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15◆僕の初恋
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僕は、自分が生きていていいとまでは思えない。
たぶんそれは、今後も変わらない気がする。
けれど、僕が怪我をして泣く人がいるのなら……自らを害するのは控えた方がいいとは思えた。
まぁ、あくまで自ら害するのは…だけどね。
僕は、エスターとマリウスが僕を心配してくれたのが嬉しかった。
だから、二人にならこの命を捧げていいと思った。
一度捨てた命で、でも生きていた命だったけど……。
何度か捨てようとして、でも失敗した命だったけど……。
こんな命で良かったら二人にあげる。
だって、もう父さんはいないし、幻影も現れなくなったんだ。
もう父さんなんてどうでもいい。
僕の心の中心はもう父さんじゃない。
僕の心の中心はもうエスターとマリウスになったんだ。
ここにいない父さんは、もう僕の心を縛れない。
二人は僕を心配して泣いてくれたんだ。
それは嬉しくて、嬉しくて、僕は二人を好きになってしまった。
だから、この命を二人に捧げたいんだ。
ドン底だった僕の心に光が差し込む。
その光が傷ついた僕の心を癒やしてくれた。
光は暖かくて、強くて、輝いていて、魅力的で……。
それはとても優しくて、堪らなく愛しくて、世界を塗り替えるほど狂おしいんだ。
だから……。
二人が僕に生きてほしいなら、二人のために生きるよ。
二人が僕に死んでほしいなら、二人のために死ぬよ。
二人がやれと言ったことにはなんでも従うよ。
二人が父さんのようにもし暴力や暴言を行っても受け入れるよ。
父さんが僕に与えたのは、恐怖、悲しみ、苦しみだった。
けれど、二人からならそれは全て喜びになる。
だって、好きな人にされるんだから……。
これが僕の初恋。
こんな気持ち初めてだよ。
それから僕は、大人しく食事を自分で食べようとするが、あのフォークぶっ刺し事件を気にしているらしい二人に食べさせられている。
スプーンですら自分で食べさせてくれない。
二人を好きになってしまったせいか、変に意識してしまう……。
二人が食べろというなら僕はちゃんと食べるよ。
……ちゃんと食べるから、もうフォーク刺さないから、そう伝えるけど言葉が通じないから伝わらないんだ。
この世界にきて、初めて言語の壁に苦しんだよ。
二人にも仕事があるから(何してるかは知らないけど)ずっと部屋にいるわけじゃない。
なので、僕は二人のために何かできないかなと思い、部屋から出ようとしてみた。
ガチャガチャ……ガチャガチャ……。
「え、開かない」
なんということでしょう……扉は鍵が外側からかかっているじゃないか!
ならば窓からと思ったんだけど、なんと窓は窓で開かないように南京錠がついていた!
いつの間に!?
飛び降り未遂の時は開いたのに……。
あれ、僕ってもしかして軟禁されているのかな?
もしくは監禁……。
エスターとマリウスにならされてもいいと思った僕だった。
たぶんそれは、今後も変わらない気がする。
けれど、僕が怪我をして泣く人がいるのなら……自らを害するのは控えた方がいいとは思えた。
まぁ、あくまで自ら害するのは…だけどね。
僕は、エスターとマリウスが僕を心配してくれたのが嬉しかった。
だから、二人にならこの命を捧げていいと思った。
一度捨てた命で、でも生きていた命だったけど……。
何度か捨てようとして、でも失敗した命だったけど……。
こんな命で良かったら二人にあげる。
だって、もう父さんはいないし、幻影も現れなくなったんだ。
もう父さんなんてどうでもいい。
僕の心の中心はもう父さんじゃない。
僕の心の中心はもうエスターとマリウスになったんだ。
ここにいない父さんは、もう僕の心を縛れない。
二人は僕を心配して泣いてくれたんだ。
それは嬉しくて、嬉しくて、僕は二人を好きになってしまった。
だから、この命を二人に捧げたいんだ。
ドン底だった僕の心に光が差し込む。
その光が傷ついた僕の心を癒やしてくれた。
光は暖かくて、強くて、輝いていて、魅力的で……。
それはとても優しくて、堪らなく愛しくて、世界を塗り替えるほど狂おしいんだ。
だから……。
二人が僕に生きてほしいなら、二人のために生きるよ。
二人が僕に死んでほしいなら、二人のために死ぬよ。
二人がやれと言ったことにはなんでも従うよ。
二人が父さんのようにもし暴力や暴言を行っても受け入れるよ。
父さんが僕に与えたのは、恐怖、悲しみ、苦しみだった。
けれど、二人からならそれは全て喜びになる。
だって、好きな人にされるんだから……。
これが僕の初恋。
こんな気持ち初めてだよ。
それから僕は、大人しく食事を自分で食べようとするが、あのフォークぶっ刺し事件を気にしているらしい二人に食べさせられている。
スプーンですら自分で食べさせてくれない。
二人を好きになってしまったせいか、変に意識してしまう……。
二人が食べろというなら僕はちゃんと食べるよ。
……ちゃんと食べるから、もうフォーク刺さないから、そう伝えるけど言葉が通じないから伝わらないんだ。
この世界にきて、初めて言語の壁に苦しんだよ。
二人にも仕事があるから(何してるかは知らないけど)ずっと部屋にいるわけじゃない。
なので、僕は二人のために何かできないかなと思い、部屋から出ようとしてみた。
ガチャガチャ……ガチャガチャ……。
「え、開かない」
なんということでしょう……扉は鍵が外側からかかっているじゃないか!
ならば窓からと思ったんだけど、なんと窓は窓で開かないように南京錠がついていた!
いつの間に!?
飛び降り未遂の時は開いたのに……。
あれ、僕ってもしかして軟禁されているのかな?
もしくは監禁……。
エスターとマリウスにならされてもいいと思った僕だった。
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