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結局ただの痴話喧嘩
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「サーシャ、お前を婚約破棄する!」
王太子セドリックは、婚約者のサーシャに婚約破棄を突きつけた。
この日は学園主催のパーティーだったのだが、セドリックはサーシャにどうしても物申したくてやらかしてしまったのだ。
セドリックの隣には、最近いつもセドリックの隣にいる女性アイリーンがちょっとドヤ顔をしている。
まさにそれは、自分の勝利を信じて疑わない者の眼差しだ。
「何故に?」
いきなりの展開にサーシャは、不機嫌そうに問いかける。
その瞳には明らかな怒りが宿っていた。
「理由がわからないのか?この野郎!」
「いきなりでわかるか、この野郎」
「やめて!私のために争わないで!」
睨み合う二人の間で、まるで物語のヒロインのように二人にやめるように促すアイリーン。
その表情はとても嬉しそうで、とても争いをとめようとしている者の表情ではない。
そしてセドリックは、サーシャを睨み吠えるように叫ぶ。
「サーシャは、いつもいつも男の尻を揉み揉み揉み揉みと揉みまくる。なのに私の尻は一度も揉んだことがない!何故だ!?私の尻になんの不満がある!」
………?
パーティー会場は一旦静まり返った。
「サーシャは私の婚約者なのに、私以外とばかり仲良くして………この浮気者!変態!お前なんか婚約破棄してやる!うわあぁーーーっ!!」
セドリックは号泣する。
これには全員がビックリした。
「セドリックだって、浮気してるくせによく言う」
白けた眼差しをセドリックに向けるサーシャ。
「私は浮気なんかしてない!」
泣きながらセドリックは言う。
「その隣にいる女がなによりの証拠だろう」
「隣?」
不思議そうに隣をみたセドリックは、ニッコリ笑顔のアイリーンをみて真顔で一言。
「誰だお前」
「え」
かなりガチめのトーンで言われた言葉が、アイリーンを硬直させる。
「私よ?アイリーンよ?」
「知らんがな」
「え」
さっきまでの勝ち誇った顔はどこへやら………。
アイリーンはかなりのダメージを受けた。
「セドリックの浮気相手だろ?」
「初対面の相手とどうやって浮気しろって言うんだ」
アイリーンはさらなるダメージを受けた。
「今まで隣に毎日いたじゃないか」
「こんな性格と頭の悪そうな女が私の隣に?人違いじゃないか?」
アイリーンのHPは残りわずか………セドリックは根こそぎ削る気だろうか。
「顔は可愛いとか思ってないか?」
「好みじゃないから可愛くない」
何人かは心で叫んだ……アイリーンのHPはもう0よ!!
しかし、ほとんどの人はざまぁと笑っていた。
「セドリック、すまなかった。今までセドリックが浮気していると思って拗ねていたんだ。いっぱい尻を揉むから機嫌を直してくれ」
「サーシャ!じゃあ、婚約破棄はしないよ」
「セドリック、愛してる」
「サーシャ♡私も愛してる♡」
セドリックとサーシャはイチャイチャしていて、真っ白に燃え尽きているアイリーンの姿なんて視界から完全に消え失せていた………。
王太子セドリックは、婚約者のサーシャに婚約破棄を突きつけた。
この日は学園主催のパーティーだったのだが、セドリックはサーシャにどうしても物申したくてやらかしてしまったのだ。
セドリックの隣には、最近いつもセドリックの隣にいる女性アイリーンがちょっとドヤ顔をしている。
まさにそれは、自分の勝利を信じて疑わない者の眼差しだ。
「何故に?」
いきなりの展開にサーシャは、不機嫌そうに問いかける。
その瞳には明らかな怒りが宿っていた。
「理由がわからないのか?この野郎!」
「いきなりでわかるか、この野郎」
「やめて!私のために争わないで!」
睨み合う二人の間で、まるで物語のヒロインのように二人にやめるように促すアイリーン。
その表情はとても嬉しそうで、とても争いをとめようとしている者の表情ではない。
そしてセドリックは、サーシャを睨み吠えるように叫ぶ。
「サーシャは、いつもいつも男の尻を揉み揉み揉み揉みと揉みまくる。なのに私の尻は一度も揉んだことがない!何故だ!?私の尻になんの不満がある!」
………?
パーティー会場は一旦静まり返った。
「サーシャは私の婚約者なのに、私以外とばかり仲良くして………この浮気者!変態!お前なんか婚約破棄してやる!うわあぁーーーっ!!」
セドリックは号泣する。
これには全員がビックリした。
「セドリックだって、浮気してるくせによく言う」
白けた眼差しをセドリックに向けるサーシャ。
「私は浮気なんかしてない!」
泣きながらセドリックは言う。
「その隣にいる女がなによりの証拠だろう」
「隣?」
不思議そうに隣をみたセドリックは、ニッコリ笑顔のアイリーンをみて真顔で一言。
「誰だお前」
「え」
かなりガチめのトーンで言われた言葉が、アイリーンを硬直させる。
「私よ?アイリーンよ?」
「知らんがな」
「え」
さっきまでの勝ち誇った顔はどこへやら………。
アイリーンはかなりのダメージを受けた。
「セドリックの浮気相手だろ?」
「初対面の相手とどうやって浮気しろって言うんだ」
アイリーンはさらなるダメージを受けた。
「今まで隣に毎日いたじゃないか」
「こんな性格と頭の悪そうな女が私の隣に?人違いじゃないか?」
アイリーンのHPは残りわずか………セドリックは根こそぎ削る気だろうか。
「顔は可愛いとか思ってないか?」
「好みじゃないから可愛くない」
何人かは心で叫んだ……アイリーンのHPはもう0よ!!
しかし、ほとんどの人はざまぁと笑っていた。
「セドリック、すまなかった。今までセドリックが浮気していると思って拗ねていたんだ。いっぱい尻を揉むから機嫌を直してくれ」
「サーシャ!じゃあ、婚約破棄はしないよ」
「セドリック、愛してる」
「サーシャ♡私も愛してる♡」
セドリックとサーシャはイチャイチャしていて、真っ白に燃え尽きているアイリーンの姿なんて視界から完全に消え失せていた………。
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