2 / 16
2◆レヴィ視点
しおりを挟む
目を覚ますと、そこは見慣れない部屋だった。
僕は立派なベッドに寝かされていて、何故か全裸である。
「あ、首輪と鉄球がない」
今まで首を締め付けていた異物と、行動を阻害していた物がなくなっていて驚く。
だってあれは、頑丈に作られているから専用の鍵がないと着脱なんてできないんだ。
部屋を見回してみて思うことは、貴族か王族の部屋みたいということ。
……もしかして、僕は夢をみているのかな?
一人困惑していると、部屋の扉がノックされた。
「失礼しますね」
たぶん、執事(?)だと思う色気ムンムンのセクシー美人な男性が部屋に入ってくる。
執事だと思った理由は執事の服を着てるからだ。
あと、頭に羊みたいな角と背中にコウモリみたいな羽があるから、たぶん魔族だろうと思う。
魔族と人族って仲悪いのに、何故僕は魔族の執事がいる立派な部屋で寝てるのかな。
…………まさか、僕、捕虜?
「捕虜じゃないので安心してください。本当は味見とかしたいんですけれど、貴方は大事な方だからできないんですよね。実に残念です」
「味見」
なんか心読まれた。
ちなみに、魔族と人族の仲悪い理由は、魔族からみた人族は捕食対象だからというのがある。
この執事の見た目なら、たぶん夢魔とか淫魔とかだと思うから味見されても死にはしないだろうね。
……ところで、大事な方ってどういう意味だろう?
「名乗りが遅れました。私はセルフィ。見ての通りのサキュバスです。貴方のお名前も教えて頂けますか?」
サキュバスなんだ。
色気ムンムンの理由がよくわかった。
「僕は、レヴィです」
「ふふ、レヴィ様。こちらお着替えでございます。既製品ではありますが、今は我慢してもらえると助かります」
「え、服を……僕に……?」
差し出された服は立派な貴族の服だった。
着たことのない触ったこともない見るだけだった綺麗な衣類。
下着も靴も用意されていて、全部着たらまるで衣類に着られているみたいになった。
「次は髪の毛を整えましょうね」
髪の毛はボサボサで腰まで長い。
それを、サラツヤキューティクルの美しい髪の毛にして、両方の横髪を三つ編みにして後ろで合わせて結んでいる。
この美人……只者じゃない!!
あと、よくみたら僕の身体も髪の毛も汚れがなくて綺麗なんだ。
不思議に思っている僕にセルフィは言う。
「魔族には、洗浄魔法という生活魔法があって、レヴィ様がお休み中に使いました」
身体の怪我もそういえばなかった。
「回復魔法使いました」
「こんなに綺麗な僕、たぶん生まれて初めてだと思います」
鏡に映る僕に、思わず見入る。
こうしてみると、僕の瞳の色が国王とノーラと同じで抉り取りたくなった。
「……抉り取るのはやめてくださいね?」
「心を読まないでください」
セルフィは苦笑いした。
僕は立派なベッドに寝かされていて、何故か全裸である。
「あ、首輪と鉄球がない」
今まで首を締め付けていた異物と、行動を阻害していた物がなくなっていて驚く。
だってあれは、頑丈に作られているから専用の鍵がないと着脱なんてできないんだ。
部屋を見回してみて思うことは、貴族か王族の部屋みたいということ。
……もしかして、僕は夢をみているのかな?
一人困惑していると、部屋の扉がノックされた。
「失礼しますね」
たぶん、執事(?)だと思う色気ムンムンのセクシー美人な男性が部屋に入ってくる。
執事だと思った理由は執事の服を着てるからだ。
あと、頭に羊みたいな角と背中にコウモリみたいな羽があるから、たぶん魔族だろうと思う。
魔族と人族って仲悪いのに、何故僕は魔族の執事がいる立派な部屋で寝てるのかな。
…………まさか、僕、捕虜?
「捕虜じゃないので安心してください。本当は味見とかしたいんですけれど、貴方は大事な方だからできないんですよね。実に残念です」
「味見」
なんか心読まれた。
ちなみに、魔族と人族の仲悪い理由は、魔族からみた人族は捕食対象だからというのがある。
この執事の見た目なら、たぶん夢魔とか淫魔とかだと思うから味見されても死にはしないだろうね。
……ところで、大事な方ってどういう意味だろう?
「名乗りが遅れました。私はセルフィ。見ての通りのサキュバスです。貴方のお名前も教えて頂けますか?」
サキュバスなんだ。
色気ムンムンの理由がよくわかった。
「僕は、レヴィです」
「ふふ、レヴィ様。こちらお着替えでございます。既製品ではありますが、今は我慢してもらえると助かります」
「え、服を……僕に……?」
差し出された服は立派な貴族の服だった。
着たことのない触ったこともない見るだけだった綺麗な衣類。
下着も靴も用意されていて、全部着たらまるで衣類に着られているみたいになった。
「次は髪の毛を整えましょうね」
髪の毛はボサボサで腰まで長い。
それを、サラツヤキューティクルの美しい髪の毛にして、両方の横髪を三つ編みにして後ろで合わせて結んでいる。
この美人……只者じゃない!!
あと、よくみたら僕の身体も髪の毛も汚れがなくて綺麗なんだ。
不思議に思っている僕にセルフィは言う。
「魔族には、洗浄魔法という生活魔法があって、レヴィ様がお休み中に使いました」
身体の怪我もそういえばなかった。
「回復魔法使いました」
「こんなに綺麗な僕、たぶん生まれて初めてだと思います」
鏡に映る僕に、思わず見入る。
こうしてみると、僕の瞳の色が国王とノーラと同じで抉り取りたくなった。
「……抉り取るのはやめてくださいね?」
「心を読まないでください」
セルフィは苦笑いした。
100
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…

【完結済み】準ヒロインに転生したビッチだけど出番終わったから好きにします。
mamaマリナ
BL
【完結済み、番外編投稿予定】
別れ話の途中で転生したこと思い出した。でも、シナリオの最後のシーンだからこれから好きにしていいよね。ビッチの本領発揮します。

異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?

釣った魚、逃した魚
円玉
BL
瘴気や魔獣の発生に対応するため定期的に行われる召喚の儀で、浄化と治癒の力を持つ神子として召喚された三倉貴史。
王の寵愛を受け後宮に迎え入れられたかに見えたが、後宮入りした後は「釣った魚」状態。
王には放置され、妃達には嫌がらせを受け、使用人達にも蔑ろにされる中、何とか穏便に後宮を去ろうとするが放置していながら縛り付けようとする王。
護衛騎士マクミランと共に逃亡計画を練る。
騎士×神子 攻目線
一見、神子が腹黒そうにみえるかもだけど、実際には全く悪くないです。
どうしても文字数が多くなってしまう癖が有るので『一話2500文字以下!』を目標にした練習作として書いてきたもの。
ムーンライト様でもアップしています。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞

親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。

お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた
やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。
俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。
独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。
好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け
ムーンライトノベルズにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる