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第一章「外壁警備編」
開かずの扉にノックが響く
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「ぐわっ!!」
ヘタっと気を抜いた瞬間、くぐもった叫び声が下で響いた。
はっとして下を見た時には血の臭いが鼻をついた。
「……くそっ!!」
俺は立ち上がり奥歯を噛んだ。
気を抜いて周辺への警戒を怠ってしまった。
出入り口を狙っていた別の部隊があったのだろう。
矢が立て続けに打ち込まれてる。
突然の奇襲に、攻撃を受けながらも歩兵は固まって出入り口を守っている。
打ち込まれる矢の数から、攻撃してきているのはごく少人数の隊だとわかる。
だからこそ危険だ。
少人数で組まれてるなら、一人一役が完璧にできる精鋭の集まりのはずだ。
どうする?!
壁外に降りるか、壁内に降りるかで、状況は決まる。
杖を上に向け、花火を2発放った。
こちらの異変を知らせるためだ。
俺の足は壁内に向けて外壁を蹴った。
外に行かなければ、外の兵士たちは守れない。
見殺しにする事になるかもしれない。
だが俺たちは兵士だ。
守るべきものはこの町であり、城であり、王である。
それに外には班長とリグがいる。
兵士たちが戦闘を始めたなら、どちらかはこちらに戻ってくるはずだ。
だから俺まで外に出る訳にはいかなかった。
魔術で速度を落としながら着地する。
急ぎ、出入り口を守る兵士の後ろから防御シールドを張る。
何人かがちらりと俺を振り返り、頷いたので俺も頷き返した。
「魔術兵が来た!押し返すぞ!」
身を呈して入り口を固めて守っていた歩兵が、わっと外に攻め込んでいった。
同時に後ろに控えていた重装兵が盾で入り口の守りを固める。
最悪、外の者を見捨てて入口は閉めなければならない。
あわただしくその作業も始められた。
王子はもう逃げたのか?
王族の安全が確保できるまでは気を抜くわけにはいかない。
だが魔力で探った背後には、ざわざわする感覚がある。
どうやらまだ近くにいるらしい。
向こうも何かトラブルがあったのか、すんなり撤退できていないようだ。
ああ!もう!!
さっさと町内に避難してくれよ。
あんたが皆を危険に晒してるんだよ。
焦りから俺は心の中で悪態をついた。
「くそっ!!」
外にいる歩兵が切りつけられているのが、魔力で広げた感覚でわかる。
だが向こうにも魔術師がいるようで、俺が入り口の守りを解くわけにはいかない。
シールドを破ろうと、何度も魔術攻撃を仕掛けてきているのだ。
多分さっきまでの派手な攻撃は陽動だ。
恐らくこっちの少数部隊が本命。
外壁の出入り口を開けさせ壁内に内部に侵入し、退避する王子を狙うつもりだ。
やっと相手の目論見は見えたが、こっちは外の攻防に人手が取られている上、中々撤退の進まない王子の守りに人員を割いているのだ。
通路を破られ侵入されたら向こうの思惑通りになってしまうが、何しろいつもに増して手薄な状態なのだ。
兵士の数も少ないし、魔術兵だってここには俺しかいない。
どれくらいもつ?
俺は後、どれくらいもつ?
救援要請は出てるのか?
どれくらいで救援は来るんだ?
そんな中、バーンと鼓膜の破れるような音がした。
俺のシールドを破れないと判断した向こうの魔術師が、攻撃目標を変え外壁を直接攻撃したしたのだ。
それは城壁シールドを破壊して、壁にヒビを作っていった。
不味い。
もう一撃大きいのを食らったら、穴が開いてしまう。
感覚でそれがわかる。
だが入り口の魔術を解くのも危険だ。
かと言って壁をこのままにはしておけない。
俺はもう一度、2つの魔術を展開しようと試みた。
「ぐはっ!!」
その悲痛な声に集中が削がれた。
入り口を守る重装兵の一人が血を流して踞った。
向こうも必死だ。
入口を魔術師以外の全員で攻めてきたようだ。
「門を閉めろ!!早く!!」
少ない兵士達がそれを防ごうと入口に集まる。
閉門作業も進んでいる。
この人数なら閉門するまで持つと踏んだ俺は、ヒビの入った壁を守ろうと入り口のシールドを解いた。
そして強化魔術を壁に施そうとそちらに向かう。
その瞬間、ドーンと敵側の魔術が炸裂した。
「……嘘だろっ?!」
炸裂したのは、閉められかけた出入り口。
閉門のための鋼鉄の柵も、重装兵も、閉めようとしていた兵士も、皆吹き飛ばされた。
黙々と上がる噴煙の中、散り散りに地べたに横たわっている。
ヒビの入った壁を守ろうとそちらに2歩踏み出していた俺は、爆発に巻き込まれずに住んだが、その衝撃ですっころんでいた。
素早く身を起こし、現状にジリリと奥歯を噛む。
引っ掛かってしまった。
見えない向こうの戦略に、俺は引っ掛かってしまった。
俺が入り口を閉め始めればむしろ壁を守ろうとするであろう事を読み、陽動を誘ってシールドを解かせたのだ。
そしてその隙をつき、魔術師は入口を攻撃したのだ。
もうもうと上がる土煙の中、何かが駆け抜けていく。
無残にも地面に横たわる血塗れの兵士たちが、苦痛にもがいている。
ふざけるな。
その影を目で追いながら、俺は公式を解した。
杖は衝撃でどこかにやってしまったが、そんなことはどうでもいい。
俺は慣れない剣をゆっくりと抜く。
公式から魔法陣へ展開し、魔力を集める。
好きなだけ走ればいい。
行き先は知っているんだからな。
近衛兵たちが影と応戦している。
お付きの魔術師たちがシールドを張っている。
警備の兵が倒れ混むと同時に、影が王子の方へ迷わず真っ直ぐに跳んだ。
「甘いんだよ、バーカ。」
影の男が目の前にいる。
相手は目を見開いて、何故俺がここにいるのかわからないと言っている。
俺は剣を真っ直ぐに握った。
魔術兵だから剣は上手く扱えない。
だが、馬鹿みたいに突っ込んでくるヤツに真っ直ぐ剣を向けることぐらいできる。
振り下ろす力なんかもいらない。
技術もいらない。
向かってくるんだ、勝手に串刺しになってくれる。
でもま、それは俺も同じなんだけど。
肩に衝撃と痛みが走る。
影の男の刃が、めり込んできた。
ムカつくから真っ直ぐ睨み付けてやったそいつの腹に、俺の剣が吸い込まれていくのが見えた。
骨がない分、楽に刺さるもんだ。
だが、腹に刺したのは不味かったな。
腹だとすぐには死なない。
向こうもそう思ったらしく、血を吐きながらニヤッと笑った。
俺に突き立てていた剣にグッと力がこもる。
どうやら抜こうとしている。
このまま、俺を無視して王子を切りつける気だ。
そうはさせるかと何かしてやりたいが、既に魔力が残っておらず俺にはどうすることも出来ない。
まぁ、一矢報いたし、時間稼ぎにはなっただろう。
後は王子の近衛兵や魔術師がどうにかするだろ。
何だかな。
剣を腹に一発ぶちこむより、一回でいいからちんこが正常に働いて、快楽にぶちこんでみたかったなぁ。
快楽って、どんなのだろうな?
リグは楽しそうだったから、楽しいのかな?
班長は幸せそうだったから、幸せなのかな?
あ~あ、変な人生だったな~。
意識が遠退き始めたとき、誰かに肩を捕まれた気がした。
薄く目を開くと、俺の肩越しから伸びた腕が男の首を切り落としていた。
誰だ?
頑張って視線を動かしたが、よく見えなかった。
ただそれは、青空に映えた、綺麗な銀色だった。
そう、銀色だったんだ……。
ヘタっと気を抜いた瞬間、くぐもった叫び声が下で響いた。
はっとして下を見た時には血の臭いが鼻をついた。
「……くそっ!!」
俺は立ち上がり奥歯を噛んだ。
気を抜いて周辺への警戒を怠ってしまった。
出入り口を狙っていた別の部隊があったのだろう。
矢が立て続けに打ち込まれてる。
突然の奇襲に、攻撃を受けながらも歩兵は固まって出入り口を守っている。
打ち込まれる矢の数から、攻撃してきているのはごく少人数の隊だとわかる。
だからこそ危険だ。
少人数で組まれてるなら、一人一役が完璧にできる精鋭の集まりのはずだ。
どうする?!
壁外に降りるか、壁内に降りるかで、状況は決まる。
杖を上に向け、花火を2発放った。
こちらの異変を知らせるためだ。
俺の足は壁内に向けて外壁を蹴った。
外に行かなければ、外の兵士たちは守れない。
見殺しにする事になるかもしれない。
だが俺たちは兵士だ。
守るべきものはこの町であり、城であり、王である。
それに外には班長とリグがいる。
兵士たちが戦闘を始めたなら、どちらかはこちらに戻ってくるはずだ。
だから俺まで外に出る訳にはいかなかった。
魔術で速度を落としながら着地する。
急ぎ、出入り口を守る兵士の後ろから防御シールドを張る。
何人かがちらりと俺を振り返り、頷いたので俺も頷き返した。
「魔術兵が来た!押し返すぞ!」
身を呈して入り口を固めて守っていた歩兵が、わっと外に攻め込んでいった。
同時に後ろに控えていた重装兵が盾で入り口の守りを固める。
最悪、外の者を見捨てて入口は閉めなければならない。
あわただしくその作業も始められた。
王子はもう逃げたのか?
王族の安全が確保できるまでは気を抜くわけにはいかない。
だが魔力で探った背後には、ざわざわする感覚がある。
どうやらまだ近くにいるらしい。
向こうも何かトラブルがあったのか、すんなり撤退できていないようだ。
ああ!もう!!
さっさと町内に避難してくれよ。
あんたが皆を危険に晒してるんだよ。
焦りから俺は心の中で悪態をついた。
「くそっ!!」
外にいる歩兵が切りつけられているのが、魔力で広げた感覚でわかる。
だが向こうにも魔術師がいるようで、俺が入り口の守りを解くわけにはいかない。
シールドを破ろうと、何度も魔術攻撃を仕掛けてきているのだ。
多分さっきまでの派手な攻撃は陽動だ。
恐らくこっちの少数部隊が本命。
外壁の出入り口を開けさせ壁内に内部に侵入し、退避する王子を狙うつもりだ。
やっと相手の目論見は見えたが、こっちは外の攻防に人手が取られている上、中々撤退の進まない王子の守りに人員を割いているのだ。
通路を破られ侵入されたら向こうの思惑通りになってしまうが、何しろいつもに増して手薄な状態なのだ。
兵士の数も少ないし、魔術兵だってここには俺しかいない。
どれくらいもつ?
俺は後、どれくらいもつ?
救援要請は出てるのか?
どれくらいで救援は来るんだ?
そんな中、バーンと鼓膜の破れるような音がした。
俺のシールドを破れないと判断した向こうの魔術師が、攻撃目標を変え外壁を直接攻撃したしたのだ。
それは城壁シールドを破壊して、壁にヒビを作っていった。
不味い。
もう一撃大きいのを食らったら、穴が開いてしまう。
感覚でそれがわかる。
だが入り口の魔術を解くのも危険だ。
かと言って壁をこのままにはしておけない。
俺はもう一度、2つの魔術を展開しようと試みた。
「ぐはっ!!」
その悲痛な声に集中が削がれた。
入り口を守る重装兵の一人が血を流して踞った。
向こうも必死だ。
入口を魔術師以外の全員で攻めてきたようだ。
「門を閉めろ!!早く!!」
少ない兵士達がそれを防ごうと入口に集まる。
閉門作業も進んでいる。
この人数なら閉門するまで持つと踏んだ俺は、ヒビの入った壁を守ろうと入り口のシールドを解いた。
そして強化魔術を壁に施そうとそちらに向かう。
その瞬間、ドーンと敵側の魔術が炸裂した。
「……嘘だろっ?!」
炸裂したのは、閉められかけた出入り口。
閉門のための鋼鉄の柵も、重装兵も、閉めようとしていた兵士も、皆吹き飛ばされた。
黙々と上がる噴煙の中、散り散りに地べたに横たわっている。
ヒビの入った壁を守ろうとそちらに2歩踏み出していた俺は、爆発に巻き込まれずに住んだが、その衝撃ですっころんでいた。
素早く身を起こし、現状にジリリと奥歯を噛む。
引っ掛かってしまった。
見えない向こうの戦略に、俺は引っ掛かってしまった。
俺が入り口を閉め始めればむしろ壁を守ろうとするであろう事を読み、陽動を誘ってシールドを解かせたのだ。
そしてその隙をつき、魔術師は入口を攻撃したのだ。
もうもうと上がる土煙の中、何かが駆け抜けていく。
無残にも地面に横たわる血塗れの兵士たちが、苦痛にもがいている。
ふざけるな。
その影を目で追いながら、俺は公式を解した。
杖は衝撃でどこかにやってしまったが、そんなことはどうでもいい。
俺は慣れない剣をゆっくりと抜く。
公式から魔法陣へ展開し、魔力を集める。
好きなだけ走ればいい。
行き先は知っているんだからな。
近衛兵たちが影と応戦している。
お付きの魔術師たちがシールドを張っている。
警備の兵が倒れ混むと同時に、影が王子の方へ迷わず真っ直ぐに跳んだ。
「甘いんだよ、バーカ。」
影の男が目の前にいる。
相手は目を見開いて、何故俺がここにいるのかわからないと言っている。
俺は剣を真っ直ぐに握った。
魔術兵だから剣は上手く扱えない。
だが、馬鹿みたいに突っ込んでくるヤツに真っ直ぐ剣を向けることぐらいできる。
振り下ろす力なんかもいらない。
技術もいらない。
向かってくるんだ、勝手に串刺しになってくれる。
でもま、それは俺も同じなんだけど。
肩に衝撃と痛みが走る。
影の男の刃が、めり込んできた。
ムカつくから真っ直ぐ睨み付けてやったそいつの腹に、俺の剣が吸い込まれていくのが見えた。
骨がない分、楽に刺さるもんだ。
だが、腹に刺したのは不味かったな。
腹だとすぐには死なない。
向こうもそう思ったらしく、血を吐きながらニヤッと笑った。
俺に突き立てていた剣にグッと力がこもる。
どうやら抜こうとしている。
このまま、俺を無視して王子を切りつける気だ。
そうはさせるかと何かしてやりたいが、既に魔力が残っておらず俺にはどうすることも出来ない。
まぁ、一矢報いたし、時間稼ぎにはなっただろう。
後は王子の近衛兵や魔術師がどうにかするだろ。
何だかな。
剣を腹に一発ぶちこむより、一回でいいからちんこが正常に働いて、快楽にぶちこんでみたかったなぁ。
快楽って、どんなのだろうな?
リグは楽しそうだったから、楽しいのかな?
班長は幸せそうだったから、幸せなのかな?
あ~あ、変な人生だったな~。
意識が遠退き始めたとき、誰かに肩を捕まれた気がした。
薄く目を開くと、俺の肩越しから伸びた腕が男の首を切り落としていた。
誰だ?
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