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第三王子編
本当の言葉には音がない
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チタニアさんとギルと3人で、王子と他のふたりに説明するために一度王子の部屋に向かった。
王子もいたので、王子の秘密等に関しては伏せて話した。
ファレルさんもイヴァンも、硬い表現だが何も言わない。
言いたい事はあったかもしれないが、王子の前であれこれ言うことは出来ないからだ。
王子は俺が身代わりに欲しいと皇太子に言われた事を知らなかったので、とても驚いていた。
ただでさえあんな怖い思いをした後だ。
真っ青になって、ベッドに座り込んでいる。
「そんな……サークがですか……!?いったいどうして!?」
「理由はわかりません。王子に揺さぶりをかける目的かもしれませんので、あまり気になさらないで下さい。」
「そんな……。」
「大丈夫です。心配しないで下さい。」
王子の中の魔力の話ができない為、王太子が魔力を感知してそれで俺を身代わりに欲しいのだろうとは言えなかった。
俺は話しながら王子を探ってみる。
王子に対してそれを行うのは初めての事だった。
何だろう?
この人、やっぱりブレている。
同じところに無理矢理ふたりいるような、全てがズレて重なっている。
どういう事だ?これは?
更に探ろうと探査を深めると、いきなりドンッと何かにぶつかって、俺は弾かれた。
何だ!?今のは!?
突然、探査を弾かれ驚く。
それが王子の中にあった、大きな魔力だとしばらくしてから気づいた。
あんな風に弾かれたのは、呪いになっていたヴィオールを探査した時以来だ。
相当強い魔力が王子の中にある。
おそらく、王子がブレているのはそれが大きすぎるからだ。
大きすぎる魔力のせいで、存在が安定していないのだ。
何なんだ?この魔力は??
魔術師でもないのにこんな大きな魔力を持っているなんて、普通の人間であり得るのか!?
知っていたはずの王子が全く未知の形でそこに存在している事がわかり、俺は言葉を失う。
ギルがちらりと表情を変えた俺を見たが、何も言わなかった。
その後俺達は王子を休ませ、廊下に出る事にした。
「サーク君、殿下の事は我々でお守りする。君は気にせず魔術本部と連絡をとってくれ。正直、魔術師でもない私には話を理解するだけでやっとだ。何の力にもなれなくてすまない。」
「いえ、ファレルさん。お気持ちとお時間を頂けるだけでとても心強いです。ありがとうございます。」
チタニアさんから色々聞いているのだろう。
王子の秘密や俺の血の魔術、そして王太子が魔力を感知できるなんて、魔術師でもなければよくわからない話ではある。
ファレルさんは気さくな人だ。
俺がそう言うと、屈託なく笑ってハグしてくれた。
バンバンと背中を叩かれる。
働き盛りと言った年頃のファレルさんは、どこか班長を思い出させてくれる。
何だか妙に安心できた。
「サークさん、ちょっと話してもいいですか?」
それまで硬い顔で黙っていたイヴァンが言った。
いつもの爽やか好青年の笑顔だ。
隣の仮眠室を親指で指差すので頷いた。
ひとまず話は終わったので、それぞれが持ち場に戻る事になる。
イヴァンは少し時間をもらい、俺と話すために仮眠室に入った。
「僕はサークさんにはハマりませんから。」
イヴァンは部屋に入るなりそう言った。
何故か自信満々に笑っている。
何だよそれ?
俺も笑ってしまった。
「うん。お前がその距離でいてくれて、実はスゲー助かってる。」
「ですよね~。それにしても、まさか王太子まで落とすとは思いませんでした。ここまで来るとサークさん、魔性ですね。」
「俺だってこうなるなんて思わなかったわ!て言うか、王太子は別に落とした訳じゃねぇよ!何か企んでるだけだろ!?」
「そうですかね~。手段と目的が入れ替わる事なんて珍しくないですし。」
「あのな……。」
何が言いたいんだ?こいつは?
だが、こうやっていつもの調子で話していることが気持ちを落ち着かせてくれた。
「サークさん、約束、忘れないで下さいね?」
イヴァンが笑った。
いつか冒険に行く約束だ。
俺の不安定で先の見えない未来の中に、確実にあるだろう出来事だ。
見えない未来の中には、そんな楽しみも存在しているのだと思えた。
「……ああ、行こうな。途中でへばるなよ?」
「ええ、鍛えておきます。」
イヴァンの話はそれで終わった。
何の意味があるのかと言われればそれまでだ。
でも俺には意味のある時間だった。
最後に軽くハグをして、俺は部屋を出ようとドアを開けた。
「うわっ!!びっくりした!!」
仮眠室のドアを開けたら、ギルが目の前に立っていた。
相変わらずの無表情で俺を見ている。
「……何を話したんだ?」
「は??冒険に行く話だけど??」
「何だそれは?」
「イヴァンは子供の頃、冒険者になりたかったんだと。だから落ち着いたら冒険に行こうって前から話してたんだよ。その話だよ。」
なんで今、その話なんだ?とでも言いたげに、ギルは府に落ちたような落ちないような顔をしていた。
後ろから出てきたイヴァンがそれを見て笑う。
ギルはますます微妙な顔つきをしたのでおかしかった。
そんなギルが代わりにロイヤルの警護に入り、俺は魔術本部に行くため詰め所に向かった。
途中、中庭でガスパーと出くわす。
ガスパーは馬を連れて急ぎ足で歩いていた。
「……もう戻るのか?少しは休んで行ったらどうだよ?」
俺は思わず声をかけた。
話し合いの前に来たばかりのはずだ。
ただでさえトレーニングもサボりがちな体力派じゃないガスパーだ。
とんぼ返りでは疲れてしまうだろう。
俺の心配をよそに、ガスパーはギロリとした目を向ける。
「……お前、本当に馬鹿なのか?そんな時間はねぇんだよ。」
「だからって……。」
「隊長には話したが、俺は王国に戻る。」
「は??何で!?」
「てめえのせいだ!王太子なんかに目をつけられやがってっ!!少しでも時間が許す限り手を打っとかないと、マジでお前、南の国に売り飛ばされるぞ!?向こうが正式にその話を持って来る前にやんなきゃなんねぇ事が山ほどあんだよっ!!」
ガスパーはイライラしながらそう言った。
悪態をついているが、それが俺の為なのだとわかる。
ガスパーは頭脳系には強いが、騎士にしては体力がない。
あまり無茶は効かないはずだ。
だがこの様子では、今日中に王国に帰る気でいるような気がした。
「無理すんなよ!ガスパー!らしくないぞ!?」
「は??無理だろうが何だろうが、今、動かなかったら、それで終わりなんだよ!?そんなこともわかんないのか!?この脳筋!!」
「だから俺は脳筋じゃないって!」
「だったら今すぐ魔術本部と連絡をとれ!!てめえのやることはそれだ!!俺は俺でやることをやるだけだ!!」
そう喧嘩腰で言ってくる。
俺はズキズキと心臓が痛かった。
気づいたらガスパーの腕を引っ張って抱き締めていた。
「……何だってそんな無茶するんだよ……お前が……。」
突然の事にガスパーは真っ赤になって慌てふためいていたが、俺の言葉に黙り込んでおとなしくなった。
少しの間の静寂。
ガスパーが微かに身をよじった。
「……どうでもいいだろ?そんな事……。」
「良くねぇよ……。」
「……別に、俺だけが無茶してんじゃねぇ。皆、お前の為ならどんな無茶だってすんだろ?仲間なんだから……。」
ガスパーの手が迷い戸惑いながら俺の背に回った。
震えるその手の熱を感じる。
何か物凄く苦しくて悲しかった。
ガスパーの体から強ばりがなくなり、ゆっくりとした吐息が漏れた。
「……お前、俺をあの飲み会に呼んだだろ?」
「あの飲み会??……ああ、ウィルと帰ってきた時の?それがどうしたんだよ?」
「俺、お前の仲間の1人になれたんだって、そう思った……。」
「そんなの当たり前だろ?今さらそれがなんなんだよ!?」
「そんだけだ……。それだけで十分なんだよ……。」
「何言ってんだ!?ガスパー!?今はそんな話じゃなくて……!」
「……皆、お前の為に無茶出来るんだよ。仲間だから。……だから俺にも無茶させてくれよ。仲間なんだろ?俺も……。」
「ガスパー……。」
それ以上、俺は何も言えなかった。
ガスパーの気持ちが痛くて痛くて、でも俺には何もしてやれる事がなくて、ただ痛かった。
言えた想いと言わなかった想い。
ガスパーはきっと、ずっと言わないだろうと思った。
それが本当に痛かったが、俺にはどうすることも出来なかった。
皆に狡い男だと言われるが、俺はむしろ、自分は情けない男なんだと思う。
「ごめん……本当にごめん……。」
「謝るな。虚しくなるだろ、俺が。」
「うん……。」
ガスパーがぎゅっと背中に回す腕に力を入れた。
俺はそのままガスパーの頭を手で押さえ、自分の肩に押し付けた。
ガスパーは何も言わなかった。
音もなく泣いている事に気づいたが、俺は気づかない振りをする。
それがガスパーにできる最低限の礼儀だった。
待たされた馬が、退屈したように小さく嘶いていた。
王子もいたので、王子の秘密等に関しては伏せて話した。
ファレルさんもイヴァンも、硬い表現だが何も言わない。
言いたい事はあったかもしれないが、王子の前であれこれ言うことは出来ないからだ。
王子は俺が身代わりに欲しいと皇太子に言われた事を知らなかったので、とても驚いていた。
ただでさえあんな怖い思いをした後だ。
真っ青になって、ベッドに座り込んでいる。
「そんな……サークがですか……!?いったいどうして!?」
「理由はわかりません。王子に揺さぶりをかける目的かもしれませんので、あまり気になさらないで下さい。」
「そんな……。」
「大丈夫です。心配しないで下さい。」
王子の中の魔力の話ができない為、王太子が魔力を感知してそれで俺を身代わりに欲しいのだろうとは言えなかった。
俺は話しながら王子を探ってみる。
王子に対してそれを行うのは初めての事だった。
何だろう?
この人、やっぱりブレている。
同じところに無理矢理ふたりいるような、全てがズレて重なっている。
どういう事だ?これは?
更に探ろうと探査を深めると、いきなりドンッと何かにぶつかって、俺は弾かれた。
何だ!?今のは!?
突然、探査を弾かれ驚く。
それが王子の中にあった、大きな魔力だとしばらくしてから気づいた。
あんな風に弾かれたのは、呪いになっていたヴィオールを探査した時以来だ。
相当強い魔力が王子の中にある。
おそらく、王子がブレているのはそれが大きすぎるからだ。
大きすぎる魔力のせいで、存在が安定していないのだ。
何なんだ?この魔力は??
魔術師でもないのにこんな大きな魔力を持っているなんて、普通の人間であり得るのか!?
知っていたはずの王子が全く未知の形でそこに存在している事がわかり、俺は言葉を失う。
ギルがちらりと表情を変えた俺を見たが、何も言わなかった。
その後俺達は王子を休ませ、廊下に出る事にした。
「サーク君、殿下の事は我々でお守りする。君は気にせず魔術本部と連絡をとってくれ。正直、魔術師でもない私には話を理解するだけでやっとだ。何の力にもなれなくてすまない。」
「いえ、ファレルさん。お気持ちとお時間を頂けるだけでとても心強いです。ありがとうございます。」
チタニアさんから色々聞いているのだろう。
王子の秘密や俺の血の魔術、そして王太子が魔力を感知できるなんて、魔術師でもなければよくわからない話ではある。
ファレルさんは気さくな人だ。
俺がそう言うと、屈託なく笑ってハグしてくれた。
バンバンと背中を叩かれる。
働き盛りと言った年頃のファレルさんは、どこか班長を思い出させてくれる。
何だか妙に安心できた。
「サークさん、ちょっと話してもいいですか?」
それまで硬い顔で黙っていたイヴァンが言った。
いつもの爽やか好青年の笑顔だ。
隣の仮眠室を親指で指差すので頷いた。
ひとまず話は終わったので、それぞれが持ち場に戻る事になる。
イヴァンは少し時間をもらい、俺と話すために仮眠室に入った。
「僕はサークさんにはハマりませんから。」
イヴァンは部屋に入るなりそう言った。
何故か自信満々に笑っている。
何だよそれ?
俺も笑ってしまった。
「うん。お前がその距離でいてくれて、実はスゲー助かってる。」
「ですよね~。それにしても、まさか王太子まで落とすとは思いませんでした。ここまで来るとサークさん、魔性ですね。」
「俺だってこうなるなんて思わなかったわ!て言うか、王太子は別に落とした訳じゃねぇよ!何か企んでるだけだろ!?」
「そうですかね~。手段と目的が入れ替わる事なんて珍しくないですし。」
「あのな……。」
何が言いたいんだ?こいつは?
だが、こうやっていつもの調子で話していることが気持ちを落ち着かせてくれた。
「サークさん、約束、忘れないで下さいね?」
イヴァンが笑った。
いつか冒険に行く約束だ。
俺の不安定で先の見えない未来の中に、確実にあるだろう出来事だ。
見えない未来の中には、そんな楽しみも存在しているのだと思えた。
「……ああ、行こうな。途中でへばるなよ?」
「ええ、鍛えておきます。」
イヴァンの話はそれで終わった。
何の意味があるのかと言われればそれまでだ。
でも俺には意味のある時間だった。
最後に軽くハグをして、俺は部屋を出ようとドアを開けた。
「うわっ!!びっくりした!!」
仮眠室のドアを開けたら、ギルが目の前に立っていた。
相変わらずの無表情で俺を見ている。
「……何を話したんだ?」
「は??冒険に行く話だけど??」
「何だそれは?」
「イヴァンは子供の頃、冒険者になりたかったんだと。だから落ち着いたら冒険に行こうって前から話してたんだよ。その話だよ。」
なんで今、その話なんだ?とでも言いたげに、ギルは府に落ちたような落ちないような顔をしていた。
後ろから出てきたイヴァンがそれを見て笑う。
ギルはますます微妙な顔つきをしたのでおかしかった。
そんなギルが代わりにロイヤルの警護に入り、俺は魔術本部に行くため詰め所に向かった。
途中、中庭でガスパーと出くわす。
ガスパーは馬を連れて急ぎ足で歩いていた。
「……もう戻るのか?少しは休んで行ったらどうだよ?」
俺は思わず声をかけた。
話し合いの前に来たばかりのはずだ。
ただでさえトレーニングもサボりがちな体力派じゃないガスパーだ。
とんぼ返りでは疲れてしまうだろう。
俺の心配をよそに、ガスパーはギロリとした目を向ける。
「……お前、本当に馬鹿なのか?そんな時間はねぇんだよ。」
「だからって……。」
「隊長には話したが、俺は王国に戻る。」
「は??何で!?」
「てめえのせいだ!王太子なんかに目をつけられやがってっ!!少しでも時間が許す限り手を打っとかないと、マジでお前、南の国に売り飛ばされるぞ!?向こうが正式にその話を持って来る前にやんなきゃなんねぇ事が山ほどあんだよっ!!」
ガスパーはイライラしながらそう言った。
悪態をついているが、それが俺の為なのだとわかる。
ガスパーは頭脳系には強いが、騎士にしては体力がない。
あまり無茶は効かないはずだ。
だがこの様子では、今日中に王国に帰る気でいるような気がした。
「無理すんなよ!ガスパー!らしくないぞ!?」
「は??無理だろうが何だろうが、今、動かなかったら、それで終わりなんだよ!?そんなこともわかんないのか!?この脳筋!!」
「だから俺は脳筋じゃないって!」
「だったら今すぐ魔術本部と連絡をとれ!!てめえのやることはそれだ!!俺は俺でやることをやるだけだ!!」
そう喧嘩腰で言ってくる。
俺はズキズキと心臓が痛かった。
気づいたらガスパーの腕を引っ張って抱き締めていた。
「……何だってそんな無茶するんだよ……お前が……。」
突然の事にガスパーは真っ赤になって慌てふためいていたが、俺の言葉に黙り込んでおとなしくなった。
少しの間の静寂。
ガスパーが微かに身をよじった。
「……どうでもいいだろ?そんな事……。」
「良くねぇよ……。」
「……別に、俺だけが無茶してんじゃねぇ。皆、お前の為ならどんな無茶だってすんだろ?仲間なんだから……。」
ガスパーの手が迷い戸惑いながら俺の背に回った。
震えるその手の熱を感じる。
何か物凄く苦しくて悲しかった。
ガスパーの体から強ばりがなくなり、ゆっくりとした吐息が漏れた。
「……お前、俺をあの飲み会に呼んだだろ?」
「あの飲み会??……ああ、ウィルと帰ってきた時の?それがどうしたんだよ?」
「俺、お前の仲間の1人になれたんだって、そう思った……。」
「そんなの当たり前だろ?今さらそれがなんなんだよ!?」
「そんだけだ……。それだけで十分なんだよ……。」
「何言ってんだ!?ガスパー!?今はそんな話じゃなくて……!」
「……皆、お前の為に無茶出来るんだよ。仲間だから。……だから俺にも無茶させてくれよ。仲間なんだろ?俺も……。」
「ガスパー……。」
それ以上、俺は何も言えなかった。
ガスパーの気持ちが痛くて痛くて、でも俺には何もしてやれる事がなくて、ただ痛かった。
言えた想いと言わなかった想い。
ガスパーはきっと、ずっと言わないだろうと思った。
それが本当に痛かったが、俺にはどうすることも出来なかった。
皆に狡い男だと言われるが、俺はむしろ、自分は情けない男なんだと思う。
「ごめん……本当にごめん……。」
「謝るな。虚しくなるだろ、俺が。」
「うん……。」
ガスパーがぎゅっと背中に回す腕に力を入れた。
俺はそのままガスパーの頭を手で押さえ、自分の肩に押し付けた。
ガスパーは何も言わなかった。
音もなく泣いている事に気づいたが、俺は気づかない振りをする。
それがガスパーにできる最低限の礼儀だった。
待たされた馬が、退屈したように小さく嘶いていた。
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