愛され悪役令息のセクハラ日記

8◆僕の誕生日

今日は僕の誕生日。

何故なのかよくわからないけれど、皆で誰が一番僕を喜ばすことができるか競うのが毎年恒例だ。

ゲームだとこのポジションはセインなんだけど、普段だと僕なんだよ。

他の皆の誕生日はプレゼントを普通に渡すのに、本当に不思議だよね。

優勝したら僕からのキスがご褒美らしい。

まぁ、キスはするのもされるのも好きだから別にいいけどね。

そして、皆からせーので渡されたプレゼント。



セインはGPS入りペンダント。

「GPSはいくらあってもいいよね」

セインから貰ったGPSは、もう数え切れない量ある。

毎回品そのものは違うけど、中に必ず仕込むんだ。

「ありがとう、身につけとくよ」



セトは最近できたスイーツ店の限定マカロン。

「権力で取り寄せてみたよ！」

王族ならではの方法……権力で手に入れる。

いつもなので、もう僕は動揺しない。

「ありがとう、皆で食べようね」



グランは手編みの可愛い編みぐるみ。

「一生懸命作ってみたんだ」

愛らしいクマの編みぐるみを撫でる。

グランはこうして手編みの物とかをくれるんだ。

手先が器用なんだね。

「ありがとう、大切にするね」



サフランは焼き肉味のプロテイン。

「私のおすすめです。とても美味しいですよ」

クールビューティな微笑みで、すごい変わり種渡してくるね。

サフランはいつも筋肉がつきそうなものをくれる。

前は筋トレグッズだったな。

そうか、プロテインって焼き肉味あるのか………。

「ありがとう、ちゃんと飲むよ」



レイチェル先生は劇場のペアチケット。

「前にみたいって言ってたわよね？私と二人で行きましょうね！」

確かに前にみたいと言ったな。

覚えていてくれたんだ。

「ありがとう、楽しみだね」



マリウスはセクシーなパンツ。

「ローレンに似合うと思って……」

こんなところでもセクシー担当の強制力が！

サイズはピッタリのスケスケパンツは、尻に謎の切れ目が入っている。

どうやら、穿いたままヤれるパンツらしい。

マリウス、一応聖職者なのになんて破壊力のパンツを………でも一番嬉しい！！

「ありがとう！大事に穿くね！」



結果だが、マリウスの勝利で僕はマリウスにキスをした。

そして、皆でワイワイ楽しむのだった。



完

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読んでくれてありがとうございました！