
トーマスが意味わからないことを言い出した。しかし、トーマスの周りのギーヴ村の悪ガキたちは「そうだ!」「さすがトーマスさん!」と歓声を挙げている。
鴉たちがギャアギャアと空中を舞い、辺りは一層不気味な雰囲気に包まれた。
(なんだ、こいつら……?)
トーマスだけじゃない。他のやつらもどこか目がおかしい。まるで、何かに操られているような、取り憑かれているような……。
そのとき、突然の悲鳴が響いた。「ぎゃあ!!」
トーマスがいきなり倒れ込んだ。空中を舞っていた鴉の一羽が、何故かトーマスへ向かって飛び込み、頭に体当たりしたのだ。その衝撃で、アビーの妹はトーマスの腕から抜け出し、一目散にこちらへ駆け寄ってくる。
「待て……!」と、向こうの子どもがアビーの妹の首根っこを掴んだ。しかし、その瞬間、もう一羽の鴉が飛んできて、そいつの手を狙って体当たりをした。アビーの妹は泣きながらこちらへ辿り着き、アビーの元に飛び込んだ。ひとまずそのことにほっとする。
「うっ、一体なんなんだ……?」
倒れたままのトーマスが呟いた。そのとき、いつの間にかトーマスの横に立っていたレティシアが、彼の指に嵌められていた大きな宝石のついた指輪を取り上げ、足で勢いよく踏み潰した。
「わあ!やめろ!」とトーマスが叫ぶ。
その瞬間、トーマスのそばにいたギーヴ村の連中の雰囲気が一変した。さっきまでの異様な目つきは消え、普通の表情に戻っている。
「あれ……?俺たち、なんでこんなことしてたんだ?」
「なんで、トーマスなんかについてたんだっけ?」
と口々に呟く。
「レティシア……これはどういうことなんだ?」と、俺が尋ねた。
状況がさっぱり飲み込めない。
「この指輪の宝石には魔力が込められていたの。それで村の子どもたちを支配下に置いていたのよ」
レティシアは説明した。
「そうでしょ? トーマスくん」
「……ちくしょう」
トーマスは俺たちで押さえつけ身動きが取れない状態にすると、渋々口を開いた。
話はこうだ。トーマスは元々気弱な子で、ギーヴ村の連中から、いじりを通り越し、ほぼいじめられていた。そんな状況を見かねた彼の父である村長が、数ヶ月前に街で胡散臭い魔道具師と呼ばれる男に相談したらしい。「この指輪を嵌めれば、子どもくらいなら簡単に支配下に置けますよ」とその男は言った。それを父からもらったトーマスは、最初は乗り気ではなかった。しかし、今まで自分を舐めていたやつらが自分の思い通りになる……そのことは彼を変えた。
「げっ、そうだったのかよ、トーマス」「俺たちを操っていたのか」とギーヴ村の連中は口々に文句を言った。
「……だとして、なぜ俺たちを?」
ギーヴ村の連中に恨みがあるなら、村内で好きに威張れば良いのに。何故違う村の俺たちにわざわざ喧嘩を売って、こんな騒ぎを起こしたのだろうか。
「ふん。別に理由なんてないさ。強いて言うなら、アビー、君が僕を見下したからだよ」
「ええ……? 俺は見下してなんか……」 アビーが戸惑いながら言う。
「大きな体で僕を見下ろして! 僕を馬鹿にしてたんだろ?」
「そんな……」
「ロブ村の奴らも同罪だよ! 僕は昔から君たちのことが嫌いだったんだ! 出会えば喧嘩ばかりして! 覚えてないかもしれないけど、昔何度か君らに殴られたこともあるんだ」
「……」
確かに。以前からギーヴ村の奴らとは小競り合いという名の軽い殴ったり殴られたりの関係があった。トーマスは弱いので、一方的に殴られるだけだったのだろう。そして、一人で恨みの感情を募らせていたのだ。
「……だとしても、やりすぎだろ。アビーの妹を人質に取ったりさ」
と俺は言った。
「……うるさい! また父さんに言って、新しい魔導具を買ってきてもらうよ! それで今度こそ君らに復讐してやるからな!」
「……!」
トーマスがすごい形相でこちらを睨みつけてきて、俺たちは思わず怯んだ。
つづきます
20
お気に入りに追加
336
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが

傷物令嬢シャルロットは辺境伯様の人質となってスローライフ
悠木真帆
恋愛
侯爵令嬢シャルロット・ラドフォルンは幼いとき王子を庇って右上半身に大やけどを負う。
残ったやけどの痕はシャルロットに暗い影を落とす。
そんなシャルロットにも他国の貴族との婚約が決まり幸せとなるはずだった。
だがーー
月あかりに照らされた婚約者との初めての夜。
やけどの痕を目にした婚約者は顔色を変えて、そのままベッドの上でシャルロットに婚約破棄を申し渡した。
それ以来、屋敷に閉じこもる生活を送っていたシャルロットに父から敵国の人質となることを命じられる。
差し出された毒杯
しろねこ。
恋愛
深い森の中。
一人のお姫様が王妃より毒杯を授けられる。
「あなたのその表情が見たかった」
毒を飲んだことにより、少女の顔は苦悶に満ちた表情となる。
王妃は少女の美しさが妬ましかった。
そこで命を落としたとされる少女を助けるは一人の王子。
スラリとした体型の美しい王子、ではなく、体格の良い少し脳筋気味な王子。
お供をするは、吊り目で小柄な見た目も中身も猫のように気まぐれな従者。
か○みよ、○がみ…ではないけれど、毒と美しさに翻弄される女性と立ち向かうお姫様なお話。
ハピエン大好き、自己満、ご都合主義な作者による作品です。
同名キャラで複数の作品を書いています。
立場やシチュエーションがちょっと違ったり、サブキャラがメインとなるストーリーをなどを書いています。
ところどころリンクもしています。
※小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿しています!

【完結】私はいてもいなくても同じなのですね ~三人姉妹の中でハズレの私~
紺青
恋愛
マルティナはスコールズ伯爵家の三姉妹の中でハズレの存在だ。才媛で美人な姉と愛嬌があり可愛い妹に挟まれた地味で不器用な次女として、家族の世話やフォローに振り回される生活を送っている。そんな自分を諦めて受け入れているマルティナの前に、マルティナの思い込みや常識を覆す存在が現れて―――家族にめぐまれなかったマルティナが、強引だけど優しいブラッドリーと出会って、少しずつ成長し、別離を経て、再生していく物語。
※三章まで上げて落とされる鬱展開続きます。
※因果応報はありますが、痛快爽快なざまぁはありません。
※なろうにも掲載しています。
とまどいの花嫁は、夫から逃げられない
椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ
初夜、夫は愛人の家へと行った。
戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。
「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」
と言い置いて。
やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に
彼女は強い違和感を感じる。
夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り
突然彼女を溺愛し始めたからだ
______________________
✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定)
✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです
✴︎なろうさんにも投稿しています
私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる