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第十四章 ベルクレス
第十四章 ベルクレス(3)宇宙の真理を掴む
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ダ=ティ=ユーラからの通信が入る。やつの表情はまだまだ落ち着いていて、かすかな笑みさえ読み取れる。
『ふむ、まさかそういう使い方があったとはね。だけど、フラウロスはそれで打ち止めなんだろう? こちらはすべての兵装が生きているし、おれやミューの力できみたちを捻り潰すのは容易い』
まさか、ここまでやっても倒しきれないなんて。
超兵器フラウロスが直撃していたなら、あの巨大な機動要塞だってひとたまりもなかったはずだ。それに加えて、マルス・レコードの力でブーストをかけてある。
それなのに、機動要塞ベルクレスに与えられた損傷は限定的と言わざるをえない。つまり、中にいるダ=ティ=ユーラやミューの力によって、威力が大幅に削がれてしまったとしか、考えられない。
「万事休す、か」
ゴールデン司令がそう言った。無理もない。最後の切り札が通らなかったのだから。
ぼくらは頼みの綱のフラウロスで、ダ=ティ=ユーラとミューが人類宇宙を作り変えてしまうことを、止めることができなかったのだ。
来たるべき新しい宇宙。そこでぼくは、スズランは、ネージュは、みんなはどうなってしまうんだろう。せめて、無事に済むならいいんだけど……。
◇◇◇
≪――えるか――≫
不意に、何かの声が聞こえる。他の誰も反応していないところからすると、聞こえているのはぼくだけのようだ。
≪聞こえるか、ユウキ――≫
おぼえがある。ザネリウスの声だ。
「ザン!」
≪マルス・レコードを介して、こっちからも会話を試みてる。武器も何もかも尽きて、絶体絶命みたいだな≫
絶体絶命どころではすまない話だ。ぼくたちだけじゃない。これは全人類とその過去を巻き込む話なのだから。
ザネリウスの声はぼくには聞こえるけれど、ぼく以外のブリッジの面々には聞こえないから、ぼくが突然彼の名前を口にして、皆なにが起こったのかと不思議そうだった。
スズランが怪訝な表情をこちらに向ける。
「ユウキ、一体どうしたんだ? 急にザンの名前を――」
「ザンはマルス・レコードの管理者だ。マルス・レコードを通じて、その奥にいるぼくに話しかけてきているんだ」
そう、本当のぼくはここにはいない。マルス・レコードに繋がれた人工人格にすぎないからこそ、ザネリウスはマルス・レコードを介してぼくとコンタクトが取れるのだ。
≪マルス・レコードの力をニューマ・コアを使ってフラウロスに繋ぐって方法は、かなりいい線をいっていると思ったんだが……≫
「敵は人間よりも高次の存在だし、本物のマルスの巫女であるミューも向こうにいる。ぼくたちがマルス・レコードを利用するのは、はっきりいって分が悪いよ」
本物の、といったのは、マルス・レコードの処理能力のほとんどを彼女が占有してしまっている――つまり、そのことがミューを正式な意味でのマルスの巫女たらしめている事実があるからだ。
もうひとりのマルスの巫女であるスズランは、マルス・レコードの計算能力はほとんど使わずに、マルス・レコードに残された宇宙とのコネクションを通じて宇宙との合一を図っているだけだ。
≪マルス・レコードは旧人類最大の兵器だ。今となっては旧人類が何と戦っていたのかは判らないが……、膨大な計算能力で人類宇宙を書き換えるという驚異的なことを行っているわけだ≫
ザネリウスの言うとおりだ。マルス・レコードは驚異的な代物だ。人類宇宙と呼ばれる、宇宙における人類の既知領域の現象を、力尽くで書き換えてしまうようなものだ。
「計算能力のほとんどを奪われてしまったマルス・レコードから、これまで以上の能力を引き出す方法があれば……」
そんな都合のいい方法なんて、思い当たらない。すべてのものには限度がある。巨大な計算機を寄せ集めることでつくり出されたマルス・レコードであっても、その例外ではない。
≪勝つ方法があるとしたら、マルス・レコードの奥のその奥へ至ることだ。レコードのその先にある、宇宙の真理を掴むことができれば……≫
それが逆転の秘策というわけだ。マルス・レコードをしっかりと占有してしまっている相手に勝つには、マルス・レコードを突き抜けて、その先にある未知の領域を味方につけることで――。
「宇宙の真理を、掴む……」
それにしても、ずいぶんと粗い計画じゃないか。こんなものは計画というよりも、賭けだ。
ブリッジの前方に、通信画面が開く。そこに映るのはダ=ティ=ユーラ。そして、かたわらに控えているのがミューだ。
『そちらにもう有効な兵装がないことは解っている。もうひとりのマルスの巫女よ。人類の完全な過去と未来を、ともにつくる気はないか?』
スズランは一度、息を飲み込んだ。一瞬、間が空いたので、やつらと組むと答えるんじゃないかと、一瞬どきりとした。けれども、答えはもちろん違った。
「断る。人類を越えた高次の存在、ダ=ティ=ユーラ。あんたがいかに人類のためと言っても、人類じゃないものに人類の命運を任せるわけにはいかないよ」
ダ=ティ=ユーラは自信に満ちた笑みを浮かべる。
『結構。ならば、おれに対して、人類の武器で向かってくるのかい? フラウロスも、マルス・レコードも使いこなせなかったじゃないか。それにこちらには『漆黒の法』もある。レクトリヴもある』
「心配ご無用。人類にはチーがあり、アウラがあり、プラーナがあり、ニューマがある。つまるところ、あたしたちには宇宙との合一という知恵がある」
ぼくには、スズランが一体何を言いだしたのか解らなかった。ただのハッタリかもしれない。彼女は駆け引きではハッタリでも何でも使う。それに、いつだってカラ元気を振り回している。
でも、今回はそんな様子じゃなかった。彼女は何かを知っている――あるいは学んだ――あるいは経験した?
『宇宙との合一、か。それこそ、銀河の中心で生まれた、おれの得意とするものだというのに』
「その点においては、まだまだ人類はひよっこだよ。……あたしなんかまだタマゴみたいなものさ。でも、タマゴはタマゴなりに、足掻いてみせるさ」
スズランは通信を強制的に終わらせる。そして、ぼくのほうを振りかえる。
「ユウキ、マルス・レコードを抜けて、その奥のものを掴む」
「その奥、だって、そんなこと――」
「さいわい、お前はマルス・レコードの奥にいるんだよな?」
「う、うん」
「だったら、あたしのニューマ・コアで、お前のいるところまで一気にさかのぼる。さっき、マルス・レコードの膨大な情報量をあたしに入って来させたのと、ちょうど逆になるように」
「で、でも……」
そんなことをして、いったい何になるっていうんだ。肝心のフラウロスはもう弾切れだ。武器なんてなにもないのに。
「マルス・レコードには、この人類宇宙を書き換える能力がある。そうだろ? そして、人類宇宙を書き換えるために、マルス・レコードは宇宙と繋がっている」
スズランは妖精の姿になったぼくを、まっすぐに見つめる。この世界には彼女とぼくしか存在しないかのような錯覚を感じさせるような、深い瞳だった。
「ユウキ、これから一番大事なことを言う。……マルス・レコード自体もまた、この人類宇宙にあるんだ。だから――、マルス・レコードの力で、マルス・レコード自身を書き換えることだってできるんだ」
◇◇◇
スズランからぼくに、エネルギーの塊のようなものが流れ込む。これは……、やさしさ……、いつくしみ……、生命? 生命力か。
ぼくは、スズランに包み込まれているような感覚をおぼえた。いや、内側から包み込まれている。なにがなんだか解らない。温かい気持ちが、全身をまさぐっていく。
「全クルーに告ぐ! フラウロス用意!」
スズランが宣言すると、リリウム・ツーのブリッジの面々は動揺した。フラウロスがもう撃てないことは明らかだ。
「スズラン艦長!」
「あたしを信じて! これが最後だ!」
正気を失ったのかとクルーたちは思っただろう。けれど、不思議と説得されて、撃てないはずのフラウロスを撃つ準備に取りかかり始めた。
ネージュも、リッジバックも、カイも、ゴールデン司令も、ランナ博士も、祈るように砲の先を見つめている。
ぼくを介して、ひとりの人間――ひとりの女の生命力がマルス・レコードへと流れ込む。ほとんどの領域はミューの支配下にあって、操作することができない。だけど、スズランの生命力はそんなものに構わなかった。
奥へ、奥へ、奥へ、奥へ。
人類の過去と未来、宇宙の始まりと終わり、そして智慧のすべてを貫いて、闇の底、深く、深く、深く、深くに、砂粒のような光を見つけた。
スズランはそれを拾い上げ、マルス・レコードの中にいるぼくに、それを見せた。
笑顔だった。
マルス・レコードがマルス・レコード自身を書き換える。宇宙を書き換えるという機能自体が、宇宙との合一によって上書きされる。
フラウロスの砲の先が光り輝いた。
『ふむ、まさかそういう使い方があったとはね。だけど、フラウロスはそれで打ち止めなんだろう? こちらはすべての兵装が生きているし、おれやミューの力できみたちを捻り潰すのは容易い』
まさか、ここまでやっても倒しきれないなんて。
超兵器フラウロスが直撃していたなら、あの巨大な機動要塞だってひとたまりもなかったはずだ。それに加えて、マルス・レコードの力でブーストをかけてある。
それなのに、機動要塞ベルクレスに与えられた損傷は限定的と言わざるをえない。つまり、中にいるダ=ティ=ユーラやミューの力によって、威力が大幅に削がれてしまったとしか、考えられない。
「万事休す、か」
ゴールデン司令がそう言った。無理もない。最後の切り札が通らなかったのだから。
ぼくらは頼みの綱のフラウロスで、ダ=ティ=ユーラとミューが人類宇宙を作り変えてしまうことを、止めることができなかったのだ。
来たるべき新しい宇宙。そこでぼくは、スズランは、ネージュは、みんなはどうなってしまうんだろう。せめて、無事に済むならいいんだけど……。
◇◇◇
≪――えるか――≫
不意に、何かの声が聞こえる。他の誰も反応していないところからすると、聞こえているのはぼくだけのようだ。
≪聞こえるか、ユウキ――≫
おぼえがある。ザネリウスの声だ。
「ザン!」
≪マルス・レコードを介して、こっちからも会話を試みてる。武器も何もかも尽きて、絶体絶命みたいだな≫
絶体絶命どころではすまない話だ。ぼくたちだけじゃない。これは全人類とその過去を巻き込む話なのだから。
ザネリウスの声はぼくには聞こえるけれど、ぼく以外のブリッジの面々には聞こえないから、ぼくが突然彼の名前を口にして、皆なにが起こったのかと不思議そうだった。
スズランが怪訝な表情をこちらに向ける。
「ユウキ、一体どうしたんだ? 急にザンの名前を――」
「ザンはマルス・レコードの管理者だ。マルス・レコードを通じて、その奥にいるぼくに話しかけてきているんだ」
そう、本当のぼくはここにはいない。マルス・レコードに繋がれた人工人格にすぎないからこそ、ザネリウスはマルス・レコードを介してぼくとコンタクトが取れるのだ。
≪マルス・レコードの力をニューマ・コアを使ってフラウロスに繋ぐって方法は、かなりいい線をいっていると思ったんだが……≫
「敵は人間よりも高次の存在だし、本物のマルスの巫女であるミューも向こうにいる。ぼくたちがマルス・レコードを利用するのは、はっきりいって分が悪いよ」
本物の、といったのは、マルス・レコードの処理能力のほとんどを彼女が占有してしまっている――つまり、そのことがミューを正式な意味でのマルスの巫女たらしめている事実があるからだ。
もうひとりのマルスの巫女であるスズランは、マルス・レコードの計算能力はほとんど使わずに、マルス・レコードに残された宇宙とのコネクションを通じて宇宙との合一を図っているだけだ。
≪マルス・レコードは旧人類最大の兵器だ。今となっては旧人類が何と戦っていたのかは判らないが……、膨大な計算能力で人類宇宙を書き換えるという驚異的なことを行っているわけだ≫
ザネリウスの言うとおりだ。マルス・レコードは驚異的な代物だ。人類宇宙と呼ばれる、宇宙における人類の既知領域の現象を、力尽くで書き換えてしまうようなものだ。
「計算能力のほとんどを奪われてしまったマルス・レコードから、これまで以上の能力を引き出す方法があれば……」
そんな都合のいい方法なんて、思い当たらない。すべてのものには限度がある。巨大な計算機を寄せ集めることでつくり出されたマルス・レコードであっても、その例外ではない。
≪勝つ方法があるとしたら、マルス・レコードの奥のその奥へ至ることだ。レコードのその先にある、宇宙の真理を掴むことができれば……≫
それが逆転の秘策というわけだ。マルス・レコードをしっかりと占有してしまっている相手に勝つには、マルス・レコードを突き抜けて、その先にある未知の領域を味方につけることで――。
「宇宙の真理を、掴む……」
それにしても、ずいぶんと粗い計画じゃないか。こんなものは計画というよりも、賭けだ。
ブリッジの前方に、通信画面が開く。そこに映るのはダ=ティ=ユーラ。そして、かたわらに控えているのがミューだ。
『そちらにもう有効な兵装がないことは解っている。もうひとりのマルスの巫女よ。人類の完全な過去と未来を、ともにつくる気はないか?』
スズランは一度、息を飲み込んだ。一瞬、間が空いたので、やつらと組むと答えるんじゃないかと、一瞬どきりとした。けれども、答えはもちろん違った。
「断る。人類を越えた高次の存在、ダ=ティ=ユーラ。あんたがいかに人類のためと言っても、人類じゃないものに人類の命運を任せるわけにはいかないよ」
ダ=ティ=ユーラは自信に満ちた笑みを浮かべる。
『結構。ならば、おれに対して、人類の武器で向かってくるのかい? フラウロスも、マルス・レコードも使いこなせなかったじゃないか。それにこちらには『漆黒の法』もある。レクトリヴもある』
「心配ご無用。人類にはチーがあり、アウラがあり、プラーナがあり、ニューマがある。つまるところ、あたしたちには宇宙との合一という知恵がある」
ぼくには、スズランが一体何を言いだしたのか解らなかった。ただのハッタリかもしれない。彼女は駆け引きではハッタリでも何でも使う。それに、いつだってカラ元気を振り回している。
でも、今回はそんな様子じゃなかった。彼女は何かを知っている――あるいは学んだ――あるいは経験した?
『宇宙との合一、か。それこそ、銀河の中心で生まれた、おれの得意とするものだというのに』
「その点においては、まだまだ人類はひよっこだよ。……あたしなんかまだタマゴみたいなものさ。でも、タマゴはタマゴなりに、足掻いてみせるさ」
スズランは通信を強制的に終わらせる。そして、ぼくのほうを振りかえる。
「ユウキ、マルス・レコードを抜けて、その奥のものを掴む」
「その奥、だって、そんなこと――」
「さいわい、お前はマルス・レコードの奥にいるんだよな?」
「う、うん」
「だったら、あたしのニューマ・コアで、お前のいるところまで一気にさかのぼる。さっき、マルス・レコードの膨大な情報量をあたしに入って来させたのと、ちょうど逆になるように」
「で、でも……」
そんなことをして、いったい何になるっていうんだ。肝心のフラウロスはもう弾切れだ。武器なんてなにもないのに。
「マルス・レコードには、この人類宇宙を書き換える能力がある。そうだろ? そして、人類宇宙を書き換えるために、マルス・レコードは宇宙と繋がっている」
スズランは妖精の姿になったぼくを、まっすぐに見つめる。この世界には彼女とぼくしか存在しないかのような錯覚を感じさせるような、深い瞳だった。
「ユウキ、これから一番大事なことを言う。……マルス・レコード自体もまた、この人類宇宙にあるんだ。だから――、マルス・レコードの力で、マルス・レコード自身を書き換えることだってできるんだ」
◇◇◇
スズランからぼくに、エネルギーの塊のようなものが流れ込む。これは……、やさしさ……、いつくしみ……、生命? 生命力か。
ぼくは、スズランに包み込まれているような感覚をおぼえた。いや、内側から包み込まれている。なにがなんだか解らない。温かい気持ちが、全身をまさぐっていく。
「全クルーに告ぐ! フラウロス用意!」
スズランが宣言すると、リリウム・ツーのブリッジの面々は動揺した。フラウロスがもう撃てないことは明らかだ。
「スズラン艦長!」
「あたしを信じて! これが最後だ!」
正気を失ったのかとクルーたちは思っただろう。けれど、不思議と説得されて、撃てないはずのフラウロスを撃つ準備に取りかかり始めた。
ネージュも、リッジバックも、カイも、ゴールデン司令も、ランナ博士も、祈るように砲の先を見つめている。
ぼくを介して、ひとりの人間――ひとりの女の生命力がマルス・レコードへと流れ込む。ほとんどの領域はミューの支配下にあって、操作することができない。だけど、スズランの生命力はそんなものに構わなかった。
奥へ、奥へ、奥へ、奥へ。
人類の過去と未来、宇宙の始まりと終わり、そして智慧のすべてを貫いて、闇の底、深く、深く、深く、深くに、砂粒のような光を見つけた。
スズランはそれを拾い上げ、マルス・レコードの中にいるぼくに、それを見せた。
笑顔だった。
マルス・レコードがマルス・レコード自身を書き換える。宇宙を書き換えるという機能自体が、宇宙との合一によって上書きされる。
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