パンツを求めるエルフが出会った泉の自称女神と三択

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私の名はエルフのルナティック。

パンツを求めるパンツマニアだった私は、パンツのために旅をしていた。

ある時は、パンツを巡ってムキムキな男達と拳の戦いを行い、マッチョに大人気の限定モデルのパンツを手に入れた。

ある時は、小さなお子様と【食べられるパンツ】というお菓子を巡ってじゃんけん大会をして、ギリギリで負けて悔し涙を流した。

ちなみに、勝ったお子様が半分こしてくれたよ。美味しかった！

ある時は、パンツを得るために女装をしてミスコンに出て、乙女の勝負パンツを手に入れた。

世の中のパンツはすべて集めたいマニア………それが、この私ルナティックなのだ。

今日も明日も、まだ見ぬパンツが私との出会いを待ち構えている！……はず！



さて、そんな私の今現在の悩み。

私の脱ぎたてパンツを泉に落としてしまったのだ。

正しくは、脱げてしまったから脱げたてパンツだけれどね。

「あぁっ！私のお気に入りがあぁぁっ！！」

何故脱げてしまった私の愛用パンツ。

私の股間の安全と安心を守っていた愛しいパンツは、スルスル脱げて泉に沈んだ。

大切な……愛してるぐらいの大切なパンツは、私を置いて逝ってしまった。

こんなに信じていたのに、どうしていきなり私を裏切ったの？

私は、シクシクとノーパンで四つん這いになって泣くしかなかった。

だって、もう沈んだパンツはみえない程に沈んだみたいだから………。



そんな時、泉から得体の知れない何者かが現れた。

ソイツは泉に当たり前のように立っている。

セクシーポーズを決めているソイツは、大きな胸を主張しているようだった。

………巨乳ではなく、胸筋という分厚い胸板をだけど。

「うっふ～ん♡アタシ、泉の女神モンローよぉ～！あら～ん？可愛い子猫ちゃんが泣いているわぁ～！！可哀想に、アタシの雄っぱいに埋もれてもいいわよぉ～！！♡」

野太い。

ひたすら野太い声。

そして、くねくねするゴツすぎる筋肉！筋肉！筋肉！！な身体。

つまり、あり得ないぐらいのマッチョ。

ゴリマッチョではなくて、ゴリゴリゴリマッチョって感じかな？

泉から出てきたせいか、全身がテカテカしている。

あ、髪の毛と服は濡れていないから、泉から出てきたの関係なさそうだね！

………じゃあ、あの身体の全体的なテカテカは一体？

それはともかく。

服はスケスケベビードール……ただし筋肉でパッツパツ！今にもビリビリって破けそうだ。

足は素足。

髪の毛はドリルヘアー……よく高貴な高飛車令嬢にありがちなあの髪型だね。

そして顔が、髭はないけど厚化粧。

全体的に視覚の暴力を感じてしまう私が悪いのか、人類にはちょっと早過ぎるだけなのか、どっちなのかな………？

「可愛い子猫ちゃん♡さぁ！アタシの雄っぱいに飛び込んできなさぁ～い！！♡」

「お断りします」

「あん！♡恥ずかしがり屋さんなのね？可愛いわぁ～ん♡」

「………」

一人で盛り上がる謎の自称女神のオネェ。

コイツ何者と激しく突っ込みたいよ。