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1◆カムイ視点
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「え、私もしかして、転生してるーーー!?」
私、18歳のピチピチ元気な人魚王子カムイ!
ある日突然、前世の記憶を思い出したんだ。
もうビックリたよね!
ちなみに、前世はコンビニ店員をしていたよ。
そして、店で品出ししていたら車が突っ込んできて、人生終了のお知らせが………。
まぁ、そんな暗いことは忘れよう!
前世を思い出した私は、何故か自称神と名乗る者が頭に直接語りかけてくるようになった。
『私はこの世界の神ラヴィニアです』
「自称神!?」
『自称じゃないです。私のこの溢れる神々しさが見えないんですか!?』
「みえないね!!」
『ぐはっ!』
ラヴィニアの心に痛恨の一撃が炸裂。
ラヴィニアは深い傷を負った。
頭に直接語りかけているんだから、神々しさどころか姿すらみえていないよ。
『おほんおほん………』
ラヴィニアは、咳払いをして話を続けることにしたようだ。
『カムイよ、貴方は最終的に人間の王子に失恋して泡になって消えるヒロインです。男だけど!』
「それ、死亡フラグだよね!?というか、男なのにヒロインってことは………ここはBでLな世界か!うっひょー!」
思わず私は突っ込む。
なんてこった……死亡フラグのある世界に転生だなんて………。
でも、それ以上にBL展開は歓迎かな!
だって私、腐っているから……きゃあ♡
私は下半身の魚の尾ひれを激しくピチピチさせた。
そんな私にラヴィニアは明るい声で言う。
『張り切って泡になりましょう!』
「………泡になりましょうって、まるで夜のお店の勧誘みたいだね」
『年頃の男の子がそんなこと言うんじゃありません!!』
思ったままの感想を呟いたら、ラヴィニアに突っ込まれてしまった。
ちょっと解せないって思ってしまったね。
だって、年頃の男の子は皆エッチなことに興味津々なものだよ。
ラヴィニアは私に物語のヒロインの役割をさせたいらしい。
だけど、私は泡になって消えるなんて未来はお断りだと思うよ。
そんな私に、ラヴィニアからの指示がきた。
『この後、船から落ちて溺れている王子を回収して砂浜に置いてきましょう』
「言い方!!」
まるで物のような言い方だったな。
それはともかく。
ラヴィニアに指示された直後、近くを彷徨いていた船から人が落ちて溺れていた。
私は仕方ないので助けにいくと、それは王子というより髭面のおっさんだった。
えっ!?
王子ってもっと綺麗な青年とかを想像していたけど、実際は違うんだね………。
『落とす人間違えました………』
「おいっ!?」
私は再び突っ込む。
「じゃあこの人誰?」
『王子の護衛ですね』
王子ではなかったが、ラヴィニアのミスにより溺れてしまったおっさんを助けた私は、言われた通りにおっさんを砂浜に置いてきた。
すると、まだ意識を失っているおっさんはおやじ狩りの被害にあい、身ぐるみ剥がされて全裸にされてしまった。
「………」
『………』
おやじ狩りした犯人達はホクホクと喜びながら去っていく。
「おっさん、おやじ狩りされる予定だったの?」
『そんな予定ないですよ。どうやらあの人、不幸体質みたいです。私の力が不思議な力で捻じ曲げられてしまいます』
どうやら、神の力が捻じ曲げられるほどの不幸体質だから踏んだり蹴ったりな目にあっているらしい。
「へぇ、あのおっさんなかなかご立派なモノをお持ちで………」
『いけません!そんなにジロジロ見るものではありません!私が興奮しちゃうじゃないですか!』
「ラヴィニアって男なの?」
『はい。私の下半身にはアレよりもっと立派なモノがあります』
「………張り合うなよ」
私がおっさんのご立派なモノを眺めていると、おっさんは仲間の騎士達に回収されていった。
仲間達が痛ましいものを見る目でおっさんを連れていくのがとても印象的だったな。
………おっさん、強く生きてね!
私、18歳のピチピチ元気な人魚王子カムイ!
ある日突然、前世の記憶を思い出したんだ。
もうビックリたよね!
ちなみに、前世はコンビニ店員をしていたよ。
そして、店で品出ししていたら車が突っ込んできて、人生終了のお知らせが………。
まぁ、そんな暗いことは忘れよう!
前世を思い出した私は、何故か自称神と名乗る者が頭に直接語りかけてくるようになった。
『私はこの世界の神ラヴィニアです』
「自称神!?」
『自称じゃないです。私のこの溢れる神々しさが見えないんですか!?』
「みえないね!!」
『ぐはっ!』
ラヴィニアの心に痛恨の一撃が炸裂。
ラヴィニアは深い傷を負った。
頭に直接語りかけているんだから、神々しさどころか姿すらみえていないよ。
『おほんおほん………』
ラヴィニアは、咳払いをして話を続けることにしたようだ。
『カムイよ、貴方は最終的に人間の王子に失恋して泡になって消えるヒロインです。男だけど!』
「それ、死亡フラグだよね!?というか、男なのにヒロインってことは………ここはBでLな世界か!うっひょー!」
思わず私は突っ込む。
なんてこった……死亡フラグのある世界に転生だなんて………。
でも、それ以上にBL展開は歓迎かな!
だって私、腐っているから……きゃあ♡
私は下半身の魚の尾ひれを激しくピチピチさせた。
そんな私にラヴィニアは明るい声で言う。
『張り切って泡になりましょう!』
「………泡になりましょうって、まるで夜のお店の勧誘みたいだね」
『年頃の男の子がそんなこと言うんじゃありません!!』
思ったままの感想を呟いたら、ラヴィニアに突っ込まれてしまった。
ちょっと解せないって思ってしまったね。
だって、年頃の男の子は皆エッチなことに興味津々なものだよ。
ラヴィニアは私に物語のヒロインの役割をさせたいらしい。
だけど、私は泡になって消えるなんて未来はお断りだと思うよ。
そんな私に、ラヴィニアからの指示がきた。
『この後、船から落ちて溺れている王子を回収して砂浜に置いてきましょう』
「言い方!!」
まるで物のような言い方だったな。
それはともかく。
ラヴィニアに指示された直後、近くを彷徨いていた船から人が落ちて溺れていた。
私は仕方ないので助けにいくと、それは王子というより髭面のおっさんだった。
えっ!?
王子ってもっと綺麗な青年とかを想像していたけど、実際は違うんだね………。
『落とす人間違えました………』
「おいっ!?」
私は再び突っ込む。
「じゃあこの人誰?」
『王子の護衛ですね』
王子ではなかったが、ラヴィニアのミスにより溺れてしまったおっさんを助けた私は、言われた通りにおっさんを砂浜に置いてきた。
すると、まだ意識を失っているおっさんはおやじ狩りの被害にあい、身ぐるみ剥がされて全裸にされてしまった。
「………」
『………』
おやじ狩りした犯人達はホクホクと喜びながら去っていく。
「おっさん、おやじ狩りされる予定だったの?」
『そんな予定ないですよ。どうやらあの人、不幸体質みたいです。私の力が不思議な力で捻じ曲げられてしまいます』
どうやら、神の力が捻じ曲げられるほどの不幸体質だから踏んだり蹴ったりな目にあっているらしい。
「へぇ、あのおっさんなかなかご立派なモノをお持ちで………」
『いけません!そんなにジロジロ見るものではありません!私が興奮しちゃうじゃないですか!』
「ラヴィニアって男なの?」
『はい。私の下半身にはアレよりもっと立派なモノがあります』
「………張り合うなよ」
私がおっさんのご立派なモノを眺めていると、おっさんは仲間の騎士達に回収されていった。
仲間達が痛ましいものを見る目でおっさんを連れていくのがとても印象的だったな。
………おっさん、強く生きてね!
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