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第十五章 フィナーレ
第十五章 フィナーレ(3)心、そして新たな時代へ
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パーティーは何日も続いた。
この人類宇宙においては、社会機能のほとんどが破壊されてしまっていたから、派手な会場も用意できず、手の込んだ料理もなかったけれど。
ぼくたちは、このビシュバリクの墓場に集まったいくつもの艦船のブリッジで、お互いに通信を通じて会話をしながら食事を楽しむということで満足していた。
しかし、唐突に、平和な時間が破られた。突如として、敵意のある通信が入ったのだ。
『愚鈍なる旧・統合宇宙政体の諸君。我が名はギデス大煌王。そこでのうのうと宴に明け暮れているところを、一網打尽にしてくれるわ』
リリウム・ツーのブリッジの画面に映し出されたのは、老齢のギデス大煌王の姿だった。
「生きていたのか、ギデス!」
スズランが画面の老人に向かって叫んだ。ほかのクルーもおおよそ同じようなことを口にした。
そうだ、ギデス大煌王の消息は不明になったままだった。最終要塞エルツェンゲルの崩壊のときに、そこにいたかどうかは誰もわからなかったし、消滅した機動要塞ベルクレスには乗っていなかったはずだ。
ギデスは十を超えるさまざまな艦種の戦艦を引き連れて、ビシュバリクの墓場へと進行して来ていた。
「第一種戦闘配備!」
すぐさま、スズランはクルーたちに指示して、リリウム・ツーの戦闘準備をさせる。
『ギデス大煌王国の終焉を決めた、あの方はもういない! であれば、わしがネオ・ギデス大煌王国を再興するのもまた道理!』
ギデスの艦隊とこちらとの間には、まだ距離がある。旧・統合宇宙軍の艦船はスズランからの連絡と指示を受けて、敵艦隊を待ち構える。
『大帝国による人類の統一こそが正しい道! 全人類がわしの思想を受け入れることこそ繁栄の道である! しからば――』
ぼくたちのほうへ向かって重々しく前進してきていた艦船群のうち、中心にあったひときわ大きな旗艦が、進行方向を曲げられてしまう。
『な、なんだこれは!? や、やめろ!!』
そして、あちらこちらが、押し潰され、捻られ、へし折られていく。
まるで、草食動物が肉食獣に捕獲され、噛みつかれ、貪り食われているかのようだった。
そして、その感想は、最悪の形で事実だということが判明する。
ギデスの戦艦に取り付いていたのは、本当に、戦艦ほどの大きさの生物だったのだ。
やつは、全くの透明で、人間の目にも人類の持つどのセンサーにも捉えられなかったけれども、だんだんと体表面に色を取り戻し、目に見えるようになっていく。
それも一体じゃない。ギデスの艦船の数を上回る巨大な宇宙生物たちが、ギデス艦隊を取り巻いていた。
やつらはここに現れるまで、人類の誰にも気づかれることなく、宇宙の海を泳いできたというのか。
ビラビラとした巨大な触手を無数に備えた宇宙生物たちは、次々とギデスの戦艦に襲いかかり、捕食していく。
「なんだ……、あれは……」
ゴールデン司令は絶句した。ブリッジじゅうが騒然としている。そりゃそうだろう。ギデス艦隊と戦う覚悟を固めていたところに、いきなりあんなものが現れたのだから。
スズランが息を飲む。
「あれが……、ダ=ティ=ユーラの言っていた、外宇宙からの侵略者なのか……?」
そして、画面に映し出される、無残な姿に成り果てたギデス艦隊を見ながら、ザネリウスが言う。
「あの怪物の形状、マルス・レコードに記録があったはずだ。もしや、旧人類はあの怪物と遭遇したことがあるのか……?」
彼の言う通りかもしれない。旧人類は何かと戦うためにテクノロジーの発展を追い求めていた形跡がある。そしてその後、人類は歴史の断絶を迎えた。
……その「何か」というのが、やつらだということは十分にありえる。
ギデス艦隊を食い尽くした巨大な宇宙生物たちは、次はぼくらを貪り食おうと、こちらに向かって宇宙の海を泳ぎ始めた。
焦燥に駆られた味方艦船が、レールガンや陽電子砲で攻撃を試みる。けれども、やつらには微塵も効いていない。
おそるべき速度で接近してくる得体の知れない巨大生物の群れに、ぼくらは成すすべなく捕食される――はずだった。
けれど、やつらはまとめて、横一閃、軒並み切断され、悲鳴を上げてのたうち、そして動かなくなった。
あの巨大な怪物を、誰かがまとめて倒したのだ。
ぼくが気配を感じて振り返ると、そこには黒猫がいて、大きなあくびをかいていた。
「……ペシェ」
「さて、ここからが本番さ、ユウキ。ダ=ティ=ユーラの愛した人類宇宙を、きみたちで守れるのかな?」
そうか、ぼくか。あれをやったのは。
スズランはブリッジの中心に立つと、通信を通じて旧・統合宇宙軍の艦船に向かって呼びかけた。
「あたしたち人類は新たな時代に突入した。すなわち、外宇宙の侵略者と戦う時代である。あたしたちは団結してこれを退け、人類の新たな幸福の時代を築かなければならない!」
拍手が起こる。人々は――人類は、スズランを新たなリーダーとして認めたのだ。
スズランは本当に格好いい。ぼくもいつか、こんなに決断力の溢れたリーダーになれるだろうか。
ぼくもみんなに混じって拍手をしていると、仲間たちがみんな、ぼくのほうを見ていることに気がついた。みんなと順に目が合う。
スズラン、リッジバック、カイ、ゴールデン司令、ランナ博士、そして、ネージュ。
みなそれぞれ、人類が迎える新しい時代に緊張の色を表しながらも、頼もしいものを見るような目で、笑みを浮かべていた。
そうか、ぼくか。みんなを新たな時代に先導するのは。
ぼくがやることはまだまだ沢山ある。これからまた、忙しくなりそうだ。
スズランはぼくに優しい笑顔を向ける。
「大丈夫だ、ユウキ。命に替えても、あたしはまず、お前を守るから」
気負いすぎた心が見透かされたのかと思った。……ぼくに心というものがあればの話だけれど。
いや……、きっと、あるんだ。こんな風に、わかりやすく見透かされてしまうような、不完全で愛おしい、そんな心が。
◇◇◇
黒猫は問う。
「ユウキ、きみはこんな社会で、こんな宇宙で、幸福になどなれるのかい?」
ぼくは答える。
「なれる。……いや、もう、なってるんだよ、ペシェ。ぼくの心が、ぼくが幸福であるということを教えてくれてるんだ」
この人類宇宙においては、社会機能のほとんどが破壊されてしまっていたから、派手な会場も用意できず、手の込んだ料理もなかったけれど。
ぼくたちは、このビシュバリクの墓場に集まったいくつもの艦船のブリッジで、お互いに通信を通じて会話をしながら食事を楽しむということで満足していた。
しかし、唐突に、平和な時間が破られた。突如として、敵意のある通信が入ったのだ。
『愚鈍なる旧・統合宇宙政体の諸君。我が名はギデス大煌王。そこでのうのうと宴に明け暮れているところを、一網打尽にしてくれるわ』
リリウム・ツーのブリッジの画面に映し出されたのは、老齢のギデス大煌王の姿だった。
「生きていたのか、ギデス!」
スズランが画面の老人に向かって叫んだ。ほかのクルーもおおよそ同じようなことを口にした。
そうだ、ギデス大煌王の消息は不明になったままだった。最終要塞エルツェンゲルの崩壊のときに、そこにいたかどうかは誰もわからなかったし、消滅した機動要塞ベルクレスには乗っていなかったはずだ。
ギデスは十を超えるさまざまな艦種の戦艦を引き連れて、ビシュバリクの墓場へと進行して来ていた。
「第一種戦闘配備!」
すぐさま、スズランはクルーたちに指示して、リリウム・ツーの戦闘準備をさせる。
『ギデス大煌王国の終焉を決めた、あの方はもういない! であれば、わしがネオ・ギデス大煌王国を再興するのもまた道理!』
ギデスの艦隊とこちらとの間には、まだ距離がある。旧・統合宇宙軍の艦船はスズランからの連絡と指示を受けて、敵艦隊を待ち構える。
『大帝国による人類の統一こそが正しい道! 全人類がわしの思想を受け入れることこそ繁栄の道である! しからば――』
ぼくたちのほうへ向かって重々しく前進してきていた艦船群のうち、中心にあったひときわ大きな旗艦が、進行方向を曲げられてしまう。
『な、なんだこれは!? や、やめろ!!』
そして、あちらこちらが、押し潰され、捻られ、へし折られていく。
まるで、草食動物が肉食獣に捕獲され、噛みつかれ、貪り食われているかのようだった。
そして、その感想は、最悪の形で事実だということが判明する。
ギデスの戦艦に取り付いていたのは、本当に、戦艦ほどの大きさの生物だったのだ。
やつは、全くの透明で、人間の目にも人類の持つどのセンサーにも捉えられなかったけれども、だんだんと体表面に色を取り戻し、目に見えるようになっていく。
それも一体じゃない。ギデスの艦船の数を上回る巨大な宇宙生物たちが、ギデス艦隊を取り巻いていた。
やつらはここに現れるまで、人類の誰にも気づかれることなく、宇宙の海を泳いできたというのか。
ビラビラとした巨大な触手を無数に備えた宇宙生物たちは、次々とギデスの戦艦に襲いかかり、捕食していく。
「なんだ……、あれは……」
ゴールデン司令は絶句した。ブリッジじゅうが騒然としている。そりゃそうだろう。ギデス艦隊と戦う覚悟を固めていたところに、いきなりあんなものが現れたのだから。
スズランが息を飲む。
「あれが……、ダ=ティ=ユーラの言っていた、外宇宙からの侵略者なのか……?」
そして、画面に映し出される、無残な姿に成り果てたギデス艦隊を見ながら、ザネリウスが言う。
「あの怪物の形状、マルス・レコードに記録があったはずだ。もしや、旧人類はあの怪物と遭遇したことがあるのか……?」
彼の言う通りかもしれない。旧人類は何かと戦うためにテクノロジーの発展を追い求めていた形跡がある。そしてその後、人類は歴史の断絶を迎えた。
……その「何か」というのが、やつらだということは十分にありえる。
ギデス艦隊を食い尽くした巨大な宇宙生物たちは、次はぼくらを貪り食おうと、こちらに向かって宇宙の海を泳ぎ始めた。
焦燥に駆られた味方艦船が、レールガンや陽電子砲で攻撃を試みる。けれども、やつらには微塵も効いていない。
おそるべき速度で接近してくる得体の知れない巨大生物の群れに、ぼくらは成すすべなく捕食される――はずだった。
けれど、やつらはまとめて、横一閃、軒並み切断され、悲鳴を上げてのたうち、そして動かなくなった。
あの巨大な怪物を、誰かがまとめて倒したのだ。
ぼくが気配を感じて振り返ると、そこには黒猫がいて、大きなあくびをかいていた。
「……ペシェ」
「さて、ここからが本番さ、ユウキ。ダ=ティ=ユーラの愛した人類宇宙を、きみたちで守れるのかな?」
そうか、ぼくか。あれをやったのは。
スズランはブリッジの中心に立つと、通信を通じて旧・統合宇宙軍の艦船に向かって呼びかけた。
「あたしたち人類は新たな時代に突入した。すなわち、外宇宙の侵略者と戦う時代である。あたしたちは団結してこれを退け、人類の新たな幸福の時代を築かなければならない!」
拍手が起こる。人々は――人類は、スズランを新たなリーダーとして認めたのだ。
スズランは本当に格好いい。ぼくもいつか、こんなに決断力の溢れたリーダーになれるだろうか。
ぼくもみんなに混じって拍手をしていると、仲間たちがみんな、ぼくのほうを見ていることに気がついた。みんなと順に目が合う。
スズラン、リッジバック、カイ、ゴールデン司令、ランナ博士、そして、ネージュ。
みなそれぞれ、人類が迎える新しい時代に緊張の色を表しながらも、頼もしいものを見るような目で、笑みを浮かべていた。
そうか、ぼくか。みんなを新たな時代に先導するのは。
ぼくがやることはまだまだ沢山ある。これからまた、忙しくなりそうだ。
スズランはぼくに優しい笑顔を向ける。
「大丈夫だ、ユウキ。命に替えても、あたしはまず、お前を守るから」
気負いすぎた心が見透かされたのかと思った。……ぼくに心というものがあればの話だけれど。
いや……、きっと、あるんだ。こんな風に、わかりやすく見透かされてしまうような、不完全で愛おしい、そんな心が。
◇◇◇
黒猫は問う。
「ユウキ、きみはこんな社会で、こんな宇宙で、幸福になどなれるのかい?」
ぼくは答える。
「なれる。……いや、もう、なってるんだよ、ペシェ。ぼくの心が、ぼくが幸福であるということを教えてくれてるんだ」
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