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第四章おまけ
性欲研究聞き取りファイルNo.108
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ジィ~~~…。
ガシャン
「あ~テスト、テスト。」
ジィ~~。
「え~、性欲研究の一環としまして、発情期についての聞き取り調査を行って行こうと思います。シルクさん、よろしくお願いします。」
「よろしくお願いしま~す。」
「ではまず、発情期はご家族皆さんそうたったのですか?」
「違うよ。ひいおばあちゃんがそうだったらしいけど、他は皆、普通だよ。」
「血筋は一応、関係ありそうですね……。」
「後、白い髪の人に多いって誰かが言ってた。でも実際は、白くてもそうじゃない人はたくさんいるし、白じゃなくても発情期ある人もいるからよくわかんない。」
「何だろう?劣等遺伝子とか関わってるのかな……?シルクさんは他の発情期のある人に会ったことは?」
「一人だけ。そっち系の仕事してる人で、色々教えてくれた。やっぱり発情期あるとそっち系の仕事の人が多いのかも?」
「男の人?女の人?髪の色は?」
「男の人。白じゃなかった。」
「割合的に男女比とかわかりますか?」
「え~?わかんないよ。ひいおばあちゃんは女だし、知り合いの発情期の人は男だし。ずっと生きてきてその二人しか知らないし。」
「なるほど。比率がわかるほど多くないって感じですね。地道な統計が必要そうだ。」
「……なんか主、博士みたい。」
「今は主じゃない。研究者です。」
「は~い。」
「では、発情期の周期は?」
「2~3ヵ月に一回はあるかな。でもいきなり1ヶ月後とかに来たり、なかったり、よくわかんない。ただ体が健康じゃないと起こらないよ。主に会う前、かなり栄養失調だったからしばらくなかったもん。」
「きっかけとかはあるんですか?」
「え~?多分ないと思うよ?それがわかってたら避けるし。」
「なるほど。ちなみに何日位?」
「それもまちまち。1日で終わる時もあれば、1週間続く時もあるし。ただね~エッチすると基本、治まる。セックスに満足したらとにかく治まる。薬飲んでてもエッチしたいのはそのせいだよ。」
「生々しいな、おい。」
「主に戻ってるよ?」
「失礼。薬を飲まずにセックスするとやはり違いますか?」
「そりゃ違うよ。もうワケわかんないもん。発情してる状態のセックスって。記憶飛んでること多いし。あ、でもギルとのセックスの方がすごいけどね。」
「あ~~あまりそこは聞きたくないけど、聞くしかないのか~。とりあえず、後でその件は聞きます。そういえば、つがいって何ですか?」
「だから唯一の人だよ。ひとつになれるの。」
「よくわからないけど、ふたりが言ってた匂いも関係あるか?」
「そう。匂いなのはびっくりだったけど、知り合いの人が言ってたんだよ。発情期のある人には、つがいって言う唯一の人がいるんだって。その人とは完全に繋がってひとつになれるって。お互いにしかわからない何かがあるから、会えば絶対にわかるって言ってた。それが俺たちの場合、匂いだったみたい。あんなに強い匂いなのに、誰も感じてないとかびっくりしたよ。」
「ギルさんはその匂いを甘い花の香りって言ってましたが、シルクさんはギルさんの匂いをどう感じるんですか?」
「え~?表現のしようがないよ。なんか頭に響くって言うのかな?」
「まあ匂い分子の刺激は直接脳に伝わりますからね。表現するとガツンとくる感じですか?」
「ん~何だろう?イった時の感じに近いかな?」
「俺が一番わからない表現を使うなよ。」
「じゃあビリビリする感じ!」
「嗅ぐと発情するって話は本当ですか?」
「本当~。凄く特殊な感じになるよ?」
「特殊?」
「いつもの発情期の発情と違うよ。誰でもいいんじゃなくて、ギルだけが欲しくなる。周期関係なく匂いをたくさん嗅ぐと発情するし。後、凄い濡れる。穴が女の人みたいになる。俺も知らなくてびっくりした。体がギルを欲して受け入れる準備をするんだ。後、感度がめちゃくちゃ上がるから、もう本当~凄い!もうね~他の人とセックスしたいと思えない。ギルに弄ってもらう方が、他の人とセックスするより気持ちいいんだよ!?ちゃんとひとつになった時なんて、もうさ!言いようがないよ!!」
「……さいですか。」
「たぶんね~体が細胞単位で欲するんだよね~。この人の遺伝子が欲しいって。もう本当、すっごい欲しくなる。中に欲しいし、飲みたいし、とにかく体の中に入れたくなる。」
「なるほど……遺伝子が欲しいか……。本能に近いんだな?でもシルクさんは妊娠は出来ないですよね?発情期あるともしかして妊娠もできたりするんですか?」
「するわけないじゃん!俺、男だよ!?」
「そうなんだ。お前なら妊娠すら可能かと思った。」
「何、夢見てんの?研究者でしょ?でもな~確かに産めるなら産みたい~ギルの遺伝子欲しい~。いっぱい欲しい~たくさん産みたい~。」
「夢見てんのはどっちだよ……。」
「夢ぐらい見てもいいじゃん!!あ~ヤバイ……話してたら凄い欲しくなってきた……。」
「シルクさん!?落ち着いて!?」
「ん~?無理!!」
ガタガタ
「え!?聞き取りは!?」
「そんなのいつでもできるでしょ!?今、俺はすぐにギルに会いたいのっ!!」
ガタガタ
バタン
「あ~。ま、いいか。第一回、発情期についての聞き取りはシルクさんがお帰りになったため、終了します。」
ジィ~~…
ガチャン
ガシャン
「あ~テスト、テスト。」
ジィ~~。
「え~、性欲研究の一環としまして、発情期についての聞き取り調査を行って行こうと思います。シルクさん、よろしくお願いします。」
「よろしくお願いしま~す。」
「ではまず、発情期はご家族皆さんそうたったのですか?」
「違うよ。ひいおばあちゃんがそうだったらしいけど、他は皆、普通だよ。」
「血筋は一応、関係ありそうですね……。」
「後、白い髪の人に多いって誰かが言ってた。でも実際は、白くてもそうじゃない人はたくさんいるし、白じゃなくても発情期ある人もいるからよくわかんない。」
「何だろう?劣等遺伝子とか関わってるのかな……?シルクさんは他の発情期のある人に会ったことは?」
「一人だけ。そっち系の仕事してる人で、色々教えてくれた。やっぱり発情期あるとそっち系の仕事の人が多いのかも?」
「男の人?女の人?髪の色は?」
「男の人。白じゃなかった。」
「割合的に男女比とかわかりますか?」
「え~?わかんないよ。ひいおばあちゃんは女だし、知り合いの発情期の人は男だし。ずっと生きてきてその二人しか知らないし。」
「なるほど。比率がわかるほど多くないって感じですね。地道な統計が必要そうだ。」
「……なんか主、博士みたい。」
「今は主じゃない。研究者です。」
「は~い。」
「では、発情期の周期は?」
「2~3ヵ月に一回はあるかな。でもいきなり1ヶ月後とかに来たり、なかったり、よくわかんない。ただ体が健康じゃないと起こらないよ。主に会う前、かなり栄養失調だったからしばらくなかったもん。」
「きっかけとかはあるんですか?」
「え~?多分ないと思うよ?それがわかってたら避けるし。」
「なるほど。ちなみに何日位?」
「それもまちまち。1日で終わる時もあれば、1週間続く時もあるし。ただね~エッチすると基本、治まる。セックスに満足したらとにかく治まる。薬飲んでてもエッチしたいのはそのせいだよ。」
「生々しいな、おい。」
「主に戻ってるよ?」
「失礼。薬を飲まずにセックスするとやはり違いますか?」
「そりゃ違うよ。もうワケわかんないもん。発情してる状態のセックスって。記憶飛んでること多いし。あ、でもギルとのセックスの方がすごいけどね。」
「あ~~あまりそこは聞きたくないけど、聞くしかないのか~。とりあえず、後でその件は聞きます。そういえば、つがいって何ですか?」
「だから唯一の人だよ。ひとつになれるの。」
「よくわからないけど、ふたりが言ってた匂いも関係あるか?」
「そう。匂いなのはびっくりだったけど、知り合いの人が言ってたんだよ。発情期のある人には、つがいって言う唯一の人がいるんだって。その人とは完全に繋がってひとつになれるって。お互いにしかわからない何かがあるから、会えば絶対にわかるって言ってた。それが俺たちの場合、匂いだったみたい。あんなに強い匂いなのに、誰も感じてないとかびっくりしたよ。」
「ギルさんはその匂いを甘い花の香りって言ってましたが、シルクさんはギルさんの匂いをどう感じるんですか?」
「え~?表現のしようがないよ。なんか頭に響くって言うのかな?」
「まあ匂い分子の刺激は直接脳に伝わりますからね。表現するとガツンとくる感じですか?」
「ん~何だろう?イった時の感じに近いかな?」
「俺が一番わからない表現を使うなよ。」
「じゃあビリビリする感じ!」
「嗅ぐと発情するって話は本当ですか?」
「本当~。凄く特殊な感じになるよ?」
「特殊?」
「いつもの発情期の発情と違うよ。誰でもいいんじゃなくて、ギルだけが欲しくなる。周期関係なく匂いをたくさん嗅ぐと発情するし。後、凄い濡れる。穴が女の人みたいになる。俺も知らなくてびっくりした。体がギルを欲して受け入れる準備をするんだ。後、感度がめちゃくちゃ上がるから、もう本当~凄い!もうね~他の人とセックスしたいと思えない。ギルに弄ってもらう方が、他の人とセックスするより気持ちいいんだよ!?ちゃんとひとつになった時なんて、もうさ!言いようがないよ!!」
「……さいですか。」
「たぶんね~体が細胞単位で欲するんだよね~。この人の遺伝子が欲しいって。もう本当、すっごい欲しくなる。中に欲しいし、飲みたいし、とにかく体の中に入れたくなる。」
「なるほど……遺伝子が欲しいか……。本能に近いんだな?でもシルクさんは妊娠は出来ないですよね?発情期あるともしかして妊娠もできたりするんですか?」
「するわけないじゃん!俺、男だよ!?」
「そうなんだ。お前なら妊娠すら可能かと思った。」
「何、夢見てんの?研究者でしょ?でもな~確かに産めるなら産みたい~ギルの遺伝子欲しい~。いっぱい欲しい~たくさん産みたい~。」
「夢見てんのはどっちだよ……。」
「夢ぐらい見てもいいじゃん!!あ~ヤバイ……話してたら凄い欲しくなってきた……。」
「シルクさん!?落ち着いて!?」
「ん~?無理!!」
ガタガタ
「え!?聞き取りは!?」
「そんなのいつでもできるでしょ!?今、俺はすぐにギルに会いたいのっ!!」
ガタガタ
バタン
「あ~。ま、いいか。第一回、発情期についての聞き取りはシルクさんがお帰りになったため、終了します。」
ジィ~~…
ガチャン
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