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2◆初の戦闘は共同作業
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拓真は、明らかに人間じゃない見た目の魔物と遭遇してしまった。
だが、拓真は動揺しない。
でも、レンは魔物に威嚇している。
「なんやあれ?けったいな奴やな」
「ガルル!」
その魔物はゴブリンと言われている存在だが、拓真はゴブリンを知らない。
拓真はファンタジー系の作品をみたり読んだりしない男だったのだ。
だから、異世界転移にも転生にも召喚にも興味がない故に知識がない。
魔物という存在にも疎いから、ゴブリンを化け物ぐらいにしか思っていないのだ。
そのゴブリンが5匹現れた。
「レン、俺が倒したるから安心しぃや」
「グルル!」
「レンも殺るんか?なら、初の共同作業といこか!行くで!」
「わん!」
拓真はバールを構えて駆け、振りかぶってゴブリンの頭を潰す。
レンもゴブリンに噛みつき、喉笛を噛み切った。
二人は血まみれになりながらも圧倒的強さで初の勝利をもぎ取る。
「レン、なかなかやるやないか!偉いで!」
「わんわん!くぅーん!」
「おーよしよし!あはっ!俺等、めちゃくちゃ汚れたなぁ。どっかで洗えたらええんやけど………」
元から二人は汚れていたが、更に汚くなったので下手したら町をみつけても入れてもらえないかもしれないと悩む拓真。
なので、拓真は水がある場所を探すことにした。
「レン、水がある場所探すで。そこでレンも綺麗にしたるからな」
「クゥン」
「レンも鼻で水を探してなぁ」
「わん!」
拓真の勘とレンの鼻で、見事二人は湖をみつけることができた。
「よし!レン、水浴びするで!」
手っ取り早い洗い方として、水浴びを提案する拓真。
全裸になってレンを抱えて、湖に温泉に入るみたいな入り方で水に身体を沈めた。
「あ、タオルないやん。どないしよか………自然乾燥でええな」
タオルがないなら自然乾燥すればいいじゃないと、そういうことにしたらしい。
レンと拓真はある程度湖で綺麗になったが、拓真は衣類も汚れているから渋々洗うことにした。
こちらも自然乾燥に期待して、洗ったらびしょ濡れのまま着るつもりだ。
「あぁ……綺麗にならん。洗濯なんか舎弟の仕事やからなぁ。困ったわぁ」
「クゥン……?」
「猫の手……いや、犬の手も借りたいところや」
「わん!」
「レン?」
レンは、何故かその辺から葉っぱを持ってきた。
そして、レンの瞳が拓真の股間に注がれていることから、拓真はレンが伝えたいことを理解して真顔になる。
「レン……股間に葉っぱは、俺嫌やからね」
「クゥン?」
残念そうなレン。
まだ二人はびしょ濡れのまま、寒さに耐えながら自然乾燥をする。
拓真はあまり綺麗にならなかった服を着て、更に寒くなっているが必死に耐えていた。
しかし、耐えるにも限界はある。
「あかん……風邪引きそうや。焚き火でもしよか」
止まらない震えが拓真の声を震わせる。
ということで拓真は焚き火をして二人で身体を寄せ合い、互いの身体を温めたのだった。
だが、拓真は動揺しない。
でも、レンは魔物に威嚇している。
「なんやあれ?けったいな奴やな」
「ガルル!」
その魔物はゴブリンと言われている存在だが、拓真はゴブリンを知らない。
拓真はファンタジー系の作品をみたり読んだりしない男だったのだ。
だから、異世界転移にも転生にも召喚にも興味がない故に知識がない。
魔物という存在にも疎いから、ゴブリンを化け物ぐらいにしか思っていないのだ。
そのゴブリンが5匹現れた。
「レン、俺が倒したるから安心しぃや」
「グルル!」
「レンも殺るんか?なら、初の共同作業といこか!行くで!」
「わん!」
拓真はバールを構えて駆け、振りかぶってゴブリンの頭を潰す。
レンもゴブリンに噛みつき、喉笛を噛み切った。
二人は血まみれになりながらも圧倒的強さで初の勝利をもぎ取る。
「レン、なかなかやるやないか!偉いで!」
「わんわん!くぅーん!」
「おーよしよし!あはっ!俺等、めちゃくちゃ汚れたなぁ。どっかで洗えたらええんやけど………」
元から二人は汚れていたが、更に汚くなったので下手したら町をみつけても入れてもらえないかもしれないと悩む拓真。
なので、拓真は水がある場所を探すことにした。
「レン、水がある場所探すで。そこでレンも綺麗にしたるからな」
「クゥン」
「レンも鼻で水を探してなぁ」
「わん!」
拓真の勘とレンの鼻で、見事二人は湖をみつけることができた。
「よし!レン、水浴びするで!」
手っ取り早い洗い方として、水浴びを提案する拓真。
全裸になってレンを抱えて、湖に温泉に入るみたいな入り方で水に身体を沈めた。
「あ、タオルないやん。どないしよか………自然乾燥でええな」
タオルがないなら自然乾燥すればいいじゃないと、そういうことにしたらしい。
レンと拓真はある程度湖で綺麗になったが、拓真は衣類も汚れているから渋々洗うことにした。
こちらも自然乾燥に期待して、洗ったらびしょ濡れのまま着るつもりだ。
「あぁ……綺麗にならん。洗濯なんか舎弟の仕事やからなぁ。困ったわぁ」
「クゥン……?」
「猫の手……いや、犬の手も借りたいところや」
「わん!」
「レン?」
レンは、何故かその辺から葉っぱを持ってきた。
そして、レンの瞳が拓真の股間に注がれていることから、拓真はレンが伝えたいことを理解して真顔になる。
「レン……股間に葉っぱは、俺嫌やからね」
「クゥン?」
残念そうなレン。
まだ二人はびしょ濡れのまま、寒さに耐えながら自然乾燥をする。
拓真はあまり綺麗にならなかった服を着て、更に寒くなっているが必死に耐えていた。
しかし、耐えるにも限界はある。
「あかん……風邪引きそうや。焚き火でもしよか」
止まらない震えが拓真の声を震わせる。
ということで拓真は焚き火をして二人で身体を寄せ合い、互いの身体を温めたのだった。
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