12の守護者と闇と光の神

ミクリ21 (新)

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4◆メア視点

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それから、順調に宝石を集めた。

皆の願いや祈りを聞きながら、大切な命を捧げてもらった。

ミナトは明らかに僕に不信感を抱いていたけれど、僕が何も言わないから聞くことをやめたみたい。

12個の宝石が集まって、僕達は最初の神殿に戻る。

ここに、ミーナがいるからね。

「弟は、ここに封印されているんです。僕達は光と闇の神で、今まで人のために頑張っていました。でも、人に光の神が封印されて、僕は人を恨んだんです」

「それが、俺に隠していた真実?」

「そうです」

もう嘘なんてバレているから、ミナトはあまり驚かなかった。

「僕は、ミナトの魂を封印を解く鍵に使います」

「ショタを解き放つ鍵に………」

ねぇ、ちょっと嬉しそうなのなんで………?

僕は、ミナトから魂をグイグイ引っ張り出すと宝石達と合体させる。

『ぎゃー!?』

「あ、魂は使うけど使ったあとは身体に戻すから安心してください!」

封印を解くために魂を使うからといって、別に死ぬなんてことはない。

………パパっとやれば死なないよ。

というわけで、問答無用で封印解除に取り掛かる。

『なんか身体が熱い!いや冷たい!?ちょっと気持ちわるくなって………ぎゃーーーっ!!』

ごめんね……ちょっと耐えてね。



そんなこんなで数分後。

疲れ切ったミナトと、解き放たれた弟ミーナと、魔力使い切ってヘロヘロの僕は、お茶を飲みつつ寛いでいた。

「兄さん、なんかごめんね。心配かけちゃったね。ミナト君も、ありがとう」

ミーナがいそいそお茶やお菓子を用意して、わたわたとしていて実に可愛い。

「大丈夫……それにしても、ミーナとメアって髪と瞳の色違うんだね」

「うん!僕は光の神で、兄さんは闇の神だからね」

そう、僕は闇の神で髪と瞳は黒、ミーナは光の神で金色なんだ。

「封印されるなんて、大変だったね」

「はい、おかげで守護者皆を犠牲にしました」

しょんぼりする僕達を、ミナトは利用されたのに優しく撫でてくれる。

そして、慰めてくれた。



僕とミーナは、今回の光の神封印事件で人間に愛想を尽かした。

だから、しばらく人の世から隠れるつもりだ。

ミナトは元の世界より僕達といることを選んだから、一緒に生活している。

………実は、僕達三人は付き合ってたりするよ。

僕とミーナの力が完全に回復したら、また守護者を作ろうって話をしてたりもする。







読んでくれてありがとうございました!
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