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5◆龍と竜について
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俺は、リューレンに気になったことを聞いてみた。
それは、何故皆には翼があってリューレンにはないのかだ。
「私が龍で、皆は竜だからだ」
「?」
リューレン曰く、ここの皆は竜人なんだとか。
本来の竜の姿は地上の人々からドラゴンと言われてよく知られている。
そして、ここの王族の血を引く者だけが龍人なんだとか。
その本来の姿はドラゴンとは異なるらしい。
角があり、宝玉を持ち、翼はなく、身体はヘビみたいに長いそうだ。
龍神とはここでの王様なのだが、地上の人々からしたら神様と変わらない。
「なるほど、勉強になりました」
「なら良かった」
「ところで、何か俺にできることないですか?何もしないのは落ち着かないんです」
「ん?よし、ではジゼルにしかできないことをさせてやろう」
「………俺、いつ自己紹介しましたっけ?」
「………気にするな」
自己紹介の記憶はないけれど、俺の名前をリューレンが知ってるならきっとしたんだろう。
そう思って、俺はリューレンに言われて移動する。
ついた先はリューレンの執務室。
「ジゼルにしかできないこと……それは、私の膝に座ることだ」
「………なんて?」
真顔で椅子に座り、膝をポンポン叩いて俺を呼ぶリューレン。
何故俺を膝に座らせる必要があるんだ。
確かにオートマタって人形だけど、ぬいぐるみではないんだけど!?
マスターにだって膝に座らせられたことないのに、そんなの恥ずかしいよ!!
……これが世にいうNTRというやつだろうか?
あんまり詳しくないから、正解かは定かじゃないけど……。
「どうした?ジゼルにしかできないことだぞ」
「アマギにさせるとかは……」
ちなみにアマギは、机でお茶とお菓子の準備をしている。
「あはは!ジゼル君は冗談がお上手なんですね!リューレン様の膝にだなんて、世界滅亡レベルで無理ですね!」
「私もアマギはお断りだが、酷いな!?仮にも私はお前の主だぞ!」
「わかってますよ」
わかっていてあの発言……強い。
用意できたお茶とお菓子は執務机に移動され、アマギもニコニコとリューレンの隣で俺に手招きしている。
座るしかないのか!?
そして、渋々俺はリューレンの膝に座る。
リューレンの太腿が、筋肉でなんか硬い……。
お尻に何やらもっこりした感じも……うん、正体はわかっているけどね。
逞しい胸筋が素敵なクッションみたいに弾力があって、背もたれ的には頭が痛くない。
俺は、とりあえず大人しくお菓子でも食べていよう。
大人しい俺にリューレンは満足気に微笑むのだが、背後なので俺は気づかないのだった。
それは、何故皆には翼があってリューレンにはないのかだ。
「私が龍で、皆は竜だからだ」
「?」
リューレン曰く、ここの皆は竜人なんだとか。
本来の竜の姿は地上の人々からドラゴンと言われてよく知られている。
そして、ここの王族の血を引く者だけが龍人なんだとか。
その本来の姿はドラゴンとは異なるらしい。
角があり、宝玉を持ち、翼はなく、身体はヘビみたいに長いそうだ。
龍神とはここでの王様なのだが、地上の人々からしたら神様と変わらない。
「なるほど、勉強になりました」
「なら良かった」
「ところで、何か俺にできることないですか?何もしないのは落ち着かないんです」
「ん?よし、ではジゼルにしかできないことをさせてやろう」
「………俺、いつ自己紹介しましたっけ?」
「………気にするな」
自己紹介の記憶はないけれど、俺の名前をリューレンが知ってるならきっとしたんだろう。
そう思って、俺はリューレンに言われて移動する。
ついた先はリューレンの執務室。
「ジゼルにしかできないこと……それは、私の膝に座ることだ」
「………なんて?」
真顔で椅子に座り、膝をポンポン叩いて俺を呼ぶリューレン。
何故俺を膝に座らせる必要があるんだ。
確かにオートマタって人形だけど、ぬいぐるみではないんだけど!?
マスターにだって膝に座らせられたことないのに、そんなの恥ずかしいよ!!
……これが世にいうNTRというやつだろうか?
あんまり詳しくないから、正解かは定かじゃないけど……。
「どうした?ジゼルにしかできないことだぞ」
「アマギにさせるとかは……」
ちなみにアマギは、机でお茶とお菓子の準備をしている。
「あはは!ジゼル君は冗談がお上手なんですね!リューレン様の膝にだなんて、世界滅亡レベルで無理ですね!」
「私もアマギはお断りだが、酷いな!?仮にも私はお前の主だぞ!」
「わかってますよ」
わかっていてあの発言……強い。
用意できたお茶とお菓子は執務机に移動され、アマギもニコニコとリューレンの隣で俺に手招きしている。
座るしかないのか!?
そして、渋々俺はリューレンの膝に座る。
リューレンの太腿が、筋肉でなんか硬い……。
お尻に何やらもっこりした感じも……うん、正体はわかっているけどね。
逞しい胸筋が素敵なクッションみたいに弾力があって、背もたれ的には頭が痛くない。
俺は、とりあえず大人しくお菓子でも食べていよう。
大人しい俺にリューレンは満足気に微笑むのだが、背後なので俺は気づかないのだった。
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