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俺は冒険者のカイザック。
ただのモテないおっさんだが、モテたい願望ならある。
そんな俺がある日、願いを叶えてくれるという魔神が封印されているという神殿に辿り着い。
何故封印されているのかは知らない。
何故この場所に辿り着いたのかというと、実は樹海で遭難していたら転移罠があったらしくて、踏んでしまったからだったりする。
これは俺がおっちょこちょいなんじゃなくて、あんな所に転移罠があるのがいけないんだ。
さて、せっかくだからちょっと中を見ていこうじゃないか。
そう思った俺に一言言いたい。
後悔先に立たずってな………。
神殿の中には、立派なキングサイズの優美なベッドがあった。
そのベッドには、絶世の美女も裸足で逃げるほどの美しい男が穏やかな寝息を立てて眠っている。
これが封印されているという魔神だろうか?
封印されている割には、案外普通だな。
ベッドでスヤスヤ寝てるだけじゃん。
その美しい顔をじっと見ていると、その薄桃色の綺麗な唇がニュッとタコのように突き出されてきた。
………どういうことだ?
「んー。んーーー!」
なんかんーんー言ってる。
とりあえず、コイツが起きているのだけはよくわかった。
だが、何をしたいのかがわからない。
唇をニュッニュッと突き出して何がしたいんだ?
「………早くなさい。眠っている美しい者がいたら、キスをするのが礼儀でしょう」
「そんな礼儀はない」
寝たふりを続行中でなんか言ってきた。
コイツがキスをして欲しいことだけは分かったけど、何でして欲しいんだよと疑問を抱える。
だって俺、モテないおっさんだぞ。
もしかしたら新手の詐欺かもしれないな。
「この私にたてつくのですか?」
「いや、お前のこと知らないし………」
もしもコイツが本当に魔神なのだとしても、はっきり言って赤の他人だから名前すら知らないぞ。
「私がやれと言っているのです。やりなさい」
「いや、なんで?」
めちゃくちゃ上からだな。
関わりたくないタイプの上司みたいだ。
「まさか、私のことを美しいと思わないのですか?」
「絶世の美女も逃げ出すほどの美しさだと思うけど」
「では、やりなさい」
こいつ何なんだ?
ナルシストか?
俺様ってやつか?
………とか思いつつも、別に俺にとって悪い話じゃないと考え直して、俺はキスをすることにした。
そんな俺に突っ込みたい。
………結局やるんかい!?
ただのモテないおっさんだが、モテたい願望ならある。
そんな俺がある日、願いを叶えてくれるという魔神が封印されているという神殿に辿り着い。
何故封印されているのかは知らない。
何故この場所に辿り着いたのかというと、実は樹海で遭難していたら転移罠があったらしくて、踏んでしまったからだったりする。
これは俺がおっちょこちょいなんじゃなくて、あんな所に転移罠があるのがいけないんだ。
さて、せっかくだからちょっと中を見ていこうじゃないか。
そう思った俺に一言言いたい。
後悔先に立たずってな………。
神殿の中には、立派なキングサイズの優美なベッドがあった。
そのベッドには、絶世の美女も裸足で逃げるほどの美しい男が穏やかな寝息を立てて眠っている。
これが封印されているという魔神だろうか?
封印されている割には、案外普通だな。
ベッドでスヤスヤ寝てるだけじゃん。
その美しい顔をじっと見ていると、その薄桃色の綺麗な唇がニュッとタコのように突き出されてきた。
………どういうことだ?
「んー。んーーー!」
なんかんーんー言ってる。
とりあえず、コイツが起きているのだけはよくわかった。
だが、何をしたいのかがわからない。
唇をニュッニュッと突き出して何がしたいんだ?
「………早くなさい。眠っている美しい者がいたら、キスをするのが礼儀でしょう」
「そんな礼儀はない」
寝たふりを続行中でなんか言ってきた。
コイツがキスをして欲しいことだけは分かったけど、何でして欲しいんだよと疑問を抱える。
だって俺、モテないおっさんだぞ。
もしかしたら新手の詐欺かもしれないな。
「この私にたてつくのですか?」
「いや、お前のこと知らないし………」
もしもコイツが本当に魔神なのだとしても、はっきり言って赤の他人だから名前すら知らないぞ。
「私がやれと言っているのです。やりなさい」
「いや、なんで?」
めちゃくちゃ上からだな。
関わりたくないタイプの上司みたいだ。
「まさか、私のことを美しいと思わないのですか?」
「絶世の美女も逃げ出すほどの美しさだと思うけど」
「では、やりなさい」
こいつ何なんだ?
ナルシストか?
俺様ってやつか?
………とか思いつつも、別に俺にとって悪い話じゃないと考え直して、俺はキスをすることにした。
そんな俺に突っ込みたい。
………結局やるんかい!?
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