姫、始めました。〜男子校の「姫」に選ばれたので必要に応じて拳で貞操を守り抜きます。(「欠片の軌跡if」)

ねぎ(塩ダレ)

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本編

異次元から来た姫君

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「お~、初日から頑張るなぁ~。」

次の日学校に行くと、早速、本気度の高い各学年の姫が数人、校門で立番をする先生達に混ざって挨拶をしていた。
やはりバレンタイン合戦は顔を売ってなんぼだからな。
まだ非公式な活動になるのでおおっぴらに名前や学年、クラスなんかがわかるように立ってはいないが、姫をやるような子は大体は名前と顔が知れてる。
お前、また姫やんの?!とか同級生にからかわれている子もいるし、完全な新顔であれは誰だろう?どこのクラスだろうと軽く注目されてる子もいる。

「せんぱ~い!!」

「うおっ?!」

そんな姫たちを見ながら歩いていたら、ガバッと後ろから抱きつかれた。
振りほどこうかと思ったが、相手は誰かわかっていたし、そいつだったなら無理に暴れるだけ無駄だからおとなしくその腕の中に収まっやった。

「おはようございます!先輩!聞きましたよ?!「姫」になったんでしょう?!なんで今日、普通に登校してるんですか?!俺、朝に会えると思って楽しみにしてたのに~!!」

どうやら初日から立番に参加していた下の学年の「姫」リグは、俺が「姫」になったから朝から会えると思って張り切って来たようだった。
懐かれながらぶーぶー文句を言われる。

「お~。おはよう、リグ。つか、お前、「姫」だろうが……。こういう事してんと心象悪いぞ?!」

「姫同士だからいいんです~!!」

「俺らじゃあんま「姫同士」って感じに見えないだろうけどな~。」

懐いてくる大型犬子犬みたいなリグ。
顔は整ってて綺麗だし人懐っこい性格がかなり可愛いといえば可愛いのだが、レジェンドと称されるうちの学年の「姫」たちと違い、若干、ガタイがいい。
まぁ普通の高校生なら「姫」とはいえこれぐらいが当たり前なんだよな、男だし。
スカート履いたら冗談じゃなくスポーツ系の女子に見えるシルクとか、性別を超越してる感じの高貴さがあるリオとか、うちの学年のレジェンド「姫」達の次元が違うだけで。

そんな風にわちゃわちゃしてたら、ベリッと誰かが俺とリグを引き剥がした。
ちょっとだけ嫌な予感がした。

「ちょっと!何、サークに抱きついてる訳?!」

「何するんですかぁ~?!横暴です~。3年のレジェンド姫ともなると、他の姫同士の交流にまで口出しが許されるんですかぁ~?!」

あちゃ~と俺は頭を抱えた。
そして目の前で繰り広げられる、子猫と子犬の本気の威嚇牽制をどう止めようか悩んだ。
二人は無言で睨み合う。

当然の事ながら「姫同士」と言うのは仲が良い奴らばかりじゃない。
バレンタイン合戦で人気を競い合う訳だから、こんな感じで犬猿の仲な姫同士もいるのだ。
特にシルクとリグの仲の悪さは有名で、ある種の名物にすらなっている。

「スカートなんか履いてお色気誘惑して男に媚び売ってるような「姫」に、サークさんとの触れ合いに文句言われたくないんですけど?!」

「はぁ?!俺がスカート履いてんのは!俺が可愛いからだよ!!媚売ってんじゃないっての!!俺は可愛いの!何着たって完璧に可愛いの!!アンタみたいに誰にでも全力でしっぽ振ってるようなのと一緒にしないでくれる?!」

「あ~、落ち着け。落ち着け、二人とも……。」

俺がそう声をかけると、何故かガシっと両脇にひっつかれる。
そしてぷりぷり怒りながらお互いに訴えてくるのだ。

「先輩!!この発情期のメス猫!酷いと思いません?!」

「サーク!この誰にでもしっぽとケツ振ってる尻軽駄犬に何か言ってやってよ!!」

「なんだと?!」

「なんだよ?!」

あ~、毎度の事ながら、誰か何とかして下さい……。
しかし、いつもの子猫と子犬の牽制合戦が始まったと、登校してきた皆は面白そうにそれを横目で見ながら通り過ぎていく。
本人達は本気で嫌い合っていがみ合っているのだが、なにせ子猫と子犬の喧嘩だ。
見た目が綺麗で可愛いもんだから、見ているだけなら妙に微笑ましくも見えるのだろう。

本当、遠目に見ているだけならな。
言ってる事、結構キツいんだけどさ……。

そして何故か毎回、その間に挟まれる俺……。

俺とリグは中学が一緒だった。
その頃からめちゃくちゃ懐かれていた。

うちの学校は俗に言うマンモスエスカレーター校だ。
下は初等部から大学・研究機関まである。
まぁ初等部からいるような連中はそれなりのお家柄の奴らなのだか、俺らみたいなのは途中から受験で入ってきた連中だ。
その中にもシルクみたいにスポーツ推薦枠で引っ張られてきた奴もいるし、普通に受験して入った平凡一般人もいるんだけど。

男子高校と言う残念な一面があるとはいえ、いったん入れちゃえば特殊な学部じゃない限りほぼ無受験で大学なり専門校なりに行ける。
この受験シーズンに「バレンタイン合戦」なんてアホみたいな非公式イベントで盛り上がれる校風はそのせいなんだけど。
他大学を受験するような奴や試験のある学部を選択している奴以外は、かなり脳天気な状況と言っていい。

だからってなぁ~。
世の中、受験で皆が必死な時期に、なんで俺、こんなよくわからない板挟みに毎度あわないといけないんだろう……。
自分の置かれている状況がよくわからず、乾いた笑いしか出てこない。
その間もリグとシルクは無言で睨み合って威嚇しあっている。

そんな中、ざわっと周りの雰囲気が変わった。
リグとシルクもその雰囲気に気づき顔を上げる。

「リオ様だ!!」

誰かが小声で叫んだ。
途端に周囲が妙に浮足立った感じになった。

見れば校門から少し離れた場所に黒塗りのいかにもな車が止まり、そこから一人の生徒が降りてくる。
もちろん、執事さんらしき人にドアを開けてもらって、お付の人に鞄を渡されている。

う~ん、何度見ても異次元。

そこに漂う一般庶民とは別次元に生きている雰囲気。
そして何より降りてきた生徒がまた異次元なのだ。

え?王子様ですか??

と言いたくなる美貌。
そう、美人という表現より美貌って表現が合う。
本人は全く着飾っていたりせず皆と同じ制服を着ているのだが、何というかもう、雰囲気がゴージャスなのだ。
存在がゴージャスと言ったらいいのか……。
とにかく一般庶民とは何か次元が違う人種なのだ。

だと言うのに……。

「あ!サーク!」

俺を見つけるなり小走りに近づいてくる。
リオの到着を待っていたクラスメイトやファンや取り巻きや騎士達を置いてけぼりにし、まっすぐ俺の方にやってくる。
横に引っ付いているシルクとリグも目に入っていない。

あ、相変わらずマイペースだなぁ……。

俺は若干、冷や汗をかいた。
リグに至っては伝説の「セレブ組の姫」の登場に興奮気味に頬を赤らめ、ランランと目を輝かせながら俺にひっついて固まっている。
リオは庶民組からすれば、普通は近づくことも許されない伝説の「姫」なのだ。
それなのに平凡一般庶民の俺は、何故かリオにはとても気に入られている。
リオは周りの状況などものともせず、俺の前でにこにこ笑っていた。

「おはよう、サーク。」

「おはよう…ございます……。」

「ヤダな、気軽に話してよ。」

「あ、うん。」

リオに悪気はない。
悪気はないんだ。
本当に純粋培養された、純粋な人だ。

だがその取り巻きの恐ろしさと言ったら……。

俺は無垢な笑顔を見せるリオの後ろから無言の圧力をかけてくる連中の視線を受け、ひきつった笑みを浮かべる事しかできなかった。

リオとの出会いは高校に入ってすぐの時だった。

何故かその時、取り巻きもお付きの人も連れていないリオが校舎内で迷って困っていたのだ。
だから声をかけて一緒に目的地まで行った。
その時、色々話をして、リオは俺の話をとても面白がってくれたから、調子乗って笑わせたのだ。
雰囲気から初等部から上がってきたセレブ組の子だなぁとは思ったが、全然そういうのを鼻にかけてなくて俺とも普通に接してくれたし、何よりリオが楽しそうだったから俺も普通に接したのだ。

リオがこのマンモス学園の理事長一族のご子息だと知ったのは、次の日、取り巻き達に拉致られて尋問を受けた時だった。
確かにセレブ組の子だろうとは思ったが、まさか理事長一族のご子息だなんて思わなかったし、全くをもって知らなかった。
初等部からの連中からしてみれば、そんな事も知らないのかと蔑まれたが、んなもん、平凡一般庶民が知る訳がない。

かくしてそこから俺は、リオには懐かれ取り巻きたちには睨まれる関係となったのだ。

まぁセレブ組の中でもトップに君臨するリオに気に入られている俺に取り巻きが表立って何かしてくる事はなかったし、セレブ組の気位の高い奴でも「リオのお気に入り」である俺には横柄な態度を取る事はなく、マイナス面もあったが助けられた部分もあった。
だからセレブ組の奴らと揉めると、何故かヘルプが俺に回ってきて話をつけに行く事が度々あった。
そんな事もあって、セレブ組の奴らの中にも話のわかる奴とわからない奴がいるのも知ってるし、向こうも庶民的な事を俺に聞きにくるなんて事もあった。
今、リオの後ろで睨みを効かせてる奴らも多くは単にパフォーマンスとしてそれをやっている奴らが殆どで、ガチ勢のキチガイはそんなにいない。
そんなにいないのだが、それを怒らすと手がつけられないので、俺も表立ってリオと和気あいあいと接する事はしなかった。

とはいえ、この状況、俺にどうしろと?!

両脇を犬猿の仲のリグとシルクに囲まれ、目の前にはマイペースな異次元人種の「姫」リオがにこにこしていて、その後ろから取り巻きたちが睨んでいる。
いや、多分、取り巻きは後ろにも回っているだろう。
全く逃げ場がなくて俺は固まっていた。

「おはよ、リオ!今日も可愛いね~☆」

そこを打ち破ったのは、俺にひっついていたシルクだった。
にこにこ笑いながら、リオに声をかける。
リオもシルクに目を向け微笑んだ。

「おはよう、シルク。ありがとう。」

物怖じせずリオに話しかけるシルク。
そして俺の方をちらっと見てウインクした。
さすがシルク、本当に助かる。
こいつの世渡り上手さには本当にいつも助けられる。
スルリと俺の側を離れるとリオに並んだ。

「リオもまた「姫」なんだよね??」

「うん……「姫」ってよくわからないけど、皆がそうして欲しいって言うし、喜ぶから。」

「そりゃね?E組でリオが一番可愛いし~。俺のライバルになれるのなんて、リオしかいないじゃん!!」

「あはは!「姫」でシルクに勝てるとは思わないけど?」

「そんな事ないよ~。あ!そうそう!今回はサークも「姫」なんだよ~☆」

「……え?!サーク、「姫」なのか?!」

「そうそう~☆」

「あ~、うん…。成り行きで…。初回だから断る権利もなくて……。」

俺が困った様に言うと、リオは何故か考え込んでしまった。
どうしたんだろう??
まぁ「姫」って言う感じじゃないからな、俺。
戸惑っているのかもしれない。

「……サークが…姫……。ファースト「騎士」は誰?!」

しかしリオは真剣な顔でそう聞いてきた。
何か目の色が違う。
いつものほわわんとしたリオの顔つきじゃなくて、俺は少し動揺した。

え??
そんなに「騎士」って重要なのか?!

まぁ、「姫」に最初に付く「騎士」はやはり同じ「騎士」でも立場が強くなるもんだけどさ~。
それでギルも速攻カマしてきたんだろうし……。
俺は戸惑いながら答えた。

「騎士はまだ誰も……。」

「とりあえず、俺が騎士になる予定ですよ。」

ふとそんな声がかかる。
皆がその声に顔を向けると、ライルがにこにこ笑っていた。

「おはよう、ライル。え??ライル、俺の「騎士」になるのか??」

「そうだよ。はじめからそのつもりだったし。」

「え?!ならなんで昨日、その事言わなかったんだよ?!」

「ん~、その方が展開が面白そうだったから~。」

「面白そう?!」

「ふふっ、全ては順調に進んでいるからねぇ~。」

よくわからないが、どうやら俺はライルの手の上で転がされているらしい……。
しかしライルの言葉を聞いて、見たことのない顔をしていたリオがホッとしたように微笑んだ。

「ライルが騎士って事は「姫騎士」?」

「そうですよ。「姫騎士」でファーストです。」

「なるほどねぇ~。考えたじゃん!ライル!!」

「ちなみに俺、外部に彼女持ちなんで。」

「え~?!「姫」は恋愛禁止じゃないですか?!失格になりますよ?!ライル先輩!!」

「そこは大目に見てよ。バレンタイン合戦の「姫」じゃないんだし。」

「でも、そうだとすると……。」

「完璧だね☆」

「おいおい、どういう事?!」

何故か「姫」経験者達が一斉に納得し始めた。
俺には話が見えなくて首を傾げるしかない。

つまり……??

「騎士」の中でも「姫騎士」は特別扱いだ。
経験者でもあるから「姫」に近く発言権も強い。
ファースト騎士は別に決まりはないのだが、やはり姫に対して一番始めに高校生活を捧げた者としてリーダー的な立ち位置になる事が多いので、やはり発言権が強くなる傾向がある。

俺の「ファースト騎士」をライルがやる。
しかも1、2学期の「姫」だから「姫騎士」になる。

要するに、今後、誰が騎士の名乗りを上げようとも、ライルより立場が強くなる「騎士」は現れないのだ。
それなら昨日のうちに言ってくれれば、俺も変な事に悩まされなかったというのに……。

おそらくライルは昨日イヴァンと話していた通り、俺という平凡な「姫」に対して、学校で知らぬものはいない元、鬼の生徒会長であるギルが「騎士」になろうとすぐさま動いたと言う話題が欲しかったのだ。
だからあの場では黙っていた。
けれど、俺の安全を確保しないと俺がボイコットしかねない。
だから1、2学期「姫」をやった経験を活かし、俺の「姫騎士」でファースト騎士になると言うカードを用意したのだ。

「……早く言えよ、マジで。」

「教えといたらつまんないだろ?サークは素のままの反応と平凡さが売りなんだから。」

「ナニソレ??」

俺にはわからないが、周りはうんうんと深く頷いている。
何か…喜んでいい部分なのかは謎だ。

「何となく話はわかったけどさ~??そこにライルに彼女がいるってのはどう繋がるんだ??」

「そこは~。」

「ねぇ??」

「サークはわかんなくていいの!本当、鈍感なんだから!」

「でも先輩のそういうところが好きです♡」

「ちょっと駄犬!!サークに冗談でも告白しないで!!」

「それは見過ごせないなぁ、リグ君。もしそれでサークがOKでもしたら、せっかくの計画が水の泡になるじゃないか??」

「……何言ってるんだ??お前ら??」

リグやシルクが俺の事を好き好き言うのは、いつもの事じゃないか??
「姫」になったからって、今更、そんな冗談を気にしても仕方ないだろう。

「サーク、わかってないみたいだから言うけど、お前、今は「姫」なんだからな?!」

「はぁ。」

「そう、恋人を作ったらその時点で「姫」資格失効。バレンタイン合戦のリタイアを宣言する事になるんだよ、わかってる?!」

「いや、別に俺は学校で恋人なんか作んねぇし。第一、ここ、男子校だからな??お前らこそしっかりしろよ??……いや、別に偏見はないぞ??ただ…自分がってのは考えた事ないからさ~。」

いや、考えそうになった事はあるんだけどさ……。
それは俺の大事な秘密の一つだから……。

しかしそんな俺に向けられた視線は冷たい。

「……サークにそれ言われてもなぁ~。」

「堂々と公言してますし、先輩……。」

「信用ないね。」

「冗談だとしても……常にアレを言ってるサークを知ってると…OKなんだと思う人は多いと思うよ?」

皆の冷たい視線を浴びながら、俺は日頃の行いを悔いた。

俺のもう一つの秘密…。

公言しまくっているから、秘密でもなんでもないけどさぁ~?!アレはしかたなくない?!
それはそれだろ?!

「だからってなぁ~??他の「姫」はともかく、俺にマジ告白してくるバカはいないだろ?!俺もそんなこと言われてもマジに受け取らないし。」

「自分にそんな事がって思う事が起きるのが「姫」だし、「姫」として扱われる事で雰囲気に飲まれる奴も多い。サークがどう思ってようと関係ないぞ??お前、結構、流されやすいタイプなんだし。」

ライルの言葉に皆がうんうんと頷く。
俺が何と言おうと信用ないようだ……。

まぁ…アレを言っていたら信用ないよなぁ……。

もしかしてギルのバカ行動に拍車かけてんのも、俺の無責任な発言のせいなのか?!
だったら自粛しないとなぁと俺はため息をつくしかなかった。

そんな俺を周りが見ている。
学校の中でも華やかな「姫」達に囲まれている俺を。

ライルの計画通りに全てが進んでいる事に、俺は後々になってから気づく事になるのだった。
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