3 / 13
3話:双子より妹の方が恐ろしい
しおりを挟む
「おねーちゃんだいじょうぶ??」
「え、ええ。学校に行かないと…」
「本当に?おねーちゃん可愛いから気をつけてね?“きおくそーしつ”って知ったらお姉ちゃんの“かれし”って名乗ってくる人とか居るかもしれないからねっ!」
その心配はいりません。
俺、男に落ちるほど終わってませんからっ!
「私にはあみちゃんって言う可愛い子がいるからね!」
「あみもおねーちゃん大好き~」
こういうの最高だわっ!
実の妹には「兄さんキモい」なんて呼ばれる始末だからな(それはそれで良い)
可愛らしい見送りと共に俺は学校へ向かったのだ。
男に攻めまくられるとは知らずに______
そして今に至る。
なぜか“花音”が記憶喪失だと言うことは既に知られていた。
記憶が正しければ、主人公のストーカーをする攻略キャラがいたはずだ。名前は早乙女 海斗。
現在そいつに迫られて居る訳だが……俺が記憶喪失だという噂を流したのもコイツだろう。
他のキャラはまだマシな方だったからな。
しかもこいつはストーカーの意味を覆している。ストーカーってやっぱコソコソついてくるイメージあるじゃん?
こいつ堂々とついてくるケース多数あるんだよ。
ここ俺が一番突っ込みたかったところ、重要だぞ?
「お前なんでやねぇぇぇん!!」
「なにがやねぇぇん!」
「……まじめに返してくれるとは思いませんでした。
という訳で先輩、噂流したの先輩ですよね?」
突如、一番聞きたかった本題に入る。
こいつが黒である確率は90%超え。
さあ!どう返答してくる!?
「さあ?ここでキスでもしてくれるなら教えてあげても構わないよ?」
壁に寄りかかっていると両手を脇に置き、俺を逃げられないようにする。
こういう展開かよ!!
「誰がキスなんてするか」
冷静になりつつ、俺は返す。
てか、こういうシーンっていわゆる胸キュンシーンだろ?
………だけどさ、正直こういうシュツエーションってさ、下ガラ空きだよね??
思ったことない??
2次元のキャラならともかく、3次元の俺には効かないぜ!特に男の俺にはなっ!!
そう思い先輩の腕の下をくぐって先輩の背後に出る。
「よいしょっと!
先輩、壁ドンするならもっと逃げられないようにしないと。という訳でサラダバー!!」
そう言い残すと俺はその場を立ち去った。
「ちょっ!花音!!」
先輩は何か言いたげだったが御構い無し。
ガシャーンという音と共に先輩が私の名前を呼ぶ事はなくなった。
………何やらかしたんだ??
「早乙女先輩____!!!」
いやいや、振り返ってはいけない。
___先輩、突っ込みどころ多くて面白いやつだったぜ………
そんな先輩の屍を超え、教室へ戻ろうとする。
ひっそりと過ごしていようと思ったのになぜか早乙女先輩に捕まってしまった。
以後気をつけねば……
覚えているのは、攻略キャラはあと4人。
その中でも一際めんどそうなキャラが2人。
確か………
「あ、いた!」
「はっけーん!!」
噂をすれば……その面倒な2人が登場だ
「俺は誰でしょーか?」
そういう2人はアニメで見るより、さらに似ている。
常に行動を共にし、好きなものも一緒。
笹川 翔と翼。
双子なのだっ!!
生年月日は11/14。10分違いだとか。
…………って、俺、なんでこんなに乙女ゲームに詳しいんだ……
恐るべし、知識を植え付けてきた我が妹よ………
___________________________
実際、壁ドンってどんな感じなんですかね?
なんか色々種類あるっぽいですけど腕力強い人やったら壁ぶっ壊れそうだと思いません??
「え、ええ。学校に行かないと…」
「本当に?おねーちゃん可愛いから気をつけてね?“きおくそーしつ”って知ったらお姉ちゃんの“かれし”って名乗ってくる人とか居るかもしれないからねっ!」
その心配はいりません。
俺、男に落ちるほど終わってませんからっ!
「私にはあみちゃんって言う可愛い子がいるからね!」
「あみもおねーちゃん大好き~」
こういうの最高だわっ!
実の妹には「兄さんキモい」なんて呼ばれる始末だからな(それはそれで良い)
可愛らしい見送りと共に俺は学校へ向かったのだ。
男に攻めまくられるとは知らずに______
そして今に至る。
なぜか“花音”が記憶喪失だと言うことは既に知られていた。
記憶が正しければ、主人公のストーカーをする攻略キャラがいたはずだ。名前は早乙女 海斗。
現在そいつに迫られて居る訳だが……俺が記憶喪失だという噂を流したのもコイツだろう。
他のキャラはまだマシな方だったからな。
しかもこいつはストーカーの意味を覆している。ストーカーってやっぱコソコソついてくるイメージあるじゃん?
こいつ堂々とついてくるケース多数あるんだよ。
ここ俺が一番突っ込みたかったところ、重要だぞ?
「お前なんでやねぇぇぇん!!」
「なにがやねぇぇん!」
「……まじめに返してくれるとは思いませんでした。
という訳で先輩、噂流したの先輩ですよね?」
突如、一番聞きたかった本題に入る。
こいつが黒である確率は90%超え。
さあ!どう返答してくる!?
「さあ?ここでキスでもしてくれるなら教えてあげても構わないよ?」
壁に寄りかかっていると両手を脇に置き、俺を逃げられないようにする。
こういう展開かよ!!
「誰がキスなんてするか」
冷静になりつつ、俺は返す。
てか、こういうシーンっていわゆる胸キュンシーンだろ?
………だけどさ、正直こういうシュツエーションってさ、下ガラ空きだよね??
思ったことない??
2次元のキャラならともかく、3次元の俺には効かないぜ!特に男の俺にはなっ!!
そう思い先輩の腕の下をくぐって先輩の背後に出る。
「よいしょっと!
先輩、壁ドンするならもっと逃げられないようにしないと。という訳でサラダバー!!」
そう言い残すと俺はその場を立ち去った。
「ちょっ!花音!!」
先輩は何か言いたげだったが御構い無し。
ガシャーンという音と共に先輩が私の名前を呼ぶ事はなくなった。
………何やらかしたんだ??
「早乙女先輩____!!!」
いやいや、振り返ってはいけない。
___先輩、突っ込みどころ多くて面白いやつだったぜ………
そんな先輩の屍を超え、教室へ戻ろうとする。
ひっそりと過ごしていようと思ったのになぜか早乙女先輩に捕まってしまった。
以後気をつけねば……
覚えているのは、攻略キャラはあと4人。
その中でも一際めんどそうなキャラが2人。
確か………
「あ、いた!」
「はっけーん!!」
噂をすれば……その面倒な2人が登場だ
「俺は誰でしょーか?」
そういう2人はアニメで見るより、さらに似ている。
常に行動を共にし、好きなものも一緒。
笹川 翔と翼。
双子なのだっ!!
生年月日は11/14。10分違いだとか。
…………って、俺、なんでこんなに乙女ゲームに詳しいんだ……
恐るべし、知識を植え付けてきた我が妹よ………
___________________________
実際、壁ドンってどんな感じなんですかね?
なんか色々種類あるっぽいですけど腕力強い人やったら壁ぶっ壊れそうだと思いません??
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
幼馴染みの2人は魔王と勇者〜2人に挟まれて寝た俺は2人の守護者となる〜
海月 結城
ファンタジー
ストーカーが幼馴染みをナイフで殺そうとした所を庇って死んだ俺は、気が付くと異世界に転生していた。だが、目の前に見えるのは生い茂った木々、そして、赤ん坊の鳴き声が3つ。
そんな俺たちが捨てられていたのが孤児院だった。子供は俺たち3人だけ。そんな俺たちが5歳になった時、2人の片目の中に変な紋章が浮かび上がった。1人は悪の化身魔王。もう1人はそれを打ち倒す勇者だった。だけど、2人はそんなことに興味ない。
しかし、世界は2人のことを放って置かない。勇者と魔王が復活した。まだ生まれたばかりと言う事でそれぞれの組織の思惑で2人を手駒にしようと2人に襲いかかる。
けれども俺は知っている。2人の力は強力だ。一度2人が喧嘩した事があったのだが、約半径3kmのクレーターが幾つも出来た事を。俺は、2人が戦わない様に2人を守護するのだ。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる