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第七章 丘の上の屋敷
第七章 丘の上の屋敷(3)出会い、スラムにて
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翌日の昼頃、ぼくとネージュはホテルを後にした。
念のため通信機を確認してみたが、まだ通信妨害が掛かっていて、リリウム・ツーとの接続が確立できない。ネージュのほうも同様の状況のようだ。
昨夜、ネージュが言っていたように、ぼくたちは壊れた個人識別票を直すため、スラムのそばの市場に足を運んでいた。
識別票には名前や所属が記載されているが、それ以上に詳細な識別情報が記録されたチップが埋め込まれている。識別票を壊されたときに中のチップもダメになってしまったので、空のチップを買い、古いチップのデータをサルベージしようというのだ。
「ここにデータチップはないか? 中身はなくていい。動くものであれば構わないのだが……」
松葉杖をついたネージュはフードを被って俯いている店主に話しかけていたが、店主は何も答えずに首を横に振った。
ここでは電子部品の調達は難しそうだ。
この市場でよく見かけるのは、シャツなどの布製品、用途不明の革製品、それから通信端末のカバーなど。カバーは山ほど売っているのに、肝心の端末の取り扱いはほとんどない。
食品だと具のないクレープのようなものも見かける。しかし、生鮮品は全然見当たらない。
ぼくは統合宇宙政体の電子通貨でクレープのようなものをふたつ買うと、片方をネージュに渡した。彼女は一瞬驚いたようだったが、空腹だったのか、すぐに口をつけた。
「根気が要りそうだね」
ぼくの発言を聞いて、ネージュは溜息をつく。
「最悪、識別票はなくても帰還できるものの……。どうせここは通り道だから、ここで修理できればよかったんだが……」
食べながら店を探して歩いていると、市場が終わってしまったことに気がついた。店が連なっていたのは後方までで、ぼくたちはもう住宅しかない場所に来ていた。
「チップを扱っている店はなかったかぁ……」
「しかたがない。この先にまた商店に出くわすことがあれば、見ていこう」
「そうだね。……うん?」
ぼくは、家々の間にある薄暗い路地に、座っている人がいるのを見かけた。あれは――電子部品をゴザの上に並べている?
「ネージュ、ちょっと待って」
「うん? なんだ?」
「こっちに、それっぽいものがある感じしない?」
ぼくはネージュを連れて、路地へと入っていった。商店街からは外れの位置にあるが、どうやらこの店は電子部品を扱っているらしい。
ゴザの上に座っているのは、襟首がよれて伸びたシャツを着た女性だった。年齢はぼくよりも、ネージュよりも年上のようだ。背中まで伸びた長い髪をもっているが、梳かされておらず、ぼさぼさだった。
彼女は今までここで眠っていたようで、目をこすっている。
「あのー……。すみません、ここにデータチップはありますか?」
ぼくはそう問うてみたが、女性の返答はほとんど意味を持たなかった。
「データチップ? データチップはいいわね。うふふ」
ネージュとぼくは顔を見合わせた。
店先のゴザに商品とともに座っているその女性は、身なりこそみすぼらしいものの、儚げな、しかし整った顔立ちの美人だった。体つきも健康的で、おそらく立ち上がれば、ぼくやネージュよりも背が高いだろう。
しかし、何か妙だ。会話が通じていない気がする。
「ええと、ぼくらはデータチップを探しているんですが……」
「あら、データチップなの? 伝送ケーブルとだったらどちらが好きかしら? ミューはお花が好き」
「う、うーん?」
やはりおかしい。言葉は通じていなくはない。だけど、意図が全く伝わらない。
今度は、ぼくの代わりにネージュが会話を試みる。
「空のデータチップが必要なんだ。中古でも構わないので。あと、古いチップのデータのサルベージを……」
「きいて、ミューはお魚さんをサルベージしたの。お皿からお池に放してあげたのよ」
……ダメなようだ。彼女はここにいるが、ここにいないかのようだ。彼女との会話は、彼女の脳に届くころにはずいぶん断片化してしまっている。
すると、薄暗い店の奥から、汚れたシャツを着た中年の男が頭を掻きながらやって来た。頭髪にはフケが散らばっていて、見るからに汚い。
「なんだあ、客か?」
ぼくは再び、この女性に伝えようとしていたことを、再度言葉にする。
「ぼくたち、データチップを探しているんですが、ここにはありますか?」
ところが、この男はぼくの質問に答えるより先に、店先に立ててあった太い木の棒を持つと、ゴザの上に座っている女性の頭を思い切り殴ったのだった。
「おいテメエ! 店の外には出るなと言っただろうが!」
「えー、でも」
「うるせえ、口答えすんな!」
男はもう一度、木の棒で女性を殴った。女性の頭はその弾みで床に打ち付けられる寸前まで跳ね飛ばされる。しかし不思議なことに、彼女は悲鳴も上げず、痛いとも言わなかった。
「ちょ、ちょっと、あんた」
これはさすがにまずいと思った。目の前で意味不明の暴力を繰り広げられていて、ただ見ているだけというわけにはいかない。
「部外者が黙ってろ! こいつはこうしねえとわかんねえんだよ!」
男はその女性の髪を掴み、無理矢理に引き起こし、店内に押し込む。そして、棒でもう一撃食らわせると、店内に引っ込むように命令した。
「お前は奥に行ってろ!」
「で、でも、ここ、狭い。怖い。心臓、痛い」
「奥に行ってろっつってんだよ!」
すごすごと、髪の長い女性は暗い店の奥に消えていった。それでも怒りが収まらないのか、薄汚れた男は木の棒を店内に向かって投げ込んだ。
店の奥から、ガシャンという音が聞こえる。
「……で、お前ら、データチップを探してるのか?」
その男はぼくたちのほうを見た。
正直、この男を相手にするべきかどうか、ぼくは悩んだ。ネージュも鼻白んでいたから、同じような心持ちだったろう。
だが、一呼吸おいて、ネージュが答えた。とりあえず話をしてみることで腹を決めたのだ。
「ああ。私はデータチップを探している。識別票を破損してしまってな。壊れたチップからのデータのサルベージもできると助かるが」
「あー、識別票データのサルベージな。もちろんできる。……あんた、ギデスの軍人か? ここにはなんで来た」
その男はネージュの着ている軍服を見て、そう質問した。軍服を見れば軍人だということはすぐに解るだろう。だけど、なぜこの男はそれをことさら気にするのだろう。
「ここには通りすがりで立ち寄っただけだ。とくに用はない」
「本当か? あの女とはなにも関係がないんだな?」
「なんだその質問は? 別件で破損した識別票を修理できればと思っただけだ。できるか?」
「……それならできる。とりあえずは、店の中に来てくれ。機材は奥にある」
薄汚れた男はそう言って、暗い店内へと入っていった。仕方がないので、ぼくもネージュもそのあとに続くことにした。
◇◇◇
念のため通信機を確認してみたが、まだ通信妨害が掛かっていて、リリウム・ツーとの接続が確立できない。ネージュのほうも同様の状況のようだ。
昨夜、ネージュが言っていたように、ぼくたちは壊れた個人識別票を直すため、スラムのそばの市場に足を運んでいた。
識別票には名前や所属が記載されているが、それ以上に詳細な識別情報が記録されたチップが埋め込まれている。識別票を壊されたときに中のチップもダメになってしまったので、空のチップを買い、古いチップのデータをサルベージしようというのだ。
「ここにデータチップはないか? 中身はなくていい。動くものであれば構わないのだが……」
松葉杖をついたネージュはフードを被って俯いている店主に話しかけていたが、店主は何も答えずに首を横に振った。
ここでは電子部品の調達は難しそうだ。
この市場でよく見かけるのは、シャツなどの布製品、用途不明の革製品、それから通信端末のカバーなど。カバーは山ほど売っているのに、肝心の端末の取り扱いはほとんどない。
食品だと具のないクレープのようなものも見かける。しかし、生鮮品は全然見当たらない。
ぼくは統合宇宙政体の電子通貨でクレープのようなものをふたつ買うと、片方をネージュに渡した。彼女は一瞬驚いたようだったが、空腹だったのか、すぐに口をつけた。
「根気が要りそうだね」
ぼくの発言を聞いて、ネージュは溜息をつく。
「最悪、識別票はなくても帰還できるものの……。どうせここは通り道だから、ここで修理できればよかったんだが……」
食べながら店を探して歩いていると、市場が終わってしまったことに気がついた。店が連なっていたのは後方までで、ぼくたちはもう住宅しかない場所に来ていた。
「チップを扱っている店はなかったかぁ……」
「しかたがない。この先にまた商店に出くわすことがあれば、見ていこう」
「そうだね。……うん?」
ぼくは、家々の間にある薄暗い路地に、座っている人がいるのを見かけた。あれは――電子部品をゴザの上に並べている?
「ネージュ、ちょっと待って」
「うん? なんだ?」
「こっちに、それっぽいものがある感じしない?」
ぼくはネージュを連れて、路地へと入っていった。商店街からは外れの位置にあるが、どうやらこの店は電子部品を扱っているらしい。
ゴザの上に座っているのは、襟首がよれて伸びたシャツを着た女性だった。年齢はぼくよりも、ネージュよりも年上のようだ。背中まで伸びた長い髪をもっているが、梳かされておらず、ぼさぼさだった。
彼女は今までここで眠っていたようで、目をこすっている。
「あのー……。すみません、ここにデータチップはありますか?」
ぼくはそう問うてみたが、女性の返答はほとんど意味を持たなかった。
「データチップ? データチップはいいわね。うふふ」
ネージュとぼくは顔を見合わせた。
店先のゴザに商品とともに座っているその女性は、身なりこそみすぼらしいものの、儚げな、しかし整った顔立ちの美人だった。体つきも健康的で、おそらく立ち上がれば、ぼくやネージュよりも背が高いだろう。
しかし、何か妙だ。会話が通じていない気がする。
「ええと、ぼくらはデータチップを探しているんですが……」
「あら、データチップなの? 伝送ケーブルとだったらどちらが好きかしら? ミューはお花が好き」
「う、うーん?」
やはりおかしい。言葉は通じていなくはない。だけど、意図が全く伝わらない。
今度は、ぼくの代わりにネージュが会話を試みる。
「空のデータチップが必要なんだ。中古でも構わないので。あと、古いチップのデータのサルベージを……」
「きいて、ミューはお魚さんをサルベージしたの。お皿からお池に放してあげたのよ」
……ダメなようだ。彼女はここにいるが、ここにいないかのようだ。彼女との会話は、彼女の脳に届くころにはずいぶん断片化してしまっている。
すると、薄暗い店の奥から、汚れたシャツを着た中年の男が頭を掻きながらやって来た。頭髪にはフケが散らばっていて、見るからに汚い。
「なんだあ、客か?」
ぼくは再び、この女性に伝えようとしていたことを、再度言葉にする。
「ぼくたち、データチップを探しているんですが、ここにはありますか?」
ところが、この男はぼくの質問に答えるより先に、店先に立ててあった太い木の棒を持つと、ゴザの上に座っている女性の頭を思い切り殴ったのだった。
「おいテメエ! 店の外には出るなと言っただろうが!」
「えー、でも」
「うるせえ、口答えすんな!」
男はもう一度、木の棒で女性を殴った。女性の頭はその弾みで床に打ち付けられる寸前まで跳ね飛ばされる。しかし不思議なことに、彼女は悲鳴も上げず、痛いとも言わなかった。
「ちょ、ちょっと、あんた」
これはさすがにまずいと思った。目の前で意味不明の暴力を繰り広げられていて、ただ見ているだけというわけにはいかない。
「部外者が黙ってろ! こいつはこうしねえとわかんねえんだよ!」
男はその女性の髪を掴み、無理矢理に引き起こし、店内に押し込む。そして、棒でもう一撃食らわせると、店内に引っ込むように命令した。
「お前は奥に行ってろ!」
「で、でも、ここ、狭い。怖い。心臓、痛い」
「奥に行ってろっつってんだよ!」
すごすごと、髪の長い女性は暗い店の奥に消えていった。それでも怒りが収まらないのか、薄汚れた男は木の棒を店内に向かって投げ込んだ。
店の奥から、ガシャンという音が聞こえる。
「……で、お前ら、データチップを探してるのか?」
その男はぼくたちのほうを見た。
正直、この男を相手にするべきかどうか、ぼくは悩んだ。ネージュも鼻白んでいたから、同じような心持ちだったろう。
だが、一呼吸おいて、ネージュが答えた。とりあえず話をしてみることで腹を決めたのだ。
「ああ。私はデータチップを探している。識別票を破損してしまってな。壊れたチップからのデータのサルベージもできると助かるが」
「あー、識別票データのサルベージな。もちろんできる。……あんた、ギデスの軍人か? ここにはなんで来た」
その男はネージュの着ている軍服を見て、そう質問した。軍服を見れば軍人だということはすぐに解るだろう。だけど、なぜこの男はそれをことさら気にするのだろう。
「ここには通りすがりで立ち寄っただけだ。とくに用はない」
「本当か? あの女とはなにも関係がないんだな?」
「なんだその質問は? 別件で破損した識別票を修理できればと思っただけだ。できるか?」
「……それならできる。とりあえずは、店の中に来てくれ。機材は奥にある」
薄汚れた男はそう言って、暗い店内へと入っていった。仕方がないので、ぼくもネージュもそのあとに続くことにした。
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