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31◆部屋の移動予定
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第三部隊宿舎の清掃という仕事を、エスターもマリウスも僕がしたいならと僕の気持ちを尊重してくれる。
見た目が小さくても僕は成人年齢だから、手に職をつけるのはいいことだよね。
それにしても、今日も朝から僕はマリウスに朝食を未だに食べさせられているけれど、いつになったら自分で食べさせてもらえるんだろうか……まさか、ずっと!?
ちなみに、食事はもう普通のメニューを食べられる。
まだ量はあんまり食べられないけどね。
「そうだ。近々部屋を移動しない?僕達三人で住める部屋にさ」
「部屋の移動?」
「ここはシュヴァルツ辺境伯の貸してくれてる客室だからね。近くに騎士団の世帯者用の宿舎があるから、エスターと僕とヒジリでどうかなって考えてるんだ。僕達は仕事の都合上宿舎以外に住むと緊急の時に困るからね」
マリウスはにっこりと美しく笑う。
昨日求愛されたばかりなのにそれは話が早いよ!?
僕の心は同棲のお誘いにあわあわしてしまった。
だがしかし、確かにいつまでも客室にお世話になるのはよくないなとは僕も思う。
でも、そこは一旦僕に自立を促すのが一番いいんじゃないかな。
いきなり同棲は僕の心臓がもたないよ!
アイレンとヒスイが僕のお世話係としていろいろ教えてくれるし、必要なこともしてくれるけど、そろそろ僕には自分でできることはさせるべきである。
あと、アイレンとヒスイには充分お世話してもらったから、もう僕のお世話係やめてもいいと思うんだけどな。
同棲は自立してからでも遅くないよ!
……いや、嬉しくないわけではないんだけど!
ほら、結婚前だって嫁入り修行や婿入り修行って必要だって聞いたことあるよ。
それに……こんな僕が相手だと、きっと二人に相応しくないって言う人がいるはずだ。
……僕自身、魅力的な二人に無能な僕は相応しくないって思うけど、二人を手放せないんだから仕方ない。
だからもっと頑張らないと……。
「一緒に住むのは、まだがいいな。でも、ずっとこの部屋のお世話になるのは悪いから、違う部屋に移動するのはさんせーだよ」
「賛成ね。じゃあ、使用人用の宿舎に移る?二人部屋なんだけど……」
「使用人……アイレンとヒスイの住んでいるところ?」
「そう。あの二人は同室なんだよ。ちなみに、騎士団の宿舎も基本的に二人部屋。でも、執事長とかメイド長、隊長とか副隊長とかは一人部屋だね」
「つまり、エスターは一人部屋。マリウスは?」
「他の隊員と二人部屋だよ」
こんなに美人のマリウスと二人部屋……きっとその隊員は、日夜悶々とするのを堪えてるんだろうな。
「僕、掃除頑張ってする」
「……あんまり無理しないでね。結婚して永久就職って手段もあるんだよ?」
「……掃除頑張って自立する」
「ふふ、そっか。ヒジリ、頑張ってね」
こうして、僕の部屋移動願いがセドリック様に伝えられた。
とはいっても、すぐに移動できるものでもないから、準備ができるまでまだこの客室で生活をするよ。
見た目が小さくても僕は成人年齢だから、手に職をつけるのはいいことだよね。
それにしても、今日も朝から僕はマリウスに朝食を未だに食べさせられているけれど、いつになったら自分で食べさせてもらえるんだろうか……まさか、ずっと!?
ちなみに、食事はもう普通のメニューを食べられる。
まだ量はあんまり食べられないけどね。
「そうだ。近々部屋を移動しない?僕達三人で住める部屋にさ」
「部屋の移動?」
「ここはシュヴァルツ辺境伯の貸してくれてる客室だからね。近くに騎士団の世帯者用の宿舎があるから、エスターと僕とヒジリでどうかなって考えてるんだ。僕達は仕事の都合上宿舎以外に住むと緊急の時に困るからね」
マリウスはにっこりと美しく笑う。
昨日求愛されたばかりなのにそれは話が早いよ!?
僕の心は同棲のお誘いにあわあわしてしまった。
だがしかし、確かにいつまでも客室にお世話になるのはよくないなとは僕も思う。
でも、そこは一旦僕に自立を促すのが一番いいんじゃないかな。
いきなり同棲は僕の心臓がもたないよ!
アイレンとヒスイが僕のお世話係としていろいろ教えてくれるし、必要なこともしてくれるけど、そろそろ僕には自分でできることはさせるべきである。
あと、アイレンとヒスイには充分お世話してもらったから、もう僕のお世話係やめてもいいと思うんだけどな。
同棲は自立してからでも遅くないよ!
……いや、嬉しくないわけではないんだけど!
ほら、結婚前だって嫁入り修行や婿入り修行って必要だって聞いたことあるよ。
それに……こんな僕が相手だと、きっと二人に相応しくないって言う人がいるはずだ。
……僕自身、魅力的な二人に無能な僕は相応しくないって思うけど、二人を手放せないんだから仕方ない。
だからもっと頑張らないと……。
「一緒に住むのは、まだがいいな。でも、ずっとこの部屋のお世話になるのは悪いから、違う部屋に移動するのはさんせーだよ」
「賛成ね。じゃあ、使用人用の宿舎に移る?二人部屋なんだけど……」
「使用人……アイレンとヒスイの住んでいるところ?」
「そう。あの二人は同室なんだよ。ちなみに、騎士団の宿舎も基本的に二人部屋。でも、執事長とかメイド長、隊長とか副隊長とかは一人部屋だね」
「つまり、エスターは一人部屋。マリウスは?」
「他の隊員と二人部屋だよ」
こんなに美人のマリウスと二人部屋……きっとその隊員は、日夜悶々とするのを堪えてるんだろうな。
「僕、掃除頑張ってする」
「……あんまり無理しないでね。結婚して永久就職って手段もあるんだよ?」
「……掃除頑張って自立する」
「ふふ、そっか。ヒジリ、頑張ってね」
こうして、僕の部屋移動願いがセドリック様に伝えられた。
とはいっても、すぐに移動できるものでもないから、準備ができるまでまだこの客室で生活をするよ。
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