姫、始めました。〜男子校の「姫」に選ばれたので必要に応じて拳で貞操を守り抜きます。(「欠片の軌跡if」)

ねぎ(塩ダレ)

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本編

計画通り

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更衣室についた俺とギルは、それぞれの包みを開いた。
そして自分の中身と相手の中身を確認する。

「…………なぁ、これって……、着替えてなんか意味あるのか??」

「さぁな……。」

自分の分を引っ張り出して首をひねる。
ライルが女装してたから何が出てくるのかと思ってけど……。
ぼんやりとソレを眺めていると、妙な視線を感じる。

「………………お前、一番奥で着替えてこい。」

「……………………。」

「さっさと行け!!ストーカー!!」

考えてみるとコイツと二人で着替えなきゃならないって方が危険じゃないか?!
渋々奥に進んでいくギルを見送り、冷や汗を流す。
そこにガラッと一学年の子たちがやはり着替える為に入ってきた。

「……あ!こ、こんにちは~。」

「あはは。大丈夫だよ、そんなに萎縮しないで。俺の事は気にしないで着替えてね。あ!奥で元生徒会長も着替えてるけど気にしないで。」

「え?!鬼の……?!あ、ありがとうございます。」

彼らはちょっと辺りを見回し、俺から少し離れたところで着替えはじめた。
ギルがいると聞いて、奥で着替える気はなくなったらしい。
まぁ速攻「鬼の……」って呟いてたもんな。

エドを助けた時、救急車も来てたもんだから噂が妙な事になり、「鬼の元生徒会長が他校の生徒を20人以上病院送りにした」といつの間にか内容がおかしくなって伝わってしまった。
ギルは全くそれを気にしてないのだが、本当の事を知らない生徒たちは今まで以上にギルを恐れて遠巻きに見るようになった。

なんだかなぁ~。
救急車に乗ったのはもちろんエド一人で、他の方はパトカーに乗ったんだけどさ。
どちらかというとシルクがコテンパンにした人数の方が多いのに、誰もそんな事信じない。
人間、周りから持たれてるイメージって怖いよな……。
シルクはそんな事する訳ないって言われて、ギルはやってもないのに20人以上病院送りにしたって言われるんだから。
でも……確かにあの時の完全な戦闘モードに入ったギルは、病院送りどころか何人か殺しててもおかしくない気迫があった。

「……終わったか?」

「うわっ!びっくりした!!」

いつの間にか着替え終わったギルが側に来ていた。
全く油断も隙もない。

「お前、音も気配もなく近づくなよ!!ビビるだろうが!!」

「……すまん。」

そう言ってギルは俺を上から下まで見た。
何だよ?別に変な格好じゃないだろうが……。

「……なるほどな。」

「何がなるほどなんだよ、何が??」

「いや、いい。」

何がいいのかもわからないが、放送が各クラスの姫紹介に変わっている。
これは急がないとマズイ。
俺達は着替えをまとめると急いで更衣室を出て教室に向かった。
流石に制服ではないので、え?!といった顔で見られるが、別に女装している訳でもないのでそこまで気にならない。

「ていうか、これ、マジで着替えた意味あんのかなぁ??」

「…………。」

ギルは答えなかった。
まぁどちらかというと、俺の服よりギルの方がインパクト強いもんな。

教室前に戻ってくると、うちのクラスの前は人がかなりたむろしていた。
だが当然、これは俺目当ての生徒じゃない。

「うわ~、最後尾プラカードが出てるよ……。」

プラカードには「シルク姫、謁見、最後尾」と書かれている。
そして見ているその場でどんどん列は伸びる。

「さすが……学校一の小悪魔ギャル……。男だけど。」

列の人たちが俺とギルに気づいて驚いたように凝視してくる。
それをギルがササッと俺を後ろにして睨みつけた。

「ヒッ……!」

「おい……ビビらせてどうすんだよ……。」

俺はギルを引っ張って威嚇をやめさせた。
こんなのが側に張り付いてたら、おまけで貢物くれようとした人が逃げるんじゃないか?
ギルの格好もあって、気迫に拍車が掛かっている。
ライルもなんでわざわざこんなのに着替えさせたんだよ……。
これじゃ人が近づきもしないだろうが……。

「いいからさっさと教室に入れ。」

「はいはい。」

俺は頭の中でボヤきながら教室に入った。
その瞬間……。

「え?!ヤバ!!」

そこから聞こえるはずのない声が聞こえる。
驚いて俺はそちらを見た。

「は?!シルク?!なんでまだここにいんだよ?!ファンが並んでんだぞ?!」

そう、教室にはまだシルクがいた。
ライルのメイクをしてくれていたらしいが、この状況で外に出たらパニック起きないか?!
しかしシルクはそんな事お構いなしに、興奮気味に俺に近づいてきた。

「ウソ!ヤバ!!」

「何がヤバイんだよ?!」

「……サーク、それ、本気で言ってる?!ヤバッ!!」

「だから何が?!」

「ライル、これ、ガチでヤバイって!!」

興奮状態で俺にまとわりつくシルク。
ぴょんぴょん跳ねるもんだから、ミニスカートがピラピラしてる。
しかし慣れとは怖いもので、もうシルクがスカートな事に全く違和感を持たなくなっていた。

「だろ~。我ながら……うん。上出来だ。」

「いや……コレの何がそんなに上出来なんだよ??」

シルクにメイクを直してもらったライル。
はっきり言ってかなり可愛くなっているのに、相変わらず言動が普段の1.5倍男前である……違和感しかない。

「なぁ、コレの何がヤバイ訳??」

全く訳がわからない。
俺は女装している訳でもなければ、変な格好をしている訳でもない。
まぁ学校で普段着ていることはないだろうけれど。
そんな俺をほぼ脳が女子と認識し始めているシルクが上から下まで何度も見て言った。

「…………エロッ!!」

「はぁ?!」

言われた言葉が意味不明で素っ頓狂な声が出た。
しかしライルは満足げにうんうんと頷いている。

「これのどこがエロいんだよ?!ただのつなぎだろ?!つなぎ着ただけで、なんでエロいって言われなきゃなんないんだよ?!」

そう、俺がライルに渡された着替えは「つなぎ」だった。
あの作業服の「つなぎ」だ。
ワイシャツやズボンを履いたまま着ても良かったのだが、動きにくそうだったので、Tシャツの上に着たのだが……。

「エロッ!サーク、エロい!!」

「だから!!なんで作業服着ただけでエロいって言われなきゃなんないんだよ!!」

シルクは珍しく興奮してキャーキャー言っている。
そりゃ確かに作業服姿って学校じゃ見ないけどさ?!
だからって言うに事欠いて「エロい」はないだろうが!エロいは!!

「サークって本当、自分の事、わかってないよねぇ~。」

「はぁ?!」

「むしろ本当、ライルはよくここまでサークの良さを引き出してきたよねぇ~。」

「そりゃね、俺、今回のバレンタイン合戦にかけてるからね。」

「ヤバ~!!うかうかしてるとサークに1位取られる!!」

「取られるっていうか!お前、そろそろ教室帰れよ!!」

「うん。ちょっとギル借りてもいい??」

「おう。外、お前のファンで溢れてて危ないから、連れてけ。着替えたせいで気迫が倍に跳ね上がって、誰も手出しできねぇから。」

「……勝手に決めるな。俺はお前のファースト騎士だ。側を離れる事はない……。」

「……いいから!このままじゃシルクが廊下に出た瞬間、パニックが起きるから!!」

「断る。」

「うるさい!!姫の命令だ!!シルク姫をA組まで送り届けてこい!!」

「そうだよ、ギル。ギルは本当はA組なんだからね?!ちょっとは協力しないと関節外すよ?!」

「……………………。」

俺の怒号とシルクのにこやかな脅しにギルは無表情に固まった。
何気にギルはシルクに勝てないので、ちょっと苦手なのだ。

「……わかった。」

「んじゃ借りるね~☆また後でね!サーク♡」

「お~、健闘を祈る!!」

ため息をついたギルの腕を引っ張って、シルクは帰って行った。
それにしても……。
エロい??
つなぎ姿が??
俺は意味がわからず少しダボついた裾を引っ張ってみる。

「……わかんねぇ~。」

「まぁ、サークはわかんなくていいんだって。」

「ていうか、ギルのアレは何でだよ??」

ギルが何に着替えたのかというと、部活の剣道着に着替えたのだ。
たまに鍛錬のために朝練などに自主参加しているらしく、道着はまだ学校の部室に置いていたらしく、それをライルがとってきて渡したらしい。
確かに着慣れている服なので、滅茶苦茶しっくりはしていたのだが……。

「道着に着替えたせいで、皆、スゲー怖がってたぞ?!いいのかよ?!」

「え?だって俺はこんなに可愛いじゃん?サークをまた守りきれないと困るからさぁ~。鬼を武装強化してみた。」

「可愛いって……。」

いやまあ、確かにと納得してしまう。
シルクのメイクと彼女さん渾身のショコラ色のメイド服を着たライルは妙に可愛かった。
シルクもそうなのだが、女装していても恥ずかしがったりせず堂々としているから、なんとなく不自然さがなくなるのだ。
しかももともと整った顔だし、服もちゃちくなく本格的で、その上似合っているから確かに可愛いのだ。
こんなに可愛いなら3学期もライルが姫で十分いけたのになぁと思う。

『それでは続きまして!今年度の目玉!他に類を見ない伝説級の美少女ならぬ「姫」役たちが揃った3年に移りたいと思います!!』

放送がとうとう終盤の3年の姫の紹介に移った。
各クラスから拍手が起こる。
俺も釣られて拍手してしまう。

なんか、いよいよだな、と思う。
いよいよ、バレンタイン合戦が始まる。

俺はドキドキしながら放送を聞いていた。

『先ずは!!今年もぶっちぎりの人気を誇る伝説の姫!!3年A組!シルク姫!!』

『いやもう、シルク姫については説明はいらないぐらいですよねぇ~。』

『ほぼ、女子!!ほぼわが校唯一の女子生徒!!スカート姿で歩いていても違和感ない!!』

『本当、シルク姫がスカートで歩いていると、うちって共学になったんだって夢見ちゃいますよねぇ~。』

『しかもあんなに可愛くて美人でエロい女子だったら大歓迎ですよ!!ファンサも必ず返してくれる小悪魔女子!!それがシルク姫!!』

『3年A組からのコメントは……あ、シルク姫本人からのようですね。「いつも応援ありがとう!!教室で待ってるから、会いに来てね!!」です。』

『あ~早く会いに行きてぇ~!!交代の時間が待ち遠しい!!』

『続きましては!元、シルク姫の相棒!!去年は姫騎士として絶大な人気を泊し!!実行委員会の規定をいくつも新たに制定させた伝説の姫騎士!3学期のみという条件の元、姫として返り咲いてくれました!!』

『3年B組!!ウィリアム姫!シルク姫とは対象的な静かな印象の大和撫子!!静けさの中に凛とした強さを秘めていて!本当にお美しい!!』

『愛称のウィル姫と呼ばれる事も多いウィリアム姫ですが、読書家としても知られ、図書委員をしている姿を一目見ようと図書館に人が殺到した為、当番を学校と司書さんに禁じられてしまった逸話は伝説ですね。』

『そんな夢にまで見たお姿が!今回、ポスターになった事で、盗難件数第一位になりました!!』

「え?!ウソ?!そんな……。」

少し胸を痛めながらウィルの説明を聞いていたが、あのポスターが盗まれていると知り、俺は物凄いショックを受けた。
そんな俺の裾を、クラスメイトの一人がツンツンと控えめに引っ張った。
なんだろうと思うと、ポスターより小さめの紙の筒をこそっと渡される。

「……え?!」

「俺が元写真部なの知らなかったのか?サーク?」

「え?!マジで?!え?!」

「内緒だぞ?」

そう言われて俺は物凄いドキドキしながら何度も頷きお礼を言った。
ヤバい、頬がニヤける……。

『以上!3年B組からのメッセージでした!!』

『続きましては!今期の大穴!!3年で唯一レジェンドレベルの姫がいなかった3年C組!!レジェンド姫たちに囲まれたらもう絶望しかないように思われていた中!!まさかの大健闘を果たし、新たなる伝説を生み出したニュータイプ!!「平凡姫」の異名を獲得したサーク姫!!』

『いやもう、正直、出てきた時は3年C組、勝負を捨てたんだなって思ってましたよ~。』

『ですよね。まだ、2学期まで姫だったライル姫騎士の方が良かったんじゃないかと本気で思ってました。』


「あはははは!!」

「ヒデェー言われようだな!!うちのクラス!!」

放送を聞いて、クラスの皆が爆笑する。
まぁ俺もそう思ってたし。

『ところがですよ!!』

『ええ……。まさかまさかの大健闘!今や知らぬ人はいない!密かな人気キャラ!!「平凡姫」!!美人でもなければ可愛いという訳でもない、何か秀でた特徴がある訳でもない。』

『なのに!その平凡さを逆手にとって武器として伸し上がってきましたよ!下克上!!』

『何なんですかねぇ……本当……。その魅力を説明しろって言われても……できないんですよねぇ~。』

『でもさ~、なんかわかんないんだけど、気づいたら好きになってたみたいな。』

『そうそう。他の姫達みたいにアイドル推しみたいに熱狂して夢中になる感じじゃないんだけど、なんか気づいたら好きになってた感じでさ~。』

『一番でもないし、夢中って訳でもない。でもいないと凄く気になるし、いるとホッとするし、見ててなんか元気が出るっていうか~。』

『そう!一番じゃない!!でもいないと凄く寂しい!!』

どっとクラスメイトたちが笑う。
いや、そりゃ一番狙いじゃないけどさ?!
そこまで言うか?!今?!
それでも好意的に言われているのはわかるから、俺もふざけてムスッとしてみるぐらいで終わらせられる。

「まぁ、言わせておけ、サーク。」

そこに何故か不敵な笑みを浮かべるライル。
どうやらまだ何か企んでいるようだ。
俺はちょっと怖くなって控えめに聞いてみる。

「ライル……まだなんかやる気なのか??」

「いや?単にサークの魅力はこんなもんじゃないって事を全校生徒に知らしめてやるだけさ。」

フリフリのゴスロリメイド服を着たボインのライルが、いつもの1.5倍で男らしくそう言い切る。
ええと……色々頭が混乱するんだけど……。

知らしめるって、何?!

そう思ったその時、ブーッと放送から派手に吹き出す音が聞こえた。
皆が何事かとスピーカーを見上げる。
スピーカーからは小さくゲラゲラ笑う声と「なぁ!本当にこれ?!これ読むのか?!」と混乱している様子が聞こえた。
クラスメイトと俺は、恐々とライルに視線を向ける。
フフン、とばかりに仁王立ちするライル。
だからその服装で男前なのやめてくれ、頭が混乱する……。

『し、失礼しました。……ブッ……あ~。失礼。ではここで……3年C組からのコメントを読みます……。』

俺は悪い意味でどぎまぎしながらそれを聞いていた。
だって、俺はコメントを書いてない。
と言う事は、間違いなくライルがこのコメントを書いたのだ。
そしてこの余裕、この不動さ加減……何かある……。

『……えぇ……失礼……。コホン。「14時30分より、3年C組にて「平凡姫」のもぐもぐタイムを実施します。美味しく食べる様子をぜひ、お楽しみください!」との事です。』

その瞬間、放送室内から大爆笑が聞こえる。
それだけじゃない。
うちのクラスどころか3年全体、いや他の学年の教室からも笑い声が聞こえる。


……………………は??



しかし俺は一人、固まってしまう。

は??今、なんだって??
もぐもぐタイム??

頭の情報処理が追いつかずフリーズする。

しかし学校中が爆笑に包まれている。
これを俺はどう捉えたらいいのだろう……??

『あははははっ!!最高!!だから大好きなんだよ!!平凡姫!!』

『も~!本当に……。なんでこんな事思いつくんですかね!!そしてあの食べる姿は一時期有名になりましたから!!ファンも多いはずです!!平凡姫を見ようと学食のフリースペースに人が押し寄せましたから!!』

『ちょっと!!誰か交代して!!俺!!本気で見に行きたい!!可愛いんだよ!食べてる時は!!ハムスターみたいでさ!!お願い!!代わってって!!あ~!!サーク姫のもぐもぐタイム!!見たい~!!』

「……ハムスター……。」

確かにイヴァンにもよくそう言われていた……。
自分ではわからないからなんとも言えないのだが……。

俺は恥ずかしさでぷるぷる震え、キィーッとばかりにライルを睨みつけた。


「ライル~っ!!ふざけんな!!お前ぇ~っ!!」

「あはははは!!大成功!!」

「大成功じゃねぇ!!」

「ふふふっ。思い知ったか!全学年の愚民ども!!我が姫、サークの魅力の前に平伏すがいい!!」

「……おい、なんだその安いヒーローショーの悪役みたいなセリフは?!」


シルクにしっかりメイクしてもらい、本物かと思える彼女特製の立派なチョコレートっぽいメイド服を着て、ムダ毛までしっかり処理済みのライルは、アニメかというほどのボインを揺らし、いつもの1.5倍の男前加減で安っぽく悪どいセリフを言い放つ。

………………怖っ……。

もう完全に、俺にはライルがわからなくなっていた……。
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