2 / 5
2◆愛してるから【セレス視点
しおりを挟む
僕は魔術師だけど、ただの魔術師ではない。
昔は類稀なる圧倒的魔術のセンスと魔力量から賢者様とかって崇められたこともある。
けれど、僕はそれがうっとおしくて仕方なかった。
【皆の思い描く僕】を押し付けられて、【本当の僕】を【貴方はそんな人じゃない】と否定されて……。
はっきり言って迷惑していた。
僕はさまざまな魔術を知りたくて、知識を求めていた。
だから、26歳で禁忌の魔術の存在を知り、それに手を出した。
それは不老不死の魔術。
人の一生では僕の欲望を満たすには足りないからね。
魔術は成功した。
なので、僕の年齢は26歳で止まっている。
代償として、僕のいた国が闇に飲まれて滅亡しちゃった。
成功の代償は大きかったけれど、僕は特に気にならなかったよ。
むしろ、せいせいしたぐらい。
僕はある日、街でノヴィをみかけた。
お忍びで婚約者とデートをしている様子だった。
僕は楽しそうに笑うノヴィを見て一目惚れしたから、ノヴィを欲しいと思ったんだ。
……だから、ノヴィの両親と婚約者に暗示をかけたんだよ。
魔術で遠隔からそうするのは僕からしたら難しくない。
婚約者は、【男のノヴィよりやっぱり女の子がいい】と思わせた。
家族は、【婚約者に婚約破棄されるなんてノヴィは家の面汚し】と思わせた。
だからノヴィは、愛し合っていたはずの男に婚約破棄をされて、実の家族から罵られて着の身着のまま家を追い出されたんだ。
あぁ、なんて可哀想なノヴィ、僕の愛しい人。
ノヴィが嘆き悲しんでいる時に僕はノヴィの前に現れて、優しく救いの手を差し伸べる。
救いの手のようにみえる、悪魔の手を差し伸べる。
ノヴィが真実を知っていたら、この手を取ることはなかったかもしれない。
絶対に真実なんて教えないつもりだけどね。
だって、ノヴィを手に入れるためにやったことなんだから……。
ノヴィは僕に感謝なんてしてくれて、本当に可愛い人だよね。
君の悲しみも苦しみも、全部僕が元凶で、僕のせいで負った心の傷なのに……。
何も知らない君はただ僕に感謝をしてくれる。
もしも君が全てを知ったなら、君は僕にどんな眼差しを向けるのだろうか?
真実を知っても、僕に感謝の感情を向けられるだろうか?
それとも……。
でも大丈夫。
仮に真実を知られたとしても、真実なんて僕が記憶から消してあげるから……。
ノヴィ、僕から逃がさないよ。
ちなみに、僕達が国から離れるまで暗示は継続中だ。
追っ手がきたら困るからね。
暗示が解けたら、さぞや慌てるだろうなぁ……ふふふ。
「あぁっ……んっ…はっ!ああっ」
ノヴィは僕の気持ちを受け入れようとはしてくれないけれど、身体だけならいいよとこういう行為を受け入れてくれてる。
だから、僕は身体から落とすことにしているんだ。
ギシッギシッとベッドを軋ませ、ノヴィの身体を組み敷く。
キスしながらノヴィの尻穴を僕の勃起したイチモツでガンガン責めてやる。
可愛く乱れるノヴィの身体にキスマークをつけるのが僕の楽しみの一つだ。
昔は類稀なる圧倒的魔術のセンスと魔力量から賢者様とかって崇められたこともある。
けれど、僕はそれがうっとおしくて仕方なかった。
【皆の思い描く僕】を押し付けられて、【本当の僕】を【貴方はそんな人じゃない】と否定されて……。
はっきり言って迷惑していた。
僕はさまざまな魔術を知りたくて、知識を求めていた。
だから、26歳で禁忌の魔術の存在を知り、それに手を出した。
それは不老不死の魔術。
人の一生では僕の欲望を満たすには足りないからね。
魔術は成功した。
なので、僕の年齢は26歳で止まっている。
代償として、僕のいた国が闇に飲まれて滅亡しちゃった。
成功の代償は大きかったけれど、僕は特に気にならなかったよ。
むしろ、せいせいしたぐらい。
僕はある日、街でノヴィをみかけた。
お忍びで婚約者とデートをしている様子だった。
僕は楽しそうに笑うノヴィを見て一目惚れしたから、ノヴィを欲しいと思ったんだ。
……だから、ノヴィの両親と婚約者に暗示をかけたんだよ。
魔術で遠隔からそうするのは僕からしたら難しくない。
婚約者は、【男のノヴィよりやっぱり女の子がいい】と思わせた。
家族は、【婚約者に婚約破棄されるなんてノヴィは家の面汚し】と思わせた。
だからノヴィは、愛し合っていたはずの男に婚約破棄をされて、実の家族から罵られて着の身着のまま家を追い出されたんだ。
あぁ、なんて可哀想なノヴィ、僕の愛しい人。
ノヴィが嘆き悲しんでいる時に僕はノヴィの前に現れて、優しく救いの手を差し伸べる。
救いの手のようにみえる、悪魔の手を差し伸べる。
ノヴィが真実を知っていたら、この手を取ることはなかったかもしれない。
絶対に真実なんて教えないつもりだけどね。
だって、ノヴィを手に入れるためにやったことなんだから……。
ノヴィは僕に感謝なんてしてくれて、本当に可愛い人だよね。
君の悲しみも苦しみも、全部僕が元凶で、僕のせいで負った心の傷なのに……。
何も知らない君はただ僕に感謝をしてくれる。
もしも君が全てを知ったなら、君は僕にどんな眼差しを向けるのだろうか?
真実を知っても、僕に感謝の感情を向けられるだろうか?
それとも……。
でも大丈夫。
仮に真実を知られたとしても、真実なんて僕が記憶から消してあげるから……。
ノヴィ、僕から逃がさないよ。
ちなみに、僕達が国から離れるまで暗示は継続中だ。
追っ手がきたら困るからね。
暗示が解けたら、さぞや慌てるだろうなぁ……ふふふ。
「あぁっ……んっ…はっ!ああっ」
ノヴィは僕の気持ちを受け入れようとはしてくれないけれど、身体だけならいいよとこういう行為を受け入れてくれてる。
だから、僕は身体から落とすことにしているんだ。
ギシッギシッとベッドを軋ませ、ノヴィの身体を組み敷く。
キスしながらノヴィの尻穴を僕の勃起したイチモツでガンガン責めてやる。
可愛く乱れるノヴィの身体にキスマークをつけるのが僕の楽しみの一つだ。
44
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、
いじめっこ令息に転生したけど、いじめなかったのに義弟が酷い。
えっしゃー(エミリオ猫)
BL
オレはデニス=アッカー伯爵令息(18才)。成績が悪くて跡継ぎから外された一人息子だ。跡継ぎに養子に来た義弟アルフ(15才)を、グレていじめる令息…の予定だったが、ここが物語の中で、義弟いじめの途中に事故で亡くなる事を思いだした。死にたくないので、優しい兄を目指してるのに、義弟はなかなか義兄上大好き!と言ってくれません。反抗期?思春期かな?
そして今日も何故かオレの服が脱げそうです?
そんなある日、義弟の親友と出会って…。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
【完結】婚約破棄された僕はギルドのドSリーダー様に溺愛されています
八神紫音
BL
魔道士はひ弱そうだからいらない。
そういう理由で国の姫から婚約破棄されて追放された僕は、隣国のギルドの町へとたどり着く。
そこでドSなギルドリーダー様に拾われて、
ギルドのみんなに可愛いとちやほやされることに……。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる