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3◆ミナト視点
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俺達が向かった先はとある湖、1人目はここにいるらしい。
「彼女はアルミナ。赤色の宝石を持つ守護者」
敵の居場所は把握済みらしいから、俺はメアに導かれるまま共に旅をした。
向かった先には、一人の女性が俺達を待っていた。
「メア様、お待ちしてました」
頭を下げるその姿に、俺は違和感を感じる。
メアに敵だと聞いていたのに、全然敵対していないからだ。
むしろ、まるで主従関係のようにすらみえる。
不思議に思っていると、アルミナと呼ばれた彼女は祈るように跪くと、メアを見上げた。
「メア様、私はあの方を封じた人間が憎い。だから、どうか私の宝石を使ってください。必ずあの方をお救いください。私はそれだけを願っています。さようなら、愛しの我が君」
微笑みを浮かべたアルミナの姿が炎に包まれ、炎が消えるとそこには一つの赤色の宝石が残っていた。
「え……」
「一つ目です」
大切そうに宝石を握るメア。
どういうことだ。
さっきのアルミナの言葉もメアの態度も引っかかる。
「メア、もしかして嘘ついてる?」
「次に行きましょう」
「………」
メアは何も答えなかった。
「彼女はアルミナ。赤色の宝石を持つ守護者」
敵の居場所は把握済みらしいから、俺はメアに導かれるまま共に旅をした。
向かった先には、一人の女性が俺達を待っていた。
「メア様、お待ちしてました」
頭を下げるその姿に、俺は違和感を感じる。
メアに敵だと聞いていたのに、全然敵対していないからだ。
むしろ、まるで主従関係のようにすらみえる。
不思議に思っていると、アルミナと呼ばれた彼女は祈るように跪くと、メアを見上げた。
「メア様、私はあの方を封じた人間が憎い。だから、どうか私の宝石を使ってください。必ずあの方をお救いください。私はそれだけを願っています。さようなら、愛しの我が君」
微笑みを浮かべたアルミナの姿が炎に包まれ、炎が消えるとそこには一つの赤色の宝石が残っていた。
「え……」
「一つ目です」
大切そうに宝石を握るメア。
どういうことだ。
さっきのアルミナの言葉もメアの態度も引っかかる。
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「………」
メアは何も答えなかった。
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