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6◆蒼介視点
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「姫!私達にあとは任せてください。深淵の水の守護者ダリアが奴等を始末します!」
青の光を纏う美しい人。
ダリアはあえて言うなら騎士っぽいかな?
「俺達が姫を守るのは当たり前だ。深淵の火の守護者ライネス、推して参る」
赤の光を纏う気品ある人。
ライネスはちょっと気難しいタイプにみえる。
「僕達の姫に何してくれてんの?深淵の風の守護者シモンが許さないから!」
緑の光を纏う子供っぽい人。
シモンはお菓子とか好きそう………。
「僕達の愛しい愛しい姫。やっと会えたね。深淵の土の守護者ジュリアンが守るよ」
オレンジの光を纏うとてもヤンデレな雰囲気の人。
ジュリアンは病んでる黒いオーラが溢れ出ているような気がする。
「姫……私達の光、私達の希望よ。深淵の雷の守護者エリオットは貴方を誰にも穢させはしません」
紫の光を纏う神聖な感じの人。
エリオットはまるで神官みたいな見た目をしていて、聖書とか持っていたら似合っていたかもしれない。
………ちなみに、全員男でイケメン……もしくは美人。
「皆さん………」
助けにきてくれて、俺はこの人達に感謝を感じる。
それでも、これだけは言わせてほしい。
「姫って俺は男ですよ!?きっと人違いです!!」
俺のその言葉をまるで試合のゴングのように、5人は戦闘を開始した。
そこからは蹂躙だったよ。
オーガ達は容赦なく殲滅されて、ひたすら5人が強かった。
それぞれ得意の魔法をバンバン使い、リスナー達も思わず沈黙してしまっていて………そうこうしていると部屋から脱出できていたね。
「姫、俺達はその……かっこ良かったか?」
照れ気味に俺をみてくるライネスは、とてもそわそわしている。
………意外と可愛いなこの人。
「あっ!ライネスったら照れてる~。可愛い!」
シモンが無邪気にライネスをからかうと、ライネスは真顔でシモンを睨む。
「怖っ!」
こっわ……!
シモンと俺の気持ちが一致した瞬間だった。
「あぁ、姫………」
エリオットはなんか俺に向かってずっと祈りを捧げている。
居た堪れない気持ちだ。
「姫、もう逃さない。閉じ込めてしまいたいなぁ」
ジュリアンは怖いことをブツブツ言っている。
ちょっと怖い………。
「ジュリアン、姫が怯えているからやめろ」
「痛っ!」
ダリアがジュリアンの頭を軽く叩く。
そんなに痛そうじゃないから、たぶん大丈夫かな?
姫と言われても身に覚えはないし俺は男なので、再び人違いを主張してみたよ。
だが、やっぱり人違いではないと言われるだけだった。
青の光を纏う美しい人。
ダリアはあえて言うなら騎士っぽいかな?
「俺達が姫を守るのは当たり前だ。深淵の火の守護者ライネス、推して参る」
赤の光を纏う気品ある人。
ライネスはちょっと気難しいタイプにみえる。
「僕達の姫に何してくれてんの?深淵の風の守護者シモンが許さないから!」
緑の光を纏う子供っぽい人。
シモンはお菓子とか好きそう………。
「僕達の愛しい愛しい姫。やっと会えたね。深淵の土の守護者ジュリアンが守るよ」
オレンジの光を纏うとてもヤンデレな雰囲気の人。
ジュリアンは病んでる黒いオーラが溢れ出ているような気がする。
「姫……私達の光、私達の希望よ。深淵の雷の守護者エリオットは貴方を誰にも穢させはしません」
紫の光を纏う神聖な感じの人。
エリオットはまるで神官みたいな見た目をしていて、聖書とか持っていたら似合っていたかもしれない。
………ちなみに、全員男でイケメン……もしくは美人。
「皆さん………」
助けにきてくれて、俺はこの人達に感謝を感じる。
それでも、これだけは言わせてほしい。
「姫って俺は男ですよ!?きっと人違いです!!」
俺のその言葉をまるで試合のゴングのように、5人は戦闘を開始した。
そこからは蹂躙だったよ。
オーガ達は容赦なく殲滅されて、ひたすら5人が強かった。
それぞれ得意の魔法をバンバン使い、リスナー達も思わず沈黙してしまっていて………そうこうしていると部屋から脱出できていたね。
「姫、俺達はその……かっこ良かったか?」
照れ気味に俺をみてくるライネスは、とてもそわそわしている。
………意外と可愛いなこの人。
「あっ!ライネスったら照れてる~。可愛い!」
シモンが無邪気にライネスをからかうと、ライネスは真顔でシモンを睨む。
「怖っ!」
こっわ……!
シモンと俺の気持ちが一致した瞬間だった。
「あぁ、姫………」
エリオットはなんか俺に向かってずっと祈りを捧げている。
居た堪れない気持ちだ。
「姫、もう逃さない。閉じ込めてしまいたいなぁ」
ジュリアンは怖いことをブツブツ言っている。
ちょっと怖い………。
「ジュリアン、姫が怯えているからやめろ」
「痛っ!」
ダリアがジュリアンの頭を軽く叩く。
そんなに痛そうじゃないから、たぶん大丈夫かな?
姫と言われても身に覚えはないし俺は男なので、再び人違いを主張してみたよ。
だが、やっぱり人違いではないと言われるだけだった。
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