ゾンビですか？いいえ、変態です

変態パンデミック

僕は今、頭にパンツを被った全裸の変態に追いかけられている。

何故なら、世界は闇に……どちらかというとピンクに覆われてしまったのだ。

人がゾンビになる作品はよくあったけれど、それの変態版がパンデミックを起こしているのだ。

ゾンビウイルスならぬ変態ウイルスが人々を襲い、感染した者は理性を失い変態になる。

ゾンビ作品だったら噛まれたら感染だけど、変態の場合は犯されたら感染である。

脳内が性欲しか考えられないから、法律が意味なくなってしまった。

普通の世の中だったら地味な僕は見向きもされないが、変態達には地味とか関係ない。

イチモツをおっ勃てた男は、僕をロックオンしてからずっと追いかけてきて困る。



この変態パンデミックは、とある科学者が世界征服のためにウイルスを飛ばしたそうだ。

全人類変態化計画という野望を叶えるために作ったウイルスに、ワクチンなんて存在しない。



僕はついに変態に捕まり、裸にひん剥かれてしまった。

「ひぇぇっ！」

「グヘヘヘ！俺がお前を仲間にしてやんよ！」

興奮をしている男にキスされて、いやらしい舌が口の中を蹂躙する。

「んぅっ……いや…ぁっ！」

はぁはぁと男は僕の両乳首を摘んで、グニグニとテクニカルに責め立てている。

しかも膝で僕の股間を刺激しているから、かなり感じてしまう。

抵抗したいのに、僕は何もできなかった。

あぁ、ダメ……僕まで変態になっちゃう………！

快楽に勝てないままの僕は、男にやりたい放題されていた。

後ろを向かされて尻を突き出すと、男に穴を舐められて卑猥に喘ぐ。

「あぁん！」

「グヘヘヘ！この味は……新鮮な処女の味がするぜ！」

嘘の味がするみたいに何言ってんの！！

処女だけど、処女言うな！

男の尻でも処女って言うのかという細かいことは今は置いといて、順調に尻の準備が終わったようだ。

「さぁ、楽しい楽しいおチ○ポ様だぞ」

「あぁ……僕のまともな人間ライフ、さようなら………」

ズボッとそれが尻に入り、僕はもはや助からないと諦めて快楽に素直に悦ぶのだった。



世の中は、全人類が変態になってしまった。

全裸で外を歩いても許され、なんなら美味しく頂かれる。

エッチなコスプレが流行りに流行って、服屋では過去最大の売り上げなんだとか。

ドMをお散歩している女王様や、パンツを帽子にしてチンフリ体操をする人。

チンフリ体操とは、前はラジオ体操だったものだ。

チンチ○フリフリでチンフリ体操ね。



まだまともな人間がいた頃はあんなに日々騒がれていたのに、全てが変態になると平和になった。

そう思いながら、僕は公園で路上セックスライブするのだった。