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6◆セルフィ視点
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我ら魔族の尊きユリウス陛下は、この日ついに運命の番をお持ち帰りして帰ってきた。
……そう、それはまさにお持ち帰りだった。
「セルフィ!みてくれ!私の運命の番が落ちていたから拾ってきた!」
ぐったりしたレヴィは、最初は薄汚い印象だったね。
でも陛下が嬉しそうに担いでるから、私は純粋に祝福した。
「陛下、おめでとうございます!それにしても、奴隷だったのでしょうか……ボロボロですね」
「だろうね。首輪されていたし、鎖に鉄球までついてたよ。あの鉄球、この子には持てそうにないほど重かったから、この子は捨てられた可能性が高い」
「まぁ、なんて無責任で酷い!」
レヴィの首には、首輪をつけられていたせいでついた痣ができていて痛々しかった。
「では陛下、後は私にお任せください」
「え、いや、私がお世話を」
「陛下、休憩時間はとうに過ぎています。私に任せてお戻りください。いくら私がサキュバスでも、陛下のお相手に手は出さないので安心してお戻りください」
「あぁ……うぅ………よろしく頼むよ。起きたら部屋に連れてきてね?」
「わかりました」
名残惜しそうに陛下は去った。
さて、まずは衣類を剥ぎ取る。
いやらしい目的じゃないからね!?
怪我の有無とか、洗浄魔法かけた際にちゃんと効いたかの確認とかあるの。
洗浄魔法はしっかりかけたから、綺麗にはなったよ。
でも、怪我が色々あるようだ。
古いのから新しいのまで、けして一つ一つは大きくないけれど、数え切れないほど怪我をしている。
回復魔法をかけたから、髪の毛以外バッチリ綺麗だね。
髪の毛は起きてからだ。
……でも、痩せてるのが気になる。
ろくに食べてないんだろうな……。
私は彼をベッドに全裸のまま寝かせて、食事と衣類の用意をしに行くのだった。
その後、起きたレヴィを陛下の部屋に連れて行ったけれど、陛下のはしゃぎっぷりは尻尾を激しく振ってる犬の幻覚がみえるようだったよ。
レヴィが陛下を受け入れてくれて、私も嬉しかった。
何故かレヴィが勇者に覚醒したみたいだけど、闇堕ちしてるからか打倒祖国と静かに燃えている。
何故か陛下まで初めての共同作業というワードに舞い上がっている。
レヴィに今まで何があったのかは聞いてないけれど、よっぽどのことがあったのだろうと思って私は止めなかった。
ちなみに、勇者は胸の紋章から聖剣を出すらしい。
でも、闇堕ちしてると魔剣を出すらしい。
……魔剣を出すところがみてみたいと思うのだけれど、言ったらみせてくれるかな?
……そう、それはまさにお持ち帰りだった。
「セルフィ!みてくれ!私の運命の番が落ちていたから拾ってきた!」
ぐったりしたレヴィは、最初は薄汚い印象だったね。
でも陛下が嬉しそうに担いでるから、私は純粋に祝福した。
「陛下、おめでとうございます!それにしても、奴隷だったのでしょうか……ボロボロですね」
「だろうね。首輪されていたし、鎖に鉄球までついてたよ。あの鉄球、この子には持てそうにないほど重かったから、この子は捨てられた可能性が高い」
「まぁ、なんて無責任で酷い!」
レヴィの首には、首輪をつけられていたせいでついた痣ができていて痛々しかった。
「では陛下、後は私にお任せください」
「え、いや、私がお世話を」
「陛下、休憩時間はとうに過ぎています。私に任せてお戻りください。いくら私がサキュバスでも、陛下のお相手に手は出さないので安心してお戻りください」
「あぁ……うぅ………よろしく頼むよ。起きたら部屋に連れてきてね?」
「わかりました」
名残惜しそうに陛下は去った。
さて、まずは衣類を剥ぎ取る。
いやらしい目的じゃないからね!?
怪我の有無とか、洗浄魔法かけた際にちゃんと効いたかの確認とかあるの。
洗浄魔法はしっかりかけたから、綺麗にはなったよ。
でも、怪我が色々あるようだ。
古いのから新しいのまで、けして一つ一つは大きくないけれど、数え切れないほど怪我をしている。
回復魔法をかけたから、髪の毛以外バッチリ綺麗だね。
髪の毛は起きてからだ。
……でも、痩せてるのが気になる。
ろくに食べてないんだろうな……。
私は彼をベッドに全裸のまま寝かせて、食事と衣類の用意をしに行くのだった。
その後、起きたレヴィを陛下の部屋に連れて行ったけれど、陛下のはしゃぎっぷりは尻尾を激しく振ってる犬の幻覚がみえるようだったよ。
レヴィが陛下を受け入れてくれて、私も嬉しかった。
何故かレヴィが勇者に覚醒したみたいだけど、闇堕ちしてるからか打倒祖国と静かに燃えている。
何故か陛下まで初めての共同作業というワードに舞い上がっている。
レヴィに今まで何があったのかは聞いてないけれど、よっぽどのことがあったのだろうと思って私は止めなかった。
ちなみに、勇者は胸の紋章から聖剣を出すらしい。
でも、闇堕ちしてると魔剣を出すらしい。
……魔剣を出すところがみてみたいと思うのだけれど、言ったらみせてくれるかな?
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