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2◆ロマーノ視点

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スカーレットの旦那のロマーノだよ。

不倫がバレて地獄(物理)に突き落とされた。

30股って、なんでバレたのと問い詰めたいけど無理そうだね。

変態谷の変態達がパンツ一丁で踊り狂う中心で、僕は生贄気分を味わってる。

……スカーレットが、鞭片手に高みの見物しているよ。

運んでもらったらしい椅子に座り、謎の儀式を眺めている。

むさ苦しい男達しかいないけど、もしかして変態谷って女はいないのかな?

まぁ、聞けないけどね。

「皆の者!この愚か者を変態に矯正して我らの同胞とするぞ!」

「「「おう!」」」

それ、矯正って言わないと思う。

どちらかと言えば、調教か拷問じゃないかな。

「まずは衣を剥ぎ取るのだ!」

「!いやぁ!?」

身の危険に悲鳴をあげると、スカーレットが楽しそうに微笑んだ。

「うふふ、まるで女の子のような悲鳴ね」

スカーレットは、どうぞと差し出された軽食とワインで食事中みたいだね。

僕はスカーレットを睨むけど、スカーレットはどこ吹く風といった感じだ。

「せいぜい変態色に染まればいいわ」

男達のむさ苦しいテカテカお肌に、無駄毛ボウボウの身体。

なんか汗臭くてちょっと目が痛いよ。強烈過ぎて………。

服は脱がされ、パンツのみになっているのに身体は暑い。

理由は、男達の体温がめちゃくちゃ高いみたいで寒くないんだ。

嬉しくないけどね!

「ロマーノよ、まずは変態踊りをマスターせよ!」

そして始まる変態踊りとやらのレクチャー。

がに股で両手は腰につける。

腰を激しく振るのが特徴らしい。

はっきり言ってやりたくない!

なんだこのダサいのは!?

だが、嫌がっていたらスカーレットから鞭で叩かれた。

ちょっと気持ちいいのは何故だろう………?

「嫌がってんじゃねぇよ!クソ駄犬がぁ!」

「あぁっ!」

男達に無理矢理踊らされて、僕はクタクタに疲れてしまう。

眠りたいけど、やっぱりスカーレットの鞭が僕を攻撃してきて眠らせてはもらえなかった。

まだまだ夜は長いね………。
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