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4◆優しい人……?

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あれから少しの間一人にしてもらい、ずっとしょんぼりしていても仕方ないと思った。

ここにいるしかないなら、ここで頑張るしかないね。

俺は、部屋から出て何かできることはないかを探した。

何もしないのは嫌だからね。

もしかしたら、ここでもポーションの知識が役に立つかもしれない。

色々考えていた俺は、ふと窓に近寄る。

「わぁ……!」

さっきまでは気にしてなかったけど、ここは空の上なのだろうか!?

見渡した向こう側は白い雲、そこに浮かぶ大地がここらしく今いるのは大きな建物……龍神様の住処なら城とかかな?

空は綺麗な青空だ。

小さめの浮島もいくつか見える。

翼がある人々が飛んでいる姿もみえる。

「すご…すごい!」

ちょっとはしゃいでしまった俺は、窓を開けて身を乗り出してしまった。

俺には翼なんてないのに。

「あっ」

ズルっ!!

窓から落ちてしまった俺は、何も考えられないまま落下していき………。

「危ない!!」

「!?」

そんな俺を、リューレンが抱きしめて助けてくれた。

……リューレンには、翼がないのに当たり前みたいに浮いている。

「馬鹿者!!死ぬ気か!!」

「……ごめんなさい」

叱られてしまった。

リューレンはすごく心配そうに俺の頬を撫でる。

あれ?

もしかして、リューレンってすごく優しいのかな?

無理矢理連れ帰られてしまったからちょっと怖かったけど、怖くないかもしれないと認識を改める。

俺は部屋に戻されて怪我をしてないか確かめられて、俺が無事だとわかるとリューレンは安堵したように息を吐いた。

「あの、ありがとうございます」

「あ…その……無理矢理連れ帰ったのは謝る。すまなかった。だが、早まるのはやめろ。わかったな?」

「早まったわけでは……」

「返事は?」

「わかりました」

「よし!」

頭を撫でる手は気遣いを感じる優しさがあった。
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