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1◆ロワイヤル視点
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「ん…?」
私は、目が覚めると知らない部屋で寝ていた。
まるで貴族や王族のような身分の高い者が使っていそうな部屋で、豪華な天幕付きのベッドに私は寝ている。
それより、私は誰だっただろうか?
私は自分が誰だったのかを考えて、そして思い出す。
私は、どうやら転生者のようだ。
何故そう思ったかと言えば、前世の記憶があるからだ。
前世のことは詳しく思い出せないが、パフェが大好きだったことだけは覚えている。
今の私は、ロワイヤル・アンジェリーク。
魔界で魔王をしているが、魔王なんて名ばかりだ。
魔王の仕事の殆どは宰相アトラ・エレオスがやっている。
魔王の私は存在していればそれで十分らしい。
だから私は堂々と引きこもりをしていた。
だが前世を思い出した私は、とてもパフェが食べたくなってしまったのだ。
イチゴパフェもチョコパフェもいいけれど、抹茶パフェも愛してる。
だから私は、パフェが食べたい故に厨房に向かった。
「えっ、陛下!?」
厨房で働くシェフ達が私の姿にあわあわする中、私は料理長にパフェを食べたいと訴えてみる。
ちなみに、拒否は認めないつもりだ。
何故なら私は魔王だからな。
………ちょっとした可愛いわがままぐらい許されるはずだ。
「パフェ……とは?」
「パフェを知らんのか?」
「申し訳ありません。聞いたことがございません」
「………」
いきなり問題が発生した。
どうやら、そもそもパフェが魔界になかったようだ。
これは由々しき事態だぞ。
私が大好きなパフェが食べられないなんて、とんでもない事件だ!
しかし、私は天才的に思いついたのだ。
そうだ!ないなら私が作ってパフェ文化を作ろうじゃないかと!!
ふははと高笑いする私を、シェフ達は何故か怯えた眼差しでみつめているが、理由はさっぱりわからなかった。
私は、目が覚めると知らない部屋で寝ていた。
まるで貴族や王族のような身分の高い者が使っていそうな部屋で、豪華な天幕付きのベッドに私は寝ている。
それより、私は誰だっただろうか?
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私は、どうやら転生者のようだ。
何故そう思ったかと言えば、前世の記憶があるからだ。
前世のことは詳しく思い出せないが、パフェが大好きだったことだけは覚えている。
今の私は、ロワイヤル・アンジェリーク。
魔界で魔王をしているが、魔王なんて名ばかりだ。
魔王の仕事の殆どは宰相アトラ・エレオスがやっている。
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だから私は堂々と引きこもりをしていた。
だが前世を思い出した私は、とてもパフェが食べたくなってしまったのだ。
イチゴパフェもチョコパフェもいいけれど、抹茶パフェも愛してる。
だから私は、パフェが食べたい故に厨房に向かった。
「えっ、陛下!?」
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ちなみに、拒否は認めないつもりだ。
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………ちょっとした可愛いわがままぐらい許されるはずだ。
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どうやら、そもそもパフェが魔界になかったようだ。
これは由々しき事態だぞ。
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しかし、私は天才的に思いついたのだ。
そうだ!ないなら私が作ってパフェ文化を作ろうじゃないかと!!
ふははと高笑いする私を、シェフ達は何故か怯えた眼差しでみつめているが、理由はさっぱりわからなかった。
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