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3◆貢ぎ物勝負
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ある日、魔王アリエルは思いつきました。
「爺やよ、私はあの者等から貢ぎ物を貰おうと思う」
「なるほど、愛の詰まったプレゼントですね!」
「私への思いを貢ぎ物で表してもらうのだ」
アリエルの唐突な思いつきで始まる貢ぎ物大会。
そこに、求愛四天王は各々の自慢の品を持ってくるのでした。
エントリーナンバー1番!
フェニックス族ジンは、大きくてなんかちょっと重い箱を渡します。
何が出るかな?何が出るかな?
「俺のプレゼントは、フェニックスの羽という死者蘇生アイテムで作った羽毛布団だ。羽は俺の抜けたやつで、俺に包まれながら眠ってくれ!できれば俺と熱い夜も過ごそうぜ?」
箱を開けると、ふっかふかの羽毛布団が出てきました。
ちなみに、フェニックスの羽はかなりの貴重品でこの布団がものすごくお高い羽毛布団なのだと認識せざるを得ません。
「いい品だな。今夜から一人で使ってみよう。ありがとう」
なかなかご満悦なアリエルに、ジンはガッツポーズで勝利を確信するのでした。
エントリーナンバー2番!
水の大精霊ネルは、包み紙で包装されたかなり重いものを渡しました。
何が出るかな?何が出るかな?
「私のプレゼントは、体位四十八手の図鑑です。ちなみに私の愛読書ナンバー1!ぜひ全て私と試してみませんか?」
「………試す気はないが、読んでみよう。ありがとう」
アリエル、ちょっと内容が気になっている様子………。
やはりアリエルもしっかり男の子なのですね。
ネルは、興味を持ってもらえて勝利を確信するのでした。
エントリーナンバー3番!
鷲の獣人シャンは、あまり大きくないちょっとずっしりする重さの箱を渡しました。
何が出るかな?何が出るかな?
「吾輩のプレゼントは、吾輩のイチモツの張り型ですな!これで心と身体の準備をしたら本物の吾輩のイチモツを………」
「空の彼方に旅立ってこい」
アリエルの魔法で禍々しい張り型に翼が生えて、張り型はあっという間に空に飛んでいってしまいます。
「ああーーっ!?吾輩の分身がーーーっ!!」
残念ながら、シャンはガックリと項垂れてしまうのでした。
エントリーナンバー4番!
サキュバス族マルクは、なんと手料理を持ってきたようです。
美味しそうな甘い優しい香りが食欲をそそり、皿には銀の蓋をされていますね。
一体どんな料理なのでしょう?
「僕の自慢の卵焼きだよ♡」
「うむ!美味しいな!ありがとう」
「良かった!さっき生んだばかりだからかなり新鮮なんだよ」
「………そういえば、そういう種族だったな」
複雑な気持ちのアリエルは、卵焼きを黙々と食べます。
胃袋を掴むのは大切なこと、マルクは勝利を確信するのでした。
「よし、シャン以外勝利ということで」
「「「え」」」
「吾輩の分身……」
一人心にダメージを負いましたが、アリエルはまぁまぁ満足したのでした。
「爺やよ、私はあの者等から貢ぎ物を貰おうと思う」
「なるほど、愛の詰まったプレゼントですね!」
「私への思いを貢ぎ物で表してもらうのだ」
アリエルの唐突な思いつきで始まる貢ぎ物大会。
そこに、求愛四天王は各々の自慢の品を持ってくるのでした。
エントリーナンバー1番!
フェニックス族ジンは、大きくてなんかちょっと重い箱を渡します。
何が出るかな?何が出るかな?
「俺のプレゼントは、フェニックスの羽という死者蘇生アイテムで作った羽毛布団だ。羽は俺の抜けたやつで、俺に包まれながら眠ってくれ!できれば俺と熱い夜も過ごそうぜ?」
箱を開けると、ふっかふかの羽毛布団が出てきました。
ちなみに、フェニックスの羽はかなりの貴重品でこの布団がものすごくお高い羽毛布団なのだと認識せざるを得ません。
「いい品だな。今夜から一人で使ってみよう。ありがとう」
なかなかご満悦なアリエルに、ジンはガッツポーズで勝利を確信するのでした。
エントリーナンバー2番!
水の大精霊ネルは、包み紙で包装されたかなり重いものを渡しました。
何が出るかな?何が出るかな?
「私のプレゼントは、体位四十八手の図鑑です。ちなみに私の愛読書ナンバー1!ぜひ全て私と試してみませんか?」
「………試す気はないが、読んでみよう。ありがとう」
アリエル、ちょっと内容が気になっている様子………。
やはりアリエルもしっかり男の子なのですね。
ネルは、興味を持ってもらえて勝利を確信するのでした。
エントリーナンバー3番!
鷲の獣人シャンは、あまり大きくないちょっとずっしりする重さの箱を渡しました。
何が出るかな?何が出るかな?
「吾輩のプレゼントは、吾輩のイチモツの張り型ですな!これで心と身体の準備をしたら本物の吾輩のイチモツを………」
「空の彼方に旅立ってこい」
アリエルの魔法で禍々しい張り型に翼が生えて、張り型はあっという間に空に飛んでいってしまいます。
「ああーーっ!?吾輩の分身がーーーっ!!」
残念ながら、シャンはガックリと項垂れてしまうのでした。
エントリーナンバー4番!
サキュバス族マルクは、なんと手料理を持ってきたようです。
美味しそうな甘い優しい香りが食欲をそそり、皿には銀の蓋をされていますね。
一体どんな料理なのでしょう?
「僕の自慢の卵焼きだよ♡」
「うむ!美味しいな!ありがとう」
「良かった!さっき生んだばかりだからかなり新鮮なんだよ」
「………そういえば、そういう種族だったな」
複雑な気持ちのアリエルは、卵焼きを黙々と食べます。
胃袋を掴むのは大切なこと、マルクは勝利を確信するのでした。
「よし、シャン以外勝利ということで」
「「「え」」」
「吾輩の分身……」
一人心にダメージを負いましたが、アリエルはまぁまぁ満足したのでした。
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