ここは何の店？ヤクザのボスが経営する猫カフェです

4◆宗一郎はモテる

誠はとても真面目に働いてくれている。

住み込みで一緒に寝てるけど、寝込みを襲ってくることを除けば彼は真面目だよ。

………うん、寝込みを襲ってくるんだ。

「宗一郎さん…はぁはぁ♡」

「やっ、やめなさい！あっ！」

無防備な寝込みを襲って身体を弄られて、私を性的にみていると理解してしまった。

「一目惚れなんです」

「だからって同意ぐらい取りなさい！！」

まぁ、嫌じゃないからいいけどね。

それにしても、なんで私を好きになったのかな。

ちょっとそれは理解できなかった。



お店に暗殺者ザックが来店した。

彼と初対面した時は私の暗殺依頼で来たらしいけど、キラーキャット達に彼は本気で食われかけてね………。

皆は私の敵には容赦ないから。

結果はキラーキャットの圧勝さ。

ザックは、今ではお客様としてでしか来なくなったよ。

「いらっしゃいザック」

「あぁ、いつもの。………あとチュール×6」

「ありがとう！皆も喜ぶよ」

ここは猫カフェなので、お客様はキラーキャットの皆にオヤツをあげたり、魔物用猫じゃらしで構ったりできるんだ。

ザックは来店したら必ずチュールを皆にあげるんだよ。

だから皆に気に入られてる。

「ん？みない顔だな」

「宗一郎さんの恋人です」

「同居中のバイトだよ」

誠に気づいたザックと、ザックを何故か笑顔で威嚇する誠。

どうして彼らは火花を散らしているのやら。

私は不思議に思いながらいつものプリンアラモードとクリームソーダを作った。

ザックはこれが大好きなんだ。

定期的に食べに来るほどにね。