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第四章「独身寮編」
一つになった日 ★
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「たいちょーさん……もうひとりにしないで………。」
シルクはギルの首に腕を絡めてすがり付いた。
体から発せられる、あの言葉に出来ない香りを深く吸い込む。
それを嗅ぐと体が反応する。
発情期が来たように中が熱くなる。
「寂しかった……1つになれたと思ったのに……たいちょーさん……処置だって言うから……何も言えなかった……。」
「済まない……お前を傷つけたくなかった……。」
「俺をもらうって……本当?」
「ああ……誰にも渡さない……俺のものにする……嫌か?」
「嬉しい……。」
涙が溢れた。
やっと1つになれた。
あの時、繋がったと感じたのは嘘じゃない。
この人の腕の中にいることが、とても深く安心できた。
「シルク……。俺の部屋に行こう……。」
「うん……。」
「お前とちゃんと1つになりたい……。」
強く抱き締められ、ギルの雄の興奮を押し付けられる。
背筋がゾクッとした。
脳内にスパークが起きて目の前がチカチカした。
「あ……っ。」
欲しくてたまらない。
体が疼く。
中が濡れてくる。
その人の雄が欲しくて涎を垂らしている。
下半身の濡れた感覚に、シルクは身を捩った。
「……連れていって……俺、歩けない……。」
「わかった。」
明らかに欲情の色を見せ、足に力が入っていない。
あの日、自分を投げ飛ばした男と同じ人物であるとは嘘のようだった。
ギルはあの夜のようにシルクを抱き上げた。
部屋のソファーにシルクを寝かせる。
熱っぽい目でシルクがギルを見上げていた。
ギルは何も言わず上を脱ぐ。
世明かりにその肉体が陰影をつけた。
「あああぁ……っ!」
その肉体美にシルクはため息をつくと同時。
脱いだ事でギルの匂いを強く感じ、シルクは小さく叫んで体を痙攣させた。
「シルク!?大丈夫か!?」
「ダメ……きちゃう……。」
「え?」
「たいちょーさんの匂いで……俺…発情しちゃう……っ!」
ギルは驚いた。
だが確かにシルクはあの日のように熱に溺れていた。
艶かしい表情で堪えるように指を噛んでいる。
「発情期が終わってなかったのか!?」
「違う……たいちょーさんのためだけに……発情してる……たいちょーさんが欲しくて……体が準備してる……。」
欲情した瞳がギルを上目遣いに見上げ、ゆっくりと瞬きした。
色っぽい仕草をしながらそう言われ、ギルは自分が滾るのを感じた。
シルクの甘い匂いに酔いそうになる。
そうか、この甘い匂いは花の香りだ。
受粉のために誘き寄せられているんだと理解した。
「シルク……。」
ギルは妖艶なシルクを抱き起こし口付けた。
はじめからぬるりと舌が絡まり合う。
シルクは唾液が溢れるのを気にしない。
垂れ流れるまま好きにした。
シルクの指がギルの体を艶かしく撫でる。
「あぁ……。」
うわ言のように声を漏らし、ギルの胸板に顔を埋める。
匂いに酔ったように、赤い舌で体を舐める。
「美味しい……。」
シルクはうっとりとそう言って、ギルの大胸筋に吸い付く。
何度も軽い音をさせ舌で味わう。
「シルク、俺の事は後で好きなだけ食わせてやるから服を脱げ。熱いだろう?」
「うん……熱い……。」
シルクは火照った息を吐き出しながら、催眠にかかったように服を脱ぎ始める。
ギルはシルクが上を脱ぐのを眺めながらズボンのベルトを外し、腰を抱き上げて脱がした。
何も身に纏わない、艶かしい褐色の肌。
情緒を煽るには十分だった。
ソファーに座ったシルクを跪いたギルが見上げる。
そしてドロリと溶けた顔に深く口付けた。
びくり、とシルクが震える。
「ああぁ……っ!たいちょーさん……イっちゃうからっ!気持ち良くてイっちゃうから!もうキスしないでっ!!」
「……イけばいい。これから何度もそうなるんだ。全て終わるまで、何度でもイけばいい。」
「や……っ!ダメだからぁっ!!」
ギルは強く抱き締め生身の肌を合わせると、シルクの口の中を貪った。
肌が直に擦れあい、シルクが痙攣する。
「~~~~っっ!!」
ガクガクと震えるシルクの髪を撫で、顔を覗き込む。
熱に魘された濡れた顔をしていた。
「……イったのか?」
「あぁ……気持ちいい……。」
シルクは答えず、とろんとした顔でそう言った。
視線を下げれば白濁した欲が放たれている。
クッとギルは喉の奥で笑った。
なんてはしたなく、愛しくてたまらない男だろう?
もう一度軽く口を吸い、手と舌をゆっくりと胸元に伸ばす。
乳首はその存在を主調していて、ギルはそれに触れた。
「あっ!ダメ……っ!!」
「お前はダメばかりだな?嫌か?」
「違う……気持ち良くて馬鹿になっちゃうから……いっぱいしないで……。」
「されたいの間違いだろ?違うか?」
「されたい……たいちょーさんが欲しい……ぐちゃぐちゃにされたい……っ!!」
「ぐちゃぐちゃにする……お前が嫌がっても……。」
ギルはそう言うと、悩ましく捩る体を強引に押さえた。
乳首に吸い付き、片手でもうひとつをつねり上げる。
「いいいぃ……っ!!あぁっ!!痛い!!たいちょーさんっ痛い!!……痛いのにっ!!ちんこにくるっ!!」
「ストレートな物言いだな?思ったより悪くない。」
「あああああぁぁ~~っ!!」
シルクの体は襲いかかる快楽の波にガクガクと震えた。
もう、頭がどうにかなりそうだった。
ギルの前で生まれたままの姿になり、お互いの生肌が触れあう。
匂いに頭が犯され、何もかもが気持ちいい。
はしたなくぺニスから精液を吐き出しても、それはまだはじまりで終わりではない。
次から次へと快楽が押し寄せる。
何より怖いのは、自分がそれを強く望み、貪欲に求めていることだ。
底知れぬ快楽が恐ろしい。
なのに激しく求めている。
「ああぁっ!!たいちょーさんっ!!もうお願いっ!!俺を犯してっ!!ぐちゃぐちゃにして!!もう我慢できないっ!!」
シルクはギルの頭に夢中で腕を回しながら叫び、我慢出来ずに両足を折り曲げ、秘所を晒した。
背もたれに身をゆだね、それをねだる。
「妖艶な男だな……シルク……。今後は俺以外、誘うなよ?」
「誘わないっ!誘わないからっ早くちょうだいっ!俺をたいちょーさんのものにして……っ!!」
熱に犯されて発情しているシルクの口を、ギルは塞ぎ、犯した。
ぬちゃり、と奥まで貪る。
「~~!ああぁ……っ!!気持ちいい……っ!!」
「お前は淫ら過ぎて頭がおかしくなりそうだ……。乱暴にされたいのか?」
「されたい……っ!滅茶苦茶にされたい…たいちょーさんにぐちゃぐちゃにされたいよっ!!」
「まったく、いやらしくて最高に可愛いな……シルク……。」
ギルはそう言って自分のベルトを外した。
シルクはじっとギルが雄を取り出すのを見ていた。
そしてぎょっとする。
「……たいちょーさん……それ……。」
シルクは言葉が出なかった。
さすがのシルクでも、それは初めて見るものだった。
あまりに大きすぎる。
「……驚いたか?」
「それ……俺に……入れるの……?」
ぼうっと夢うつつに自分の雄を見つめるシルクに、ギルは苦笑した。
「……多分無理だろ。」
ギルはさんざんサークに鬼殺しと比喩された自分の逸物を握った。
シルクを壊したい訳じゃない。
筋肉のつきかたがバネのようなシルクに、これを無理に押し込むのは気が引けた。
「どうするの……?」
「少し付き合ってくれればいい。お前は自分が気持ち良くなることだけ考えていればいい……。」
シルクはぽうっとそれを見ていた。
凄く大きい。
さすがに壊れてしまう気がする。
でも自分の痴態に興奮して蜜を溢すそれを見て、口に唾液が溢れた。
「……それ……欲しい……。」
口からそう漏れていた。
凶悪でグロテスクなそれが堪らなく欲しい。
腹の奥が濡れた。
体の中が切ないほど蠢き求め始める。
「さすがに今日は無理だろう……。ゆっくり時間をかけよう。いいな?」
ギルは苦笑して、宥めるようにシルクを撫でた。
シルクは諦めきれず体を開いた。
「平気……見て……俺のここ、こんなに濡れて柔らかくなってる……。たいちょーさんのを飲み込むために……。」
自ら晒した蕾をまさぐり広げて見せた。
ギルの目はそれに釘付けになる。
女性のようにぐちりと濡れたそこは、シルクが数本の指でまさぐってもまだ余裕がありそうだ。
何より見せつけるように開かれた肉に激しい衝動を覚えた。
ギシッとギルはシルクに覆い被さる。
濡れるそこに指を這わす。
「……お前のここはどうなってるんだ!?」
「わかんない……多分、つがいの為に発情するとこうなるみたい……俺も知らなかった……。」
「つがい……?」
「俺の唯一の人だよ。その人だけなんだ。こうなるの……。」
「俺はお前の唯一の男なのか?」
「そうだよ、たいちょーさん……。」
ギルは場違いにも感動し、シルクを抱き締めた。
愛しさがこみ上げ、そっと額に口付ける。
「……ギルだ。ギルバート、俺の名前だ。」
「知ってるよ?」
「その……何だ。……たいちょーさんというのも、クるものがあって好きなんだが……たまには名前で読んでくれ。唯一の男なんだろ?俺が。」
「わかった……。ギル……俺を愛して……。」
名前を呼ばれた瞬間、ドクンと心臓が跳ねた。
感情が押さえられなかった。
乱暴にシルクの足をギルが掴む。
「すまないっ。我慢が効かない!試させてくれっ!!」
「早く来て……大丈夫だから……。」
シルクの妖艶な香りと自分の中の衝動に飲み込まれ、ギルは自身をシルクの蜜壺にあてがった。
「~~ぁああああぁぁっ!!」
シルクが叫ぶ。
肉にめり込んだ雄の圧迫感に息ができない。
ゆっくりと挿入されるそれは熱く脈打っていて、卑猥な生き物のようだった。
「あぁ……シルク……お前の中は気持ちがいいな……熱く濡れていて溶かされてしまいそうだ……。」
まだ半分だが、こんなにすんなりいくとは思わなかった。
無理矢理ねじ込んで、激しく突き上げたい衝動を覚える。
だが一方的な押し付けは、絶対にしないと決めたのだ。
ギルは鉄の意志で一旦止まり、シルクの様子を伺う。
そして目を疑った。
自分の凶悪な竿を突き立てられてもなお、シルクは淫らで美しかった。
入れられたモノを下の口で味わい欲情していた。
はっはっと荒く息を吐きながらも、腸壁はさらに飲み込もうと絡みつき蠢いている。
「ギル……もっと欲しい……最後まで来て……っ。」
もう、衝動を止める理性は残っていなかった。
駄目だとわかっていても、ギルは乱暴に奥まで貫いた。
「んああああぁ~~っ!!」
シルクが叫んだが止まらなかった。
腰を掴み、思うがまま打ち付ける。
抜き差しする度に、シルクの中から密が溢れて、互いの体を濡らした。
シルクは目の前がチカチカしていた。
猛狂った獣の雄が中を引っ掻き回す。
シルクでさえ経験のない最奥まで突き上げられる度、快楽が襲う。
堪らなかった。
「ああぁっ!!気持ちいいっ!!気持ちいいよっ!!しかもこんな奥!俺、知らないっ!!あぁっ!助けてっ!!死んじゃうっ!!」
中をぎちぎちに犯す熱く脈打つ肉棒に、シルクは涎を垂らした。
こんなに苦しくて、切なくて、止めどないほど気持ちがいいのは初めてだ。
奥の方が蕩け、なのに疼いて仕方ない。
堪らなかった。
未知の最奥を犯されたからだけじゃない。
恐ろしく気持ちが高揚し、心が満たされ、その中で絶え間なく快楽が押し寄せ、際限なく高まっていく。
「ああああぁ~っ!!」
快楽に体を反らす。
今までしてきたものがセックスなら、これは何なのか?
激しく揺さぶられ、もう何も考えられない。
「ああぁっ!!ギルっ!!中、気持ちいい!ギルの雄でめちゃくちゃにされるの気持ちいいっ!!」
「シルク……っ!」
「大きいのが奥までくるっ!!助けてっ!!ぐちゃぐちゃになっちゃうっ!!」
「まだ煽るのか!?止められなくなるだろう!!」
「ああああぁ~~っ!!」
ギルはシルクの腰を抱え、覆い被さるようにプレスしてさらに奥深くに己の雄を突き刺した。
「ああぁっ!!いやあぁぁ~~っ!!」
あまりに奥まで犯され、シルクは悲鳴を上げた。
気持ちいい。
気持ちいい。
それ以外何もない。
犯されながら、中がじゅんっと濡れるのがわかる。
ギルの竿かびくびくと震えた。
「ああぁっ!!ギルっ!!中にちょうだいっ!!ギルのものだってっ!!俺にわからせてっ!!たくさん注ぎ込んでぇっ!!」
自分が何を言っているのかわからなかった。
恐らく、卑猥な事を言ったのだろう。
ギルの額から汗が落ちる。
それすらも舐め取って、自分のものにしたかった。
腰を押さえるギルの腕に爪を立てる。
たくましい体が自分に打ち付ける度筋肉が動く。
ギルの雄の顔が堪らなかった。
あぁ、この人のものになる。
そしてこの人は自分のものになる。
ガツンと最奥までねじ込まれ、ギルが押さえ込むようにシルクを抱き締めた。
口を塞がれ舌が絡み合う。
汗ばんだ肌と肌が隙間なく合わさった。
「~~~~~っっ!!!!」
今までで最高の快楽が押し寄せ、体が硬直した。
中でギルの肉棒体が熱い体液を注ぎ込んでいる。
言葉は直接、ギルに飲まれてしまった。
ひとつになった。
全てが欠けることなく繋がった。
熱く濡れて繋がったまま荒い息をして、お互いそのまましばらく過ごした。
シルクはギルの首に腕を絡めてすがり付いた。
体から発せられる、あの言葉に出来ない香りを深く吸い込む。
それを嗅ぐと体が反応する。
発情期が来たように中が熱くなる。
「寂しかった……1つになれたと思ったのに……たいちょーさん……処置だって言うから……何も言えなかった……。」
「済まない……お前を傷つけたくなかった……。」
「俺をもらうって……本当?」
「ああ……誰にも渡さない……俺のものにする……嫌か?」
「嬉しい……。」
涙が溢れた。
やっと1つになれた。
あの時、繋がったと感じたのは嘘じゃない。
この人の腕の中にいることが、とても深く安心できた。
「シルク……。俺の部屋に行こう……。」
「うん……。」
「お前とちゃんと1つになりたい……。」
強く抱き締められ、ギルの雄の興奮を押し付けられる。
背筋がゾクッとした。
脳内にスパークが起きて目の前がチカチカした。
「あ……っ。」
欲しくてたまらない。
体が疼く。
中が濡れてくる。
その人の雄が欲しくて涎を垂らしている。
下半身の濡れた感覚に、シルクは身を捩った。
「……連れていって……俺、歩けない……。」
「わかった。」
明らかに欲情の色を見せ、足に力が入っていない。
あの日、自分を投げ飛ばした男と同じ人物であるとは嘘のようだった。
ギルはあの夜のようにシルクを抱き上げた。
部屋のソファーにシルクを寝かせる。
熱っぽい目でシルクがギルを見上げていた。
ギルは何も言わず上を脱ぐ。
世明かりにその肉体が陰影をつけた。
「あああぁ……っ!」
その肉体美にシルクはため息をつくと同時。
脱いだ事でギルの匂いを強く感じ、シルクは小さく叫んで体を痙攣させた。
「シルク!?大丈夫か!?」
「ダメ……きちゃう……。」
「え?」
「たいちょーさんの匂いで……俺…発情しちゃう……っ!」
ギルは驚いた。
だが確かにシルクはあの日のように熱に溺れていた。
艶かしい表情で堪えるように指を噛んでいる。
「発情期が終わってなかったのか!?」
「違う……たいちょーさんのためだけに……発情してる……たいちょーさんが欲しくて……体が準備してる……。」
欲情した瞳がギルを上目遣いに見上げ、ゆっくりと瞬きした。
色っぽい仕草をしながらそう言われ、ギルは自分が滾るのを感じた。
シルクの甘い匂いに酔いそうになる。
そうか、この甘い匂いは花の香りだ。
受粉のために誘き寄せられているんだと理解した。
「シルク……。」
ギルは妖艶なシルクを抱き起こし口付けた。
はじめからぬるりと舌が絡まり合う。
シルクは唾液が溢れるのを気にしない。
垂れ流れるまま好きにした。
シルクの指がギルの体を艶かしく撫でる。
「あぁ……。」
うわ言のように声を漏らし、ギルの胸板に顔を埋める。
匂いに酔ったように、赤い舌で体を舐める。
「美味しい……。」
シルクはうっとりとそう言って、ギルの大胸筋に吸い付く。
何度も軽い音をさせ舌で味わう。
「シルク、俺の事は後で好きなだけ食わせてやるから服を脱げ。熱いだろう?」
「うん……熱い……。」
シルクは火照った息を吐き出しながら、催眠にかかったように服を脱ぎ始める。
ギルはシルクが上を脱ぐのを眺めながらズボンのベルトを外し、腰を抱き上げて脱がした。
何も身に纏わない、艶かしい褐色の肌。
情緒を煽るには十分だった。
ソファーに座ったシルクを跪いたギルが見上げる。
そしてドロリと溶けた顔に深く口付けた。
びくり、とシルクが震える。
「ああぁ……っ!たいちょーさん……イっちゃうからっ!気持ち良くてイっちゃうから!もうキスしないでっ!!」
「……イけばいい。これから何度もそうなるんだ。全て終わるまで、何度でもイけばいい。」
「や……っ!ダメだからぁっ!!」
ギルは強く抱き締め生身の肌を合わせると、シルクの口の中を貪った。
肌が直に擦れあい、シルクが痙攣する。
「~~~~っっ!!」
ガクガクと震えるシルクの髪を撫で、顔を覗き込む。
熱に魘された濡れた顔をしていた。
「……イったのか?」
「あぁ……気持ちいい……。」
シルクは答えず、とろんとした顔でそう言った。
視線を下げれば白濁した欲が放たれている。
クッとギルは喉の奥で笑った。
なんてはしたなく、愛しくてたまらない男だろう?
もう一度軽く口を吸い、手と舌をゆっくりと胸元に伸ばす。
乳首はその存在を主調していて、ギルはそれに触れた。
「あっ!ダメ……っ!!」
「お前はダメばかりだな?嫌か?」
「違う……気持ち良くて馬鹿になっちゃうから……いっぱいしないで……。」
「されたいの間違いだろ?違うか?」
「されたい……たいちょーさんが欲しい……ぐちゃぐちゃにされたい……っ!!」
「ぐちゃぐちゃにする……お前が嫌がっても……。」
ギルはそう言うと、悩ましく捩る体を強引に押さえた。
乳首に吸い付き、片手でもうひとつをつねり上げる。
「いいいぃ……っ!!あぁっ!!痛い!!たいちょーさんっ痛い!!……痛いのにっ!!ちんこにくるっ!!」
「ストレートな物言いだな?思ったより悪くない。」
「あああああぁぁ~~っ!!」
シルクの体は襲いかかる快楽の波にガクガクと震えた。
もう、頭がどうにかなりそうだった。
ギルの前で生まれたままの姿になり、お互いの生肌が触れあう。
匂いに頭が犯され、何もかもが気持ちいい。
はしたなくぺニスから精液を吐き出しても、それはまだはじまりで終わりではない。
次から次へと快楽が押し寄せる。
何より怖いのは、自分がそれを強く望み、貪欲に求めていることだ。
底知れぬ快楽が恐ろしい。
なのに激しく求めている。
「ああぁっ!!たいちょーさんっ!!もうお願いっ!!俺を犯してっ!!ぐちゃぐちゃにして!!もう我慢できないっ!!」
シルクはギルの頭に夢中で腕を回しながら叫び、我慢出来ずに両足を折り曲げ、秘所を晒した。
背もたれに身をゆだね、それをねだる。
「妖艶な男だな……シルク……。今後は俺以外、誘うなよ?」
「誘わないっ!誘わないからっ早くちょうだいっ!俺をたいちょーさんのものにして……っ!!」
熱に犯されて発情しているシルクの口を、ギルは塞ぎ、犯した。
ぬちゃり、と奥まで貪る。
「~~!ああぁ……っ!!気持ちいい……っ!!」
「お前は淫ら過ぎて頭がおかしくなりそうだ……。乱暴にされたいのか?」
「されたい……っ!滅茶苦茶にされたい…たいちょーさんにぐちゃぐちゃにされたいよっ!!」
「まったく、いやらしくて最高に可愛いな……シルク……。」
ギルはそう言って自分のベルトを外した。
シルクはじっとギルが雄を取り出すのを見ていた。
そしてぎょっとする。
「……たいちょーさん……それ……。」
シルクは言葉が出なかった。
さすがのシルクでも、それは初めて見るものだった。
あまりに大きすぎる。
「……驚いたか?」
「それ……俺に……入れるの……?」
ぼうっと夢うつつに自分の雄を見つめるシルクに、ギルは苦笑した。
「……多分無理だろ。」
ギルはさんざんサークに鬼殺しと比喩された自分の逸物を握った。
シルクを壊したい訳じゃない。
筋肉のつきかたがバネのようなシルクに、これを無理に押し込むのは気が引けた。
「どうするの……?」
「少し付き合ってくれればいい。お前は自分が気持ち良くなることだけ考えていればいい……。」
シルクはぽうっとそれを見ていた。
凄く大きい。
さすがに壊れてしまう気がする。
でも自分の痴態に興奮して蜜を溢すそれを見て、口に唾液が溢れた。
「……それ……欲しい……。」
口からそう漏れていた。
凶悪でグロテスクなそれが堪らなく欲しい。
腹の奥が濡れた。
体の中が切ないほど蠢き求め始める。
「さすがに今日は無理だろう……。ゆっくり時間をかけよう。いいな?」
ギルは苦笑して、宥めるようにシルクを撫でた。
シルクは諦めきれず体を開いた。
「平気……見て……俺のここ、こんなに濡れて柔らかくなってる……。たいちょーさんのを飲み込むために……。」
自ら晒した蕾をまさぐり広げて見せた。
ギルの目はそれに釘付けになる。
女性のようにぐちりと濡れたそこは、シルクが数本の指でまさぐってもまだ余裕がありそうだ。
何より見せつけるように開かれた肉に激しい衝動を覚えた。
ギシッとギルはシルクに覆い被さる。
濡れるそこに指を這わす。
「……お前のここはどうなってるんだ!?」
「わかんない……多分、つがいの為に発情するとこうなるみたい……俺も知らなかった……。」
「つがい……?」
「俺の唯一の人だよ。その人だけなんだ。こうなるの……。」
「俺はお前の唯一の男なのか?」
「そうだよ、たいちょーさん……。」
ギルは場違いにも感動し、シルクを抱き締めた。
愛しさがこみ上げ、そっと額に口付ける。
「……ギルだ。ギルバート、俺の名前だ。」
「知ってるよ?」
「その……何だ。……たいちょーさんというのも、クるものがあって好きなんだが……たまには名前で読んでくれ。唯一の男なんだろ?俺が。」
「わかった……。ギル……俺を愛して……。」
名前を呼ばれた瞬間、ドクンと心臓が跳ねた。
感情が押さえられなかった。
乱暴にシルクの足をギルが掴む。
「すまないっ。我慢が効かない!試させてくれっ!!」
「早く来て……大丈夫だから……。」
シルクの妖艶な香りと自分の中の衝動に飲み込まれ、ギルは自身をシルクの蜜壺にあてがった。
「~~ぁああああぁぁっ!!」
シルクが叫ぶ。
肉にめり込んだ雄の圧迫感に息ができない。
ゆっくりと挿入されるそれは熱く脈打っていて、卑猥な生き物のようだった。
「あぁ……シルク……お前の中は気持ちがいいな……熱く濡れていて溶かされてしまいそうだ……。」
まだ半分だが、こんなにすんなりいくとは思わなかった。
無理矢理ねじ込んで、激しく突き上げたい衝動を覚える。
だが一方的な押し付けは、絶対にしないと決めたのだ。
ギルは鉄の意志で一旦止まり、シルクの様子を伺う。
そして目を疑った。
自分の凶悪な竿を突き立てられてもなお、シルクは淫らで美しかった。
入れられたモノを下の口で味わい欲情していた。
はっはっと荒く息を吐きながらも、腸壁はさらに飲み込もうと絡みつき蠢いている。
「ギル……もっと欲しい……最後まで来て……っ。」
もう、衝動を止める理性は残っていなかった。
駄目だとわかっていても、ギルは乱暴に奥まで貫いた。
「んああああぁ~~っ!!」
シルクが叫んだが止まらなかった。
腰を掴み、思うがまま打ち付ける。
抜き差しする度に、シルクの中から密が溢れて、互いの体を濡らした。
シルクは目の前がチカチカしていた。
猛狂った獣の雄が中を引っ掻き回す。
シルクでさえ経験のない最奥まで突き上げられる度、快楽が襲う。
堪らなかった。
「ああぁっ!!気持ちいいっ!!気持ちいいよっ!!しかもこんな奥!俺、知らないっ!!あぁっ!助けてっ!!死んじゃうっ!!」
中をぎちぎちに犯す熱く脈打つ肉棒に、シルクは涎を垂らした。
こんなに苦しくて、切なくて、止めどないほど気持ちがいいのは初めてだ。
奥の方が蕩け、なのに疼いて仕方ない。
堪らなかった。
未知の最奥を犯されたからだけじゃない。
恐ろしく気持ちが高揚し、心が満たされ、その中で絶え間なく快楽が押し寄せ、際限なく高まっていく。
「ああああぁ~っ!!」
快楽に体を反らす。
今までしてきたものがセックスなら、これは何なのか?
激しく揺さぶられ、もう何も考えられない。
「ああぁっ!!ギルっ!!中、気持ちいい!ギルの雄でめちゃくちゃにされるの気持ちいいっ!!」
「シルク……っ!」
「大きいのが奥までくるっ!!助けてっ!!ぐちゃぐちゃになっちゃうっ!!」
「まだ煽るのか!?止められなくなるだろう!!」
「ああああぁ~~っ!!」
ギルはシルクの腰を抱え、覆い被さるようにプレスしてさらに奥深くに己の雄を突き刺した。
「ああぁっ!!いやあぁぁ~~っ!!」
あまりに奥まで犯され、シルクは悲鳴を上げた。
気持ちいい。
気持ちいい。
それ以外何もない。
犯されながら、中がじゅんっと濡れるのがわかる。
ギルの竿かびくびくと震えた。
「ああぁっ!!ギルっ!!中にちょうだいっ!!ギルのものだってっ!!俺にわからせてっ!!たくさん注ぎ込んでぇっ!!」
自分が何を言っているのかわからなかった。
恐らく、卑猥な事を言ったのだろう。
ギルの額から汗が落ちる。
それすらも舐め取って、自分のものにしたかった。
腰を押さえるギルの腕に爪を立てる。
たくましい体が自分に打ち付ける度筋肉が動く。
ギルの雄の顔が堪らなかった。
あぁ、この人のものになる。
そしてこの人は自分のものになる。
ガツンと最奥までねじ込まれ、ギルが押さえ込むようにシルクを抱き締めた。
口を塞がれ舌が絡み合う。
汗ばんだ肌と肌が隙間なく合わさった。
「~~~~~っっ!!!!」
今までで最高の快楽が押し寄せ、体が硬直した。
中でギルの肉棒体が熱い体液を注ぎ込んでいる。
言葉は直接、ギルに飲まれてしまった。
ひとつになった。
全てが欠けることなく繋がった。
熱く濡れて繋がったまま荒い息をして、お互いそのまましばらく過ごした。
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