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9◆マリク視点
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ジェフリー公爵家の当主暗殺に没落。
その突然の出来事は貴族社会を揺るがした。
黒い噂しかなかったあの公爵家がいきなりそんなことになるなんてな。
世の中は物騒なことばかりだ。
そういえば、そこの養子の息子が行方不明らしい。
………最近行方不明が多いなと、俺はカリスを思いながら思っていた。
ある日の晩。
《今宵、ガラック侯爵の【鮮血の女神像】を頂きに参ります。byパンナコッタ》
鮮血の女神像という魔道具は、魔力を流すとバーサーカーの力を発揮する女神像らしい。
なんかすごく物騒な品だなと思うが、見た目は清楚な女神像なんだよ。
とりあえず、俺はパンナコッタを捕まえることに集中するから魔道具が物騒でも関係ない。
早速パンナコッタを探すため屋敷内を歩き出す。
俺の勘がパンナコッタはこっちだと言っているんだ。
だがすぐには見つからない。
おそらく隠れているんだろう。
パンナコッタは変装も出来るけれど、隠れるのも上手なんだ。
俺は廊下の壁をじっと見つめると、ここが怪しいと思って手を伸ばし壁を触ってみる………むにゅ♡
むにゅ?
「いや~ん!エッチ~!!」
「うわぁっ!?」
俺は、壁に擬態していたパンナコッタの胸に触れてしまった。
いや、不可抗力なんだ!
まさかそこが胸だとは思ってなかったんだ。
この壁が怪しいと思っていただけなんだ!
信じてくれーーー!!
パンナコッタは逃げると見せかけて魔道具の下にさっと行き、そして魔道具を盗もうと手を伸ばす。
しかし………。
「ふっ、馬鹿なメス猫め!」
ガラック侯爵が女神像に魔力を流していたらしく、女神像はバーサーカー女神像になってパンナコッタに斬りかかる。
「パンナコッタ!」
女神像はパンナコッタを殺そうと激しく攻撃していて、パンナコッタは魔術で戦っていた。
「アイススピア!ライトニングスピア!ファイアスピア!アクアスピア!トルネードスピア!シャインスピア!ダークスピア!」
何故スピアで統一したんだ!?
女神像は攻撃力が高すぎて、ちょっとやそっとの攻撃は効かないようだからなのか、パンナコッタはありとあらゆる属性で攻撃しまくっている。
もはや全力を出さなくては命が危ういと思ったんだろう。
それにしても何故スピアで統一したんだろう?
パンナコッタは必死に攻撃しているけれど、それでも魔術があまり効かないのか女神像は全てを無効にして、パンナコッタに斬りかかってきた!
そしてパンナコッタの息の根を止めようとする。
しかしその時!
「させないよ」
いきなり現れた黒い衣類の暗殺者風な少年によってパンナコッタは命を助けられ、女神像は破壊された。
「………リア?」
「カリス、僕は待っているから………」
少年はどこかに消えてしまい、パンナコッタも急ぐように姿を消した。
………2人は知り合いだったのだろうか?
その突然の出来事は貴族社会を揺るがした。
黒い噂しかなかったあの公爵家がいきなりそんなことになるなんてな。
世の中は物騒なことばかりだ。
そういえば、そこの養子の息子が行方不明らしい。
………最近行方不明が多いなと、俺はカリスを思いながら思っていた。
ある日の晩。
《今宵、ガラック侯爵の【鮮血の女神像】を頂きに参ります。byパンナコッタ》
鮮血の女神像という魔道具は、魔力を流すとバーサーカーの力を発揮する女神像らしい。
なんかすごく物騒な品だなと思うが、見た目は清楚な女神像なんだよ。
とりあえず、俺はパンナコッタを捕まえることに集中するから魔道具が物騒でも関係ない。
早速パンナコッタを探すため屋敷内を歩き出す。
俺の勘がパンナコッタはこっちだと言っているんだ。
だがすぐには見つからない。
おそらく隠れているんだろう。
パンナコッタは変装も出来るけれど、隠れるのも上手なんだ。
俺は廊下の壁をじっと見つめると、ここが怪しいと思って手を伸ばし壁を触ってみる………むにゅ♡
むにゅ?
「いや~ん!エッチ~!!」
「うわぁっ!?」
俺は、壁に擬態していたパンナコッタの胸に触れてしまった。
いや、不可抗力なんだ!
まさかそこが胸だとは思ってなかったんだ。
この壁が怪しいと思っていただけなんだ!
信じてくれーーー!!
パンナコッタは逃げると見せかけて魔道具の下にさっと行き、そして魔道具を盗もうと手を伸ばす。
しかし………。
「ふっ、馬鹿なメス猫め!」
ガラック侯爵が女神像に魔力を流していたらしく、女神像はバーサーカー女神像になってパンナコッタに斬りかかる。
「パンナコッタ!」
女神像はパンナコッタを殺そうと激しく攻撃していて、パンナコッタは魔術で戦っていた。
「アイススピア!ライトニングスピア!ファイアスピア!アクアスピア!トルネードスピア!シャインスピア!ダークスピア!」
何故スピアで統一したんだ!?
女神像は攻撃力が高すぎて、ちょっとやそっとの攻撃は効かないようだからなのか、パンナコッタはありとあらゆる属性で攻撃しまくっている。
もはや全力を出さなくては命が危ういと思ったんだろう。
それにしても何故スピアで統一したんだろう?
パンナコッタは必死に攻撃しているけれど、それでも魔術があまり効かないのか女神像は全てを無効にして、パンナコッタに斬りかかってきた!
そしてパンナコッタの息の根を止めようとする。
しかしその時!
「させないよ」
いきなり現れた黒い衣類の暗殺者風な少年によってパンナコッタは命を助けられ、女神像は破壊された。
「………リア?」
「カリス、僕は待っているから………」
少年はどこかに消えてしまい、パンナコッタも急ぐように姿を消した。
………2人は知り合いだったのだろうか?
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