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38◆はじめてのデートに行ってきました
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「ここが俺様のおすすめカフェだ」
「可愛いお店ですね!」
ラグおすすめのカフェ【モンモンのミルク】は、ミノタウロス族の店長モンモンさん(男性)の新鮮ミルクを使ったスイーツや軽食や飲み物を提供しているそうです。
お店の外観はファンシーな可愛い感じで、パステルピンクに白の水玉模様の壁が愛らしいと思います。
「あ~ら、ラグちゃんいらっしゃい!そちらは噂のお嫁ちゃんかしら?はじめまして~!私、モンテドロアって名前なの。モンモンちゃんって呼んでね♡」
「モンモンさん?」
「モンモンちゃんよ~!」
「モンモンちゃん」
「そうよ~。うふ、ありがとうね。ほら、私の名前ってなんだか厳つくて全然可愛くないでしょ?だから、モンモンちゃんって呼んでほしいの!うっふん♡」
筋肉ムキムキのお兄さ……いえ、お姉さんに私はウィンクされました。
これは、所謂心は乙女という男性ですね。
周りにいなかったタイプですが、モンモンちゃんはとてもいい人そうで良かったです。
ところで、このカフェで使われるミルクは、毎朝モンモンちゃんから旦那さんによって搾られているのだとか……。
「ダーリンはテクニシャンだから、毎朝私もぅもぅ鳴かされてるのよ♡」
「モンモンのダーリン自慢がまた始まったな」
「旦那さんと仲睦まじいのですね」
そのミルクを旦那さんが調理しているそうです。
「ダーリンの作る物はなんだって絶品なんだから!」
「わぁ!それは楽しみです!」
無邪気に旦那さんを褒め讃えるモンモンちゃんは、まるで夢見る少女のように可愛らしいですね。
「俺様は、ミルクシェイクとパンケーキクリームマシマシで。アデルは何にする?」
「では、ラグと同じものにします」
「それでいいのか?」
「ラグの好きな物を食べてみたいんです」
ということで、私達の前にはミルクシェイクとパンケーキクリームマシマシが運ばれてきました。
三段のふんわりパンケーキにクリームがこれでもかと乗っています……流石クリームマシマシ!
「神に祈りを、恵みに感謝を、いただきます」
私は食前の祈りを捧げて、パンケーキを一口食べて……。
「ん~!美味しい!」
「口にあって良かった!」
濃厚なミルクの香りとバターの優しい風味が堪らない!
ミルクシェイクもとっても美味しいです。
私達は夢中でそのパンケーキとシェイクを食べたのでした。
カフェを出た後は、神殿に行きます。
人間の国にある神殿のように神々しい立派な作りで、ちょっと大きな神様達の石像があって、一番奥にもっと大きな原初の神様の石像が並んでいるのも同じですね。
私達は原初の神様達の石像の前で一緒に祈りを捧げました。
私、感謝をしたいことはたくさんあるんですよ。
『アデル、私達の可愛い我が子。会えなくても私達は貴方を愛していますよ』
「!?……。はい。ありがとうございます。母上様、父上様」
突如頭に直接語りかけてきたその男女の声が、あまりにも慈愛に満ちていて、私は自然とその声が原初の神様達なのだとわかりました。
私のもう一組の両親。
……お母様お父様呼びだと人間の両親と被ってしまうので、神様の両親は母上様父上様呼びにしました。
「どうしたアデル?」
「いえ、なんでもありませんよ」
神殿をラグと一緒に去る際、「また、きますね」と神殿を私は見上げるのでした。
「可愛いお店ですね!」
ラグおすすめのカフェ【モンモンのミルク】は、ミノタウロス族の店長モンモンさん(男性)の新鮮ミルクを使ったスイーツや軽食や飲み物を提供しているそうです。
お店の外観はファンシーな可愛い感じで、パステルピンクに白の水玉模様の壁が愛らしいと思います。
「あ~ら、ラグちゃんいらっしゃい!そちらは噂のお嫁ちゃんかしら?はじめまして~!私、モンテドロアって名前なの。モンモンちゃんって呼んでね♡」
「モンモンさん?」
「モンモンちゃんよ~!」
「モンモンちゃん」
「そうよ~。うふ、ありがとうね。ほら、私の名前ってなんだか厳つくて全然可愛くないでしょ?だから、モンモンちゃんって呼んでほしいの!うっふん♡」
筋肉ムキムキのお兄さ……いえ、お姉さんに私はウィンクされました。
これは、所謂心は乙女という男性ですね。
周りにいなかったタイプですが、モンモンちゃんはとてもいい人そうで良かったです。
ところで、このカフェで使われるミルクは、毎朝モンモンちゃんから旦那さんによって搾られているのだとか……。
「ダーリンはテクニシャンだから、毎朝私もぅもぅ鳴かされてるのよ♡」
「モンモンのダーリン自慢がまた始まったな」
「旦那さんと仲睦まじいのですね」
そのミルクを旦那さんが調理しているそうです。
「ダーリンの作る物はなんだって絶品なんだから!」
「わぁ!それは楽しみです!」
無邪気に旦那さんを褒め讃えるモンモンちゃんは、まるで夢見る少女のように可愛らしいですね。
「俺様は、ミルクシェイクとパンケーキクリームマシマシで。アデルは何にする?」
「では、ラグと同じものにします」
「それでいいのか?」
「ラグの好きな物を食べてみたいんです」
ということで、私達の前にはミルクシェイクとパンケーキクリームマシマシが運ばれてきました。
三段のふんわりパンケーキにクリームがこれでもかと乗っています……流石クリームマシマシ!
「神に祈りを、恵みに感謝を、いただきます」
私は食前の祈りを捧げて、パンケーキを一口食べて……。
「ん~!美味しい!」
「口にあって良かった!」
濃厚なミルクの香りとバターの優しい風味が堪らない!
ミルクシェイクもとっても美味しいです。
私達は夢中でそのパンケーキとシェイクを食べたのでした。
カフェを出た後は、神殿に行きます。
人間の国にある神殿のように神々しい立派な作りで、ちょっと大きな神様達の石像があって、一番奥にもっと大きな原初の神様の石像が並んでいるのも同じですね。
私達は原初の神様達の石像の前で一緒に祈りを捧げました。
私、感謝をしたいことはたくさんあるんですよ。
『アデル、私達の可愛い我が子。会えなくても私達は貴方を愛していますよ』
「!?……。はい。ありがとうございます。母上様、父上様」
突如頭に直接語りかけてきたその男女の声が、あまりにも慈愛に満ちていて、私は自然とその声が原初の神様達なのだとわかりました。
私のもう一組の両親。
……お母様お父様呼びだと人間の両親と被ってしまうので、神様の両親は母上様父上様呼びにしました。
「どうしたアデル?」
「いえ、なんでもありませんよ」
神殿をラグと一緒に去る際、「また、きますね」と神殿を私は見上げるのでした。
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