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第三章「砂漠の国編」

衝動 ☆

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バンバンと肩を叩かれ、ハッとした。
ウィルが俺の下で息も絶え絶えに噎せていた。

「ごめんっ!!ちょっと我をなくした!!」

俺は慌てて半身を起こし、ウィルの背中を擦った。
落ち着いてきたウィルは、潤んだ目で俺を見上げる。

「……余裕のないサークは初めて見た。」

「ごめん。」

「いや……ちょっと嬉しい。」

自分でも、何でそんな事してしまったのかいまいちわからない。
急にゾワゾワっとして、腹の奥の方から衝動がこみ上げて頭が真っ白になった。
訳がわからないのとカッコ悪いのとで、申し訳ないやら情けないやらで俺はしゅんと項垂れた。
そんな俺をウィルがふふふっと笑う。
落ち込む俺とは対象的に、何か嬉しそうだった。
俺は恥ずかしくなって、言い訳をする。

「ごめん……。俺、研究で人がイクのとかたくさん見てきたし、道具を使うのとかも見慣れてたけど……。何か……これからウィルとするんだって、研究じゃなくて、これは恋人同士がする性行為なんだって急に意識しちゃって……俺はウィルと今からセックスするんだって思ったら、何か……何かもう、腹の奥から凄い衝動が起こって……。」

今起きた事を、自分の中で整理するように説明する。
うぅ、何の為に今まで研究してきたんだろう??
わかったつもりだったのに、実際、研究ではなく自分がそういう状況になったら何もわからない。
恥ずかしくて情けなくなる。
けれど、俺の話を聞いたウィルは少し考えるような素振りをし、突然、俺の股間をわしっと掴んだ。

「うおっ!?ちょっとウィルさん!?」

流石に焦る。
そんな事をされるとは思わなかったんだ。
ビビって固まる俺とは裏腹に、ウィルは真剣な表情で首を傾げている。

「ん~違うか。」

ウィルの手が俺の股間を揉む。
……あ、なるほど。
ウィルが何でそんな事をしたのかわかった。
それを理解して俺はさらに落ち込んだ。

「……違うとわかったら、もにゅもにゅするの、やめてもらえますか?悲しくなるから……。」

「別にいいだろ?触るくらい。」

ウィルはそう言って俺の股間を揉み続けた。
うぅ……この状況で、勃ってない事を確認された上、揉まれるとか悲しすぎる。
もにゅもにゅとマッサージするようにウィルは暫く俺の股間から手を離さなかった。

「ん~違うか。」

「……2度も確認しないで?流石に泣くよ?」

泣くよというか、既に半べそです。
いや、俺だってショックなんだよ……。
まさかこの状況でも無反応とか、悲しすぎる……
そんな俺をウィルはくすっと笑った。

「ごめん。慰めてやるからこっち来て?」

ウィルはそう言って俺を引き寄せ、キスをした。
はじめはチュッと優しく、でも段々と熱っぽく、俺を慰めてくれた。
俺がそれを受け入れると、ウィルは口を開け、お互い中まで深く絡み合った。

「……んっ……っ。」

段々と熱の篭もる口吸いに、ウィルの腕が首に絡み背中に指を這わす。
俺はウィルのシャツのボタンを外し、露になった肌を撫でた。

「んっ……!」

既に突起していた乳首に触れると、ウィルの体がピクッと跳ねた。
そのままねちっこくこねくると、その体が震える。

「やっ……やぁ……っ!!」

強く摘んだ瞬間、ウィルが大きく仰け反った。
口が離れたので胸元に吸い付いた。

「あっ?!」

「……ウィル、乳首弄ったの?」

「!!」

ウィルは明らかに乳首で感じている。
今日が初めてにしては敏感すぎる気がした。
突起を舌で潰すように舐めると、ウィルは真っ赤になる。

「……答えて?」

赤くなるだけで、ウィルは何も言わない。
俺は片方を強く吸い上げ、片方をキツく抓った。

「やっ!……あっああぁ!」

「……感じてるね?自分で弄ったんだ?」

「んっ!い、弄った……でも…っ!!」

ぷるぷる震えるウィル。
泣きそうな顔が可愛い。
俺はたっぷり乳首を舐ってあげる。

「……ふふっ。俺にされる方が気持ちにいいの?」

そう聞くと、ウィルは真っ赤な顔でこくこくと頷いた。
凄くエッチな顔をしている。
可愛くて堪らない。
もっと意地悪したくなってくる。

「エッチだね?自分でおっぱい開発しちゃったんだ?」

「……虐めないでくれ……っ!」

「嘘。ウィル、もっとここ、虐めて欲しそうだよ?」

「違……っ!」

「ウィル、凄く欲情してる。凄く欲しそうな顔してる。」

乳首を弄りながら、顔を寄せて耳元で囁く。
チュッとキスして舌を這わすと、ピクッとウィルが震える。
そして観念したのか、熱に潤んだ顔で俺に懇願した。

「……欲しい……サークにたくさんして欲しい……。」

欲情した顔で熱い息を吐くウィル。
凄く艶かしくて情緒的だ。
汗で濡れた体は火照り、指を這わすと吸い付いて来るようだたった。

ウィル、凄く綺麗だ。

俺は熱っぽいウィルをうっとりと見つめる。
背筋がゾクゾクする。
何だろう?
やっぱり腹の奥の方から、ジリジリした衝動を感じた。
よくわからない感覚を覚えながら、俺は体のラインをなぞるように手を滑らせ、ウィルの臀部の肉を掴んだ。

「……ん……っ。」

掴んだ肉の膨らみが強ばって、緊張したのがわかる。
ウィルの尻は結局筋肉質だった。
その膨らみを無遠慮に撫で回す。
秘所の近くに触れながら遠ざかる手に、ウィルが恥ずかしそうに悶える。
ウィルは赤らんだ目から涙を溢し、口元を押さえた指は唾液で濡れていた。

自分が汗ばんでいるのがわかる。
ウィルにそういう事をしているだけで、俺の体温が上がっているのだ。

俺はそのままウィル腰を持ち上げ、足を開かせた。
ウィルの全てが露になる。

「……サ、サーク……っ!!」

「ふふっ。恥ずかしい?」

ウィルは顔を手で覆って頷いた。
体を震わせていたが抵抗はされなかった。

自分の痴態の全てを俺の前に晒したウィル。
俺は腹からの衝動のままに、じっくりとその体を観察した。

欲情に濡れたぺニスを、出すものを孕んだ睾丸を、熱をもってふっくらした蕾を、何一つ見逃さないようじっくり見た。

顔を近づけ、その熱と匂いを感じた。
言い様のない感覚が幻覚剤のように頭をくらくらさせる。
思うまま、そこに舌を這わせた。

「あぁっ!!」

ウィル仰け反った空だが跳ねたが、俺は押さえ込んで逃がさなかった。
跳ねる腰を押さえつけ臀部をワシ掴み、誘うようにヒクヒクしている穴を舐める。
だいぶ開発が進んであるのか、ウィルのそこはすっかりいやらしい肉壺になっていた。

「ふふっ。すっかりエッチな穴になったね?」

「あっ!やめろ……っ!!そんなところ舐めるな……ぁっ!!」

ウィルがじたばたするので、竿を軽くしごいて玉を口の中で転がした。
ビクンッと大きく痙攣し、ウィルが快楽に落ちる。

「あっ!やっああぁっ!!」

口では嫌がりながらも、体はいい反応をしている。
むしろせがむ様に腰が浮いてて凄く卑猥だ。
俺はぐちゅぐちゅと手で竿と玉を弄り、舌で蕾を開かせた。

「んっ……!いぅ……ぁっ!!あっああっ!!」

聞いた事のない声色で、ウィルが必死に快楽に耐えている。
体の反応を見る限り、気持ちいいんだと思う。
けれど快楽とは別に、ウィルの体は緊張がで固くなり、ビクビクと震えた。
俺はそれに気づき、少し手を緩める。

「ウィル……もしかして、ちょっと怖い?」

「……怖い……っ。」

そう言ったウィルは、快楽とは別の涙を流す。
いくら自己開発が進んで快楽を得やすくなっていたとしても、ウィルにとってもネコとしての他人との性行為は初めてだ。
ついまた、夢中になってウィルの気持ちを置き去りにしていた事に気づいた。

「……ごめん、ウィル。」

「違う……サークがしてくれるのは嬉しい……。でも……。」

「うん……快楽がはじめてて、怖いんだよね……?」

「気持ち良すぎて……訳がわからないんだ……自分がよくわからなくて……怖い……。」

俺は体をウィルの下半身側から上半身側に寄せた。
そして宥めるように体を愛撫する。

「俺も怖いよ……ウィルの事、壊しそうで……。何か夢中になっちゃうんだ……。気づくとウィルの気持ちを置いてけぼりにしてる……。」

本当に自分でもどうしたんだろうと思う。
俺自身は性欲がないし、この状況でも悲しいかな、勃ってもいない。
だから、ウィルとの性行為は、ウィルを楽しませてあげればいい。
ウィルが気持ちよくなれる事だけを考えればいい。

なのに俺は、快楽に溺れるウィルを見ると、もっと貶めたくなってしまう。
それに夢中になりすぎて、ウィルの気持ちを無視してやりすぎてしまう。

「キスして……。」

そんな俺に、ウィルが手を伸ばしてきた。
少し戸惑いながらそれに応える。

「え?でも俺……。」

「怖いんだ。」

「ウィル……。」

「サーク、お願いだ……キスしてくれ……っ!」

一瞬、それまで蕾を舐めていたこともあり躊躇したが、震えながら泣いているウィルを見たらどうでもいいことだと思えた。

「ウィル……。」

「……サーク……っ。」

ウィルは俺が顔を寄せると、腕を絡めて口を開けた。
覆い被さるように口を塞ぐ。

「ん……っ。」

熱の篭った濡れた口腔内。
そこでお互いの舌が悩ましく絡み合う。
それは性行為の象徴のように背徳的で官能的だった。
言葉にならない思いがお互いの中で溶け合う。
ウィルは少し落ち着いたようで、体の力が抜けた。

「……辛いなら、やめる?」

俺はそう聞いた。
ウィルは快楽を求めているが、同時にとても怯えていた。
それに気づかなかった自分が情けない。
ウィルはこれまで、タチとして周りから見られ、なんとなくだけどその役をしてきたのだと思う。
そのウィルが、本人が望んだ事とはいえ、快楽に溺れる側になるのはやはり無意識に抵抗があるのだろう。
けれどウィルは俺の方が問いに首を振った。

「やだ……止めない……。やめないでくれ、サーク……。」

「ウィル……。」

「怖いけど……同時に、奥が凄く疼いてて……辛い。……して欲しい。」

そう言って自分の腹を、ウィルの指が撫でる。
何というか、凄くエロティックだ。
俺は無意識に唾を飲んだ。

「わかった……。」

それを悟られないよう、俺は冷静にそう答える。
いや、内心、ウィルの中にディルドとはいえ俺が突っ込むんだなと思ったら、物凄く落ち着かなくなった。
必死に平常心を自分に言い聞かせながら、さっきの引き出しに手を伸ばした。

「ちなみにいつもどれ使ってるの?」

「……大きいのが欲しい……。」

「大きいの使ってるのか?!」

ちょっとびっくりした。
確かに俺は小さめのと、ちょうどいいだろうのと、後々、たまに楽しむように大きめのをウィルに渡した。
でも、まだそこまで日が経っていない。
なのに既にウィルが大きいのを使っているのかとびっくりしたのだ。
確かにウィルは自己開発に積極的なところはあるけど……え?マジですか??

それが思いっきり顔に出ていたんだろう。
ウィルが顔をしかめて、プイッとそっぽを向いた。

「違う。勘違いするな、馬鹿……。大きいのは……初めて使う。でもサークには、大きいのでしてもらうってずっと決めてたから……。」

ツンツンと恥ずかしそうにそう言われ、かぁ~っと俺は赤くなる。
え、ちょっと、何ですか?その可愛い反応は……。
そしてデカイのは、俺とするようにとっておいたんですか??
マジですか??

俺は引き出しから、大きいのを取り出す。
つまり、ウィル的には俺のちんこはこれと決めていた訳だ……。

ゴクリ、と喉が鳴る。
ディルドなんて普段から見慣れてるし、触り慣れているのに、そのウィルが俺のちんこと決めていたディルドを手にすると、物凄くあわあわした気分になった。

ディルドなんだよ??
ごく普通の。

でも、ウィルが俺のちんこと決めていたそれは、他の物とは何だか違って思え、手に持ってるのに自分のちんこみたいな気がしてきてしまった。

しかし、だ……。

俺はそのディルドを手に考える。
これはウィルがかなりアナニーに慣れてきて、たまに物足りないとか、ちょっと今日は興奮してるから泣きを見るようなひとりエッチがしたい時用に渡したもので、現段階で使うのはどうだろうという代物。

そこまでちょっとウィルの気持ちを置いてけぼりに、無理をさせてきた事もあり、俺は冷静にウィルに聞いた。

「初めてなんだし、無理しないでいいよ。怪我したり、怖くなったら元も子もないんだし。」

「……無理じゃない。奥が、奥が疼くんだ……。」

「でも……。」

「……サーク、お願い……。」

そう、俺にお願いしてきたウィル。
とろとろに快楽に落ちてて、恥ずかしがりながらも腹を指で押さえ、悩ましかった。

うぅ……ウィル、エロいのに神々しい……。
こんな顔でおねだりされたら、断れないよ……。

俺の中にいた天使と悪魔の勝敗はついた。
ムラっとした気持ちに自分が支配される。

「……わかった。そのかわり、止めないからな?」

「うん……して?」

何、その可愛いのは……?!
天使か?!小悪魔か?!

何にしろ、ウィルはエロ可愛くて綺麗すぎる。
俺ごときが抵抗できる相手じゃない。

俺はもう一度ウィルに口付けた。
引き出しからローションを掴んで、ウィルの腰を持ち上げる。
辛くないように腰の下にクッションを置いた。

とにかく、ウィルに負担がかからないよう、全力を尽くそう……。
そしてこの、ウィルが「俺のちんこ」としてくれた大きめディルドで奥までぐちゅぐちゅに気持ちよくさせよう。

何だかウィルを思っているようで、半分は自分の欲望を満たす為みたいになっていたが、とにかくウィルが痛がったり負担にならないようにして、白目向いちゃうぐらい気持ちよくしてあげる事が重要だ。

俺は丹念にローションで肉をよくほぐし、中をかき混ぜる。
びくんとウィルが震える。

中をかき混ぜる指の感触が、俺の感性を狂喜乱舞させる。
熱くて凄くねっとりとしているウィルの中。
指を入れたまま動かさずにいると、中がうねってるのがよくわかった。
これじゃ大きさ測ってる時に、機械が動いてると勘違いするよなとゾクゾクした。

本当はそのまま肉の動きを味わっていたかったが、これだけうねっているなら、ウィルはかなり我慢しているはずだ。
早くイかせて上げた方がいいだろう。
指を抜き、ディルドにローションをかける。
再度穴にも塗り込め、あてがった。

濡れて物欲しそうにひくつくアナルにあてがわれる、疑似ペニス。
その光景は、酷く卑猥で俺を堪らない気分にさせた。
ディルドを当てられた穴は軽く開き、蠢いていた。


「ウィル?」

「うん、いいよ……きて……。」


色っぽいウィルの言葉。
それは甘く俺の脳を痺れさせた。

綺麗なウィル。

卑猥でエロティックなのに、凄く純粋なものに見える。
俺は無意識に呟いていた。


「……凄く好きだよ、ウィル……。」


ディルドを持つ手にグッと力を込め、ゆっくりだが抵抗を許さず差し入れる。
ウィルが緊張がで体を強ばらせたので、途中だったが手を止め、竿をゆるゆるしごいてやる。
玉もしゃぶるといくらか力が抜けたので、そのまままたゆっくりと差し込んでいく。


「……ぁ…あ…っ!あああぁっ!!」


濡れた肉壺にゆっくりと飲み込まれていく疑似ペニス。
時間をかけ、それががずっぽりと肉に埋もれると、ウィルはガクガクと体を震わせていた。

ウィルの中に差し込まれたそれ。
ひくつき濡れた穴。

ウィルが俺のちんこに選んでくれたディルドが、俺の手によってウィルの中に打ち込まれている。


ああ、俺、ウィルとセックスしてるんだ……。


ゾワッと背筋に何かが走る。
腹の底から耐え難い衝動が湧き上がる。

俺はディルドを掴んでぐちゅぐちゅと揺らした。
はじめはソフトに、だが次第に俺はソレに夢中になり、激しくグリグリと中を弄った。

「あっ!あっ!あああぁっ!!」

動かす度にウィルが叫ぶ。
上がる奇声とともに、竿からブシュブシュと我慢汁が飛び散る。
もしかしたら、軽くイッているのかもしれない。


「ウィル?気持ちいい?」

「あああぁっ!!いっ、いい……っ!!サーク!気持ちいい……っ!!」


我を忘れて乱れるウィル。
その姿に俺は腹から沸き上がる衝動が抑えきれず、俺は自分がそうしている事を想像しながら激しく抜き差しした。


「やっ!待って!!激しくしないで!!あああぁっ!!」


ウィルがそう言ったが、俺はやめなかった。
いや、やめられなかった。

もっと見たい。
ウィルがはしたなく快楽に乱れる姿をもっと見たい。
そのウィルを貶める快楽を、自分が与えているのだと思うと、堪らなかった。

俺はウィルの中に痴態を舐めるように凝視していた。
ぐちゃぐちゃに中をかき回し、その肉穴を、揺れるぺニスを、飛び散る汁を、忘れないように目に焼き付けた。


「あっ!あっあああぁっ……っ!!」


びくんとウィルが大きく痙攣し、竿から激しく精液が吹き出した。
俺はウィルの体液で濡れた手で、ゆっくりとディルドを抜き、穴が閉じていく様を見つめた。

もう一度そこを無理矢理こじ開けたいとも思った。
でも、その日の俺は、まだ、正気が残っていたのだ。

だからウィルを気遣い、楽な姿勢にして寄り添って寝転がる。
快楽にぼんやりしていたウィルはやがて俺の顔を見つめ、ふわりと笑った。

綺麗だった。
何よりも綺麗だった。

ウィルが俺の胸に顔を埋めたので、衝動のまま、強く抱き締める。


「凄く良かった……。」

「うん、良かった。」

「ありがとう、サーク。」

「好きだよ、ウィル……。」


ウィルの言葉、ウィルの体液の匂い、ウィルの汗でしっとり濡れた体……。
熱を残した潤んだ瞳、くたびれて脱力しながらも心地よさそうに微笑む顔。
その全てが自分の腕の中にあった。

俺たちは情事の熱を持ったまま、もう一度唇を重ねた。
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