ダンジョン配信者と5人の謎の守護者「姫って俺は男ですよ！？きっと人違いです！！」

1◆蒼介視点

この現代で、ファンタジーが空想だったのはとうの昔のこと。

何故なら、現代には500年前からダンジョンが現れるようになったからだ。

ダンジョンが何故現れたのか、それは未だに解明されていない。

ダンジョンは上層・中層・下層・最下層がある。

人々は魔法や特殊能力などを使えるのが普通になった。

ちなみに、魔法は5属性(火・水・風・土・雷)がある。

いずれかの属性がなければ魔法は使えない。

特殊能力は、属性の関係ない魔法のことを指す。

例えば身体強化やアイテムボックスなど、他にも様々だ。

ダンジョンは世界中にあり、ダンジョンに潜る者達を探索者という。

探索者になる際は、ギルドというところでギルドカードを作る必要がある。

そして、S～Fまで探索者ランクというものがあるぞ。

探索者は中学生からなれるようになっていて、それは中学生ぐらいから魔法や能力が使えるようになるからだ。

まぁ、当然個人差はあるが………。

武器などは技術の進化で、アクセサリーとして持ち歩くスタイルが探索者のオシャレとなっている。

ある者はイヤリング、ある者は指輪、ある者はネックレスだったりと様々だ。

使い方は、手を翳すと光って武器を出したりしまったりできるぞ。

最近では、ダンジョン配信者という通称ダンチューバーという職業が人気だったりする。



俺の名前は谷村蒼介。

最近高校卒業したから、夢だった探索者になったひよっ子である。ピヨピヨ！

………両親が高校卒業するまでダメって言っていたんだよ。

そして、今日から俺は新人ダンジョン配信者として活動するのだ。

何の能力もなく使える魔法もない俺だけど、いつもダンジョンというものに魅了されていた。

きっと、これは男のロマンというやつに違いない！

俺はそう思っている。

一緒に暮らしている両親は俺の夢を応援してくれているけど、25歳までに有名ダンチューバーになれなかったら真面目に働いてねと言われている。

今の俺は18歳……くっ！

絶対にビッグになってやるぜ！

俺は夢に燃えて、ダンチューバーが使用するドローン型カメラも購入した。

このドローン型カメラは、ゲームなんかで出てくるステータス画面のようなスクリーンに視聴者のコメントが現れるようになっていて、コメントを音声読み上げしてくれる機能がついている。

そして、俺は武器アクセサリーを片耳イヤリングとして装備した。

選んだ武器は王道の剣。

やはり最初は無難が一番だと思ったからだ。

ドキドキする胸を抑え深呼吸をして、俺はダンジョンに足を踏み入れた。